17 / 46
17 小説の中のカシューゼネ③
しおりを挟むアルゼトは泣いていた。
早く助ければよかったと。
父様に命じられて俺たち双子の動向を探って報告していたけど、我慢出来なかったと言った。
本当は手を出すなと言われてたけど、殺されると思って乱入してラダフィムを殴って王宮から俺を連れ出し逃げてきたらしい。
此処はいつか来たあの廃教会。
「逃げましょう……。俺と一緒じゃ頼りないかもしれませんが、貴方をあそこには戻せない。」
俺達は逃げた。
ツベリアーレ公爵家には王家が捜索に来ていたので、アルゼトが秘密の通路を知っていると言ってそこから公爵家の中へ入った。
父様も母様も俺の傷だらけの姿を見て泣いていた。
本当は屋敷で療養させたいけど、もう直ぐ王家が乗り込んでくるからとお金と馬を廃教会へ届けるから待っていてくれと言われた。
使用人が持って来て、俺達に会わずに置いていってくれたので、2人で馬に乗って逃げた。
王都の門は潜れない。
スラム街側からなら行けるからと聞いて、馬で駆けて逃げた。
馬は狙われる。
だから見つかるの覚悟でスラム街側の門を抜けて、門兵の静止も振り切って、どんどん駆けて行った。
途中で馬を用意するからと言われていて、父様の手配で馬を交代させて、とにかく走り続けた。
傷だらけの俺はアルゼトに乗せてもらうしかなかったから、馬には負担が大きかったが、乗り潰すつもりで国境まで駆けなさいと父様は言っていた。
立ち止まったら捕まると、国を越えさえすれば手を出せないからと、それを信じるしかなかった。
逃げ切れるとは、思っていなかった。
甘かったのかもしれない。
アルゼトに護られる今が、何処か幸せで、その先を理解せずにいたから、大切なものを失った。
数日逃げただけで、こんな事になると思わなかった。
アルゼトが舌打ちして止まった先には、赤黒い毛の大きな神獣ビテフノラスに乗ったヒュートリエ様とジュリテアがいた。
「こんなとこまで逃げるとは思わなかったよ。」
穏やかに微笑むヒュートリエ様から、アルゼトは僕を庇って剣を抜いた。
神獣に勝てる人間はいない。
アルゼトは血だらけで捕まり、俺は殴られて意識を失った。
次に目覚めたのは何処かのバルコニー。
目を開けると青空で日差しが顔にチカチカと当たって眩しい。
やけに喧しい。
喧騒とも怒号ともつかない大勢の人々の声。
鼻につく異臭が酷かった。
「……兄様、よくやく起きたのですね。」
覗き込むようにジュリテアが立っていた。
目には涙。
声は震えて、悲しみを湛えていた。
身体が上手く動かない。
頭にはいつもの灰色の頭巾を被せられていた。
「カシューゼネ様、貴方がアルゼトを唆した所為で、私は半身を失ったのですよ。」
ナギゼアが攻める様に睨み付けていた。
怒りがアルゼトと同じオレンジの瞳に浮かんでいる。
無理矢理腕を引かれてラダフィムに立ち上がらせられた。
足元にゴトリと何かが投げられる。
人の、腕………。
血塗れで傷だらけの、肘から下の腕。
赤茶色の血がこびり付いた、腕輪。
血と土で汚れて見えないけど、ガラス玉の色はきっと青色。
「アルゼト…………は?」
何とかそれだけ声が出た。
もしかして、もしかして………。
「兄様!カシューゼネ兄様が我儘を言うから、父様達も!母様も!アルゼトもっ、皆んな処刑されてしまったのですよ!」
泣き腫らした青い目で、ジュリテアは俺を責めた。
星屑の様にキラキラと瞳の中が輝き、落ちる涙は太陽の光に反射して、光を放って地面に滑っていく。
俺は目を見開いた。
綺麗な衣装。
毎日磨かれた身体。
薄く化粧をし、髪は綺麗にくしけずいて、小花を散らして、本当に綺麗で………。
こんな時でも、何で、そんなに綺麗なの?
親が死んで、小さな頃から一緒だった従者が死んで、おそらく関係者も一緒に処刑されて………………………、なんで、そんなに綺麗な格好してるの?
夜は風呂に入り、念入りに手入れして、朝から綺麗に身支度したの?
そして、俺を責めるの?
「見て下さい!皆んな!皆んな……!」
ジュリテアが指さしたのはバルコニーの下の広場。
王宮の広場へ通じる門は大きく開け放たれ、集まった民衆が下で怒鳴り合い蠢いていた。
中央には、高く上げられた木の杭に張り付けられた人達。槍で刺され、血を流し、火を掛けられて、皆絶命していた。
その中のひとつに、右腕のない黒焦げの人。
アルゼト……。
プツリと頭の中で何かが切れる音がした。
「兄様、もう家族は僕達だけです。浄化が終わって神殿にある神像の水晶が光ったら、僕達の浄化の旅は終わりなんです。だから、それまで我慢して下さい。」
まるで自分はこの悲しみに耐えているのだと言わんばかりに、震える声でジュリテアが話している。
俺は頭巾の中で涙を流すだけで精一杯だ。
声も出せない。
震える手で、転がされたアルゼトの腕を抱き締めた。
「浄化が終わったら20歳の加護を授かる日に、また何か加護を授かるかもしれませんよ?なんでもお願い事を叶えてくれて、それに関わる加護を頂けるのだとか。『神の愛し子』が現れた時は叶う可能性が高いのらしいです。だから頑張りしょう?」
ジュリテアは俺の肩を抱いて、小さな子をあやす様に話す。
まるでご褒美をチラつかせて頑張らせようとする親の様なその言い方に、何を言ってるんだろうと不思議になった。
気持ち悪いから離せと振り解きたかった。
でも、さっき言った言葉が本当ならば、20歳の加護を授かる日までに浄化が終われば、神に願えると言う事?
「………分かった……。その日まで、頑張るよ。」
アルゼトの腕を抱き締めて、ジュリテアにそう伝えた。
「………っ!はいっ!皆んなで頑張りましょうね!」
ジュリテアの笑顔は輝いていた。
先程まで流していた涙は、勢い良く振られた首によって雫が散り、それすらもまたジュリテアを輝かせて見せた。
…綺麗なジュリテア。可憐なジュリテア。
………こんな時まで美しい双子の弟。
ヒュートリエ様もラダフィムも、双子の弟を亡くしたナギゼアまで、ジュリテアに見惚れていた。
なんて腐った世界。
それでも、最後の希望に縋り付いて、耐えてみせる。
ジュリテアの機嫌を取っておけば、あいつらが襲いに来る回数が減る事に気付いた。
ジュリテアの性は奔放なのかもしれない。
最近では俺以外の5人で楽しむ事もあるらしい。
「兄様、新月の夜だけお休みを頂いているんです。遊びに来て下さいね。僕達はたった2人きりの家族なんですから。」
頭巾の中で驚き過ぎて返事が遅れると、ジュリテアが悲しそうな顔をした。
俺にも、来いと……?
夜に?
態と嬉しそうな声を出して、必ず行くと返事をすると、ジュリテアは満足した様だった。
昼でもいいだろう?
お茶をするでも、たまに2人で食事をするでもいいだろう?
夜に、なんで、まさか……。
月が消える新月の晩、ジュリテアの待つ部屋で、俺はジュリテアに愛を囁かなければならなくなった。
ジュリテアは俺の頭巾を取って、愛を捧げさせ、瞳を覗き込む。
自分とそっくり同じ、星屑を散らした様な青い瞳を。
手の甲に、足の甲に、口付けを求められる。
抱き締めて、キスをしてと、要求は日々増していく。
早く、終われ。
浄化が早く終われば、これも終わる。
表情を取り繕い、偽りの声で愛を囁く。
睦合おうと言われて、最初何を言われているのか理解出来なかった。
流石に俺のが勃たなくて、ジュリテアは自分がやると言い出した。
同じ顔、同じ声の、俺に?
「…………ああっ……、ふぁ、…ん、ぁっ!」
拒否は出来ない。
『神の愛し子』のジュリテアが一言でも何か言えば、俺の立場はガラリと変わる。
純真無垢な顔をして、ジュリテアはそれを理解している。
俺が拒否すれば直ぐにヒュートリエ様達に都合がいい様に言う事だろう。
あの4人は今やジュリテアの手足だった。
「ああ!こんなに気持ちが良いのですねっ!皆んなが挿れたがるのも分かる気がしますっ!」
気持ちが良いところばかりを狙って突いてくる。
自分のものと一緒でそう大きくはないが、だからこそ動かしやすいのかもしれない。
そして自分がされている事を、俺にしてきている。
「……ひっ…、あ、あ、あ、や、ぁあぁ!」
「兄様、カシュー兄様っ、必ず!必ず次の新月も来て下さいね!?」
ジュリテアは愛に狂っている。
愛される事を要求し、それを叶える為に自分の容姿を存分に使っている。
「ひぐぅ!?」
最奥に放たれる熱い射精を受けながら、何とか保っている精神が狂いそうだ。
早く、終わって。
早く。
早く。
毎日、毎時間、そう願う日々。
ただ目的の日まで生きているだけ。
願い事を言えるその日まで、『神の愛し子の盾』として生きている。
息をしている。
途中新たに神獣フワイフェルエを交えて、浄化の日々は進んでいった。
どうせこの人に変化出来る神獣も、ジュリテアに侍る1人になるのだろう。
誰にも助けを求めない。求められない。
ジュリテアは俺に誰か特別な人間が出来るのを嫌う。
使用人でも仲良く話せば排除する様になっている。
たった1人でも良い。
孤独でも……。
浄化の旅も終わり、20歳の加護を授かった日、俺は1人で廃教会に向かった。
誰もいない時間を見計らう。
満月の空、濃く彩る影を連れて樹々の合間を進んで行く。
ジュリテア達は『神の神子』と『神の神子の伴侶』とやらになったらしい。
俺は頭巾を取るなと言われたから、別の日にすると伝えて離れた。
これからジュリテア達は部屋に籠ると言ってたから、俺はいなくていい。
ヒュートリエ様達は俺を嫌うから、ちょうど良い言い訳になった。
廃教会は今も変わらずそこにある。
神殿のよりも小さいトゥワーレレ神の神像の前に跪く。
傷だらけの手を胸の前で組み、俺は願いを祈る。
俺の願いは、アルゼトに会いたい。
あの日から、切り取られた腕を抱き締めて、願ったのは、アルゼトにもう一度会って、彼と共に生きたい。
「……………どうか……………。」
緋色の蝶がヒラヒラと舞ってきた。
ひとひら、ふたひら。
火の粉の鱗粉がチラチラと舞う。
カシューゼネの髪に、マントに、濡れる頬に、降り積もり広がり、熱のない炎は燃え続ける。
弾けると飛び出す蝶はヒラヒラと羽ばたいて消えていく。
消えては集まり、増える炎に、願いは神へと伝えられる。
『アルゼトの肉体はもう無い。
物語は終わりを告げる。
書き記された物語を書き換えるか?』
目の前には光り輝く文字が浮く。
神獣フワイフェルエは燃えるカシューゼネに近付いた。
「カシューゼネ、私の祈りも合わせてくれ。そして、物語を変えよう。」
「……物語を、変える?」
「そう。私は伴侶を助ける為に仲間になった。ジュリテアの従神になったのに、私の願いは届かない。だから、君と私で変えてしまおう。ページを戻し、やり直そう。」
炎の中、カシューゼネは神獣フワイフェルエの言葉を噛み砕く。
物語………。
神が告げる問い掛けは、物語を書き換えるかというものだった。
書き換えるか?
それでアルゼトが戻ってくるのならば。
ゆっくりとカシューゼネは頷いた。
緋色の蝶が更に一層集まり、廃教会を埋め尽くす。
炎が溢れ、教会を、カシューゼネと神獣フワイフェルエ諸共燃やし尽くす。
ページは消え、白紙に戻り、カシューゼネは目覚める。
『神の愛し子の盾』
この文字の前へ。
355
お気に入りに追加
970
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・話の流れが遅い
・作者が話の進行悩み過ぎてる
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる