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21 昊良の運命
しおりを挟む視察を兼ねた出張に優雨は溜息をついた。今は帰りの飛行機の中。分刻みの予定の中で、個人の時間を取れるのは寝る前か移動時間だけだ。
癖で携帯を開き、届いた内容に目を通していく。ついでにと個人用の携帯も開き、一瞬固まる。
隣に座った林野家の長男、林野仁がその動きに目敏く気付いた。
ヒョイと遠慮も無く覗き込み、あ~と納得顔をする。
「好きな人ができました。彼と幸せになります。もうこのやり取り何回目だろうね?」
仁は物心着いた時から自分に付き従う人間だった。黒髪に一重の目は秋穂さん似かもしれないが、オメガの秋穂さんよりも体格がいい。アルファなのだから当然だ。端正な顔立ちは冷静そうで男らしさがある。橙利父さん似の薄茶の髪と瞳の自分とは対照的な見た目をしていた。
「分からないね。数えてない………。」
好きな人?
このメッセージがきたのは昨日の昼の様だが、本日その好きな人は君の隣にいるのかと問いただしたい。
そろそろ番か結婚かした方が良いかと思い、それを踏まえた交際を幾度となく繰り返した。
幸い自分はモテるので相手は事欠かない。
しかし、毎度同じ様に振られていくのだ。
「今日の予定はもう無いんだったな?」
溜息を吐きながら仁に確認する。
「無いな。着くのは夜だし後は帰るだけで良い。」
今日もいるだろう。
毎度何故かスケジュールを把握されている。
「ま、俺は優雨が誰と付き合おうが構わないけどな。」
「……………。」
最近自分より背が高くなった少年の顔を思い浮かべて、優雨は再度溜息を吐いた。
「お帰りなさい!」
「…………ただいま。」
もう何度目だろう。この挨拶。
恋人を寝取り別れさせ、終われば毎度やってくるこの中学生。
そう、中学生………。
佐々成昊良は今中学三年生。
大学を卒業し、後継として父の事業を手伝う自分の十歳下。
この中学生に恋人達は騙され捨てられている。
毎度振られるのは自分の希薄な愛情の所為だろうと思っていたが、途中で昊良に寝取られているのだと気付いた。
歴代の恋人達は体格が良く喋りも上手い昊良に騙されるのだ。昊良は自分の年齢を教えず、彼等に上手に近付いていく。たまに実年齢に気付く奴もいるが、そう言う輩は歳下が好みな奴だ。
昊良は相手の好みに合わせて演技する。
「新しい恋人はどうしたの?」
「え?別れたよ?」
今回は女性オメガだった。オメガ、ベータ、アルファ関係なく良い雰囲気になった人と結婚を前提に付き合って来たのだが、僕はこの歳下アルファに毎度負けていると言う事だ。
昊良は中学二年のバース検査でアルファと診断されている。
そして僕もアルファだ。男のアルファだ。
「何であんな尻軽に引っ掛かるのさ?もう言い加減諦めたらいいのに。」
飄々と歳下のクセに諭してくる。
「君は中学生なんだから、今年受験なんだからそんな非人道的な事は辞めなさい。」
中学生じゃなきゃいいの?
悪びれた様子もなくマンションの扉を開くと一緒に入って来た。
背中に背負ったリュックに着替えを入れているんだろう。
毎回だ。
僕に恋人が出来るとそれを寝取り、あっさり捨ててここにやってくる。
あの恋人もダメな奴だったねっと主張しながら。
色々言うのも最近疲れて来た。
扉が閉まると抱き付いてくる。
唇を重ね腰を抱かれる。
僕はアルファなのに、この歳下は僕に欲情してくる。
眦を赤らめてうっとりと見つめてくる。
「……………はぁ、ご飯作るよ。」
「あ、俺も欲しーーー!」
嬉しそうにお腹を鳴らした。
こう言うところは子供なのに………。
愛おしそうに撫でる手も、抱き付く広い肩幅も、とうに僕を追い抜いている。
まだ十代半ばのくせ鍛えた様に滑らかについた筋肉がボゴボコと波打つ。
「く、ふふ、くすぐったい………。」
腹筋を撫でられて昊良が笑った。
こうやって訪れた日は、必ず泊まりに来て同じベットに入り込む。
僕だってアルファで体格はいいはずなのに、昊良の彫像の様な綺麗な筋肉のついた身体には見劣りするかもしれない。
だから恋人を盗られるのか?
今日は迂闊にも晩御飯の後にお風呂に向かってしまった。
後からついてきた昊良に押さえつけられ、服を剥がされて下準備をされてしまった。
抵抗虚しく浣腸をされる。
せめてトイレで!と叫んでも後で掃除するからと言われ、されるがままにシャワーで洗われる。
「………ふぅ………ぐ………あぁ………。」
出てくる汚物に、例え自分が出してくるものだとしで涙が出る。
初めてされた時は茫然自失だったが、今では気持ちいいのか恥ずかしいのか分からなくなってきた。
自分ですると言っても聞いてくれない。
今日は食べたばかりになるから直ぐにはやらないだろうと気を抜いていた。
「こんなもんかな?あー………勃っちゃった。」
脱力して座り込んでいると、昊良は一度脱衣所に出てローションを持って来た。
ぬるりと入る指の感触に、腰が震える。
「優雨兄さんもう俺にやられて感じる様になったのに、何で恋人作るの?」
昊良に犯されたのはバース性が判明して直ぐだった。
突然遊びに来るのはいつもの事で、すんなり家に入れて、夜に睡眠薬を盛られた。友達の親が病院でもらってる奴だから大丈夫とか言ってたが、盛られたこっちは入れられた異物に大丈夫じゃなかった。
しっかりとアルファらしい大きなそれは抜かれる事もなく、最初はお尻が切れて痛いし十歳も歳下にやられたとあって、ショックが大きかった。
しかし、今やもう慣れたもので昊良はやり方を学習し、訪れる度に上手になっていく。
謝っては許しが続き、独占欲で恋人は盗られ、小さい頃から知っている子な為拒絶する事もできず、ずるずるとやられっぱなしになっている。
お風呂場で後孔を広げられ、一回やらせてと言われてズブズブと入れられた。
毎回思うが圧迫感が凄い。
「あ、はぁああぁぁ…!」
「ん、……………はぁ、もう全部入ったよ。最初に比べるとすんなり入るようになったね。」
いい笑顔で言ってくれるが、最初は痛かった。何でこんな目に遭うのかと密かに泣いた。
「………ふぅ……ん、んんっ!」
奥にゴツんと当たる感触に身慄いする。
「あーーーやばい。出ちゃう。ゴムあっちかぁ。」
すぼっと勢いよく抜かれ、ああっと呻いて脱力した。座り込む前に抱き上げられ、濡れたままスタスタと寝室に歩いていく。
「せめて拭け………。」
「後でやっとく。」
気にせず濡れたまま歩く昊良に文句を言うが、力が出ないのでされるがままだ。
ベットに転がされ、正常位でまた突っ込まれる。
「んんんんんっっ!」
ゴリゴリと前立腺を擦りながら、ずぶぶぶっと入る肉棒に快感が走り、顔を腕で覆うと退かされてしまう。
下から見上げる昊良の身体は綺麗だ。何でこんな十歳も歳上のアルファが良いのか理解出来ない。
筋肉をなぞると昊良は笑う。そんな姿もまだ若々しさを感じた。
ゆっくりと律動し、抜ける快感と奥を突かれる快感に涙が浮かんでくる。
僕の陰茎を掴む大きな手が気持ちいい。穿つ熱が、欲が気持ちいい。
「あ、あ、ひゃあぁ………イクっダメっ……、んんんあっっっっ!!!」
女のように高い声を出す自分に嫌悪しながらも、その声にまた興奮する自分がいる。
「………っふ………!!」
昊良の気持ち良さそうな顔を眺めながら、お互いアルファ性の為長く射精する。
「そうだ!優雨兄さんにもゴムつけてた方が良いのかなって思ってたのに忘れてた。」
腹に溜まって流れ落ちそうになっている精液をティッシュで拭きながら、昊良はテストで解答を解くかのように呟いている。
一回一回次のやり方なんてものを考えているのだろうか。
「僕は出張帰りなんだ………。疲れた。もう寝る。」
「寝てていいよ。お疲れ様。睡姦出来るかなぁ~。」
ウトウトとして意識が落ちそうな僕に、昊良は何か楽しそうに言っていたが、こっちはもう十歳も歳上なんだ。子供の体力には敵わない。
そのままスゥと暗闇の中へ落ちていった。
「優雨兄さん、大好きだよ。」
夢現の中で、心地よい声が囁き続けていた。
車での移動中、運転席の仁が思い出した様に話し出した。
「昊良に運命の番が現れたらしいよ。」
五月に入りもう幾分か経つ。
昊良は高校に入学し、最近は遊びに来ていなかった。距離がある為なかなか来れないのだろうと気にしていながったが。
「運命?そんなもの実在するのかな?」
昊良に運命の番………。
人にはオメガと番うな、恋人を作るなと煩いくせに、自分は運命の番と会っていたのか。
バックミラー越しに仁と目が合う。
「俺は会った事がないな。見に行ってみないか?」
「今から?」
「そ、今から。」
いつに無く強引な仁は高速に乗ってしまった。
今日の予定はそう言えば終了していたなと思い出す。珍しく予定が空けられていた事に作為的なものを感じるが、昊良の運命とやらが気になるので大人しくついて行ってみよう。
薄茶色の髪を掻き上げると、指に絡みついた。最近切りに行く暇もなく伸びっぱなしで肩まできていた。
「着くまで寝る。」
目を瞑ると昊良の熱い眼差しを思い出す。小さな頃からちっとも変わらない。
春乃さん似の少し吊り目な潤んだ目は、成長と共に意志の強い綺麗で怜悧なものへと変わってきた。体格は高良さん似で背は高く逞しい。顔に似合わず彫像の様に美しい身体は惚れ惚れとする。
好きだ好きだと言われ続け、絆されて身体まで許してしまったが、運命が現れたのならそろそろこの関係も終わりだろうか………。
歴代恋人達が去る時は未練もなく終われるのに、昊良がいなくなると思うと胸が痛い。
早めに離れるべきだったな、と心の中で呟く。
こんなに心に響いてしまうなら、気を許すべきじゃ無かった。
パンパンと小気味好い音が青空に響く。楽しげの音楽とこの一種独特な雰囲気はかなり懐かしい。
駅前のホテルに停まり、いつ間に用意されていたのか部屋に案内され、洋服を渡される。黒に近いグレーのパンツに白のTシャツと青い爽やかな半袖ジャケットを渡される。着替えると仁は黒のパンツに半袖Tシャツに着替えていた。
歩いて懐かしい母校を訪れると、半袖短パンの高校生とその家族達の群れ。
「体育祭か………。」
何とも懐かしい。そう言えば母校は大学受験を控えた高三の為に、早めに終わらせていたなと思い出す。
今日は日曜日だった。
休み返上で働く習慣にすっかり休日だと言う事を忘れていた。
アルファとオメガが多い為、抑制剤を飲んでいるにも関わらず微かに様々な匂いがする。
この中に昊良の運命の匂いもあるのだろうか。
運動場は校門前の坂道横の崖の上にある。校門から入り、フェス越しに運動場へ進んだ。
人混みの奥に集まる生徒達が見える。
もう最後の競技の様だった。
仁にこっちこっちと手招きされる。
「どこに行くんだ?」
正直この雰囲気は苦手だ。
この年齢になって入るのに抵抗を覚える。
校舎側に並ぶテントは教員、来客、放送、救護と本日のメインテントで、仁は迷いなくそちらに進んでいた。
「やだ、かっこいい!」
「え?だれ~?保護者?」
騒ぎ出す生徒達。
この場に合わない僕達は浮いているんだろう。
「今から最後のクラス対抗リレーなんだよ。」
その言葉に眉根が寄る。
苦い記憶だ。最後のクラス対抗リレーはほぼアルファクラスが勝つ。身体能力に優れた性別の人間ばかりが集まるクラスなので、一人二人足の速いものがいるベータクスでは歯が立たない。
そしておかしな風習がある。
ゴールするとオメガの子達がプレゼントを持ってくるのだ。
オメガで相手のいない子が特に張り切ってやってくる。そして恋人も婚約者もいないアルファは率先してリレーに出るのだが、僕はやりたくもないアンカーを毎度走らされた。そして最後に渡されるプレゼントを回収するという面倒臭い作業をやっていた。
リレーは二百メートル一周を繰り返すので、スタートもゴールも1箇所になる。そこに集まるオメガの子達とベータの子達。今はベータの子達もいるのか……。
「そこに近付くのはちょっと……。」
流石に恥ずかしいものがある。
「まぁまぁ。」
お前は何故堂々と入って行けるんだ?
仁の後ろをついて歩いていると、視線を感じた。
目を見開き嬉しそうに見つめてくるのは昊良だ。どうやらアンカーらしい。
人の恋人を寝盗っている人間が高校の体操服を着ている姿に微笑ましさを感じ、思わず微笑むと周りにいた生徒達がどよめいた。
「美しい………。」
「……女神様降臨?」
ふわふわとオメガの子達から匂いが溢れ出す。ここにいて良いんだろうか?
ゴール付近の騒めきは無視して、リレーがスタートした。
「へぇ、アルファは一年から三年で固めて走らせる様にしたのか。」
「おー本当だ。ベータはベータクラスでオメガはオメガクラスでってなってるんだな。」
一年から三年までのアルファのみで走るリレーは回転が速い。一周一周があっという間に終わっていく。
もう直ぐアンカーという辺りで昊良への声援が多い。
婚約者もいないし人気があるんだろう。
昊良とパチリと視線が合う。
物欲しそうな顔に頭を傾げ、リレーに集中しなければならない時に、何だろうと考える。
「応援、応援。」
仁が見かねて教えてくれた。
ああ、応援か………。
この大声援の中で聞こえるのだろうか?
「昊良!頑張れっ!」
とりあえず普通に声援を送る。
パァと輝く顔にどうやら聞こえた様だ。
一年生はまだ体格が出来上がっていないので不利なのか後方に固まっていた。
昊良もクラスのバトンを受け取り走り出す。
昊良はグングンと走り抜け、上級生達を追い抜いていく。
「速いな……。」
感情の起伏があまりない僕でもこれは感動する。
「知ってる?最近のアンカーの風習。」
「プレゼントの嵐じゃないのか?」
ニヤリと仁が笑った。
僕達は今流れる様にお出迎え待ちしているオメガとベータの生徒達に混じって、ゴール前に集まっていた。
昊良の追い上げに生徒達が興奮している。怒号の様な声援の中、昊良はとうとう最後の生徒を追い抜いた。
加速し続ける昊良は凄いと思うが、どこまで加速するんだろうと首を傾げる。
あまり前にいるのは危なくないだろうかと考えていると、一人のオメガの生徒が出てきた。
小柄な身体の少年だ。オメガらしく目は大きく可愛らしい。
「昊良!」
少年は顔を輝かせて昊良の名を呼んだ。この子が噂の運命かと気付く。
これが………。
オメガの少年は手を広げて昊良を待ち構えていた。
昊良はゴールテープを切った。
あれ?止まらない……。
止まらずそのまま前方へいる僕達の方へ走ってくる。
生徒達はキャーキャーと黄色い声を上げながら、手を広げて待つ少年の周りを開けた。
僕達も避けるべきなのか?
しかし何故か背中に手を置く仁。
何故僕の背中を押さえているのか。
「昊良!おめで…………!?」
感激の声を上げる少年を昊良は物凄い速さで通り抜け、真っ直ぐ僕の方へ走って来た。
「優雨兄さん!!!!」
ガッシィと抱き付いてくる昊良。
「うぐぅ!?」
車に衝突されたかの様な衝撃と、息が詰まるほどの抱擁に後ろに飛びそうになるが、背中を支えた仁が持ち堪えさせた。
「昊良!?何でそっちに抱きつくの!?」
少年が顔を真っ赤にして叫んでいる。
騒つく生徒達。
「あ、あれ?運命の番は?」
「やだ、アルファとアルファ?尊い!」
「?????」
「うっはっ!俺まで飛ばされるかと思った!ちょっとは手加減しろよ!」
後ろで支える仁が文句を言っている。
「昊良!その人誰!?離れてよ!」
少年から匂いがする。甘い匂い。おかしいな、発情期か?抑制剤を飲めばこんなに匂いが出ることは無いが……。
「五月蝿い!執念いんだよ!俺の運命は優雨兄さんだけだ!」
「昊良の運命は僕だよ!?」
少年の形相が怖い。怨念でも飛ばしそうな勢いだ。
昊良が僕の顔を抑えてぶちゅう~とキスをしてきた。
「ふぐっ!」
公衆の面前でグチュグチュと態とらしく音を立てるキスに、辺りが騒然となる。
プチュと唇を離して舌で舐める昊良の生々しい色気に、周囲の生徒の顔は赤い。
「俺の運命はこの人だけ。他は無い。お前臭い。これ以上近付くなら消すぞ?」
人を殺しそうな目で冷たく言い放つ。
「…………この子は運命じゃ無いのか?」
「運命は優雨兄さんだけだよ?」
何が何だかわからない。
「さぁ、話も付いたことで体育祭終わらせて下さい。」
体育祭を途中で止めているのは此方なのだが、ぬけぬけと仁は教師達を急かしだした。
「優雨兄さん待っててね?帰らないでね!?」
懇願する昊良を早く列に並ばせる為にも、とりあえず頷く。たぶん大丈夫だろう。
昊良の運命の番が現れたと聞いた時とは違う晴れやかな気持ちで、体育祭の終了を見届けた。
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