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17 恋人
しおりを挟む月曜日の昼休み。流雨の心は飛び跳ねるように浮き足立っていた。
はやる気持ちで資料室に向かうと、既にドアの前で斎が待っていた。
「流雨っ。」
流雨を見つけ、斎の無表情がパッと輝いた。
「ごめん、待たせた?今開けるから。」
一緒に来た結良と共に三人で資料室に入る。
土曜日遊んだ後、また暫くは話せなくなるのかと気落ちしていたが、携帯にお昼ご飯を一緒に食べようとメッセージが入り、嬉しくて小躍りした。
冷房をつけテーブルで食べようとお弁当を広げると、斎のお昼はコンビニのパンとおにぎりだった。
チラリと気になったが、あまり突っ込んだ事を言って嫌がられたくもない。
結良が隣から肘で打ってくるが、肘で打ち返して黙らせる。
食べ終わり斎が本題の調査表と書かれた紙を出してきた。
写真も何枚かあり、写っているのはエリアスだった。
まず流雨が目を通して、見終わったものを結良が読む。
「これはもしかして僕の所為かな?」
結良が気まずそうに言った。
内容はエリアスはエリアスではないという結果だった。
出身と名前が学校に提出されたものと違うのだ。ここはアルファとオメガが国の管理の下に通う学校だ。そうそう偽装出来るものではないのだが、誰かが手引きして入学して来ている。
髪の色も瞳の色も変えているようだった。
家族はいない。
従兄弟に見知った名前がある。
「えー?まさか、こいつの為?」
「可能性あるんじゃない?かなり結良に執着してたし。」
小中学校は私立のエスカレーター式の学校だった。中学二年のバース検査でオメガと診断された結良には幾つもの婚約の打診が来ていた。
その中にいた志岐風磨という男。同じ歳で親が政治家。結良はいつものように金髪碧眼が好みですと言って断ったが、しつこく何度も迫っていた。
エリアスの本名は志岐要(しきかなめ)。生粋の日本人名で日本生まれだった。父親が水商売をしていた外国籍の女性に産ませた子だった。父親と言っても志岐風磨のお爺さんだ。本当は風磨と要は叔父と甥という立場になる。戸籍は風磨の父親の弟に養子として入っていた。
「この前プールで大丈夫だった?」
心配気に流雨が尋ねるが、特に何もなかった。お喋りは意外と楽しく、ふざけても怒るような人じゃない。
「退学に持って行ってもいいけど……。」
斎にとっても結良は大事な幼馴染だ。
素性を隠すような人間が近くにいるのは好ましくない。
「今のところは大丈夫だけど……。本当の理由も分からないし。それとついでに言っとくけど、来週は終業式だけど、僕発情期入りそうなんだよね。」
「あ、もうそんな時期か!休むなら荷物受け取ってくるよ?」
「大丈夫、午前中だけだし来るよ。」
そう言って笑った結良はいつも通りだった。
お昼が終わって斎と別れる。帰りは坂道の下まで一緒に帰ろうと言っていた。
教室に戻りながら流雨は結良に話しかけた。
「結良さっき調査表みて驚いたでしょ?」
結良はチラリと流雨を見て、肩をすくめた。
「なんでバレるかなぁ~斎は気付いてなさそうだったのに。」
笑う結良の顔は物憂げた。
先程見た調査表の中に本人の写真もプリントされていた。子供の頃の写真は少なかったが、金髪混じりの茶髪に青灰色の瞳には見覚えがあった。記憶はかなり曖昧になっているが、自分が探すあの子にそっくりだった。
「エリアスは僕の探し人かもしれない。だから、もう少し待ってて?話しをしてみたい。」
分かった、と流雨は頷いた。
結良が会いたいとずっと言っている人だ。エリアスがその人で有るのがいい事だとは思えないけど、結良の気持ちは尊重したい。
一週間何事もなく過ぎ、翌週は終業式の為、部活や委員会が無い生徒は半日で帰る。
総務部は帰宅前に集まるように言われて、元生徒会室に結良と一緒に行った。
入ると既に数人集まっているが、二年のオメガと一年ベータの横田さんは斎とエリアスに引っ付いていた。
入った瞬間に見えたその光景に、流雨のこめかみがピクリと震える。
不機嫌そうに顔を顰めていた斎が、入って来た流雨に気付いて、あからさまに顔を輝かせた。
「流雨!」
驚く三人を無視して流雨の下へ走り寄る。
「お待たせ。他の人達は?」
集まったのは二年オメガの二人と一年生のみだった。聞けばあの先輩と共に皆んな自主退学して行ったそうだ。医療関係者の息子が多く、自分の派閥で固めていたらしい。
「代わりの人間は二学期かららしいよ。」
エリアスが追加で教えてくれた。
「本当は夏休みに定期的に集まってボランティアや行事の予定を組むらしいけど、今年は生徒がだいぶ減ったし、事件の関係者が多いから無くなりそうだよ。」
そんな面倒事はやりまくなかったので助かった。
じゃあ次集まるのは登校日でいいね、という事になり早々と解散する。
糸井君がすすすと寄って来た。
「とうとう林野くんとくっついたんだ?」
僕に近付く糸井君を斎がベリっと引き剥がした。思いっきり頭を掴む斎に糸井君が止めろと騒いでいる。
オメガの二人と横田さんはウソー!やだー!と騒いでいたが、これ幸いとエリアスに擦り寄っていた。そいつの素性も怪しいぞと忠告したい。
斎と付き合うことになった訳ではないし、番になる約束が出来た訳ではないけど、斎との距離が縮まり僕は嬉しい。
総務部のメンバーで下校していると、校門の辺りに人がいっぱいいた。
「これアルファ待ちしてるんだよ。」
アイドルの出待ちみたいな事かな?
校門の外の坂道辺りまで行くと、ヒソヒソと噂する声が聞こえる。
「やだ、オメガの結良君がいる。」
「うそー仲良いのかな!?」
「付き合ってないよね?」
「この前遊びに誘ってたよね……。」
斎とエリアスはアルファの中でも優秀な部類らしく、人気が高い。仲良くなりたいオメガやベータの追っかけが多いのだが、オメガの中でも飛び抜けて美しい結良がいると近付けないらしい。
「虫除けにいいな。」
「誰が虫除けだっ。」
斎の呟きに結良が怒る。
取り囲むように人がいるので、なかなか進めない。
人が多く騒めいていたので、その人物に気付かなかった。
いつの間にかエリアスが離れていた事にも気付かず、後ろをついて来ていた糸井君があれ?エリアスは?と言っていて、何となく皆んな立ち止まった。
フラリと一人男子学生が斜め後ろから出て来た。
憔悴してこけた頬、ボサボサの頭に最初誰か気付かなかった。
「げっ、先輩!?」
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ナイフは脇を掠め、顔を歪ませ目が血走った先輩の目と僕の視線が合う。
先輩は僕の腕を取り引っ張った。
「………っっ!!」
僕は最近半袖パーカーを着ていたが、この時は被っていなかった。
露わになる僕の項と、口を開けた先輩。
発情期じゃないと番は成立しないと言っても、こんな公衆の面前で噛まれれば、あらゆる所で傷物扱いされるだろう。
…………やばっ!
体格のいい糸井君を押した所為で、僕の身体は不安定な格好になっていた。
防げないと目を瞑ると、頭上に通り過ぎる風圧とメギョッ……!という奇妙な音。
噛もうとした先輩の顔面を、斎が思いっきり足で蹴り、先輩の多分鼻の骨か何かが折れた音だった。
「……流雨!」
吹っ飛んで倒れた先輩等忘れたように、斎は急いで流雨の項を確認した。
傷一つ付いていない綺麗な項に安堵する。
流雨が噛まれると思った瞬間、斎の中で血が沸騰した。俺の番を、俺の半身を奪う人間は…………殺す………。
昏い感情が支配し、躊躇いなく蹴り飛ばした。
「………ありがと、斎。助かったよ。」
流雨がフワリと笑った。
そして前髪を掻き分け、流雨の黒と薄茶色の混ざった綺麗な目が現れる。
高校に入って流雨の顔を見たことのある人間は少なかっただろう。
突然ナイフを持って現れた先輩に、騒然となっていた周囲が一瞬静まり返る。
顔を赤らめ凝視する人間もいる。
流雨はうっすらと笑いながら、呻いて駆けつけた先生達に羽交い締めにされる先輩へ近付く。
「……先輩、これから色んな罪状がつきそうで、楽しい人生になりそうですね?」
流雨の目に見つめられ、暴れていた先輩はピタリと止まる。
流雨の目は支配者の目だ。
美しい顔は天使のように微笑んでいるのに、その瞳は他者を圧倒する。
「古賀家の人間はこれだから怖いんだよ……。」
ボヤきながら先生達は警察に引き渡す為、先輩を引きずって行った。
「流雨………。」
フラフラと斎は近寄り、流雨の前に跪いた。流雨の手を取りキラキラと顔を輝かせる。
「やっぱり流羽は俺の支配者だ。俺はアルファで流雨はオメガだけど、俺は流雨の為にずっと生きて行くよ!」
他のアルファに取られるなんて許せない!流雨が噛まれると思った瞬間に目覚めた強い感情。流雨の項を噛むのは自分で、これから全てを流雨に捧げよう。
この美しい瞳で何でも命令して欲しい。
そう主張すると、流雨は一瞬固まった。
「なんか違う気がするけど、じゃあ僕の告白を受けてくれるって事?」
こくこくと斎は頷く。
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「流雨の発情期は俺が全部相手をするから!でもチョーカーは外さないでね?十八歳は守らないとね。思わず噛んでしまうかも……。でもでも、流雨の全身舐めていいかな?全部俺のものって匂いをつけないと!いいよね!?」
………………全員が沈黙した。
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「ちょっと待て、ちょっと黙れ。」
斎はきょとんと黙る。
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「此方で処理しとくから、もし確認の電話が入ったら受け答えだけしといてね。」
そう言って簡単に電話は切れた。
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「ん、後で警察から電話くるかもって。」
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「さて、さっきの話しの続きだけど、僕達番を前提に恋人同士でいいんだよな?」
此処は確実に確認を取っておきたい。
「うん、ごめんね。俺は自分がアルファって事に自信がなかったんだ。流雨は俺より成績いいし、たぶん社会に出て働き出しても俺よりも優秀に何でもこなせると思うんだ。流雨を超えることも出来ないのに、流雨をオメガとして扱うなんて出来ないと思って、無理だと言ったんだ。」
別にアルファだから上に立てとか、オメガは絶対に守れとか無いと思う。逆があっても問題ない。
斎は自分が守るべき立場になるのに不安があったんだろうか。
「何言ってんだよ。今日も噛まれそうになったの助けてくれたじゃん。どっちかがやれる事をやればいいし、仕事は俺が上司で斎が部下でもいいし、俺が的確に指示してやるから大丈夫だよ。」
そう言うと斎は笑った。
小さな頃から見せる、頼り切った笑顔に、僕は斎の頭を撫でてあげた。
昔に戻ったようだった。
斎は嬉しそうに抱きしめてきた。
頭と腰を抱き込み、斎の匂いがふわりと薫る。レモン風味の爽やかな石鹸が斎の匂いだ。
斎が僕の耳にキスをした。
ハムっと噛んでペロペロと舐め出す。
「……わっ、ちょっ………くすぐったい!」
頭を押さえつけて耳の穴の中まで舐めてくると、クチュクチュと音がして恥ずかしくなってくる。耳朶を口に含まれジュウと吸われる。
「んん……!」
手が洋服の中にいつの間にか入っていた。
乳首をクニクニと触られ、キュッと摘まれビクンと震える。
「ま、待って!いきなりそー言う事するの!?」
慌てて止めると、斎は耳から漸く離れた。胸は揉んだままだけど。
「うん、こうやってアルファの匂いをつけとけば、俺より弱いアルファは近寄れなかったはずなんだ。だからいっぱいつけとく。」
斎の潤んだ目が情欲に輝いていた。
元々律さん似の切長の目をしているので、そんな顔すると色っぽい。
「い、いま?」
「今。」
こくりと頷いて、また斎は反対の耳を舐め出した。
本当に全身舐める気じゃないだろうな?
着ていた半袖パーカーをスポンと脱がされる。
スラックスも脱がされると、黒い下着にシミが付いていた。耳と乳首をいじられただけで、陰茎と後ろの穴から透明な液が出ている。
パンツを脱がされまいと握りしめると、乳首を舐められカリッと齧られる。
ビリリとくる快感に思わず手が離れ、パンツを簡単に下ろされてしまった。
首を脇を手の指を、時間をかけて舐められていく。
「………うぅ……、ぁ………、やぁ…。」
最初は抵抗していたが、ずっと舐められて力が抜けてきた。
不思議と気持ち良く、弄る斎の手と舌に翻弄されっぱなしになる。
流雨の小さな陰茎は立ち上がり、どうせならそこも触って欲しいのに、斎は上から順番に丁寧に舐めていくので、まだそこを触ってくれていない。
一度ふぅと斎が息を吐いて身体を起こした。
立ち上がった流雨の小さな陰茎が目に止まり、斎は嬉しそうに微笑む。
何で嬉しそうなんだ。
「可愛い、流雨の。皮かぶってる。」
流雨の全身がかあぁ~と真っ赤に染まった。オメガのチンコなんて小さいのだ。被ってるやつも多いのだ。恥ずかしくてプルプルと震えていると、斎はそっと流雨の陰茎に触った。
「出したげる。」
え?なに?
と尋ねる間もなく、パクリと咥えられた。
「………はぅ!?」
根元まで咥えられた。唾液がたっぷりと絡められ、斎の分厚い舌が陰茎を上下に扱き、ジュウと吸われる。
ジュジュと上下に動き、唾液を引きながら確認の為に斎は口を離した。
皮が広がり先っぽが現れる。
ピンク色のつるんとした頭に、斎は愉悦の笑顔を見せた。
「かわいい………。」
透明な先走りをトロトロと出すピンクの亀頭に、ベロリと舌を這わせる。
「………ひゃあっ………んっ、……や、めぇ…………。」
また咥えられ、斎の指が後孔に入ってくる。
腰が浮きビクビクと震えるが、斎の責め苦は止まらない。
浮いた腰は支えられ、小さな陰茎はすっかり出ているはずなのに、斎は上下に扱くのを止めなかった。
「……や、や、や、……でる……イく………イくからっ…………!」
斎に口を離して欲しいのに、咥えたまま強く吸われた。
「~~~~ん~~~~!!!」
ビュビュっと放つ感覚。
それを斎は口で受けゴクンと飲み込んだ。
「バカぁ~~にゃんで、にょむ……。」
気持ち良すぎて舌が回らなくなった。
「ふふ、美味しいよ?」
ペロリと口の周りを舐めながら、斎はまた身体中を舐めまわし出した。
後孔に指を入れたまま、尻を太腿を足の指まで丹念に舐めていく。
ホントに全身舐められて、終わる頃にはグッタリとした。
「おわ、り……?」
力無くハァハァと息を吐きながら、漸く終わったのかと脱力した。お風呂に入りたい。
「まだだよ?」
まだ舐めるの!?と内心恐怖したが、次に与えられた快感に声もなく喉を仰け反らせた。
スブウと後孔に入れられた斎の太い陰茎。
舐められている間ずっと指で解されていたので全く痛くないが、奥まで入る圧迫感にガクガクと痙攣した。
「最後に流雨の中に僕のを入れないと………。身体の中まで俺の匂いを入れておけば、……あん、しん!」
ズルゥと抜いて、パチュんと奥を突かれる。
「……ぁぁあ………んあっ!!」
快感に何度目かの白濁が出るが、それはほんの少しだけ。
あぁ、斎はちゃんとアルファなんだなぁと頭の片隅で実感した。
「……ああ、きもちい、可愛い……。流雨、流雨、流雨……るうは俺の……。」
名前を連呼されながら、何度も腰を動かす斎を涙でボヤけた目で見つめると、斎は欲に濡れた笑顔で近付いてきてキスをした。
お腹の中に溢れる温かい感触に、斎を受け入れたのだと快感が走る。
「はぁ……流雨、気持ちいい………。」
「ん、僕も……いぃ。」
呟いた斎に同意を示すと、斎はふっと動きを止めた。
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「ん?」
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