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9 律
しおりを挟む普通の公立の小学校に通っていた。
その頃はアルファとか関係なく過ごしていたが、親はとても名誉なことだからと大きな屋敷に連れられて行った。
そこには同い年のやたら綺麗な子供がいた。
薄茶色の目と髪で、人形の様に綺麗な顔をしていた。
古賀橙利という同じ人とは思えない様な少年。
集められたのは同じ年頃の子供達だった。将来アルファになりそうな子供とオメガになりそうな子供。
皆んな同じ私立の小学校に入り、寮生活を送る事になった。
皆が求められたのは橙利に並ぶ優秀さだった。
ついて行けない人間は次々と学校を辞め、橙利の元を離れていった。
俺は早く離脱したかったのに、手を抜くと怒られ、結局最後まで残ってしまった。
オメガ側には春乃が残っていた。
優秀でもオメガと診断されなければ残れない。オメガで気性が穏やかな人間が選ばれた様だった。頭はそこまで重要じゃ無いんだなと失礼ながら思ったものだ。
橙利は嫌いじゃ無いが、自由のない生活になりそうで、早く見限られたくてアルファと診断されるや否やセフレを作り遊び歩いたら、ちゃんと抑制剤の使用と避妊はしろよと注意されただけだった。
番は橙利の足枷になる様な人間と番う可能性が出る場合があるので、番いたい場合は許可を取る様言われた。
アホらしと思って恋人さえ作らなかった。
俺から見た橙利は、レールの上を歩いている王様だった。学ぶ事も住むとこも愛する人さえ全部用意されていて、それを疑問にも思っていない、機械の様に完璧な人形。
それが春乃の裏切りで脆くも崩れ去った。初めてレールを脱線したのかもしれない。
顔色は悪く目がおかしい。
死ぬのかと心配になった。
しかし今度は春が訪れた。
あっさりと好きな人が出来たのだ。
それが七木翠だった。
俺的には別に良いんじゃ無いかと思ったが、七木翠というたいした家でもないオメガを古賀家に入れるのを良しとしない一派が現れた。
橙利は勿論それら邪魔者を冷徹に排除した。
そして七木家の事業を穏便に取り込み、七木翠を手に入れた。
七木翠の幼馴染、佐々成高良は本人は辞退しようとしたが推薦という形で無理矢理生徒会長に押し上げた。他の委員の委員長や時期的に発生する役員等の役職を次々と被せ、七木翠に構う暇を与えなかった。橙利が弱ってた時に嫌がらせの様に進言していた案件も全て次年度の生徒会長が処理する様盛り込んで行くのも忘れない。
結果、佐々成は忙し過ぎて七木翠の元へ現れなくなった。
そのあっという間の出来事に誰もついて行けず、気付いたら全てが終わっていた。まぁ、俺はそれを手伝わされたから知ってたけどね。多分止めれたのは俺だけだけど、止めるつもりはサラサラ無かった。
機械の暴君を作ったのはあいつらだし、人形のようだった橙利が初めて人間らしく成長したのだ。
良いことじゃ無いか。
ある日橙利はこう言った。
「翠を番にしたから、律もしたら?」
誰をとも言わなかったけど、バレているのだろう。
橙利の基準は今や全て愛する番になっているので、俺があの子を選べば友達同士身近にいることになり、喜ぶだろうとか考えてそうだ。
多少顔が引き攣ったが、ご厚意に甘えて俺も動こうと思う。
ただ向こうはまだ十八歳になっていないので待たねばならない。
あくまで推奨なので問題はないけど、役所への報告義務やら何やらやるくらいなら数ヶ月待ったほうがいい。
誕生日は秋だけど、発情期は九月か……。次が十二月。間が開くが仕方ない。
それ迄に手を出すかどうか……。
正直俺は一時期遊び過ぎて、もしその元遊び相手に本気だとバレると、まだ学校にいるあの子は苦労する事になりそうだ。
マンションに忍び込もうとした人間もいるし、ストーカーまがいのオメガもいる。害にもならないので放置していたが、今の内に排除してしまおう。
十二月ならもう受験に入り、学校も行かないことが多くなる。
よし、十二月にしよう。
「という事なんだよ。」
「え!?」
秋穂は丸い目をまん丸にして驚いていた。寒い外から来た秋穂の頬は赤く色付いている。
髪は二年の頃より少し長めになり、可愛らしさのあった丸顔は大人になりかけて綺麗になってきた。首は細く色白で、頬は薄紅色に色づき、見上げてくる目は潤んでいる。
「つ、番!?俺と!?」
ここはいつものマンション。
今回は橙利とは別行動だった。
「ま、待って!?番!?発情期は明日の予定……!じゃなくて!なんで!?!」
「うーん、なんか普段は大人しいのに、揶揄えば打てば響く様に慌てるところが可愛いからかな?」
「え!?答えになってる様でなってない!」
「なってるってば。可愛いから番いたいって、ね?」
「かっ!可愛い!?」
「うんうん、スラリと背が高いのに童顔なとこも、色白で直ぐ赤くなるとこも、友達大事にしてるとこも全部可愛いねぇ~。」
秋穂が見つめてくる視線が好きだった。熱を孕んで見つめる視線は、自信なさげに揺れていた。自信がないから自分から話しかけたりしてこない。
話しかけると嬉しそうに笑う。
ほんの少し触れただけで頬が色づく。
あまりにも素直で初々しい反応に、その身体を暴いてしまいたくて必死に我慢していた。
俺に気付いてと秋穂の香りが細い糸のように絡みつき、何処にいても秋穂を見つける事が出来た。
発情期が明日の予定なのは知っている。だから今日呼び出したのだ。当日呼び出しても、出てくるオメガはいない。
番になる前提で恋人になるのも良かったが、律としてはこの落とす瞬間を楽しみたかった。
好意を寄せたアルファから言い寄られたら、秋穂はどんなに狼狽えるだろうかと。
勿論拒否は無しだ。
「さぁさぁ、お母さんに連絡入れとこうか。恋人と番います。一週間帰りません。」
ポチポチと勝手にメッセージを送る。
「俺の携帯!待って、恋人ってだけじゃ怪しまれたら……!」
「大丈夫、大丈夫、前にコーヒー貰った時、お家にお礼の電話かけてそのうち息子さん貰いますって言っといたから。」
「はあ!?」
以前電話でそう言ったら、あら、本人がいいって言うなら良いですよぉ~と、ケラケラ笑いながら言っていた。両親はベータなのであまり実感がないのかもしれないが、こちらとしては有り難い。
「はい、おいで~。」
脇を持って持ち上げソファに座らせる。その勢いのまま押し倒す。細身の秋穂は軽い。
動揺している秋穂はなされるがままだ。
厚いダウンは玄関を通る時に既に脱いでいる。ニットにスキニーパンツ、下着といういつもの薄着を手早く脱がせていくと、待って待ってと暴れ出した。覚醒が早いな。
一人素っ裸にされて、秋穂は自分の身体を抱きしめて真っ赤になって震えていた。
「あ、ごめんね寒いよね~、直ぐに暖まろうねぇ~。」
自分は服を着たまま秋穂の隣に寝そべる。大きいソファなのでギリギリ落ちない。
さっきの勢いは消え、秋穂は羞恥で縮こまった。目をギュッと瞑り、オデコを脱がせた張本人につけている。そんな隙ありまくりな姿に、律は征服欲に震えた。
秋穂は知らないが、実は一定のアルファにモテていた。それとなーく律は自分のものだから手を出すなと牽制していた。スラリとした背も、少年の様な可愛らしさも、色が白く透明な肌も、全部自分のものだ。
ギュウギュウと抱きしめると、秋穂は丸い目を潤ませて見上げてくる。
「…………本当に俺で良いの?」
秋穂は番う事を嫌だとは言わない。ただ自分でいいのかと自信なさげに眉を垂らしている。
「いいよ。」
短く返事してキスをする。軽く啄むようなキスから深く喉の奥まで犯すように、丹念に繰り返す。
少しでも手を出せは我慢が効かなくなるので、ずっと抑えていた。
秋穂のフェロモンは石鹸のような、太陽の下で乾いたシャツのような清潔な薫り。
秋穂の小さな象徴がピンと立ち上がる。
「もしかして発情期始まっちゃってる?」
秋穂の匂いが深くなっていく。
律のシトラスの匂いも充満し、部屋中に二人の濃厚な香りが混ざり合う。
秋穂の小さめの陰茎を指で摘むと、小さくヒンっと鳴いた。
「し、知らないっ。でもドキドキするっ。」
予定はあくまで予定だ。律は秋穂の発情期が早まれとばかりにフェロモンを重ねるように纏わり付かせる。
「じゃあ、理性があるうちにコレ取っとこうか。」
チョーカーを外さないと番になれない。
秋穂の携帯を取ると、先程母親に送ったメッセージにOKとスタンプが送られていた。
「さ、秋くーん暗証番号教えて?」
律はご機嫌で秋穂に尋ねた。
秋穂は番になるのはほぼ了承しているし、自分に惚れているのも分かっている。親も問題無し、なのに真っ赤な顔でプルプルと首を振った。
「何で?ね?教えてくれないと外せないよ?」
起き上がりソファに座り直すと、秋穂を膝の上に座らせた。正面にある真っ黒なテレビ画面に全裸の秋穂が綺麗に映る。テレビ画面に映っている自分と向かい合わせになっている事に気付いて、秋穂は羞恥で足を閉じようとした。
すかさず律は秋穂の膝を持ち上げ開脚させると、自分の両足の外側に片方ずつ放り出し秋穂の陰茎とお尻の穴が丸見えになる様に座らせる。
「こ、の…格好……、恥ずかしい……!」
プルプルと震えながら秋穂は必死に訴えるが、律は無視して秋穂の震えと一緒に震える陰茎をクリクリと弄った。
「ふふふふ、はーずかしぃ~。秋くん丸見えだよ~。」
片手に秋穂の携帯、片手は秋穂の陰茎と器用に律は操作する。
アプリを立ち上げ、さ、言って?と促した。
「だ……、ダメっ。……あぁ、や……。」
「ん~~?なんでぇ?番いたくない?俺の事嫌いだったかな?」
「ち、違う!でも………、おれ、自分で打つから、返して!…………んんっ…、やぅん………っっ。」
律の長い指が一本、秋穂の後孔にツプリと入った。垂れてくる愛液を絡ませて、中をゆっくりと抜き差しする。
「そんなに震えてちゃ打てないでしょ?ほらほら言っちゃいなよ~。」
必死に首を振って拒否されては、何が何でも言わせたくなるのが律だった。
片手で秋穂を攻めていく。
陰嚢の周りをくるりと刺激し、陰茎の裏筋に指を這わせる。カリを擽り鈴口に親指をぐりぐりと押し付けた。
「……っ!ひゃあぁぁん…!」
垂れてくる先走りを手のひらに絡め、ゆっくりとまた指を後孔に戻していく。指を入れ広がる様に大きく回して指を増やす。
秋穂の股はぐっしょりと濡れ、それは下にある律の股にまで垂れて広がっていった。
「俺までお漏らししたみたいになっちゃった。」
指を抜いて律は着ていたズボンを脱ぎ出す。盛り上がりパンツを押し上げる高まりに、秋穂はブルリと震えた。
「ふう、脱げた。秋くんので濡れて脱ぎにくくなってたよ~。」
もう~と笑いながら、また同じ態勢に戻された。下から押し上げる熱に秋穂の目は釘付けだ。
律の陰茎が秋穂の股の間から見えている。
「………え……、おっきぃ……。」
「そりゃあねぇ~アルファのチンコなんてこんなもんでしょ?ほらほら、入れたくなったかなぁ?」
指を秋穂の後孔に戻し、また拡張作業に戻る。
「いくらオメガでも処女だもんね。痛くない様に広げとこうね~。ま、こんだけぐちょぐちょなら大丈夫そうだけど。」
グチグチと音を立てるお尻に、秋穂は恥ずかしさと快感で律の腕にしがみついた。
「…あ、はぁ……あぁん………やっ…。」
首筋を舐められ耳を喰まれながら、執拗に後孔と陰茎を責められ続けた。
発情期が本格的に始まり、白濁が何度も弾ける。
黒いテレビ画面には秋穂の白い身体が淫らに映り、後孔に入れられた律の指がテラテラと光っている。
秋穂はそんな自分の姿に羞恥と共に興奮が湧き上がった。
律と視線が絡まる。秋穂が見ていると分かってて、入れた指をこれ見よがしに広げて見せた。肉の穴から落ちる蜜から目が離せない………。
何度も何度もやめてと頼んでた口が、もう無理だと言い出した。
「…んん……、り、つ、せんぱぃ……。」
「ん?なぁに?」
「も、いれたぃ~~~。」
「だぁめっ。暗証番号入れなきゃ。今入れちゃうと意識飛んじゃうでしょ?」
ほらほら早く、と秋穂は急かされる。
秋穂の頭の中は早く好きなアルファを飲み込みたいという思考でいっぱいになっていた。
暗証番号を教えるのは恥ずかしかったが、我慢が出来なくなっていた。
「あ、あんしょう、はぁ……ん、ご、は………。」
漸く言い出した秋穂に、律は攻める手を止めた。
「うんうん。」
携帯のアプリを再度起動し、暗証番号を打つために構える。
「………ろ、……ローマ字で、先輩と俺の名前で、………さ、最後に……ふふふ二人の誕生日です!」
秋穂は真っ赤な顔で叫んだ。
叫んで何か絶対に言われて揶揄われると思ったのに、律が何も言わないので秋穂はそろりと見上げた。だって人の名前と誕生日を勝手に使っていたのだから。秋穂は律の事を好きだと自覚してから、暗証番号を変えたのだ。
見れば片手で持った携帯の画面を、物凄い速度で打ち込んでいる。大文字小文字やsiかshiどちらを使ったかとか説明していない。
「ふ、ふふふふふ………。」
カシャンと音がしてチョーカーが外れた。
「り、律せんぱい?」
律が不気味に笑う。それはそれは嬉しそうに。
「俺の事すっごく好きなんだねぇ~。かーわいいねぇ~。ご褒美に深ぁく入れようねぇ………。」
秋穂は尻を上げた状態でソファにうつ伏せに置かれた。
そして時間を掛けて広げられた後孔へ、ズブウと太い陰茎を遠慮なく入れられる。
「ゔぁあぁぁ………っっっ!」
急な圧迫感と重量に秋穂の身体はビクビクと痙攣した。確かにイッたと思ったのに、秋穂の陰茎からは何も出ない。
「!???………あ、あぁっ………やあ……!へん、へんだ…よぉ………」
「はぁ………。だいじょーぶ、ちゃんとイケてかわいいねぇ。……あー、チョーカーのとこ白い線になってる。色白だけど、やっぱり日焼け跡残るんだぁ……。」
ベロォと項を舐められ、触れられてはいけない部分をアルファに晒すという、オメガとしての期待にぞくぞくと背筋に悦びが走った。
初めてだというのに奥まで深く咥え込んでしまうのは、オメガだからか、ずっと弄られ我慢させられたからか……。
秋穂の目はチカチカと瞬き、強い快楽に理性は飛び掛けていた。
秋穂に暗証番号を吐かせてる為に攻めている間、律も理性を総動員して我慢していた。早漏では無いはずなのに、入れてしまえば気持ちが良すぎて、正直もうはち切れそうだ。
「………はぁ、……かむ…?」
かろうじて保っていた理性も射精も、可愛い秋穂の問い掛けでプツンと切れる。
もう、限界。
ズルゥと浅い所まで引き抜かれ、ズンとお尻とお腹がつくまて打ち込まれる。
ノットが膨らみ、律は秋穂の身体を抱き込んだ。
「……秋穂、噛むよ。」
普段秋くんとしか呼ばないのに、こんな時に耳元で名前を呼ぶなんてと思いながらも、秋穂は嬉しさに涙が出た。
噛んで!
声なき声で叫び、項に熱い快感が走る。痛みは少なかったが、身体中を走り抜けた快楽に、秋穂は溺れた。
長い射精を感じながら、自分の中に入り込んでくる自分のものではない存在を大事に飲み込んでいく。
秋穂はこの世の物とは思えない幸せを感じながら、もっと欲しいとお願いをした。
「………もっと…、ちょーらい。……せんぱい、もっと……あぁ………、きもちぃ~~……すきぃ。」
噛んだ後をペロペロと舐めながら、律は可愛い番の欲求を満たす。
もうこのオメガは俺のもの。
可愛い可愛い秋穂を手に入れた。
テレビの黒い画面には腰を揺らす二人が映り、それを見た秋穂は更に欲情して律を誘った。
「次はベットに行こうね。」
「……うん!」
目をハートマークにして先程までの恥じらいは何処へやら、発情した二人は楽しげに寝室へ消えた。
後から理性が戻った秋穂は自分の霰もない言動を思い出し、白い肌を真っ赤に染めて身悶える事になる。
「普段は真面目で大人しいのに、発情期になると淫乱になるオメガって可愛いよねぇ。」
と言われて秋穂は半日布団から出られなかった。
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