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34 久しぶりの巨城
しおりを挟む「呂佳、酷いよ。麒麟隊に来てくれるって思ったのに。」
とっても哀しそうな顔で那々瓊は呂佳を責めた。
呂佳が麒麟の育ての親珀奥だと知った後、那々瓊の独占欲は増したのだが、呂佳は素気無く青龍隊へ帰った。
決まりは決まり、ちゃんと守ってこそ社会人としての務めでしょう。貴方は麒麟なのですから、その責任をきちんと遵守しなさい。
そう言われて、次の春に会いましょうと呂佳は去ったのだ。
内心呂佳としては、我が子と思っていた那々瓊の過剰なスキンシップに狼狽え、逃げたとも言う。
哀しそうな顔の那々瓊に後ろ髪引かれつつ、親にこんなにベッタリでは駄目だと思い離れたのだ。
一年前、巨城を去る際に永然にそう伝えたのだが、微妙な顔をしていたのは何でだろうか。
「上に立つものが率先して決まりを破るのはいけません。」
真面目に返す呂佳へ、那々瓊は不満顔だ。
「もう呂佳は成人でしょ?だったら麒麟隊に来れるよね?」
那々瓊は言われた通り一年間待った。呂佳には嫌われたくない。
腕を掴んで離すまいと呂佳に詰め寄る。
「そう、ですね……?」
まだ異動願いは出していない。
と言うか今来たばかりだ。
巨城の下段東側の青龍地に来たと思ったら、那々瓊が飛んでくるようにやってきたのだ。
「またお前は呂佳に纏わりついてるのか。」
青龍空凪が呆れた顔をして那々瓊を窘めた。
「私から異動書類出すから。」
那々瓊は空凪にそう言い切った。何が何でも麒麟隊に来させるつもりだ。
一年間ちゃんと言いつけを守って待っていたのだが、その間空凪の元へ病んでるのかと思えるくらいの愚痴という手紙が届いていた。真面目な空凪はそれらを一読し、本人の気持ち次第だから却下する旨を認めいちいち返事を返していたのだ。
暫くしてそれを知った呂佳は、そんな迷惑行為は止めなさいと手紙を出し、反省しないなら神の祝いには巨城に行きませんと書いて止めさせた。
なのでほぼ一年間会わなかった。
呂佳も身を切るように心が痛んだのだが、子供にはちゃんと真っ直ぐに育って欲しい。
雪代がたまに会ってやればと言った時にそう説明すると、「え?那々瓊様を子供扱いするのに疑問しか湧かねー。」という返事だったが、呂佳としては譲れないものがあった。
例え今の呂佳より長く生きて大人であろうとも、我が子はいつまで経っても我が子。
「那々、そんな我儘は通らないと……。」
「あー、いい。いいぞ、呂佳。頑張れ。」
空凪が諦めたようにそう言った。
一年前、呂佳の身体が突然成長していた事に驚いたが、まだ年齢的には成人前だった為、規定通りに青龍隊で預かり続けた。
呂佳は不思議な存在だ。
詳しい事は知らないが、兄上と仲が良く、那々瓊からは執着され、銀狼の勇者からは親しく話しかけられている。
空凪も神獣の一人なのだが、誰一人説明してくれるものはおらず、もう面倒なので知らない方が良いかなと思っている。
呂佳の年齢も十五歳になった事だし、もう大人だ。
神力も気付けば桁違いに強いし、那々瓊に遅れをとる事もないだろう。
何を那々瓊と揉めているのか知らないが、二人の問題だと空凪は結論付けた。
空凪の手のひら返しのような許可に、呂佳は唖然とし、那々瓊は歓喜した。
「……え。」
「流石っ、空凪!」
ガシリと腕を掴まれて呂佳は麒麟の巨城地に引っ張られて行った。
残された空凪と雪代は、遠ざかってフッと消えた二人を見送る。
「お前はどうする?兄上が呂佳につくように言われていた期限は成人までだった。希望するなら別の隊に移動するか?」
空凪に問われて、雪代は考える。
「前に一緒に麒麟隊にって言われた事はあるんですけど……、銀狼の勇者はどうしてるんですかね?」
「銀狼はそのまま兄上の応龍隊だろう。」
「じゃあ、応龍隊に行きます。呂佳は那々瓊様が引っ付いてるから俺は近寄れないでしょうし。」
雪代がそう返事をすると、手配しておくので直ぐに移動して良いと許可が出た。
本来なら面倒臭い書類提出があるのだが、青龍の権限で済ませてくれるらしい。
礼を言って雪代は移動する事にした。
雪代はとりあえず万歩を探す事にした。
万歩とはたまに手紙のやり取りをしている。
呂佳は来なかったが、雪代は前回の神の祝いの時も空凪について行って巨城に来ていた。
その時も万歩に会って、ほぼ一緒にいたのだ。
本来はただの獣人がそんな自由に動き回れる筈ないのだが、雪代に関してはそうして欲しいと天凪から言われていた。
銀狼の勇者の相談役なのらしい。
別に言われなくても万歩の相談には乗るつもりだった。
雪代は不思議だった。
確かに金狐程じゃないが、雪代の毛は珍しい白色だ。金茶の毛が混じってはいるが、ほぼ白毛と言って差し支えない。
だからと言って金狐程特別でもない。
他の種族にもそう言った存在はいるのだし、雪代だけが特別ではないと思っていた。
なのに神獣と話す機会は多いし銀狼の勇者の側にいつもいる気がする。
呂佳に尋ねた時、霊亀の未来視に頻繁に出てきていたし、妖魔に打たれて死ぬ運命が多かったので、気がけてもらっているらしい。
神獣の未来視と言っても、ただの獣人の雪代には遠い話だったのだが、上からの命令に背く必要性も無いので言う事を聞いていた。
それだけだった。
呂佳は年下なのに何故か頼りになって話し易い存在になった。
応龍天凪様や青龍空凪様には目を掛けてもらっていたし、銀狼の勇者とも仲良くなった。
これが未来視のお陰というなら感謝したいくらいだ。
親元を離れ狐の里を捨てる様に出た自分には、この環境は勿体無いくらいだった。
死ぬかもしれないと言われるから、身体は鍛えて妖魔にやられない様剣技も磨いた。
そうそうやられるとは思わない。
そろそろ万歩は聖剣を授かるだろうから、一緒に妖魔討伐にも出たい。
以前呂佳に、お前も心配だけど、万歩も心配だと言った。
だんだんとそれは万歩の方が比率が大きくなっていく。
呂佳の神力は神獣並みだし、兎に角強い。
既に天狐なのではと思えるくらいあるのに、黒い尻尾は一本だから、きっと生まれつきなんだろうと思う。
詳しくは知らないけど、呂佳は神浄外の獣人で異界に生まれ変わっていたのを、永然様が万歩の魂と一緒に連れてきたらしい。
そんな事があると初めて知ったけど、あの異常な神力はそういう事なのかなと思ってしまう。
同じ異界から来た万歩の神力もかなり多いから、異界というところは特殊な所なのかなと思っている。
万歩は強い。
最初会った時よりも、会う度に強くなる。
今は俺よりも神力が遥かに多い。
剣技がまだまだだから訓練にも付き合えるが、そろそろ限界かも知れない。
俺の神力もそこら辺の奴らよりは強いのに、全然足りなかった。
歩いていると遠くに銀色の髪が見える。
陽の光を反射して眩しいくらいだ。
大きな狼の耳と、尻尾。
紫の瞳が俺を見て、その毛色に負けないくらい眩しく笑った。
「おーい、雪代来たんだ!?」
手を振って駆け寄ってくる。
成人したばかりの若々しい獣人だ。
その仕草は大きな身体に似合わずまだ幼く感じる。
万歩は俺にだけ遠慮なく抱きついてくる様になった。
前は呂佳にもそうしていた。
だけど、今は俺だけだ。
太陽の暖かい匂いがする。
汗と、力強い外の匂い。
「なに?剣の練習?」
「そー。もう直ぐ聖剣貰いにいくし、そしたら出なきゃなんだろ?」
んじゃ、俺とまたやろうぜーと一緒に剣の刃を合わせる。
軽い慣らしなのでお互い息も上がらない。
キンー…、ギンーー、という音の合間合間に最近の話をする。
「雪代はさぁ……。」
「うん?」
右に突き出された剣を捌きながら返事をする。
「妖魔の討伐来る気?」
「行くけど?」
万歩が言いにくそうに口をモゴモゴしている。
「来ないでって頼んだら、ここに残ってくれる?」
言うと思った。
「残んねーよ。」
「なんでっ!?」
だって残ったらお前が危ない時助けられないだろうが。
銀狼が討伐で死ぬ事はそうそう無いとは言っても、俺はお留守番なんて性に合わない。
万歩の尻尾が下を向いて揺れている。
耳も少し下を向いている。
相変わらず感情を殺すのが下手だな。
「なんかあんのか?」
「ん……、朝露が多分向こうに帰るって…。」
そうか。お前は異界人として一人になってしまうのか。
「向こうの身体が呼んでるんだろうって。これ以上離れてたらダメだって。永然様が妖魔討伐の前に返してくるって…。」
不安そうにそう万歩は話した。
「永然様の未来視も今真っ暗で見えないんだって言うんだ。もしかしたら永然様が討伐から帰ってこない可能性もあるから、今のうちにって……。」
「それ、どー言う事?」
永然様は誰よりも長く生きている神獣だ。
神力も高い。
それに大概が後方支援が多い。前に出て戦う人じゃ無いので、永然様が死ぬと言う事は、前に出ている戦力が無くなったと言う事だ。
「いや、だから神獣がもし死んじゃったら朝露を返せなくなるし、もし返せる神獣がいなかったら朝露の魂が消滅しちゃうからって……。」
「それは分かった。じゃなくて、お前は?永然様が死ぬって事は討伐隊が壊滅してんじゃねーの?お前は一番前に出るだろう?」
なんせ銀狼の勇者なのだから。妖魔にトドメを刺す必要がある。
「それは、わかんねーけど、絶対倒してくるから!」
「んじゃ、俺もやっぱ行く。」
「何で!?」
だって、もしお前が闇の中で死んでいくかもしれないって思ったら、黙って待ってらんねーもん。
俺だってお前の事が心配なんだ。
そんなブツブツ言ったってついて行く。
俺さ、気付いたんだよな。
なんかよく知らねーけど、俺はお前のライバルだったらしい。予定では。
でも今の俺達は友達だ。
きっと永然様の未来視では、俺はお前と仲良く出来なかったんだと思うんだよな。
気になるのに近付けなくて、突っ掛かってったんだと思う。
珍しい銀の毛も、綺麗で凛々しい顔も、もっと近くで見たかったんだよ。多分だけど。
だから今の俺は恵まれてる。
こんな近くにいる事が出来る。
雪代が振り下ろした剣は、ギンッと刃が合わさる音を響かせて受け止められる。
お前強くなったよなー。
背なんか俺を追い越したよな?
やっぱ狼は大きいよなー。
こうやって身体を動かしてたら気にならねーけど、喋ってるだけだと緊張するんだよな。
この緊張が何の緊張か分かっちゃいるんだけどさ。
だから必死に感情出ねーよーに抑えてんのに、お前たまにドキッとする事言ったりやったりするよな。
いちいち俺はそれに一喜一憂してんだぞ?
わざとかよ。
ギリギリと鍔迫り合いは続いたが、勝ったのは万歩だった。
「……どわっ!と、ととっ!」
よろけた雪代を万歩が慌てて手を掴んで引っ張る。
ほら、こーやって俺より大きくなった手で掴まれると、お前の事ちょっと意識しちゃうんだよな。
「………お前、力ついたな~。」
「へへっ、そーだろ~?」
万歩の笑顔は爽やかだ。
でも俺は知ってる。
お前がそうやって素直に笑顔を浮かべるのが、俺か呂佳だけだって事。
お前が他の奴と話して笑ってる時は、全然違う大人っぽい作り笑いだって事。
だから優越感で俺の浅ましい心は満たされてしまう。
思わず尻尾を立てて喜んでしまいそうになる。
お前が伴侶を得ずに後数十年でいなくなるって言うなら、俺はそれまで伴侶は作らねーよ。
お前が寂しく感じないように、それまで側にいるさ。
その後に俺は一人になるけど、お前が最後までこの神浄外で寂しくなかったんだと思えるなら、俺は何でもないフリしてお前の隣に立っとくよ。
お前が孤独に潰れないように。
「腹減った。俺さっき着いたばっか。何か食いに行こう。」
「あー、賛成。俺も腹減った。」
道具を片付けて食堂に向かう。
紫色の瞳がご飯ご飯っとガキンチョみたいに笑っている。
ま、まだガキか。
俺これでも五つ年上。
「肉食いてー。」
「あ、俺も俺も!」
笑いながら俺達はくだらない話をする。
俺はお前が笑ってると安心するから、最後まで側にいるよ。
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