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44 青の剣

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 ニンレネイはビィゼト兄上に問い掛けた。

「我々はどうすれば…?」

「私達に戦闘は無理だ。屋敷の方に王弟殿下がいる。そちらに行ってみよう。」

 処刑する為にビィゼトの方へ来るかと思っていたが、どうやら奴等はノルギィ王弟殿下の方に用があるらしい。
 走り出したビィゼト達を構う者はいない。兵も遠巻きに見る領民達もオリュガに釘付けになっていた。
 笑うオリュガが左手に持つ青の剣をゆっくりと振る。まるで舞うような美しい所作に、誰もが見惚れていた。
 今から攻撃を受けるであろうアバイセン伯爵と配下の兵士達の惚けた顔を見て、ビィゼトは鼻で笑った。
 
「あっ!」

「どうした?」

「上に着ているのは寝巻き……?」

 オリュガの格好を再度振り返ってビィゼトは見た。
 確かに上に着ているのは寝巻きだな?ズボンは着替えたようだが上はそのままで来たのか?寝巻きはシャツやブラウスと違って生地に余裕がある。

「……生地が薄いからダメだろうな。」

「まさかこの前の決闘の時破いたからですか?」

 そうだろうとビィゼトは思った。

「今度それ用の服を作ってやろう。」

 ビィゼトは弟達に甘い。それを知っているニンレネイは今後オリュガの戦闘好きが加速するなと心配になってきた。





 オリュガは伯爵家の屋敷の方へ走って行く兄二人を見送って、影響が出ない程度に距離が出来ると左手の青の剣を構えた。
 魔力を通しスゥーと横薙ぎに剣を滑らせる。
 ゆっくりと動かしているのに、青の剣の後から残像が残っていく。ポッポッポッと一本また一本と増えていった。

「多勢に無勢だからね?」

 オリュガは嫣然と笑う。
 美しいオメガが微笑みを浮かべて魔力を行使する姿に、誰もが魅了されていた。これから殺されるのだというのに。
 青の剣は水を発生させる。前回は剣から滴る水を飛ばして使ったが、レクピドにはもっと自在に操りたいと頼んだ。
 流れた魔力はオリュガの想像通りに形作られていく。紙よりも薄く鋭利に尖る双剣金青そっくりの水の剣。薄いので目視しにくく、色は水なので無色だ。
 陽の光を受けてキラキラと水面が輝く水の剣は、オリュガを中心に無数に形作られていった。

「ん、こんなもんかな?」

 オリュガは満足気に頷きアバイセン伯爵を見た。それと同時に剣の切先が全て伯爵を威嚇するように向く。

「伯爵はベータなんだね。だからアルファのヨニアではなくベータの兄を後継者に選んでいる。ベータでも出来ると信じているのか、アルファを嫌うのか…。普通だったらアルファに継がせたがるのに、ヨニアが学院に就職すると言っても止めなかった。そこにはヨニアを思いやる心があるのか、……ないのか。」

 オリュガの話にアバイセン伯爵は顔を歪めた。

「我が家はうまくいっている!アルファでなくともっ!我が伯爵家は…、馬鹿にするなぁーーー!!!」

 アバイセン伯爵は泡を吹いて喋り出した。そんな伯爵をオリュガは目を細めて眺めていた。
 違法薬物を自分も使用してはダメだろう。

「保健医も事情はありそうだけど、それもまた自分が選んだ人生だよね。」

 ネイニィに溺れるのも、自分が選んだから簡単に罪を犯せる。
 レクピド・サナンテア子爵を遠くにやっちゃうなんて許せない。

「……ということで、君達は僕の相手をするんだよ?」
 
 アバイセン伯爵を向いていた切先がバラバラバラと散らばりヒュンヒュンと音を立てて回り出した。
 兵士達が危機感を覚え漸くオリュガに対して剣を向ける。それまでオリュガの美しさに惚けていたのだ。
 
 ワッと囲んでいた数十人がオリュガに向かう。

「薬を使った兵士はあまり好きじゃないんだけどなぁ。」

 オリュガは呟き兵士達を切り裂いていった。叫び声をあげて絶命していく兵士達を、オリュガは微笑んだまま見送っていく。
 どうせ彼等は違法薬物を摂取し過ぎて今後まともな生活は送れない。
 ヒュゥウンと水の剣が空中で回転を止めた時、そこに動く者は誰もいなかった。
 血飛沫一つ服に付けず、髪も乱さずその場に立つオリュガに、アバイセン伯爵はガタガタと震えて腰を抜かしている。

「…………な、なん、なんだ、貴様……っ!」

 オリュガはふわりと笑った。

「え?本物のビィゼト、ノビゼル公爵の弟、オリュガ・ノビゼルだけど?」

 アバイセン伯爵の顔が真っ白になる。王家から双剣金青を下賜され、 国王陛下の御前でファーブリマ騎士団長に勝ち忠誠を誓われたというオメガ!
 そんな馬鹿なと貴族界隈では一笑に付されたが、この強さは…………!
 アバイセン伯爵は真実を知り腰が抜けてしまっていた。


 僕の名を聞いてアバイセン伯爵は驚き固まってしまった。
 オリュガはふぅと一つ息を吐く。
 水の剣を解除すると、ただの水に戻りパシャリと全て地面に落ちた。
 周囲を見回し遠くからこの出来事を青い顔をして見守る領民達へ朗々と語った。

「聞けっ!アバイセン伯爵家はノビゼル公爵を不当な言い分で偽物と偽り害を成そうとした。よってこれは領地戦と受け取り対抗するものとする!先に兵を上げ公爵に刃を向けたのはアバイセン伯爵の方!よって正義はこちらにあるっ!」

 オリュガの声に人々はシンと静まり返っていた。凛とした力強くも美しい声はまるで歌声のように遠くまで響いていく。

「手を出さなければこちらからは攻撃しない!武器を持たず降伏しろっ!」

 先程みたオリュガの強さに最初から気を呑まれていた領民達は、次々と膝をつき頭を垂れた。
 それを見渡し攻撃の意思が無いことをオリュガは確認すると、アバイセン伯爵の襟首を問答無用で掴んだ。
 細腕とは思えない力強さでズルズルと引き摺り出す。

「ひっ、ひぃぃ!おいっ、お前らぁっ!助けろっ私を助けろぉっ!」

 後ろ首襟を掴まれ引き摺られながらアバイセン伯爵はバタバタと暴れたが、誰一人助けることはなかった。





 ビィゼト・ノビゼル公爵が牢から出された後、ノルギィは来訪者を待った。
 特に打ち合わせはしていないが、バラバラにされた後どちらかに接触してくるだろうと思っていた。
 リマレシア王妃側としてはノルギィには静観、もしくは味方につけていたいはずだ。ノルギィ自身それはよく分かっている。
 血の繋がりはあってもノルギィは国王陛下側についたことはなかった。
 国の王とは言っても、それは綱渡のような地位になる。各地を治める諸侯を上手く操り、政務を滞りなく進めていく。自分の妻や子供達ですら政敵になりうる危うい椅子なのだ。
 ノルギィを推す民衆や貴族達には申し訳ないが、ノルギィは王の椅子になんて座りたくない。座る時が来るとすれば、それは現国王陛下が何かしらに敗れ、空の椅子に群がる者達を自分の上だと認められない時ぐらいだろう。
 このまま平穏な時代であれば、ナリシュが王太子として子を持った時点で王位継承権を放棄して公爵の地位を得ることになっている。
 国王陛下は最近までナリシュをリマレシア王妃諸共失脚させるつもりだったようだが、ナリシュがノビゼル公爵家と繋がった為その対象から外れた。外れてくれないと困る。ナリシュの下の王子はまだ小さいのだ。その王子が王太子となり子を持つまでまた待たされることになる。
 自分は早くこの息苦しい継承権を放棄したいのだ。でないと民衆や貴族どもがうるさい。
 ナリシュの相手がオリュガ・ノビゼルだというのはちょっと困るが……。なにせあの強さだ。オリュガはオメガだ。結婚して子を持てば戦わなくなる可能性がある。
 それは面白くない。
 かと言ってナリシュはオメガ嫌い。どうやらオリュガ・ノビゼルだけ大丈夫なようで、最近の執着具合が半端ない。
 ノビゼルは天秤にかけた。
 ナリシュとオリュガが番になり子を持つことによって王弟の地位から逃れられるか、ナリシュは失脚させてオリュガは執着から逃れ、それから魔法師団に誘い戦場を駆け回るか。どう考えても後者はビィゼト・ノビゼル公爵が邪魔してきそうな気がする。
 仕方なくオリュガを戦場に誘うのはやめて、なにか面白そうなことがある時に誘導して遊ぼうという結論に至った。
 魔法師団の部下達からは何でオメガと?と難色を示されたが、今回のオリュガの戦闘ぶりを見せて納得させよう。
 ノルギィはさてどうやって戦闘に持ち込むかとワクワクしていた。
 ここにはメネヴィオ王太子がどうやら来ている。狙い通りだ。そしてノビゼル公爵を巻き込んだのでオリュガも飛んでくるだろう。
 メネヴィオ王太子には護衛が付いているのでそこそこ戦えるはずだ。
 
 さあ、来いっ!

 ノルギィの考えはビィゼトとナリシュの予想通りではあったが、それも込み込みでノルギィは動いている。思う通りに行けばいいのだ。戦だって負けた側は逃げ道を無くして敗れていくものだ。
 ついでに公爵家側で誰か気が利いた者がナリシュを呼び出してくれないだろうか?公爵の弟にアルファがいるが、会ったことがないので予測出来なかった。下のオメガ弟二人にいいように巻き込まれていそうな気もするが、王城に連絡するのだけは勘弁してほしい。そうなると騎士団が派遣されて、ノルギィは兄王からお小言をくらう。それは面倒臭い。
 そこらへんはなるようになれだ。

 ふふんと鼻歌混じりに待っていると、階段からコツンコツンと足音がした。ふむふむ来たか。
 ノルギィはほくそ笑んで立ち上がった。





 降りてきたのは予想通りストロベリーブロンドに鮮やかな緑の瞳のネイニィ・リゼン男爵子息だった。
 その後ろにはフードを目深に被った如何にも地位の高そうな男性が付いてきている。その男性を守るように騎士らしき者達が付き従っているが、服装から悟られないようにか、紺色の無地の服を皆着ていた。動作から騎士と丸わかりだが、そこは黙っておこう。

 牢屋の格子の前に来たネイニィは、笑って出迎えたノルギィに訝しげな表情を見せた。

「来るのが分かってたの?」

 ノルギィの表情は崩れない。

「まあな。お前の匂いがしたからな。」

 ネイニィはふうんとノルギィを窺うように見た。

「じゃあ僕の要件はわかる?」
 
「仲間になれだろう?」

 ネイニィは頷いた。
 ノルギィは随分様変わりしたネイニィを観察する。夏におかしなクッキーか魔法で言いなりになっていた時はもっと子供っぽかった。容姿は酷く変わったわけではないが、何かが変わった。
 一言で言うなら綺麗になった。
 人を惹きつける魅力に溢れているとでも言えばいいのだろうか。だがノルギィはもう騙されるつもりはない。ネイニィを愛しいと思う感情を感じた瞬間に戦闘に切り替えるつもりだった。そうすればノルギィは自分が元に戻ることを理解していた。

「ねぇ、前は仲良かったでしょう?また僕を助けて欲しいんだ。」

 どうやらネイニィはまたノルギィを手元に引き戻したいらしい。だが牢の扉は開けず少し離れていることから、ノルギィに用心をしている。
 ネイニィの後ろに立つ男はその様子を観察していた。

「………俺にも都合があるからなぁ。」

 考える素振りをして見せる。
 それに可能性があると思ったのか、ネイニィは格子に手を掛けノルギィに話しかけてきた。

「僕達についてくれたら望むもの用意するよ?それが出来る人達がいるんだ。」

 例えばリマレシア王妃とか、後ろに立つメネヴィオ王太子殿下とかか?とは聞かないが、どちらもノルギィは好きではなかった。
 リマレシア王妃は王弟であるノルギィをも手に入れたいと考えている。顔を合わせた時の粘つく視線が嫌いだった。人の身体を舐め回すように見るなと怒鳴りたかったが、一応あれは兄王の正妃だ。失脚させるなら早くして欲しい。
 リマレシア王妃は全くノルギィの好みではなかった。
 そしてサマファル国のメネヴィオ・キーゼアン王太子殿下だが、こっちも信用する気になれない。仕えたが最後、いいように使いまわされる気がしてならない。
 まぁだ何を考えているのか分かりにくいが、血を分けた国王親子の方がマシに思えた。

 だがここは即答を控えておこう。
 
「まずはここから出してもらいたい。それから俺の剣を返して貰おうか。」

 ノルギィの剣はレクピド・サナンテア子爵と共に盗まれている。あの剣は気に入っている。
 少しネイニィは思案し、一緒に来たアバイセン伯爵領の兵士に開けるよう指示した。兵士は恐々と牢を開け、ノルギィに腕輪をつける。

「………魔力封じか。」

「そう、念の為にね。まだ返事を貰えてないし。」

 ノルギィは笑いながら牢から出る。こんなものあってもなくても一緒だと思いながら。

「じゃあどこの部屋に案内してくれるのかな?」

 尋ねるノルギィにネイニィは美しく微笑んだ。

「殿下が喜ぶ場所だよ。」









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