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34 レクピドという青年
しおりを挟む僕はお誘いに乗って王城へやって来た。ナリシュ王太子殿下のご厚意でアルとニンレネイ兄上もついてくることを許可された。僕が何かやらかすかもと心配したアルとニンレネイ兄上が騒いだからだ。
そこまではしゃいでませんけど?
僕達がこの前とは違う小さめの謁見室に入って待っていると、サナンテア子爵が案内されてきた。
僕はレクピド・サナンテアという人物には初めて会った。入って来たのはクルクル赤毛に茶色の瞳とソバカス顔の素朴な青年だった。伸びた赤毛は頭の後ろで無造作に一つにまとめていて毛玉みたいになっている。男性オメガで鍛治士?と思ったけど、本人も小さい細工なら作るけど、もっぱら付与術の方がメインらしい。見た目はベータっぽい。とても貴族には見えない青年だった。
入ると人がいっぱい待っているし、アルファが多かったので一瞬立ち止まった。そして同じオメガの僕を見てポカンと口を開ける。
?どーしたんだろ。
目が合うと赤い顔で俯いた。
「レクピド・サナンテア子爵、ご苦労だったね。今日は私が国王陛下の代わりに受け取ろう。」
ナリシュ王太子殿下が声を掛けると、オドオドと顔を上げて頷いた。サナンテア子爵は元々平民出の人だ。鍛治士の村で生まれ育って、その才能を見込んだ王家がサナンテア子爵として授爵したのだ。要はカフィノルア王家が抱え込んだ。
サナンテア子爵は自分で剣の入った箱の入れ物を抱えていた。それを中央に置かれた台の上へそっと置く。箱自体も重たそうな木の箱で、彫り物と金具で模様付けされていて特別に作った物だと分かる。
そっと開けられた箱の中には、一本の剣が収められていた。
「こちらです。長剣をとの申し出により拵えました。付与した魔法は希望通り主に風魔法です。」
中には刀身滑らかな長剣が入っていた。長剣にしては少し細身に出来ている。鞘や一緒に並べられた剣の柄は重厚な黒みを帯びた金属が使われていた。サナンテア子爵が材料や付与魔法についてナリシュ王太子殿下に説明している間、僕達は壁際でその様子を見ていた。
「これってイベント?」
ニンレネイ兄上は殿下の側近として一緒に聞いているので、聞こえていないか確認しながらアルに尋ねた。
「今日の剣については違いますが、先日学院で聞いた保健医の婚約破棄の話はそうですね。」
本日もアルの講習を聞くべくコソコソと話す。
もっと詳しく!
アルは頷いた。
ヨニア・アバイセンは学院に新入生としてきたネイニィ・リゼン男爵子息と親しくなっていく。
ネイニィはリマレシア王妃陛下からナリシュ王太子殿下と親しくなるよう言われていたのに、保健医と親しくなったのには訳があった。
ネイニィは聖魔法を使える。そのことに誇りを持っている。でもリマレシア王妃はネイニィにその力を使うことを許さなかった。なぜならリマレシア王妃も聖魔法を使えたからだ。聖魔法を使える者は少ない。リマレシアはその中でも今まで強い聖魔法使いとして力を誇示していた。
それなのにネイニィ・リゼンの方が聖魔法の力が強かった。
生まれは単なる男爵家。しかもオメガなのに男の身体。アルファは男性が多いので、どうしても女性オメガを選びがちだ。
自分の方が上だと思っていたのに、手元に置いてみればネイニィ・リゼンの聖魔法は遥かに強かった。
ネイニィはリマレシア王妃の自尊心を傷付けた。
ネイニィが目立たないようにしよう。その力を使う場所がないよう封じればいいと思っていた。注目されないよう、リマレシアが常に上にいるように。男オメガに負けるなど許さない。
そんな思惑のあるリマレシア王妃によって聖魔法を使う場を奪われていたネイニィは、学院の保健室で手伝いをするようになる。
保健室には剣術や魔法の授業で怪我をした人達が大勢くる。ネイニィは漸く己の価値を見出し、聖魔法で治療していくのだが、そんな健気なネイニィにヨニアは惹かれていく。
ヨニアの生家アバイセン伯爵家はノビゼル公爵家の言いなりだった。普通なら捨てる薬草の粗悪品をただ同然で渡していた。無理難題を言われるアバイセン伯爵家は裕福ではなかった。
そんな伯爵家の次男として産まれたヨニアは、子供ながらに美しい容姿をしていた。アルファという恵まれた性のおかげで優秀ではあったが、アバイセン伯爵家はベータの長男に家督を継がせるつもりでいた。
ヨニアは平民になっても一人でやっていくつもりでいたのに、父親から子爵家に婿養子に行くよう命じられる。
ヨニアは女性の方が好きだ。例えオメガでも男性を相手にするのは考えていなかった。勝手に婚約者となったサナンテア子爵には一度も会うことなく王都の学院に養護教諭として着任してしまう。
そこからズルズルと結婚を引き延ばしていた。
そんな時にネイニィと出会う。
男のオメガなんてと思っていたのに、今まで相手にしてきた女性達とは違う雰囲気に、ヨニアはネイニィに惚れ込んでいった。
ヨニアはネイニィが二年生の時にサナンテア子爵に婚約解消を言い渡す。
「まぁ、割と簡単な攻略者なんです。」
「コロッと惚れるとかね?」
それで?と先を促す。そこまでの話では悪役令息オリュガは全く出てこない。
ヨニアとネイニィの二人が番になろうと愛を誓い合うのは、ネイニィの二年生が終わり、三年に上がる前に隣国サマファル国が侵攻してこようという時。
「戦争は絶対なんだ?」
オリュガのツッコミに、アルは絶対起こるんですと言い切った。
ヨニアはアバイセン伯爵家からオリュガの隊についていくよう命じられる。この時オリュガはフィマーゼン伯爵として戦争に参加しなければならなくなっていた。つまりヨニアのルートには出てこないが、オリュガは何かしらの罪で戦争へ駆り出されることになっている。
戦争に出る兵を集める為、ノビゼル公爵家の圧力を受けたアバイセン伯爵家はヨニアを戦地へ送ることにした。
ここでネイニィはヨニアを取るか王太子ナリシュを取るかの選択肢が出るらしい。ナリシュ王太子を取ればナリシュ王太子殿下ルートで最後は一緒になる。保健医ヨニアを取れば、ネイニィはヨニアと共にガルクラープ山岳地帯へ治療兵として行くことになる。ここでオリュガは伯爵となっているので悪役伯爵として出てくる。
「僕引っ張りだこ!」
「あちこち出てきて忙しいですね。ちなみにこの時点でオリュガ・フィマーゼンはナリシュ王太子殿下の婚約者候補から外れています。ですがネイニィはまだ王妃の力で婚約者候補のままなんです。」
話の途中でオリュガがまたツッコむのに対してアルは相手をしつつ説明を続ける。
オリュガはナリシュ王太子殿下の婚約者候補でありながら、何も持たないヨニアについてきたネイニィに苛立ち当たるようになる。
様々な虐めをネイニィは受けつつも、治療兵として懸命に働き、厳しい戦場に湧く光のように兵士達に希望を抱かせる。なにせネイニィの聖魔法はリマレシア王妃よりも優秀なのだ。死にさえしなければ怪我は治る。
ますます輝くネイニィに、オリュガの嫉妬は加速して行く。
「そして最後なんですが、オリュガは敵兵の中に置き去りにされ、恐怖で魔力暴走を起こし敵兵諸共死んでしまいます。それによってサマファル国は自軍に大きな痛手を負って撤退します。後は国同士の話しとなり、一時の平和が訪れましたというエンディングですね。ヨニアとネイニィは結ばれてめでたしてめでたしです。」
うーんと、つまり今現在に照らし合わせると保健医ヨニアはネイニィが好きだからレクピド・サナンテア子爵に婚約破棄を言い渡している。
あれ?婚約破棄なの?解消じゃなくて。破棄と解消って意味違うよね?
それに婚約解消はネイニィが保健医のルートに進んでからだ。ナリシュ王太子殿下を諦めたの?
僕の疑問にアルは頷いた。アルも不思議に思ったらしい。
「あのネイニィが保健医で納得する訳ありません。」
「同感~。」
ネイニィと直接話したことはないけど、やってる事を考えると地位も名誉も財産も全部欲しがりそうな気がする。言っちゃなんだけど、保健医で唯一いいところは顔?まぁ、ここは好みがあるからね?優男風の色気ある顔が好きなら保健医ヨニアかも?爵位もないし仕事も保健の先生だしね~。ネイニィは納得しないと思うんだよね~。
僕達が二人でコソコソと話していると、剣の説明が終了してしまったらしい。そしてレクピド・サナンテア子爵はチラチラと僕の方を見ている。
何でしょうか?
「サナンテア子爵が双剣金青に興味があるそうなんだ。」
ああ、職業柄気になってたのか!
サナンテア子爵はパッと顔を輝かせ話し始めた。
「あ、あの、双剣金青は古くから王家に伝わる名剣なんです。制作者不明ってところが興奮しますよね!僕は金青みたいな剣を作りたくて作りたくて頑張ってます!」
僕が作ったわけでもない剣なんだけど、僕に興奮して力説する。
「誰が作ったか分からないんだぁ?ほんと不思議だね。うちに見にくる?」
オリュガはサラッと遊びにおいでよ~と誘った。
「え!?い、い、いいんですかぁ!?」
大人しそうな見た目をしていてレクピドは食いついてきた。
いーよーと他のメンバーの予定も聞かずにオリュガは歩き出す。オリュガも武器には興味がある。そして内心下心があった。魔法剣とか!今後作った武器防具をもっと見せて貰いたい!作成途中とかも見たい!という野望のもとに、オリュガはレクピドを友達にすべくノビゼル公爵家にお誘いした。
王城から公爵家へは二台の馬車で移動した。オリュガ達が乗って来た公爵家の馬車にはオリュガとレクピドの二人が楽しそうに乗り込んだ。オメガのレクピドは普段アルファが周りにいない為、そんな大勢のアルファと同じ馬車には乗れないと嫌がったからだ。なのでオメガ同士で乗る事になった。
もう一台は王家所有の馬車で、アルファ三人が乗る事になった。ナリシュ、ニンレネイ、イゼアルの三人だ。
三人無言で乗り込み暫くそれは続いたのだが、ニンレネイが口を開いた。
「何故殿下も来られるのですか?馬車だけ貸してくだされば良かったのですが?」
ナリシュは口のみ笑って言い返す。
「今日の分がまだだからね。」
今日の分!?今日の分とは!?!?
ニンレネイは憤った。ビィゼト兄上の決定に不満はないが、何故オリュガの冷遇に気付かず放置し、筆頭婚約者候補から外した王太子殿下に可愛い弟との仲を取り持つような事をするのか!
ビィゼトからナリシュ王太子殿下の補佐に徹するように言われてその通りにしているが、言われた時に何故かと質問した。
「カフィノルア王家が倒れると国が荒れる。我が公爵家は例えカフィノルア王家が失くなろうとも揺るがない自信はあるが、もし他国との戦争ないし内乱など起きた場合、今のオリュガは必ず参戦するようになる。特にサマファル国との戦争になれば。」
オリュガはフィマーゼン領を継ぐことになっており、それは国王陛下の承認もとうの昔に得ていた事だった。両親が扱いにくいガルクラープ山岳地帯を王家に返還しようとした所為で、オリュガが筆頭婚約者候補になった時点で交わした書面なのでビィゼトの所為ではない。
ビィゼトは最近のサマファル国の動向を探っていて、リマレシア王妃が内通しているとの情報を掴んだ。そうなるとサマファル国と何かしらの動きが出てくるはずだ。もし戦争にでもなれば?そうなるとオリュガが継ぐ事になるフィマーゼン伯爵領が戦地になる可能性が高い。アニナガルテ王国とサマファル国の間にガルクラープ山岳地帯があるのだから。
「サマファル国と争うことになるのですか?」
そこら辺の事情はニンレネイも知っている。青褪めビィゼトへ確認した。
「おそらくな。リマレシア王妃の動きが怪しい。だからカフィノルア王家にはしっかりしていてもらわねばならない。ナリシュ王太子殿下はリマレシア王妃の実子ではあるが、こちら側についてもらう。」
国王陛下はリマレシアの実子であるナリシュを一度切るつもりでいたはずだ。まだ下には他の側妃が産んだ子供達がいる。カフィノルア王家の後継は別にナリシュでなくても良いと考え、筆頭婚約者候補をネイニィに変えた。その時点では国王陛下はナリシュを切り捨てていた。サマファル国と内通するリマレシア王妃共々ナリシュは捨てられる予定だったのだ。
おそらくナリシュ王太子はそれを理解していた。していてどこか諦めていたのだ。多少はオリュガに魔法剣をやったり王弟殿下の動きを注意したりとしていたが、いざとなったら国を捨てかねない様子だった。
しかし最近ナリシュの様子が変わってきた。
元々ナリシュ王太子は頭脳明晰で武芸にも秀でている。ただ幼少期の出来事の所為か、どこか未来に希望を見出せない性格をしていた。やるべきことはやるが、それ以上をしない。
それに一番の問題はオメガを嫌悪する事だった。
アルファはオメガが産みやすい。ベータからでも産まれるが、確率はかなり下がってくる。だから王族はオメガの番をつくり婚姻を結ぶ。
ナリシュのオメガ嫌いは欠点だった。
だからこそ国王陛下は切り捨てるつもりでいたのだが、最近ナリシュ王太子はオリュガに固執しだした。
「ナリシュ王太子は国王陛下と個人的な密談を交わしたと情報が入った。」
それはつい最近のことだ。オリュガが狩猟大会で討伐したククコとハクコの毛皮をナリシュ王太子殿下に売るというので、売買契約書を持たせて王城へ向かわせた後のことだ。
オリュガは妙に赤い顔でソワソワしながら帰って来た日の夜のことだ!
何かあったに違いないとビィゼトは考えている。
ナリシュ王太子は国王陛下側についた。今まで流されるだけだった王子が分かるほどに意思表示を示した。
それにはオリュガのことが加わっているに違いない。これは勘だ!
そう言い切るビィゼトに、ニンレネイは不機嫌になった。
「つまりナリシュ王太子殿下はオリュガを番にしたいということですか!?あれだけ興味もなく冷たくしていたのに!」
「そうだろうな。そこには腹立つが、王家に潰れてもらうのも困る。それに元々はオリュガを王家に嫁がせる予定でもあった。元の流れに戻っただけだ。」
「別に王家でなくとも…。」
「ノビゼル公爵家はカフィノルア王家につきアニナガルテ王国の存続を図る。他国や王妃が上に立てば国は荒れオリュガは亡き者にされる。」
だからカフィノルア王家と共同戦線を図る。
そう説明されたばかりだった。
目の前に座るナリシュ王太子殿下はいつもの通り王子様然とした雰囲気で座っていた。まぁ、確かに最近の殿下は少し前の殿下とは違う。
他のアルファより抜きん出て優れていても、どこか他人事のように心がない様子だったのが、最近は楽しそうだし目に力がある。
ニンレネイとしては自分の隣に座るイゼアル・ロイデナテルでもいいと思っていたのだが、王家に目を付けられて逃れられるとも思えない。それに隣国や王妃が相手だと考えると、一侯爵家では手に余る。
仕方ないと諦めた。
それにしても今日の分とは何なんだ!?
ニンレネイの疑問はナリシュ王太子に無視された。
隣のニンレネイと飄々とする王太子がゲームと人格が違う……。
重い雰囲気の馬車の中、イゼアルは何故自分はアルファで攻略対象者に生まれたんだと悲しくなった。
隊長~~~~!
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