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33 保健医は今

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 楽しい決闘は夏の良い思い出となった。
 破れたブラウスを見たアルが呆れた顔をしていたけど、新しいブラウスを贈ってくれた。因みにナリシュ王太子殿下と謎にファーブリマ騎士団長からまで届いた。
 一番服をボロボロにしてくれたのはノルギィ王弟殿下だったのに、王弟殿下はその日「すまんな。」の一言で終了である。王弟殿下の服もボロボロだったからお相子ってことなんだろうね。たぶん?
 
 長期休暇終了で学院に行くと、ナリシュ王太子殿下が昼休みに僕の所へやって来た。

「殿下、ネイニィはどうしたんですか?」

「撒いてきたね。」

 ふわっと微笑みながら言い切った。とうとうあからさまに避けるようになったんだね。今日は後ろにニンレネイ兄上を連れていた。最近ニンレネイ兄上は殿下の側近でありながら授業と公務以外は別行動をとっていたのだけど、ビィゼト兄上から一緒に行動するよう言われていた。




 決闘の翌日、ナリシュ王太子殿下はノビゼル公爵家の屋敷を訪問してきた。
 僕は前日の疲労と達成感からかぐっすりと眠っていたのだけど、ふわりと香る香りに鼻をひくひくさせて起きた。

「………んむぅ、今日の朝食はヨーグルトとフルーツ~~…………。」
 
「…………ぷっ、くくく、持って来させようか?」

 聞き覚えのある声にパチっと目が覚めた。
 眼前に綺麗な顔が微笑んでいる。群青色の瞳が窓から入る陽射しを受けてキラキラと輝いていた。プラチナブロンドの髪が下を向くことによって顔に影を落とし、その青の輝きを一層美しく際立たせている。
 海の底の色だと見入ってしまった。
 オリュガ・ノビゼルとしては海に行ったことはない。これはきっと前世の記憶なのだろうと思うけど、どういった記憶なのかは判然としない。ただ海の底をオリュガは見たことがあった。
 その綺麗な群青色の瞳が笑って見下ろしている。
 自分の部屋なのにナリシュ王太子殿下の爽やかな甘い匂いがした。
 オリュガは寝たままむぅ~と唇を尖らせる。

「また僕の首舐めたでしょう?」

 ナリシュ王太子殿下はニコッと微笑んだ。
 一応布団は上まで綺麗に着ていたけど、耳の後ろの方が冷たい。濡れてるよね?

「よく寝ていたね?」

 否定しない……………。
 モゾモゾと起き上がると殿下は手を貸してくれた。そして少し頬を染める。この人っていちいち仕草に色気があって困る、とオリュガもつられて赤くなった。

「…………君の寝相が悪いのはよく分かったよ……。」

「ん?」

 よく見ると前のボタンは半分取れて片方の肩がはみ出していた。
 これくらい普通じゃないの?


 何故殿下が僕の部屋にいたのかはさておき、朝の支度をするのでと出て行ってもらった。この時点で昼前だったけど。
 ナリシュ王太子殿下は朝からノビゼル公爵の屋敷を訪問し、ビィゼト兄上と何か契約をしたらしい。
 その内容の一部を聞いて僕は頭にはてなマークがいっぱい飛んだ。

「えっと、僕は毎日ナリシュ王太子殿下に会えばいいの?」

 毎日?

「そうらしい。」

 ビィゼト兄上は頷いた。
 回復薬を飴にする製法を教えてもらう代わりに、ナリシュ王太子殿下が出した提案がそれだった。

「なんで?」

「前にも言ったよね?オリュガのフェロモンの匂いで体調が良くなるんだ。」

 言ったねぇ~。そして定期的に摂取したいって……。言い方がちょっとね…!でもこれは実行に移そうとしてるってことだよね?もう秘密の時間ではなく堂々と開き直ってるよね~。
 意外とビィゼト兄上がナリシュ王太子殿下に強力的だ。そして王太子側近のはずのニンレネイ兄上は顰めっ面だ。

「兄上、ナリシュ殿下は見た目に反して手癖が悪いんですよ!」

 自分の主人を前にニンレネイ兄上は堂々とナリシュ王太子殿下のことを批難している。いいの?

「ニンレネイ、私も人は選んでるんだ。」

 殿下が言い返しているけど手癖が悪いとこは認めるんだ?

「アルファは性欲が強い生き物だ。それくらいするだろう?」

 ビィゼト兄上がニンレネイ兄上を諭そうとしているけど、もしやビィゼト兄上も殿下と同じで遊んでるの!?想像つかなーい!

「あ、兄上、そんなこと……、ありません!」

 ニンレネイ兄上が真っ赤になっている。皆んなそんなニンレネイ兄上の様子を黙って見ていた。
 ビィゼト兄上の所為でニンレネイ兄上って箱入り息子に育ってるんだよねぇ。僕とノアトゥナもだけど、ニンレネイ兄上は真面目ちゃんなのできっと悪いことも性的なことも手をつけられなかったんじゃないかなと思うんだ。ビィゼト兄上の監視の目があるって分かってるしねぇ。見られてると思うと出来ない人なんじゃないかなと思う。僕とノアトゥナは気にしないけどね。

「そーか、そーか。そのうち私が良い相手を見繕ってやろう。」

 何故ビィゼト兄上は嬉しそうなの?怖いんだけど。

「自分で探します!」

 もうナリシュ王太子殿下の手癖が悪いという話はどこかに行ってしまったようだねー。
 そういうことで僕は毎日会うことになったのだけど、休日は基本殿下の方からお迎えが来て、王城に遊びに行くことになった。学院が始まったら放課後殿下の執務室代わりの部屋に行くことになってたはずなんだけど、昼休みにも会うの?
 というか筆頭婚約者候補の存在は?

 今は昼食の時間だ。アルと合流して最近の状況報告を交換していたんだけど、途中でナリシュ王太子殿下がやってきた。
 前まではナリシュ王太子殿下に引っ付くネイニィと、ネイニィについて回るアルファでごちゃごちゃしていた殿下の周りが静かになっている。

「そうそう、ノビゼル公爵家との契約不履行を行った貴族のことなんだけどね。」

 僕の隣に座りながらナリシュ王太子殿下が話し始めた。殿下を挟んで反対隣にはニンレネイ兄上が座る。静かにミリュミカもついて来ていて、配膳を始めた。

「薬の材料を納入しなくなったという貴族家ですか?」

 僕を挟んで殿下の反対側に座っていたアルが殿下に尋ねた。
 ナリシュ王太子殿下が一瞬黙る。綺麗な整った顔が無表情になるとなかなか凄味があるね。アルがちょっと怯んだ。

「口を挟み申し訳ありません。私の事業でも繋がりのある家があるのですが、それぞれの領地経営が上手くいかなくなったようで、このままでは長く付き合えないのではないかなと危惧しております。」

 アルは繊維業を中心に事業を行っている。夏の間忙しくしていたのは、ノビゼル公爵家と揉め出した家の領地が不況になりだしてしまった為、アルの方にもとばっちりがいったらしい。
 契約を無視した貴族家は六つあったけど、ビィゼト兄上はその家々との関係を全て止めてしまった。ノビゼル公爵家は製薬以外にも農業も盛んだ。薬の材料を採る際に出来た副産物のようなものなんだけど、王都や他領にも様々なものを卸している。それを全部ストップしてしまったのだ。
 その中に ファーブリマ騎士団長の侯爵領も入っていたんだけど、決闘後に僕に忠誠を無理矢理誓い、平謝りして賠償金を払って来た。おかげで ファーブリマ領地には平穏が訪れている。それとファーブリマ家の子息はどこか遠い国に留学したんだそうだよ。ナリシュ王太子殿下とビィゼト兄上の推薦状を持って旅立って行った。
 残るは後五つ。伯爵家一つに子爵家三つ。後は男爵家一つ。男爵家はノビゼル公爵家に楯突いて領地を維持することが出来ずにあっさり赤字没落。ビィゼト兄上がサクッと男爵家を買い取ってしまった。爵位ってお金で買えたんだね。

「こんな小さな領地をとっても仕方ないんだが、領民が飢えるのは忍びないからな。」

 ビィゼト兄上はそう言っていた。
 後の四つの家はどうしたんだろう?僕が聞いた段階ではまだ踏ん張っていた。
 話を持ち出したナリシュ王太子殿下を見ると、ニコリと微笑んだ。アルにも優しく微笑んでくれないかなぁ?

「そんな風にアルを睨まないで!」

 僕が文句を言うと、ナリシュ王太子殿下は不穏な笑顔を浮かべる。

「気になっていたんだが、君とイゼアル・ロイデナテル侯爵子息はどういう関係なんだい?」

 ナリシュ王太子殿下に尋ねられる。

「え?部下ですよ?」

 部下ってなんの?と周りで聞き耳を立てていた大勢の生徒達は頭を捻った。噂のロイデナテル侯爵子息と悪名高いオリュガ・ノビゼルが二人きりで話しているところに王太子殿下が参戦して来たのだ。気にならない人間はいない。

「……そう。で?」

 で?と聞かれたイゼアルはゴクリと唾を飲み込んだ。ここで答えを間違えれば自分の命運はない気がしてきた。それは周囲の生徒達も一緒だ。皆、固唾を飲む。

「……………………わ、私は、部下です。」

 アルーーーーーーーーーー!?
 えぇーーーーーーーーーー!?!?
 オリュガと生徒達の声が驚きにハモってしまった。

「ならばいいよ。犬はそれ以上の感情を持ってはいけないよ?」

 そして王太子殿下は満足そうに釘を刺す。

「ひどいよ、殿下。アルに自分のことをそんな低く言わせるなんてっ。」

「強要した覚えはないよ?正直に言うよう質問しただけだからね?」

 む~~~~~~~、そうだけど………。
 オリュガの隣ではとりあえず答えがあっていたのだと、イゼアルがホッと胸を撫で下ろしていた。


「それで、伯爵家はどこの家だか覚えているかい?」

「覚えてるよ~。保健医だよね?」

 深緑の髪に灰色の瞳のナリシュ王太子殿下より大人っぽい色気のある男性の先生だよ。本当は養護教諭と言うらしいけど、皆んな保健医って言ってる。
 僕の答えにナリシュ王太子殿下は頷いた。

「ヨニア・アバイセン、二十八歳です。男性アルファで、アバイセン伯爵家の次男になります。アバイセン伯爵領は昔からノビゼル公爵家と懇意にしていました。主な産業は茶葉や薬草の生産です。我が侯爵家とは染料の取引をしています。」

 すかさずアルが捕捉してきた。

「成程、オリュガの補佐的な役割をしているのかな?意外と使えそうだ。」

「お褒めに預かり光栄です。」

 いや、アルってば、使えるとかなんか物扱いされてるよ?ダメだよ、自分を安売りしちゃ!

「アルは出来る子なんですよ!」

 僕はアルを庇うもんね!

「そのようだね。いいよ、君の盾として許そう。」

「なんか違うもん!」

「隊長、いいんです。間違っていません。」

 泥沼になりそうな会話にニンレネイ兄上がん゛ん゛ん゛ん゛っっっ!!と咳払いをした。僕達の会話は止まる。

「そのような会話をここでされるのはよろしくありません。」

 僕達は話を戻すことにした。
 殿下の話ではヨニア・アバイセンは三年前から保健医として働いている。領地で伯爵家の事業を手伝っていたのだけど、次男で継げる爵位も無いと言うことで、王都学院の養護教諭をしてはどうかと誘われやってきたらしい。アバイセン伯爵領は薬草の生産が盛んで、それはノビゼル公爵家から依頼されて行っていた。どんな薬草でも揃えられると言われるほどの薬草園を持っている。
 一年ほど前からヨニア先生の様子がおかしくなった。それはネイニィの所為なんだけど、アバイセン家では問題になっていたらしい。何故ならヨニア先生はもう二十八歳。そう、結婚してもおかしくない年齢だ。ちゃんとオメガの婚約者も存在する。

「結婚してないんですか?番には?」

「どっちもまだなんだよ。その婚約者が誰かは知っている?」

 質問は僕ではなく何故かアルにされる。

「はい。あらゆる属性付与が出来ると言われているレクピド・サナンテア子爵です。男性オメガ二十六歳です。歴代随一の魔法付与術師と言われています。サナンテア子爵領は鍛治士の町を持っていますが、採掘場も規模も小さく過疎化が激しい場所です。サナンテア子爵の腕前でなんとか保っている領地ですね。」

「素晴らしいね。見直したよ。」

「はい。」

 アルがニコーと笑っている。なんだろう?新たなる主従関係が出来つつあるような?
 間に挟まっている僕は黙って一緒に聞いているニンレネイ兄上を見た。なんでそんな残念そうな顔をしてるの?

「それでそのヨニア・アバイセン先生がどうしたの?」

 僕は尋ねた。

「うん、婚約破棄をね、すると言い出したらしい。」

「え?先生が?」

 そう、とナリシュ王太子殿下は頷いた。アルを見ると口元に手をやって考え込んでいる。んん?これはもしかしてイベント的な?
 僕がアルを見ていると、アルは僕の視線に気付いて頷いた。
 ええー?でも保健医の悪役令息ってオリュガ・ノビゼルじゃなかったっけ?前にメモをもらった中に名前が書いてあった気がするよ。

「それで明日その婚約破棄を突きつけられたレクピド・サナンテア子爵がやってくるんだよ。君もどうかな?」
 
 ん?なんで僕?

「隊長、王家はレクピドが付与した魔法剣を献上したことに対する報奨として子爵位を授けたんですよ。今いるサナンテア子爵領はレクピドの生まれ故郷です。」

 有能なアルが隣からコソッと教えてくれる。そして僕はなんか聞いたことあるなーと思った名前に行き着いた。

「レクピドの片手剣!」

 ナリシュ王太子殿下はニコリと笑った。

「そうだよ。君に双剣金青を与えたからね。王家から魔法剣を発注したんだ。来るかい?」

「行くーーーー!」

 即答だ!

 今度は何が起こるんだろうねぇと僕はワクワクした。アルは「要は隊長を誘いたかったんですね。」と小さく呟いていた。









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