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18 王家の歪んだ家族

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 ナリシュは呼ばれた王妃の自室に向かっていた。
 呼ばれない限り絶対に向かわないその場所は、ナリシュにとっては地獄のように苦痛を味わう場所だった。

 数日前の夜会は酷く疲れた。
 ノルギィ王弟殿下は故意にネイニィとオリュガを巻き込んだ。
 そしてネイニィも何故か狩猟大会に出たがっているように見えた。
 毎年行われる夏の狩猟大会は、夏に増える魔獣達を間引きする目的がある。それを貴族や王国が出資運営することで、国民の国に対する評価を上げるのが狙いだ。
 それに魔獣は間引かないと村や町を襲い、その区間を行き来する商隊なども襲う。
 魔獣は毛皮や各種部位が素材にもなるし、庶民は肉も食べる。それに関わる産業も確立されているのに、魔獣を狩らないわけにはいかない。
 ネイニィが言っていることは理想論なのだ。
 命が大事だと言うのなら国民の命の方を優先しなければならない。
 そう教え諭す必要があるのに、ネイニィを前にすると口が閉ざしてしまう。
 この感覚をナリシュは知っていた。

 扉の前には護衛の兵士が扉の両隣に一人ずつ待機している。
 チラリとその二人を見てうんざりした。相変わらず顔のいい者ばかりを集めている。
 ナリシュの親は国王陛下とその正妃になるわけだが、ほぼ彼等に関わることはない。ある日を境にナリシュは遠ざかるようになった。
 国王陛下はアルファだ。そして王妃は女性オメガになる。ナリシュは国王陛下によく似ている。国王陛下はプラチナブロンドの髪に群青色の瞳の美しい顔をしており、ナリシュがそのまま歳を重ねた姿は今でも凛々しく魅力的だ。
 ノルギィ王弟殿下も似ていることから、王族は皆似た容姿で産まれる。
 王妃リマレシア・カフィノルアは国王陛下の番ではない。正妃でありながら項を噛ませなかったらしい。リマレシアは元侯爵家の娘で、政治的な意味で婚姻したのだが、当時王太子だった国王と番になることを拒んだ。そして今もそれは続いている。
 子供を授かるのに番である必要はない。オメガは発情期に性交すれば授かるのは容易いので、二人の間にはちゃんとナリシュが産まれた。
 今いるナリシュの弟と妹は他のオメガ側妃が産んだ子供になる。

 扉の前のやたら見目のいい騎士が部屋の中に声を掛けると、中から侍従が顔を出した。その侍従も眼鏡をかけた美しい青年だ。
 また顔ぶれが変わっている。
 半年も空ければリマレシア王妃を取り囲む顔ぶれは総替わりしてしまう。
 自分の母親に会うのに侍従の案内が必要になる程王妃の部屋は広い。王城の中の一区画全てがリマレシア王妃の為の居住空間であり、国王陛下はこの区画には住んでいない。殆どが自分が望んで迎えた側妃のもとにいる。



「久しぶりね。元気にしていたかしら?」

 リマレシア王妃は優雅にカウチに座り、口元に扇を当てて微笑みナリシュに声を掛けた。

「お久しぶりで御座います。リマレシア王妃陛下。」

 他人行儀なナリシュへ、リマレシアはもっと近くへ寄るよう指し示す。ナリシュは無表情に近寄った。
 いつも浮かべる微笑みも鳴りを顰め、完全に無となってリマレシア王妃の側に寄った。
 部屋に入るとネットリと甘い匂いに吐き気がしてくる。
 リマレシア王妃のオメガフェロモンは兎に角甘い。
 砂糖菓子を煮詰めたように身体に纏わり付く匂いをしているとナリシュは思っている。

「さあ、こちらへお座りなさいな。」

 自分が腹を痛めて産んだ子供に、情欲を浮かべた顔をする母親を内心気持ち悪いと思いながら、ナリシュは努めて何も考えないように隣に座った。

「日増しに逞しくなっていくのね。」

 ナリシュは十八歳だ。アルファなので元から身長は高く逞しくはあるが、これから成熟した大人へと変わっていく時。
 少年から青年へ移り変わる危うげな魅力が残る息子を、リマレシア王妃はうっとりと見つめた。

「本日はどのような要件でしょう?」

 なんの感情も浮かべない声でナリシュは尋ねる。


 母は異常だ。
 それに気付いたのはそろそろ思春期に入ろうかという頃。十一歳になる前までは、ナリシュはリマレシアのことを優しい母だと思っていた。
 リマレシアの周りには美しく逞しいアルファの青年達が常に世話を焼いており、ナリシュが訪れると彼等はナリシュのことも可愛がってくれた。
 頻繁に護衛騎士も侍従達も変わっていくが、そんなものだと思っていた。
 ナリシュは早いうちからアルファと分かっていた。しかもこのアニナガルテ王国の長子。誰もが王太子となり国王となると感じるほどの利発さを持っているナリシュに、欲を持つ者は多かった。
 幼いナリシュは大人のベータ女性やオメガから言い寄られることが多かった。だがナリシュは子供ながらに賢く身体能力も高かった為、身体の関係を繋ごうとする彼等から逃げることは容易かった。
 それでもいい気はしない。
 ナリシュは優しい母の側によく逃げていた。
 守ってくれると信じていた。

 ある日母がおかしなことを言うまでは。

「ナリシュはずっと私のものだものね。私が産んだ、私のもの。」

 ね?と優しく微笑まれ、ナリシュはよく分からず頷いた。ナリシュはリマレシアの子供なのだから、母親がそう言うのならばそうなのだと思った。
 だからオメガのフェロモンを大量に浴びてしまった。
 ナリシュは精通を迎えていた。それは医師から両親に伝えられていたのだろう。いずれ国王となる者には必要なことだ。子孫存続は必須なのだから。

 襲いくるフェロモンの重圧に、ナリシュは昏倒した。普段は抑制剤を服用していたのに、誰かに薬をすり替えられていた。
 王城の中は様々な暗躍が飛び交うことを、身をもって知った。
 命を狙われることの少ない割と平和なアニナガルテ王国で、命ではなく親に貞操を狙われると誰が思うだろう?
 
「や゛め、てぇ~~~…………。はは、母上、嫌だ、やだっ………!」

 懇願は無視される。
 流石に童貞を奪われはしなかったが、まだ碌に成長もしていない陰茎に訳もわからず快感を与えられ、ナリシュの放った白濁に母は目を細めて微笑んだ。
 何故?と問うと、我が子の成長を確かめる為と言ってきたが、その後に美しい侍従と並び立つ姿に吐き気がした。
 ナリシュは走って逃げた。
 我が子が喘ぐ姿に欲情した母の姿を見たくなかったから。
 その後の記憶は朧げだ。
 誰かが助けてくれたのだけは分かるが、気付けば自分の部屋にいた。

 その日からこの区画には入らない。呼ばれて仕方なく来るくらいだ。母親の召喚ではなく、王妃陛下からの召喚にしか応じなくなった。



 リマレシアは冷たく返事を返す息子に、もうっと唇を尖らせた。普通ならもういい歳をした女がと思われるだろうが、リマレシアの容姿は未だに若々しく可憐だった。
 銀色と間違えそうなほど艶のある薄水色の長い髪に、青い潤んだ瞳は少女のようなあどけなさまである。三十八歳とは思えない女だった。

 リマレシアは美しい者が好きだ。
 まるで綺麗なオモチャを集めるように、美しい人間を集める。そして飽きたら人にやったり捨てたり……。本当に物のように扱うのだ。
 流石に夫である国王陛下や息子を捨てることはないが。殆どの人間がまだまだ凛々しく美しいという国王陛下を、リマレシアは年老いたと言い放つくらいに美しさに拘る。
 国王陛下に項を噛ませないのも、噛まれて番になれば己のオメガフェロモンが他者に通用しなくなるし、国王陛下意外の人間と性交しようとすれば拒否反応を起こすようになってしまうからに他ならない。
 なんと身勝手な人間なのだろうとナリシュは思っている。



 母はオリュガを嫌う。
 オリュガを冷遇するよう指示を出すのはリマレシア王妃だ。オリュガがそれに気付いているかは疑問だが、ニンレネイは知らなかった。ビィゼト・ノビゼル公爵は知っていたかもしれないが、相手が王妃であることから慎重に動いていたようだ。オリュガにまだ命があるのがいい証拠だろう。
 オリュガを排除出来ないから、筆頭婚約者候補を交代させた。
 オリュガは国王陛下が決めた筆頭婚約者候補だった。それはナリシュの後ろ盾としてノビゼル公爵家をつけたいが為だった。だから次男のニンレネイが側近になっている。
 そしてリマレシア王妃はそれに反対していた。
 リマレシア王妃はオリュガの評価が下がるよう手を回し噂を広めていた。
 何故そこまでしてオリュガの評価を下げるのか。それは息子であるナリシュもまた自分の物だと思っているから。
 大切な自分の手駒なのだ。
 ナリシュはリマレシアが生きる為になくてはならない大切な見目のいい息子なのだ。
 オリュガの生家、ノビゼル公爵家は中立を貫き通すことの出来る強い派閥だ。だからこそオリュガを排除したい。でないとリマレシア王妃はオリュガが次の王妃となった時対立しなければならないから。
 だからなんの力もないネイニィの方を推薦した。
 今まで国王陛下はそれを拒否していたのに、何故今になって王妃の言いなりになったのか分からない。
 少し様子がおかしい。
 まるで夜会の日の自分のように……。

 王妃の方が疑わしいのか。
  ネイニィ・リゼン男爵子息の方が疑わしいのか。
 それともどちらとも?

 どちらにしろナリシュがオメガを嫌いな理由は王妃の所為でもある。
 オメガのオリュガに興味がなさすぎて、この王城で冷遇されているとは知らず、自分の影に調べさせた。
 オリュガは十一歳のあの日の後に婚約者候補になったオメガだった。それからしばらくして筆頭婚約者候補になったのだ。
 よく公爵家が了承したものだと思ったが、国王陛下が政治的な判断で決めたことだろうと放っておいた。母親と会いたくないから国王陛下に願い出て、公務を任せてもらうよう頼み込み、徐々に仕事を増やして没頭していった。婚約者のことなどすっかり忘れるほどに、仕事はナリシュの逃げ道だった。



 早く本題に入ってくれないだろうか。
 そう思いリマレシア王妃に再度尋ねる。

「夏の狩猟大会にネイニィ男爵子息と出場するそうね?是非ハクコの毛皮をとって来て欲しいの。」

 ハクコとは狐に似た魔獣だ。純白の毛並みが美しく人気の高い魔獣だった。

「それは命令でしょうか。」

「まぁ、愛する息子に命令なんてしないわよ?これはお願いなの。できればわたくしと男爵子息にもあげてはどうかしら?でも男爵子息には……、そうねククコの方が似合うわ。」

 ククコはハクコの黒毛並みの方の名称だ。自分には純白を望み、ネイニィには黒を与えろと言っている。
 ナリシュは溜息をついた。
 
「今回は男爵子息が魔獣の命を全部救うつもりのようです。望みは叶わないかもしれませんが。」

 ナリシュの固い返事にも、リマレシアは気にした様子もなくナリシュなら絶対に獲ってこれると笑う。
 自分の要望は全て叶うのだと言わんばかりだ。
 
「ねえ、ナリシュ………。」

 ナリシュの太腿に置かれた手にゾワリと鳥肌が立つ。ナリシュは立ち上がり退室を告げた。

「…………ご期待には添えないかもしれませんが。」

「ナリシュはわたくしの愛する子供よね?」

 ナリシュの言葉にまともな返事は返ってこない。頭を下げて扉に向かうナリシュに、リマレシアの甘い匂いがいつまでも纏わりついてきていた。



 リマレシア王妃の居住区から遠く離れた自分の自室に戻る。
 侍従に告げて直ぐに浴室に向かった。
 身体を洗い服も全て着替える。
 オメガの匂いに吐き気がする。
 ナリシュは少しでもオメガの匂いがつくとダメになってしまった。兎に角苦手になったのだ。

「…………はぁ。ミミ。」

 ナリシュが呼びかけると、先程まで部屋で忙しく働いていた黒髪黒瞳の侍従がスッと側に寄ってきた。
 ミミは通称であり、本名はミリュミカなのだが、ナリシュにミリュミカと呼ばれることはない。

「はい、なんでございましょうか。」

 ミミはナリシュが見つけてきた影だった。
 少なくともこの王城の中でナリシュを絶対に裏切らないのはミリュミカだけと言える。

「今度の狩猟大会ではよろしく頼むよ。」

「無論でございます。」

 影は密かに主人を守るものだ。

「ネイニィだけでなく王妃も何を考えているのか分からない。」

「調べますか?」

 ナリシュは頷いた。先程王妃の部屋で言われた内容を伝える。ミリュミカは了解しスッと消えていった。
 ドサリとベットに倒れ込み、帰ってきてからしようと思っていた書類を思い出し溜息を吐く。
 紅茶………。
 先に紅茶を入れて貰えばよかった。
 熱くて、渋い、濃い紅茶を。
 一気に目が覚めるような……。そう思いながら目を瞑った。





 






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