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15 またミツカゼきた!
しおりを挟む日々僕のイベントリは怖い事なっていた。
毎日夜九時にアナザーに潜り、五人で精霊の光玉集めをしているのだが、自分達で他プレイヤー襲うより識月君経由で集まる量の方が遥かに多い。
パーティーリーダーである僕に全て集めなければならない為、僕が預かってはいるけど、その数2万を超えた辺りから後悔し始めている。
手渡しで貰えるような数ではなくなり、フレンド間アイテムの受け渡しをする為に、否応なしに僕達全員フレンド登録をしていた。フレンドになれば、いちいちアイテムを外に出す必要もなくスクリーン画面から送ることが出来るからだ。
毎日送られてくる量に、僕は戦々恐々としていた。
それでもギルド銀聖剣のハヤミ氏はもっと集めているようだ。
ちょくちょく識月君の下に来ては数を申告していく。だいたい2倍くらいは持っている。
ギルド内で協力し合って集めるらしく、こちらの手数よりも遥かに多いので、集まる数も早かった。
思ったんだけど、勝負って何をするんだろう?
「ツキ君、ハヤミさんが言っていた勝負は何をするのか聞いてるの?」
「宝箱の数。」
…………取れるかどうかも分からない宝箱か。
「こっちが負けるとどうなるの?ツキ君がハヤミさんのギルドに戻るとかパーティー組むとか?」
「まぁ、そうだけど、ならないから大丈夫。」
その自信はどこから?
僕は首を傾げると、識月君は何故か嬉しそうにしている。
「首傾げる、可愛い。」
「…………………。」
なんてこったい。識月君が他人様を褒めている。あの、冷静沈着で他人に全く興味を示さない識月君が、僕ごときを褒めている。
僕は固まっているが、後からアゲハに聞くと僕はちゃんと微笑んでいたらしい。
ここは町から少し出た場所にあたる。
他プレイヤーとの戦闘で精霊の光玉を奪い、相手は瀕死になってログアウトした。
瀕死になると一旦強制ログアウトになり、持っていた使わず保持していた経験値の二割を奪われてしまう。
ジンとツキから少し離れて、二人のそんな様子を眺めていた三人は驚いていた。
アゲハはジンが意外と動揺せずに対応していた事に、フミとミツカゼは普段甘い表情をしないツキの様子に。
「ジンとアゲハは知らないだろうけど、ツキがあんな顔するの珍しいんだよ。」
アゲハとしてはクラスメイトなのでよく知っているが、彼等には身元を隠しているので、何も知らないフリをする。
「そうなんだ?」
「そうそう、笑っても付き合い程度、俺達にも塩対応だよぉ。」
ミツカゼも一緒になって説明する。
アゲハ達から二人は離れて何か楽しそうにお喋りをしている。
アゲハからすると仁彩は今かなり頑張っているように見えるのだが、あれが雲井識月の従兄弟である雲井仁彩とは知らない史人と光風にはどう見えているのか興味が湧く。
「ジンは大人しめの性格だから合うのかもな。」
「成程ね、ジンはツキの好みなのかな?落ち着いてて大人っぽいから年齢も実年齢?でもジンはベータだよね?本体もベータ?」
フミの疑問には応えない。それは本人の許可がいる内容だ。しかし、あの仁彩が大人っぽく見えていたとは。……笑える。
「そこは教えられねー。そーいう仮想空間だろ?」
そう言われてフミは肩をすくめた。
「俺はぁ、アゲハの方が気になるけど!」
ミツカゼは何かとアゲハに絡んでくる。
「絶対オメガでしょ!?」
「え、そうなの?行動がアルファっぽいからオメガは無いと思ってた。」
おっと、興味がこっちに向いてしまった。
アゲハは内心面倒臭いと思いつつ、曖昧に笑う。
アゲハは本体の鳳蝶の時も口調は変わらない。特に演技をしているわけでもない。
オメガにしては口も荒く攻撃性があるだけだ。学校では争う必要性が無いから動かないだけだし、基本食べる事が好きで何時も何か食べているから、太った体型から大人しくて運動音痴と思われているだけだ。
同じ名前のアゲハと鳳蝶なのに、同一人物として繋がらないのは外見のお陰だろう。
ホント、見た目って必要なんだなと思う。
「うーん、何か判断材料無いかなぁ~。」
「あ、じゃあこれは?」
フミが自分のスクリーンを出して、アゲハ達に見せて来た。
出て来た画面は学校の教材。
配布されてる問題集の一部だった。二年生なのに既に三年生分を購入しているのか、フミは三年生の問題集を持っていた。
「ここら辺、解ける?」
アゲハに解かせて年齢と性別を判断するつもりのようだ。
アゲハはチラリとフミを見て、フミのスクリーン画面を借りてスラスラと解いていく。
数学、英語、化学、現文、古文、歴史、生物……、次々と解かれていく問題に、フミは感心したように呻いた。
「………解けてる。アルファじゃないの?」
フミはミツカゼにそう言った。
フミにとってオメガがこの問題を解けるのはあり得ない話なのだろう。例え実年齢がいくつであろうと。
「ええ~~~?俺の勘が外れてる?」
「いや、ミツカゼの勘は当たらないし。」
フミのツッコミにはアゲハも同感だ。
ミツカゼはよく『another stairs』で出会って関係を持っては、現実世界で会ってガッカリするという事を繰り返していた。出会った相手にとっても迷惑な事だろう。何故そんなに現実でも会いたいと思うのかは不明だ。
なんにしろ、この二人のアルファにとってオメガとは頭の悪い人種であるのだろう。
ポツポツと雨が降り出した。
見上げたジンが此方を振り返る。
「降って来たね。どうする?」
ここで降る雨は現実と直結している。
きっとログアウトすると外も雨が降っている。
「戻るか……。オレは喫茶店戻って少し仕込みしようかな。」
オレの言葉にツキが何か思いついたらしく、ジンの服を引っ張っていた。
何処か遊びに誘うつもりだろう。
「先に帰るぞー。」
今日は雨でお開きだ。
アゲハはさっさと先に町に戻った。
鍵を開け、カランコロンと音を立てて扉を開く。喫茶店には直接飛ばず、外の店舗で少し食材を買って来た。調味料まで自家製にするのは面倒臭い。
「アゲハ!」
後ろからミツカゼが呼び掛けながら走って来た。
なんで追いかけて来た。
無言で扉の中に入ると、閉まる前に続けてミツカゼも飛び込んで来た。
喫茶店まで近かったので歩いて帰って来たが、降り出した雨でアゲハもミツカゼも濡れている。
アゲハもミツカゼも雨が降って来たので装備を解いて普通の服に変更していた。装備が重いわけでは無いが、雨の日にまで着ていると邪魔くさく感じるのだ。
こういう時魔法系の職業を選択していると身体を乾かせたりするのだが、生憎アゲハは騎士だし、ミツカゼは剣士だ。
二人とも現実と同じ様にタオルで拭くしかない。
「ほら。」
戸棚からタオルを出してミツカゼに放った。受け取ったミツカゼは髪を拭きながらカウンター席に座ってしまう。
左目の眼帯も濡れただろうに、それは外さないようだ。あの眼帯何か効果がある装備だったっけと思い出そうとするが、思い出せない。
ヤカンに水を入れ、レトロなコンロでお湯を沸かす。今時こんな手の掛かるキッチンはそうそう無い。
なんでも自動化されている。それは仮想空間でも同じだった。
だけどアゲハは手間暇かけて作る料理が好きなのだ。
手早くコーヒーを入れる準備をする。基本喫茶店のコーヒーはその場でドリップして出している。飲み物だけはジンに教え込んでカウンターの中で入れれる様に仕込んだ。
沸いた湯をゆっくり回し、数度に分けて淹れてゆく。
立ち昇るコーヒーの香ばしい匂いがアゲハは好きだ。
コーヒーを淹れている間、何時もは煩いミツカゼが静かにアゲハの作業を見ていた。
自分の分とミツカゼの分をカップに注いでカウンターに置く。
「ケーキ食う?チーズケーキだけど。」
「えー?奢り?手作りなの?食べたい~。」
口を開けば喋り方が喧しいなと思いつつ、冷蔵庫から冷やしておいたチーズケーキを出す。切り分けて皿に乗せてジャムを添えた。
カウンターに置かれたコーヒーとチーズケーキを、ミツカゼはしげしげと見ていた。
「食わねーの?」
アゲハはカウンターの中で立ったまま食べ出す。
「美味しそうだなぁって思って。いただきまーす!」
美味しい~!と言いながら食べ出したミツカゼを、アゲハは満足気に見ていた。
作り手にとって喜ばれるのが何よりも嬉しいのだ。
ミツカゼは酸味と甘味が絶妙に美味しいチーズケーキを食べながら、カウンターに背を向けて寄りかかりコーヒーを飲むアゲハを見上げた。
ミツカゼはどうしてもアゲハが気になっていた。
オメガだと直感で思ったのだが、話せば話す程その直感が鈍ってくる。
『another stairs』の世界は好きな容姿と性別に変更出来る。金髪隻眼の褐色肌を持つ日本人なんかいないので間違いなく外見は本物と違うのだろうが、二十五歳という年齢もこの凛々しい見た目も違和感なく似合っているのだ。
話し方、頭の回転、行動、どれも違和感がない。アルファと言われて納得出来る雰囲気を持っていた。
目を伏せゆっくりとコーヒーを味わう姿は大人の色気がある。濡れた髪は緩く波打ち、首に掛かる。
ミツカゼの食器が空になったのを確認すると、何も言わずに下げて洗ってくれる。
何をするにも手際がいい。
ミツカゼはカウンターの中に入り、洗い終わったアゲハを抱き締めた。
「ね、しようよ。」
「…………この前一回だけって言ったよな?」
「だって寒いんだもん。後1時間半残ってるし、あったまろ~。」
抱き締めたアゲハの体温が温かい。
触れる部分から熱が来て、もっと絡ませたくて唇を合わせる。
「…………ふぅ…ん、………あ、。」
クチュクチュと舌を絡ませ温かい舌を味わった。
こんなに気持ちいいのにオメガじゃないのかな?
いや、オメガじゃなくてもいい、アルファでもベータでもいいから、現実のアゲハに会ってみたかった。
唇を離すとオデコにペチンと手のひらが乗る。
「おい、こら、しょっちゅう発情してんじゃねぇ!」
「まぁ、まぁ、いいから、いいから。」
身体を弄るとアゲハは逃げようとするので、追い込んでカウンターに押し付けた。
キスを繰り返し服に手を入れて腹を撫でる。
ズボンのボタンを開けて手を突っ込むと、アゲハは慌てた様に背を向けた。
そんな事したら挿れて下さいと言っているようなものなのにと思いつつ、ミツカゼは口角を上げてズボンを引き下ろした。
「あ、パンツびしょびしょ~。」
ズボンはそこまで濡れていなかったのに、中はしっとり濡れた後がある。
ミツカゼの言葉にアゲハはかぁと頬を染める。その姿にミツカゼの陰茎もドクドクと熱を持ちはち切れそうになる。
勃ち上がった陰茎の先から滲み出したものが、パンツに染みを作っていた。手のひらで布ごと包んで擦り上げると、アゲハの背中がブルブルと震える。
「ぁ、はぁ……、や、やめ、ん……ぁ、ぁ。」
乳首を捏ねて首筋にキスを落とす。
チュウと吸うと赤い痕がついた。
イベントリから潤滑剤を取り出して手のひらに馴染ませ、アゲハの後孔に指を入れた。
一本入れてぐるりと回す。
この前より入れやすい気がする。
潤滑剤を足して、指を抜き差ししてグルグルと回すたびに、アゲハは背を反らせて喘いでいた。
潤滑剤とアゲハのものでパンツが更にびしょびしょになり、ミツカゼはそれにも興奮していた。
指を増やし穴を広げる。
「はあっ、まっ………ゃ、空気、はい、る、……あ、ん。」
グチグチと態と音を出してアゲハに羞恥心を持たせながら、指を増やしてふやかしていく。
ベロベロと項を舐めていると、首をまわしてこちらを見たアゲハの瞳とぶつかる。
羞恥で細められ潤んだ瞳。情け無く震える眉毛。赤らむ頬。喘ぎ過ぎて涎を垂らして開いた唇。
「………………ふふ、ゾクゾクしちゃうなぁ。」
自分でも意外な程低く出た声に、自分自身でも驚くが、耳元で言われたアゲハは肩を震わせて身体を縮こませた。
アゲハはアルファなのに項を噛みたい。
そう思ってしまった。
濡れて脱ぎにくくなったパンツを引き下ろし、自分の股間も曝け出す。
「アゲハ、美味しそう。もう、挿れちゃうね?」
返事も聞かずにズブリと押し込む。
「ああっ!ん、あ、ああぁぁっ!」
奥まで一気に入れてゴツンと当てるとアゲハが仰け反った。
「あ、あ、やぁ、ん、ぁ、ぁっ!」
揺らす度に短い喘ぎ声を上げるアゲハが可愛い。
「も、やぁ、だめ、でるっ、イクッあっ!やぁぁっ!ああああっ!」
アゲハの陰茎からビュルっと出てくる白濁を手のひらで受けとまめて、力を無くしていく陰茎に擦り付けた。
「あっ!さわっるなぁ…っ!」
出した後が辛いのは同じ男として知ってるけど、まだまだ可愛がり足りない。
クニクニと中途半端に芯のある陰茎を弄びながら、後孔に何度もガツガツと打ち込んでいった。
「ひぁ!あ、あ、あ、あ、んぃ!?ああぁっ!」
ゴツンッ!と最後に力一杯押し付けてドクドクと中に吐き出す。
我ながらがっついてしまったと思う。
アゲハの背中が震えながら、腹の中に自分の物を受け止めているのに満足感が増していく。
震える手がミツカゼを押し退けようとするので、身体を離し陰茎を抜くと、アゲハを正面にひっくり返した。
ミツカゼはニィと笑ってアゲハの片足を持ち上げる。
「おまっ………!やめっあっ、あああぁぁ!」
ズブズブとまた勃ち上がった自分のものを押し入れていく。
「はぁ………、あたたかい……。ずっとこうしてたい。」
「はっ、あ、し、信じらんねぇ~~~!」
アゲハが睨みつけてくるが、その強い瞳すら可愛く感じる。
「ね、このままやってるとそろそろ三時間経つよね?俺ねぇ、二時間経って一回出たでしょ?その時少し長めにしたんだ~。アゲハより長くログインするように。」
三時間経てば強制的にログアウトさせられる。それが『another stairs』の決まりだ。
オメガなら五時間入れる。
それを見極める為に、今日はアゲハに張り付いていた。
アゲハが憎々しげに睨みつけた。
「ぶわぁかっ!!お前の魂胆なんかお見通しだよ!」
アゲハの中に電子音が鳴る。三時間経過するとタイマーが鳴り、強制ログアウトするように設定していた。
「あっ!」
「……………じゃーな。」
スッと消えたアゲハの存在に、ミツカゼは呆然と取り残された。
「ええぇ~~~~~?また逃げられたぁ!?」
ミツカゼはガックリと肩を落とすしかなかった。
自室に帰った鳳蝶はびっしょりと汗をかいていた。ベットの上に寝てアナザーに潜ったのだ。
いくら仮想空間の中とはいえ、精神は同じ。
興奮し過ぎてまだ心臓がドクドクと鳴っていた。
「アイツ、信じらんねぇ……。」
自分のぷよぷよの手が、まだプルプルと震えていた。
諦めさせる為に鳳蝶だけ本垢で会って諦めさせるか、とも思ったが、仁彩に迷惑は掛けたくない。
鳳蝶にとっても仁彩は唯一無二の親友なのだ。
いい方法が思いつかない。
流石に疲れてそのまま鳳蝶は眠ってしまった。
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