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1 最後にひと言を言う為に
しおりを挟む君は大丈夫だろう。
君ならきっと良い人が現れる。
そう言われた事がある。
頭も良い、運動神経もある、人当たりも良く友人も多い。
だからこの後一人になっても切り抜けて生きていけるだろう、と。
頭が良いのは貴方に釣り合う様に努力したから。
運動神経がいいのは日々鍛錬したから。
友人が多いのは社交を頑張って広げたから。
全部、全部、貴方の為にやっていた事。
いつか貴方の隣に立てたら良いなと、淡い期待だけでやった事だ。
低位貴族の三男なんて、予備にすらならない要らない存在だ。
高位貴族の三男以下は同姓と結婚する場合が多い。その妻になるか、貴族籍を抜けて平民になるか、俺の未来はどちらかだった。
「誰を選んだんだ?」
何気なく聞いた。
俺にも矜持はある。
声の震えを抑え、茶器が音を鳴らさない様に、静かに紅茶に口をつける。
「リュデラと婚約する。」
リュデラは子爵家の次男。既に長男が後を継ぎ子供もいるので、彼も俺と同じ後がない立場になる。
ディファロは侯爵家の出だが、次男で、長男がそのまま後を継げば小さな領地と子爵位をもらう予定だ。
顔は凛々しく体格も良い。真っ直ぐな黒髪と榛色の瞳が好きだった。
ディファロも俺も騎士団に所属している。
俺達は幼馴染で仲が良く、騎士学校もずっと一緒に過ごしていた。
寮も班も演習も、ずっと一緒に過ごして来た。
ディファロは女より男が好きだと言っていたし、次男だから後継は要らないとも言っていた。
俺にも可能性あるかと思って、親から婚約打診してみるかと聞かれ、こっそり出してもらった。
優秀な成績で卒業し、爵位をいずれ貰う予定のディファロには大量の釣書がきているのを知っていた。
その中から家格や条件の合う人間を親が選び、送ってくるとボヤいていたのだ。
俺は田舎の男爵家だが、仲が良い幼馴染なのは向こうの両親も知っている。
ディファロに俺の釣書が届けば、告白してみようと思っていた。届かなければ諦めよう……、そう思っていた。
「好きになったのか?」
リュデラは可愛い顔の同い年。一緒に騎士学校を卒業したばかりだった。
俺の釣書はディファロに届きさえしていなかったのだろうか。それとも、届いていて無かった事にされたのか。
笑うディファロはリュデラを可愛らしい人だと言っていた。
俺はおめでとうと笑い返し、祝福を送った。
ディファロと会ったのはそれが最後になった。
私は王家の影になれと言われた。
騎士として生きるものと思い積んだ努力を、全て捨てなければならなかった。
両手首と両足首に鎖代わりに魔紋をつけられた。黒い蔦の這う紋様は肌に溶け込み、命令違反や命令不履行が起こった場合、肌に広がり激痛を与える。
魔紋が首から上に広がれば、徐々に記憶と感情が欠落していくと教えられた。
「リシェ、状況は?」
「問題ない。終了だ。」
お互い黒いマントを目深に被り、口元を布で覆って顔を隠している。
着ている服は漆黒の騎士服。
この国に黒の騎士服は無い。
一面に広がる血と人の死体。
命じられた通り屋敷に忍び込み当主とその嫡子を屠って終了だ。
「こっちだ!上か!?」
外から起こる喧騒に、二人頷き合う。
階下から扉をぶち破る音と鎧の擦り合う音、重い足音が響いて来る。
正規の騎士団が到着したのだろう。
俺達は音も無く部屋を出て対面の部屋に入った。
裏の森へ続く窓へと走り飛び降りようと乗り上げる。
バンっ!
激しく開く扉の音に振り向いた。
そこには黒髪に精悍な顔つきの懐かしい顔がいる。目を爛々と輝かせ、俺達を睨み付けていた。
ディファロがいる。感慨深く思い出が流れるが、それも一瞬。
タンっ…と暗闇へ躍り出る。
ここは三階。騎士の重い鎧を着た身体では追いかけて来れない。
「くそっ!!」
罵りの声さえ懐かしい。
黒いマントと服は私達暗殺者を暗闇に溶け込ませた。
俺は恋に敗れたので平民になるつもりだった。そのまま騎士として生きていって、お金を貯めて余生を送れれば良い。そう思っていた。
親にまさか売られるなんて思わないだろう?
国王派の貴族の後妻に出された。
そして死んだ事にされた。
戸籍を失くし騎士として生きる事も出来ず、国に命を捧げる様に命じられた。
貴族の端っこにいる後のない優秀な戦力として、俺に白羽の矢が立ったと言われた。
俺とリュデラどちらにするかと言われていて、婚約者のいない俺になったと教えられ、自分の運の無さに愕然とした。
貴族の出自に拘ったのは潜入の際、ある程度の教養が必要だからと言う理由だった。
確かに平民出に突然舞踏会に出ろと言われて出来るはずもない。
この時ほど貴族の身分が恨めしかった事はない。
この時から俺はどんな汚い事もやってきた。なんなら閨事さえやらなければならず、その練習もさせられた。
その練習相手が今回一緒に任務を行った男だが、お互い名前しか知らない仲だ。
「騎士団の到着が早かった。」
「ああ、内通者がいるかもしれない。宰相派の追い込みが激しい。気をつけろよビィ。」
ビィは黒に近い濃紺の髪色をしている。たまに見える焦茶色の目は実は優し気で、この男も自分と同じ様に退路を断たれて影になった口かと思った。
ディファロは騎士団長になっていた。
花形の第一では無く、王宮警備が基本の第二騎士団だが、生家である侯爵家諸共宰相派に属している。
いずれ刃を交える日が来るだろう。
自分が生きているうちには来ないで欲しいものだが、早々と死にでもしない限りは王を護る為に対峙するかもしれない。
そんな日は一生来て欲しくない。
王太子派と第二王子を抱える宰相派の派閥争いは日を追うごとに激化していた。
どちらかが倒れない限り決着はつかない。
いっそのこと自分が王太子か第二王子を殺めるかとも思ったが、その時は自分の命も掛けなければならなくなる。
どうせなら死を選ぶほど疲れた時にでもやってみるかと、自重気味に微笑んだ。
暫くして気付いたが、国王は王位を譲る気は無い。
人の良い王太子と、優秀な第二王子を疎ましがり、どちらも排除しようとしている。
実の息子を邪険にする親が、無理矢理集め魔紋で従える影を大事にするわけがない。
決して顔を明かすことなくあらゆるところに偽の身分で紛れ込み、掴んだ情報を王に渡して、それを元に任務を与えられる日々。
その殆どは汚い仕事ばかりだった。
一番最悪だったのは疫病が流行った小さな村を、他の地域に広げぬ様潰せと言われた時だった。
医師や物資を派遣するのでは無く、丸ごと消せば良いと言う。
疫病が国中に蔓延しては困る。
早いうちから秘密裏に地図から無くせと言われた。
拒否権などない。
良い諾々と命令に従い、女子供も老人も働き盛りでまだ病気が移っていない様な若者まで、全て消して来た。
山賊の仕業と見せかれる様言われて、人を犯し残虐に見える様に殺した。
阿鼻叫喚と血の海。
流石に慣れた自分達でも声も出せない程に疲弊した。
何度も躊躇うものだから、両手首の魔紋は首まで広がり、この頃から感情が無くなり出した。
記憶はいつまで保つだろうか。
忍び込んだ舞踏会で、踊るディファロとリュデラを見た。
笑い合い見つめ合う君達が憎かった。
憎しみや悲しみは何時迄も最後までへばりつき、俺の心を苛んだ。
ディファロがリュデラでは無く俺を選んでくれていれば、立場は逆だったのに。
そう思っても過去は戻らない。
せめて、君の幸せを願う心が最後に残れば良いのに……。そんな綺麗な心を残したい。
「リシェ、あまり一人ばかりを見るんじゃない。」
こそりとビィに嗜められた。
「悪い………。」
任務を思い出し、奥の部屋へ移動した。
今回の任務は王太子派を誘導する重要人物、母方の血筋の力を削ぐ事にある。それは所謂国王の義理の祖父になるわけだが、王家以外が力を持つ事を良しとしない国王の判断による。
会場から休憩室に繋がる広い廊下をビィと歩く。
偽の爵位を携えて舞踏会に紛れ込んだ。命令したのは国王だ。偽の貴籍など簡単に用意する。
髪色を変え、化粧で冴えない顔に変装し、地味だが目立たない服装を選んだ。
首まで上がってきた魔紋は、厚く化粧を塗らないと消えない程濃ゆくなってきた。
「……………おかしい。」
「ああ、静か過ぎる。」
二人で異変を感じ取る。
幾つもの危機を乗り越えた勘が伝えていた。ここにいてはいけない。
しかし逃げたくとも魔紋がある。
命令違反は激痛だ。こんな所で苦しみ出しても命がない。
この奥でお楽しみに耽っている。殺せ。
簡単にそう言われた命令だ。
開催者である国王の義父を、その人物の所有する屋敷の中で殺れと言う。
簡単に言ってくれるなと怒鳴りたくなった。
だんだん国王の命令が酷くなっていた。
国王、王太子、第二王子と親子で派閥が大きく割れ、勢いがあるのが宰相率いる第二王子派になりつつあった。
国王は王太子派を取り込むつもりで、その大元を消したがっている。王太子は気が弱い。強い後ろ盾が無くなれば操れると踏んだのだろう。
「ようこそ。侵入者よ。」
後ろからディファロの声が響いた。
立ち止まりほんの少し後ろを向く。
変装しているとはいえ顔を晒すのは危険だ。
「こちらを向いてもらおうか。」
ザワリと気配が増える。
あちらこちらで増える気配に、囲まれたのだと気付いた。
王太子派と第二王子派が繋がっている。
そして偽の情報を使ってここに誘き寄せられた。
「やはり国王の手の者か。お前達はいつもの黒服の暗殺者で間違いないな?大人しく捕まってもらおうか。」
正体を気付かれている。
ビィと共に無言で目配せをした。
命令に関する事以外の会話は禁止されている。
ほんの少し喋るだけでも激痛が走る。
命令違反になるが捕まる訳にはいかない。
激痛を抑えて逃げると判断した。
会話も無く右と左に別れる。
俺はベランダから、ビィは部屋に飛び込み窓ガラスを割って飛び降りた。
「待てっ!!」
以前の失態を教訓にしたのか、騎士達は身軽な装備で待機していたらしい。
三階だというのに追いかけて来た。
広い庭園の道なき道をひた走り逃げる。
逃走に対して魔紋が広がり這う様な激痛が襲うが、今止まるわけにはいかなかった。
目の前に屋敷を囲む高い塀が見えてくる。
木に飛び移り壁に小刀を投げる。一気に小刀まで飛んで足を掛け、もう一つの小刀を石と石の間に差し込み、腕の力だけで身体を上げた。
なんとか高い壁に上がりチラリと見下ろすと、悔しげに見上げるディファロが下にいた。
脇目も降らず走って来たが、間一髪だった。
ヒラリと飛び降り街の中を駆けて逃げた。
任務失敗により魔紋は頭部まで広がった。
同じ様に逃げ切ったビィも顔半分は魔紋が浮かび上がり、酷く痛そうにしていた。
「ほら、魔晶石。少しは楽になるから。」
ビィは優しい。
人を殺す度に躊躇うものだから自分より魔紋が広がっている。
まだ顎から頭部に広がる自分よりビィの魔紋は酷かった。
こめかみに魔晶石を当てると、黒い魔紋が石の中に吸い込まれる。その分ビィの魔紋が薄くなり、少し楽な顔をした。
「ごめん。貴重な物なのに。」
魔晶石は高い。貴族の屋敷に忍び込んだ時にくすねて来るのだが、魔紋を消すのに使うと直ぐに無くなる。
国王は使い捨ての影に貴重な魔晶石をくれる筈も無く、いずれ俺達は死ぬのだろう。
俺はお互い様だからと言って首を振った。
一進一退の攻防は続き、とうとう国王が追い詰められようとしていた。
王座にしがみつく国王は、我が子に刃を向けた。毒殺、暗殺を繰り返し受けた実の息子は、親に牙を剥き退位を迫った。
特に国が傾いたわけでもない。
国庫が尽きる程、王族が散財した訳でもないが、玉座を巡る争いが国を傾けかねないと、早々に第二王子が立ち上がった。
王太子は自ら身を引き、国王が退位した後は第二王子に玉座を譲ると公言した。
国民から見れば誰が玉座に座ろうと変わらない。
税金は安い方がいい。何か有れば対応してくれればいい。平和であれば良い。
それだけだ。
そんなつまらない権力争いに、巻き込まれる自分は不運としか言いようが無い。
「ここを死守せよ。退却は許さない。」
城に押し寄せる第二王子一派を食い止めよと、逃亡用の隠し通路の前で待機させられた。
あれから何年経った?
五年?六年?
既に記憶はあやふやで、俺の顔も半分は魔紋で黒い模様が覆っている。
魔紋が無いのは顔と頭部の一部だけ。
全てに覆われれば廃人となって死ぬ。
そうやって仲間はどんどん消えていった。
戦って死ぬか、魔紋で死ぬか。
残り少ない影達を全て費やしてまで逃げても一緒だろうに、国王は意地汚く逃げていった。
ビィと二人残されて、二人で無言で待つ間も、何も思い浮かばず恐怖すら湧かず、静かに立ち尽くした。
「リシェ、騎士が来る。」
ビィは俺の名前だけは忘れない。どんなに真っ黒になろうとも、それだけは覚えておくからと言っていた。
もうお互い任務の会話しかしない。
何も思い浮かばないのだ。
きっと無駄な思考をしている自分の方がまだマシで、ビィはほぼ思考すらないだろう。
それくらい全身真っ黒だ。
ここで戦わずとも時期に死ぬ。
重い甲冑の音が鳴り響く。
昔は憧れていたガチャガチャという音が、いつからか雑音に感じていた。
悲しみも苦しみも感じない。涙は遥か昔に枯渇している。笑い方も忘れた。記憶も子供の頃と最近のモノは既に無い。強く残る学生時代が淡く霞のようにたまに浮かぶ。
唯一残ったのは一つだけ。
「国王は見つけたら捕えろ!」
聞き馴染んだ声を心待ちに待った。
いつからか俺達の任務によく現れる様になったディファロ。
彼は第二騎士団の団長だ。
今日も来ると思っていた。
いつもは逃げていたけど、きっと対峙したら顔を合わせる。
その時に彼は昔の学友を見てどう思うだろうか。
憐れむ?蔑む?怒る?悲しむ?
感情の豊かな彼ならどれもありそうだ。
だから、最後にその時が来た時の為に、一つだけ頑張って残した言葉がある。
それだけ言えれば良い。
フードを目深に被り、口元を覆った俺とビィの前に、ディファロ率いる騎士が現れた。
「大人しくしろ。殺しはしない。」
人殺しの暗殺者に何優しい事を言っているのか。
大人しくは出来ない。
国王の命令に従う為に短い剣を出す。
両手に一振りずつ。
騎士が使う長剣も大剣も、影になる時に捨てた。
動き易さを重視して短い刃と、投げナイフばかりを使った。
こちらの戦意を見て、ディファロも剣を抜いて構える。
懐かしいという気持ちが湧き上がる。
まだこんなに暖かい感情が残っていたのか。
ビィは他の騎士から打ち込まれている。
俺はディファロに迫り下から斬り上げた。
「………っ!」
何無く剣を受け止められてしまう。
ああ、やっぱり強いな。
嬉しくなった。
そして同時に悲しくなった。
これが最後だ。
君とこうやってずっと剣を交えていたかった。
昔のように…………。昔?いつの事だろうか。もうつい最近の事も忘れていく。
ジリジリと範囲を増す魔紋が、記憶も感情も吸い上げていく。
近くてゴキリと鈍い音がした。
「団長っ!ダメです!」
ディファロの目線が動いたので、俺もそちらを見て愕然とする。
ビィの首がおかしな方向に曲がっていた。
血を吐き倒れる身体は崩れ落ちる。
「魔紋で真っ黒だ……。」
駆け寄った騎士が傷ましげに呟くのが聞こえた。
とうとうビィまで俺を置いていった。
いつも二人でいた。
どんなに辛くても二人で乗り越えて来た。
身を寄せ合って庇いあって生きて来た。
「ビィ………。」
直ぐに俺も逝くだろう。
少し待ってて。
剣を持ち直しディファロに向かった。
魔紋の激痛が酷くなっている。きっと隠し通路で国王が捕まりでもしたのだろう。
守れなかった代償として、魔紋の範囲が広がっていた。
左手の剣が弾かれた。広がった胸元から右肩にかけて、何かが詰まった袋で殴られる。
「少し大人しくしていろっ!!」
フードが勢いで上がりディファロと目があった。
懐かしい、榛色の瞳だ。こんな暗い奥まった場所じゃなくて、明るい所で最後に見たかった。
「………………?…!?」
ディファロが駆け寄り何か言っている。
だけどもう耳鳴りで聞こえない。
「…………っ!……………!」
そうだ、これをいう為に覚えていたのに、すっかり忘れるところだった。
ゆるゆると目を動かすが、何処にいるのか分からない。
なんと無く叫んでいそうな振動から、辺りをつけて言う事にした。
「……………………忘れて…………。」
きっと君は悲しんでくれると思ったから。
……………。
だれが?
なにを?
……………。
いま、なにをしてるんだっけ…?
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