落ちろと願った悪役がいなくなった後の世界で

黄金 

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全てを捧げる精霊魚

92 サティーカジィは事情を話す

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 ネリティフ国で足止めを受けて宿に滞在することになったのだが、飛行船が到着するのは二十日程掛かると返事が来た。
 手紙のやり取りはいつもテトゥーミの鳥だ。
 テトゥーミの鳥はどんなモノよりも早くやってくる。相手の神聖力を探して飛んでくるらしく、どんなに離れていても探すのだという。

 クオラジュは筒に入った手紙ではやり取りに無理があると言って、今は小さな箱を持たせて飛ばしている。
 怪我をしているフィーサーラはヌイフェンを庇った時に出来た怪我が主なので、ヌイフェンが同部屋になって看病すると申し出た。律儀でしっかりした子だなと思う。
 宿代や当面の資金は今回もフィーサーラが身に付けていた貴金属類が大いに役に立った。着の身着のままだったので服やら何やら全員分となるとかなりの金額になってくる。フィーサーラはもう身に付けるのやめようかなとボヤいていた。
 俺が持ち帰って来たスペリトトの魂は、クオラジュが陶器の箱を買って来てその中に入れた。スペリトトはちょっと嫌がってバタバタしていたけど、クオラジュから「箱に満月の光が入らないよう術を掛けるので大人しく入っていて下さい。」と言われて渋々入ってきた。
 
 クオラジュとトステニロスはネリティフ国の現在の王室と情勢を探ると言って忙しそうにしてるので、俺とアオガはサティーカジィとイツズと一緒にいることが多い。
 サティーカジィは精霊魚の花肉を奪おうとしたジィレンによって胸の中心部を圧迫された為、今は安静にしていた。無理な神聖力の使用は暫く控えるようにクオラジュから厳命されている。
 イツズは大人しくベットに座るサティーカジィに詰め寄っていた。
 今まで教えてくれなかったことを聞く為だ。

「あー、これだからヘタレは。」

「僕、ヘタレはダメだと思います。」

 アオガとイツズのダメ出しコンボにグサグサとダメージを負っていた。
 ここ最近あった出来事と、サティーカジィが精霊魚であり、予言者の一族が抱える秘密を知ったイツズからの文句だった。
 すっかりアオガから影響を受けてしまっている。
 
「怒っていますか?」

 サティーカジィって怒ることあるんだろうか…。怒っているイツズに対しても低姿勢で謝り続けている。
 これは下手に介入しない方がいいんだろうか?アオガを見ると、クイっと扉を顎で指して出ようと促してきた。
 
「イツズ、サティーカジィもまだ苦しいだろうし、イツズが看病するんだろ?なんかいるものあったら持ってくるぞ。」

 薬材とかお湯とかいらないだろうかと思い尋ねた。

「あ、じゃあお湯を持ってきてもらってもいい?」

 ころっと笑顔を作って頼んできた。
 俺達は宿の階下にある厨房でお湯を沸かしてもらおうと出て行った。





 ツビィロランとアオガが扉から出ていくのを見送って、イツズはクルリとサティーカジィ様の方を向いた。
 サティーカジィ様がドキリと肩を揺らしたのが分かる。ちょっと怒ってみせただけなのだが、サティーカジィ様はイツズの機嫌が悪いのだと思い落ち着かないようだ。
 本当はイツズはそこまで怒っていなかった。一人除け者になっていた時は腹が立ってしかたなかったが、今は全て話してくれたのでどちらかと言うと嬉しい気持ちがいっぱいだ。でもそれは暫くは伝えないつもりだ。同じことをして欲しくないので反省してもらう為敢えて黙っておく。
 サティーカジィ様は優しいのだ。
 もしサティーカジィ様の鱗を頂戴と言おうものなら、皮を剥いで本当に渡しかねないと思えるほどに優しい。そしてイツズのことを一番に思ってくれていそうだ。
 もし精霊魚の話をツビィロランから聞いていれば、きっとイツズは悲しくて仕方なかっただろうと思う。やはり本人からちゃんと聞きたかったと思うに違いない。なので直接サティーカジィ様から説明を受けた今は嬉しさの方が勝っている。
 でも、我慢、我慢。
 ここでアッサリと許してはいけないのだ。
 ここで反省させる為には何をしたらいいのか………。イツズは考えた。
 サティーカジィ様は予言者の一族の当主だ。そして精霊魚で、イツズの重翼だ。
 そしてイツズは薬材集めが大好きな薬師だ。

「…………よしっ!」

 イツズはフンッと意気込んだ。

 サティーカジィはその様子を窺いながら怪訝な顔をした。

「サティーカジィ様っ手を見せて下さい。」

 イツズは手を出すように頼んだ。

「え?は、はい。どうぞ?」

 サティーカジィは言われるがままに右手を出す。
 イツズはサティーカジィの右手のひらをモミモミと揉んで手のひらをスルスルと触った。サティーカジィの頬がほんのりと赤くなる。

「あ、あの?イツズ?」

 何をしているのだろうとサティーカジィはソワソワしだした。

「手だけ精霊魚化って出来るんですか?」

 唐突な質問にサティーカジィは驚きつつも出来ますと答えて右手首から先だけを精霊魚化した。小さな真珠色の鱗がびっしりと生えた手になる。イツズから見ると、手だけ鱗模様の手袋をはめた感じに見えた。
 触ると鱗の表面は意外と柔らかく滑らかだった。

「ヒンヤリしている。」

 体温は低い。手の甲は指の先まで鱗で覆っているのに、ひっくり返して手のひら側を見ると、鱗ではなく人間の皮膚よりは硬そうな白いカサカサとした皮膚に代わっていた。
 精霊魚していない場所としている場所を交互に触る。

「精霊魚になると体温が下がってそうですね。」

「そう、かもしれませんね。水の中に潜るので、体温は下がるかもしれません。」

 だけどそこら辺にいる魚のように低いわけではない。人と同じだとイツズには感じた。この皮膚のせいだろうか?
 薬を作る為にも精霊魚の体質を知っておきたい。

「精霊魚の専属の医師とかはいるんですか?あ、足もお願いします。」

 尋ねながらサティーカジィの足元の布団をバッと捲る。
 
「え!?足?」

「こっちも精霊魚化してみて下さい。」
 
 イツズはサティーカジィの片足を持ち上げ自分もベットによじ登り、持ち上げた片足を自分の膝の上に置いた。

「あ、お風呂入りたいですよね?今日手伝いますね。」

 この宿に来てからサティーカジィはずっと寝かせられていたので、お風呂には入りたい。自分で身体を浄化することは出来るが、せっかくなら身体を洗いたかった。でもそれはイツズの介助が欲しいわけではない。
 イツズから早く!と急かされ、恐る恐る片足だけ精霊魚化する。
 サティーカジィは育ちがいいので他人に自分の素足を曝け出すなんてことはしたことがなかった。別に大陸の王侯貴族を真似ているわけではなく、そういう生活なのだ。なのでイツズに自分の足を持たれてモミモミされるのは恥ずかしい。

「ついでにマッサージもしてみましょうね。血行とか良くなるのかな?」

 血の色は赤っぽいなぁとイツズは怖いことを呟きながら、サティーカジィの足の指からほぐし、上に向けて揉みながらほぐしていく。

「イ、イツズ、も、マッサージはいいので……。」

「あ、手もそうですけど足にも水かきがついてるんですね。わぁ、可愛いですね~。あ、足の裏は手のひらよりも硬いのか。歩行するからかな?腿の裏は?あ、お尻も鱗ありますねぇ。」

 どんどん観察され、しかも声に出してくるのでサティーカジィは居たたまれない。
 イツズはずっとわあぁ、わあぁぁ~と感嘆の声を上げている。
 精霊魚化を頼まれていくうち、すっかり全身精霊魚となってしまった。
 お腹を触り内臓は人間と一緒なのかなと言い出しサティーカジィはブルリと震える。イツズはサティーカジィの上に乗り上がっていた。
 目を観察し、目薬とか作れるのかなと言い出し、口を開けてと指を突っ込まれる。
 
「口内は?あ、ちょっと違うような?でも舌は一緒かなぁ。声帯があるしね。歯もある。」
 
 イツズの指がサティーカジィの舌を摘んだり歯列をなぞったりしている。

「ふぁふふ、はめ………。」

 ガチャりとドアが開いた。
 言われた通りお湯を持ってきたツビィロランとアオガだ。綺麗な器がいいだろうと保温性のある器で持ってきたのだが………。

「おおーーー……!」

「これは予想外!」

 ツビィロランとアオガが二人で声を上げた。
 半泣きの半裸で下になるサティーカジィと、サティーカジィの口に指を突っ込み何かやっているイツズの姿が飛び込んできたからだ。
 まさかイツズが組み敷くとは!と二人はちょっと面白がる。

「あ、ありがとう~。」

 イツズは普通にお礼を言った。
 サティーカジィは固まってしまっている。

「何やってるの?今から襲うの?」

 アオガが嬉々として質問してきた。

「え?サティーカジィ様の身体を隅々まで観察……、あ、診察してたんだよ。血行を良くする為に弛緩剤とかどうかなって思ってたんだけど、精霊魚になったサティーカジィ様は体温が低いんだよね。人と同じものでもいいのかと思って。」

「あ~なるほどね?」

 ツビィロランはまたいつものイツズの暴走なんだなと納得した。イツズは薬材集めや薬作りのことになると周りが見えなくなる。

「私はそういうの専門外かなぁ。」

 アオガは持っていたお湯入の器をテーブルの上に置いた。ツビィロランからも受け取って同じように置いておく。

「俺も詳しくはないけど、向こうの世界だとペットの薬って人間用と同じものが多いって言ってたけど?魚は知らんけど。」

「内蔵器官が同じならってことかな?あ、サティーカジィ様が投薬中は人の姿を保ってればいいのかな?」

「あり得そうだね。」

 三人の会話は進むが、口に指が入ったままのサティーカジィは話せない。この体勢から動けずにいた。何故三人は普通に喋っているのか理解出来ない。
 イツズはうーんと言って舌の表面を撫でる。

「!!!」

 イツズが指を引っこ抜くと、サティーカジィの涎が糸を引いた。
 サティーカジィは精霊魚化して大きくなった丸い目をさらに見開いて、ちょっとだけ上げていた上体がパタリと後ろに倒れてしまう。

「うん、ありがとう。手持ちの薬材で作れそう。」

 イツズはなんでもなさそうにツビィロラン達にお礼を言った。

「…………おう。」

「いつでもどうぞ。」

 アオガはお大事に~と言ってツビィロランを引っ張って廊下に出て行った。






 イツズはヨイショとサティーカジィの上から降りながら、倒れたままのサティーカジィに気付いた。

「あれ?疲れちゃいましたか?」

 イツズは自分の趣味に耽ると全く周りが見えなくなる。
 サティーカジィは赤い顔をして自分の両手で顔を覆った。

「い、いえ。いいのです。イツズはそういう子だと理解していますから。」

 サティーカジィがプルプル震えるのを具合が悪いのだと勘違いしたイツズは、慌ててサティーカジィを覗き込む。

「大丈夫ですか?僕が上に乗っかったから具合悪くなりましたか?」
 
 心配そうな赤い瞳を、サティーカジィは指をずらして見上げた。そこにはサティーカジィのような欲情なんて一つもない。どうせならサティーカジィと同じ気持ちになって欲しいのに。

「…………。」

 イツズが何故か考えている顔でサティーカジィを見下ろし続けた。

「どうしましたか?」
 
 サティーカジィはそんなイツズに尋ねた。

「サティーカジィ様は時々そんな顔で僕を見るんです。精霊魚になってる時でも同じだなぁって。」

「!」

 サティーカジィは驚いてしまった。自分が欲情しているのを気付かれているということより、欲情されていると理解していないことに驚いた。イツズはあまりそういった感情がないのだろうか。

「何を考えているんですか?」

 サティーカジィはゆっくりとイツズの後頭部に手を回し、自分の方に引き寄せる。身体を少し浮かして唇を合わせた。

「こういうことをしたいと考えているんですよ。」

 イツズは大きく目を見開く。やっぱり全然分かっていないのだ。自分が他人から欲情されているのだと分かっていない。

「………え?………ぇえ?」

 イツズがパチパチと瞬きを繰り返している。

「イツズはこういうことをした事がありますか?」

 イツズはゆるゆると首を振った。頬が赤く染まり、徐々に真っ赤になっていく。その反応に安堵した。神聖力を抑えてスウゥと身体を元に戻していく。

「実は私もないのです。」

 サティーカジィは重翼の存在を心待ちにしていたので、そういった経験が皆無だった。

「そ、そうなのですか?」

「はい、そうなのですよ。」

 頭をポスンと落として笑いながら答える。変に力が入ってしまい胸が少し苦しくなってしまった。
 イツズの後頭部を掴んだままなので、イツズはまだサティーカジィの上にいるのだが嫌がられていないことにまた安堵する。
 イツズの腕を掴み、後頭部を引き寄せてもう一度口付けをする。お互い初心者同士なので下手か上手かなんてわからない。

「この先もしたいのです。」

 どうせなら全部曝け出そう。そう思ってサティーカジィは胸の内を出す。

「こ、この先…………?」

 この先……っ!とイツズが固まった。さっきとは形勢逆転だとサティーカジィは笑う。

「したいです。」

 イツズは今回サティーカジィから色々なことを聞いた。しかもこれはサティーカジィの本心なのだと、流石に鈍いイツズでも分かる。

「あ、あの、サティーカジィ様の体調が戻ったら……。あの、ここじゃなくて、お屋敷にちゃんと戻ってから……。」

 しどろもどろに答えるイツズに、サティーカジィは嬉しそうに笑って更に引き寄せイツズを胸に抱いた。

「はい。お屋敷に帰ったらですね。」
 
 イツズが自分の胸の中でコクコクと頷くのに幸せを感じながら、ぎゅうと抱き締めた。




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