落ちろと願った悪役がいなくなった後の世界で

黄金 

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空に浮かぶ国

23 生贄

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 ホミィセナの奉納舞は終盤に差し掛かかっていた。この舞もツビィロランがよく練習していたやつだ。
 作り物の透金英の枝を手に持ち、クルリクルリと回りながら舞う。いつか俺が湖の上でやったやつだ。あの時は無意識に音を口ずさみながら踊ったが、この舞は神聖力を増幅させる効果がある。

 俺が祭壇に到着する前にクオラジュが立ち塞がった。

「サティーカジィ、天空白露との接合を進めて下さい。」

 ホミィセナは今地面に描かれた模様の上で踊っている。透金英の親樹を表す絵を中心に、古代文字と図式と数列の羅列。ツビィロランが教わった接合の図案とは少し違う。もっと複雑で何かが違った。

「聖王陛下はいませんよ?誰が繋がるのです?」

「そこに聖王陛下の番がいるではありませんか。」

 サティーカジィは少し驚いたが、どうしようかと悩んだ。聖王陛下の番が実は神聖軍主だと知ったのはつい最近のことだ。ホミィセナが真実番ならば確かにホミィセナと天空白露を接合していいだろうが、実際は違うのにどうしたらいいのか。聖王陛下とホミィセナが番ではないと知っているのはごく僅か。殆んどの者は二人は番であり、このままホミィセナが天空白露と繋がるのだと思っている。

 クオラジュは戸惑うサティーカジィに神事を続けろと促してきた。

 兵達が出てきてスタスタと歩いてくるツビィロランを捕まえようとするのが見えた。
 だがツビィロランは手に持っていた枝をまるで羽虫を払うかのように軽く振った。
 ゴウッーーー、と風が起こり近寄ってきた兵士たちが壁際まで飛ばされていった。
 持っていた枝に濃紺の蕾がついている。ゆっくりと膨らみ幾重にも花びらが広がりだした。
 客席から驚きの声が上がり、飛ばされた兵達も動けなくなった。
 
 開いた花びらは漆黒。鱗粉のような金色の粒が花びらからフワフワと滴り落ち出した。

「夜の色………………。」

 だれかがポツリと呟く。予言の神子は既にいるのに、何故夜の色が咲く枝を持つ者がいるのか……?

 ホミィセナも騒ぎに気付きツビィロランの方を見た。

「!!!お前っ!まさかツビィロラン!?」

 ホミィセナにとってツビィロランは憎い人間だった。邪魔で邪魔でどうしようもなくて消すことにした。そしてちゃんと死んだはずなのに!
 あの珍しい琥珀の瞳が他にもいるとは思えない。

「あは、すげーな、すぐわかっちゃうんだ?」

 ツビィロランはニコッと笑った。

「ツビィロラン、邪魔しないで下さいね。」

 クオラジュが笑顔を浮かべて制止する。顔は笑っているが氷銀色の瞳は笑っていない。

「しねーよ。イリダナルから聞いて近くで見ようと思って来たんだ。どうぞ?次はどうすんの?」

「予言の神子と天空白露を繋げるのです。さぁ、進めて下さい。」

 クオラジュはサティーカジィにまた神事を続けろと催促した。
 ホミィセナと天空白露を繋げてどうなるかはサティーカジィにも予測がつかない。神聖力が少ないものなら天空白露の神聖力にのまれてしまい発狂してしまうが、ホミィセナの神聖力は多い。クオラジュの考えはよく分からないが、ここで本来神事を中断する手筈だったのに、地面に書いてある模様がいつの間にか書き換えられ、途中で止められなくなっていた。
 大丈夫かもしれないと思い神事を続けるしかない。

 地面の模様が淡く光り出す。光以外の場所が黒く変わり、夜空に立つ錯覚を覚えさせる。

「うげ……。」

 ツビィロランはちょっと怖くなってクオラジュに近付き服を掴んだ。掴まれたクオラジュは驚いているが、何故驚く。

 ホミィセナが俺を睨みつけた。

「クオラジュっ!何故ツビィロランと一緒にいるの!?私のつがいになってくれるんでしょう!?」

 ホミィセナは叫んだ。その叫び声を聞いた人々は皆怪訝な顔をする。予言の神子の番は聖王陛下ではないのかと。
 クオラジュは笑って黙っていた。
 ホミィセナはクオラジュに近付こうとしたが足が動けないと慌て出した。ホミィセナの足に黒い木の根が絡みついている。

「…!?いやっ!なに!?」

 ホミィセナは足を無理矢理バタつかせて逃れようとしたが転んで尻餅をついてしまった。
 
「透金英の根っこ?」

「そうですよ。ホミィセナには大量に透金英の花を与え続けました。きっと…………、美味しいです。」

 笑いながら教えてくれる。
 いやいやいや、怖いな?でも俺はクオラジュの服を掴んだ手を解けない。何故なら笑顔で病んだセリフ吐く奴より見えない地面の方が怖いからだ!高所恐怖症なんだよ!

「何の為に?神聖力か?」

「そうです。彼女は透金英をより強固にする為の餌です。一気に使いたかったので彼女には神聖力の入れ物になってもらったのです。」

 餌…………。
 その餌と言われたホミィセナは必死にクオラジュの名前を呼んでいるが、クオラジュは全く動じていない。

「クオラジュ!!ーーークオラジュ!!!」

 ホミィセナは主人公なのに、攻略対象者のクオラジュの方が主人公を攻略しちゃってるよ。哀れだなぁ。
 透金英の根は黒い地面からメリメリと湧き出てきて、ホミィセナに絡みついた。徐々にホミィセナの身体が地面に沈んでいく。
 透金英の親樹に咲いた花がサワサワと揺れていた。

「クオラジュっ、このままホミィセナを死なせるつもりですか!?」

 サティーカジィが慌ててクオラジュに尋ねた。沈んでいくホミィセナは、どう見てもこの先無事であるようには見えない。

「アレは神子ではないでしょう?予言の神子はここにちゃんといるではないですか。」

 クオラジュは服を掴んでへばりついている俺の頭から、カチューシャを掴んでベールごとむしり取ってしまった。
 短く切られた黒い髪が現れる。カチューシャで前髪を上げていた所為で、顔もバッチリ見えた状態だ。
 遠くの方で俺の名前をこぼす声が聞こえてきた。流石に十歳年をとったとはいえ、この状態では分かってしまうか。
 
「勝手にバラすな。」

 文句を言った俺にクオラジュはフッと笑い掛ける。

「綺麗ですね。」

 ……………その顔面で言わないで欲しいな。
 クオラジュの手が伸びてきて、落ちてきた俺の黒髪を掬い上げた。指に絡む髪を優しく持ち上げては触り心地を楽しむようにもてあそんでいる。
 その間も汚く叫びながらホミィセナは沈んでいくのに、聞こえていないかのようにクオラジュは無視している。
 狂気も無ければ罪悪感もない。
 やると決めたことを淡々と熟しているだけだ。

 ホミィセナの最後の断末魔すらクオラジュは無視し続けた。

「クオラジュ、海面に着いた。」

 近くで静かに静観していたトステニロスが話しかけてきた。テトゥーミは手が出せないとばかりに少し離れている。
 トステニロスにはどうやら天空白露の全体図がわかるらしい。

「やはり崩れませんでしたか。」

 クオラジュは淡々と言葉を発する。先程まで俺の髪を弄っていた甘い雰囲気は無くなり、冷淡で氷のような瞳が俺を見下ろしていた。

「お前天空白露をバラバラにするつもりだったろ?」

 クオラジュが俺から一歩離れる。いつの間にか地面は元通りに戻っていて、ホミィセナだけが消えてしまった。

「貴方が透金英の親樹に花を咲かせなければバラバラになりましたね。」

 笑うクオラジュは計画通りにいかなかったのに楽しげだ。

 俺は天空白露に来てからクオラジュが何を手伝って欲しがっているのかを考えてみた。
 クオラジュは俺に予言の神子になって欲しいとも、天空白露を救って欲しいとも言わなかった。最初透金英の花を探している時は、神聖力不足で透金英の花が枯れてきたから、失われつつある透金英を復活させたいのかと思っていた。でも俺が透金英の枝を持っていると予想しているにも関わらず、クオラジュは俺にその枝を欲しいとは言わなかった。
 手伝って欲しいと言いながら、ここに来た俺に何も言わない。
 それは俺が本物の予言の神子だと気付いたからじゃないかと思った。
 花は本物の神子がいるなら要らないだろう。予言の神子が天空白露を救えばおのずと透金英の樹も復活する。
 それにしてはクオラジュはツビィロランが本物の神子だとは公言しなかった。翼主という立場を考えれば出来ただろうに、一貫してホミィセナを予言の神子として扱っていた。
 呼び出されれば応じていたし、ホミィセナを神子として神事を行うようにしていた。俺の存在を隠そうとしていたように感じた。

 俺はクオラジュが聖王宮殿に呼び出されて透金英に神聖力を吸わせていると聞いた時、クオラジュが知らないはずはないと思った。クオラジュは慎重で冷淡な性格だと妹も言っていた。ゲーム設定を元に考えているが、ここ数日話していて納得できるものがあった。
 ホミィセナが透金英の花を使っていることを、アゼディムが知っていてクオラジュが知らないわけがない。知っていて神聖力の花を与え続けた。
 肥え太らせて透金英の親樹の餌にしたのだ。
 クオラジュは神聖力に長けている。どの程度与えるか計算してやっていたのだろう。ホミィセナが十八歳で開羽し天上人になったのも、身体の中に神聖力が溜まったからかもしれない。いったいいつから透金英の花を与え続けたんだ?
 俺は昨日聖王陛下を地下から出す時、あちこちから出た透金英の根っこを見ていた。透金英の親樹はもっと神聖力が欲しいと語りかけてきた。
 もっと、もっと……。
 天空白露の端っこにある根っこにはもう力が無かった。本当はもっと早くにこの浮島は落ちたのだろう。だけど聖王陛下の神聖力を使ってまで天空白露が落ちないようにし、ホミィセナの中に透金英の花を使って神聖力を溜め続けた。花守主が守ってきた透金英の森は花を確保する為に必要だったから枯らしたくなかったのだろう。そこには聖王陛下ロアートシュエの命の維持は考慮されていなかった。クオラジュが言うことをリョギエンが無視して森を枯らしたから助かったのだろう。
 そして今日、満を持して海に落とすつもりだったのだ。
 神聖力を溜め込んだホミィセナを餌にして、神事でホミィセナと天空白露を繋げて神聖力を与えることによって透金英の親樹は力を取り戻すが、落ちた時には間に合わない。親樹は海に落ちて僅かに残った大地と共に海に浮かぶだろう。
 
「透金英の根っこで海の中に繋ぎ止めるつもりだったのか?」

 クオラジュの笑みが深まる。

「海に沈めてしまおうと思いました。ホミィセナの神聖力を吸わせ透金英の根を操って、海の中に沈め、透金英の根を海底に這わせて二度と浮き上がらせないようにしようと思ったのですよ。神聖力が足らなければ貴方の神聖力を奪おうかとも思いましたが。」

「大打撃だな。」

「そうですね。それが見たかったのに、貴方は何故透金英に神聖力を与えたのですか?おかげで元気になりすぎてちっとも壊れませんでしたね。流石に大きすぎて無理そうです。折角ロイソデ国の王族も呼んだのに台無しですね。」

 全部海に沈めて抹殺するつもりだったのに…、そうクオラジュは笑いながら話す。
 俺達が話す間、地面が揺らぎ轟音が続いている。クオラジュは全く揺るがないが俺はフラフラだ。
 笑いながらクオラジュは俺を支えてくれた。
 立っていられない地震だが、これでも透金英の根が地中に複雑に根付いているので大地が無事なのだ。これで枯れて弱った状態なら崩れてしまっている。

「樹が神聖力を欲しがってた。どうせ崩すなら俺がいない時にやって欲しかったね!俺は高いところから落ちるのが怖いんだ!」

「ああ…………、そんな理由でしたか。」

 凄く感心している。いや、死ぬし!崩れ落ちる土砂に巻き込まれて海の藻屑になるし!
 
 透金英の親樹を通して俺に天空白露の様子が伝わってきた。自分の神聖力を送ったものはどうやら見えるらしい。
 天空白露は既に海面に浮かんでいるように見える。そして海中に飛び出た根っこは海の中の地中に根を伸ばし出した。繋がるつもりだ。生命力ありすぎるな。だからずっと物凄い音を出して揺れてるのか。
 この分だとまだ揺れは続きそうだ。

 
 俺は手に持っていた透金英の枝をクオラジュに向けて振った。枝には黒い花が満開に咲き、風が起きて花びらが舞った。
 捕まえてしまおうと思ったがクオラジュは俺を抱きしめてしまった。黎明色の羽が空に広がる。
 ふわっと浮遊感を感じてあわててクオラジュに抱きついた。

「うわっ!?」

 俺を抱きしめたままクオラジュは空に上がる。

「私がやっていることは無意味ですか?」

 クオラジュは淡々と俺に尋ねてきた。俺はとてつもなく怖かったが、上を向いて氷銀色の瞳を見返す。下を見たらアウトだ。クオラジュは俺を真っ直ぐに見ていた。

「そんなことない。……よくやったよ。」

 天空白露が空に浮いたままでは、今回は俺がなんとか出来たかもしれないけど、また同じことが起きるかもしれないのだ。

「上手くいったら一欠片も残らなかったかもしれませんが。」

「そん時はしかたねーよ。ツビィロランも落ちろって叫んでたし。」

 バサ、バサと羽ばたき地上が遠のく。あんまり上がらないで欲しいな。声震えるじゃん。

「まるで貴方はツビィロランではない言い草ですね。」

 今度は俺が意味深に笑う番だ。

「ツビィロランを殺したのはお前だろう?」

 ハッと綺麗な顔が驚いた。気付いてないと思ったか?
 クオラジュの黎明色の羽が数回羽ばたき更に上昇した。

















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