翡翠の魔法師と小鳥の願い

黄金 

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3章 俺の愛しい皇子様

86 ハゼルナルナーデ国への報復

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 ユキトはやられた事を忘れていなかった。
  リッゼレン・ハゼルナルナーデ、ハゼルナルナーデ国の第四王子。今や飴色のような金髪はボサボサで、美しいと讃えられた深い青の瞳は泥の様に濁っている。
 その隣にはララディエルの姉であり、リッゼレン第四王子の婚約者ルネーティエル・ウォザレネ嬢も膝をつき罪人の如く並ばせられていた。
 二人とも血塗れの傷だらけ、服はボロボロで着ていないのではと言うくらい見窄らしくなっていた。


 先に紅龍ノジルナーレに乗せてハルトとララディエル、黒龍ワグラと白龍ハゼルナルナーデをスワイデルの有る大陸へ帰した後、ユキト殿下はロルビィの使役魔植であるレンレンを呼び出し、逃げた二人を連れてくる様命令した。
 まさか拉致した他国の王族に単独で王城と城下町を破壊されたのだ。
 もう制圧されたと言っても過言じゃ無い。
 持っている価値ある財宝を馬車に詰め込み、西側の他国へ逃げている所を、レンレンはすかさず捕獲し、引きずる様に連れて来た。
 本当に引きずっていた。
 レンレンは知能も有り、ちゃんと思考判断も出来るのに、ユキト殿下の言う通りに引きずって来たのだ。
 血塗れ泥まみれの二人を見て、ロルビィはうわぁと声を出した。
 手足も曲がらない方向へ曲がっていて生きているのが不思議な程である。

「レンレン、よくやった。」

 王の如くレンレンに労いの言葉をかけるユキト殿下。俺の魔植なのにと思いつつ、どうやらユキト殿下は一瑶兄ちゃんの記憶があるようなので黙っておく。
 一瑶兄ちゃんの事は大好きだけど、同時に怖い人なのだとも身体に染み付いている。

 ユキト殿下は今、ハゼルナルナーデ国の王が座る玉座に足を掛けている。
 王の座る椅子は赤の布張りに金の装飾、輝く宝石までついてとても立派で豪華な椅子だ。
 その玉座には現在の王様が座っている。
 ユキト殿下が座面に片足乗っけているので、王様は端っこに膝を揃えて青い顔で座っていた。
 ユキト殿下の片手には長剣が握られ、剣先は真っ赤な布の背面に突き刺さっている。剣は鈍く光り、王様の顔の横にめり込んでいた。
 王様は今、命の危機を感じている事だろう。
 涙を流し、ガタガタと震える姿はただのおじさんだ。
 ロルビィはユキト殿下の隣に立って、早く帰りたいと達観していた。

 ユキト殿下は王様の首を人質に、下に揃う臣下達を睥睨した。
 
「よし、では話しを取り纏めようじゃないか。」

 ユキト殿下の発した言葉に、王様はビクリと震える。

「俺は正直こんな離れたデカい国は要らない。賠償金と今後我が国及び、我が国が存在する大陸に対して絶対不可侵を違うなら、俺達は大人しく帰ろう。」

 ピラリと複写になった紙が取り出される。
 王様の顔の前に広げられると、王様の目はブルブルと震えながら文字を追った。
 スワイデル皇国とハゼルナルナーデ国は言語が一緒だった。
 元から龍達が起こした国ばかりだから多少違うところはあっても基本は同じだろうと、ユキト殿下は言っていた。

「………そ、そんな、これは!」

 王様はブルブル震えたままほぼ白目をむいている。

「お前は退位して息子に譲れ。あ、そこのクサレ王子じゃなくて、あっちの長男な。金は貰っても経済が狂うから魔石を有りったけ用意しろ。」

 既に第一王子に了承済みなのか、第一王子は頭を下げて服従を示していた。
 いつの間に脅したんだろう?
 
「俺達は魔石が用意出来るまでフィッゼランデ公爵家に滞在する。期間は一週間やろう。此処に署名をしろ。」

「魔石は三日程あれば用意出来ますが………。」

 第一王子は親切心なのか、はたまた早く帰って欲しいのか、提案してきた。

「一週間だ。」

 ユキト殿下の微笑みに、その提案は一蹴された。
 なんだかユキト殿下が取りたてのヤのつく人に見える。言葉遣いからチンピラでもいい。
 署名は気を失った王様の代わりに第一王子が署名した。
 罪人のように跪いているリッゼレン・ハゼルナルナーデとルネーティエル・ウォザレネは、望まぬ争いを招き、国を滅亡に導いた罪で一生を牢獄で過ごす事になった。
 牢は地下で、王城の地下は魔石掘りの強制労働が行われているので、そこで働かされるらしい。
 今までは白龍ハゼルナルナーデが捕えられ、龍気が地中に垂れ流しだったから魔石も採れたと思うのだが、これからはどうか分からない。





 俺達はパルの生家であるフィッゼランデ公爵家に一時滞在となった為、パルに案内されて公爵邸を訪れた。
 パルことパルディネラは無事に生きていた姿を両親に見せて、泣いて抱き合っていた。
 パルの両親は突然罪を着せられ流刑にされた息子を守れなかったと、おいおい泣いて謝っていた。
 地位の高い人達なのにとても家族想いの優しい人達で、パルの優しさは両親の愛情の賜物なのだと感じた。

「お部屋はコチラの部屋で宜しいですか?」
 
 案内された客間は広くて見晴らしの良い部屋だった。窓も大きく高く、重厚感がありながらも色合いは優しいベージュが基本で、カーテンやクッション等の小物は青色で統一されていた。

「上品で良いんじゃ無いか?」

 部屋は奥に続く寝室と、トイレバスへと続く部屋があった。

「うん、こんな立派な部屋使って良いの?」

「勿論です。」

 俺達の満足気な顔に、パルは満面の微笑みを浮かべた。
 そしてユキト殿下に何やら道具を渡している。

「何それ?」

「念の為にいつも持ち歩いていた分ですのでちょうど一週間しか無いのですが………。」

 俺の質問に対してよく分からない答えが返ってくる。

「気に食わないと思っていたが、気が利くな。」

「私が気にしていたのはロルビィ様の体格がまだ小さかったので、無理をさせては後々が困るのではと危惧していただけです。妊娠こそコチラの大陸には有りませんが、私の元婚約者も男性でしたので、色々と知識は有ったのですよ。」

 それはどーも、とユキト殿下は軽く流して道具を受け取った。
 
「……………。もしかして一週間魔石待つって言うのは…………。」

 俺は顔を引き攣らせた。
 ユキト殿下はそれはもう綺麗な笑顔で微笑む。

「帰ったらゆっくり出来ないだろ?」

「…………………。」

 その為に一週間期間取ったのか。
 俺は恥ずかしくて返事が出来なかった。








 パルはごゆっくり、と言って出て行った。

「なー?そんな小さくなるなよ?スワイデルに帰ったら絶対残務処理させられるから今しかないんだぞ?」

「だって、だってそんな今から、します、みたいな…………。」

 俺はかなり恥ずかしかった。
 パルしかその意図は理解してなかったかもしれないけど、今からやるのかと思うと緊張してきた。

「ロルビィ…………、いや、真白、こっち向け。」

 久しぶりにその名前を呼ばれた。
 
「何で?記憶あるの?一瑶兄ちゃんだったって覚えてるの?」

 ユキトは有るよと優しく抱き締める。
 全部有る。愛しい子、真白、ロルビィ。
 優しく後ろから抱き締めて、ロルビィの顎を掴むと後ろを向かせて喰むようなキスをした。
 
「俺、悲しかった。バイクで死んだって聞いて、耐えられなくて、忘れるようにしてても思い出して…。前のユキト殿下も死んじゃって、辛くて辛くて………。」

 ロルビィの翡翠の瞳から涙がポロポロと落ちた。
 顎に触れたユキトの指に涙は流れ袖を濡らす。
 揺れる翡翠の瞳をユキトは恍惚とした顔で見ている。

「ごめん。先に死んでごめん。記憶が無い間もごめん。ロルビィが欲しくて欲しくて、でも感情が多過ぎて理解出来なかったんだ。」

 ユキトはロルビィを布団に押し倒した。
 覗き込んで撫でる手をゆっくりと頭から頬、顎、首、鎖骨と降ろしていく。
 ロルビィはユキトの暖かく優しい手にうっとりと目を蕩けさせる。
 生きている。
 その事実が嬉しかった。

「まさか愛しい子の魂まで引っ張って来るとは思わなかった………。」

 指で撫でた後を追うように、ユキトは唇を這わせながら話し続ける。
 息がかかって擽ったく、ロルビィはふふと声を漏らす。
 なんて幸せな時間だろう。

「ロルビィは真白で私の愛しい子。俺が、私が魂から求めていた子だよ。」

 さっき迄の荒い言葉遣いが嘘のように、王子様然と優しく囁く。
 口付けながら、ゆっくりと一枚ずつ剥がされていく服を見ながら、本当に大切に扱われているのだと感じた。

「今の話し方、前のユキト殿下みたい……。」

 ポツリと言うと、そう?と銀色の頭が傾いだ。

「じゃあ、今日はコレでいこうかな。」

 楽しそうにユキトは笑う。
 微笑み方も、話し方もガラリと変わった。
 もしかして多重人格かと思える程雰囲気が変わるとは思わなかったが、前回目の前で死んでいた姿が脳裏に焼きついている所為か、翡翠の瞳に涙が浮かんだ。
 
 困ったような笑い方も、大切に触れる指も、ああ生きているのだと心から感じる。

「さあ、ロルビィ………あの日の返事をもう一度言ってくれないかな?」

 あの日の返事、好きだと言われた告白の返事。

「………おれ、ユキト殿下の事好きです。大好きです………。ぅ、ぅ………ぐすっ………言えて嬉しい。」

 泣き出した俺に、ユキト殿下は優しくキスをした。
 軽く何度か。そして深く、濃厚に。
 俺は漸く燻っていた恋心を、本当の意味でユキト殿下に伝える事が出来たのだと理解した。
 









「………ひゃ、あ……ぁ…!だっ………めえぇ~~~~~っっ!!」

 ロルビィは何度目かの白濁を吐き出した。
 ガクガクと腿は震えて、腰は砕けて力は入らない。
 色は薄くサラサラとしたものがほんの少し出ただけ。
 ユキトの指は今や三本後孔に入っているのだが、未だに挿入してくれていなかった。

「ふふ、上手にまたイケたね。」

 ユキトはサイドボードにあるコップに水差しから水を注ぎ、口に含むとロルビィに飲ませた。
 一度、二度……………、数度に渡ってまた水分を摂らされる。
 何故かユキトは定期的にロルビィに口移しで水を飲ませていた。
 こんなに飲まされたら…………。
 もう、いらないと言うのに止めてくれない。
 
「あ、やぁ…………お願い……!」

 我慢の限界が近い。
 出そうになるのが精子かオシッコかもう分からなくなってきた。

「…………うっうっ、……ぐすっ…トイレ、」

「ダメ。」

 食い気味で拒否される。

「……ひぐっ……うっ、なんでぇ~~~!?」

 笑顔が優しい。
 眩しいくらいなのに、トイレに行かせてくれない。
 ゴリゴリと長い指が前立腺を捏ねくり回し、ロルビィはまたもや「ひぃやっ!」と嬌声をあげる。
 気持ちいい………!!
 でもこの迫り上がる感覚がどちらなのか分からない!
 出る!でる!

「あぁ!?………っっも、もぅ、んあぁっ!」

 プルプルと震えながら耐えるロルビィを、ユキトは至福の表情で見下ろしていた。
 綺麗な顔に似合わない聳り立つ陰茎は、ビクビクと透明な汁を垂れ流しているのに、一向に入れようとしない。
 ユキトは開いた方の左手で義眼の瞳を確認するように愛おしそうに撫でる。瞼を擦り、顔の横に手を添えて、熱い吐息を吐いた。

「我慢強いね。この翡翠の義眼を入れた時も漏らさなかったもんね。」

 楽しみにしてたのに………。うっとりと何か言っているが、ロルビィはそれどころでは無かった。
 膀胱はパンパンで前立腺を弄られて今にも出てしまいそう。
 
「はっはっ………!」

 逃げようとロルビィは身体を捩るが、体格のいいユキトに抑え込まれて、上に顔を晒せるだけしか出来ない。
 ユキトは形の良い流線を描く眉毛を困ったように下げて、今にも漏らしそうなロルビィの陰茎をスウと撫でる。
 撫でる指はプルンと桃色の亀頭へ辿り着き、クルクルと弄ぶ様に回した。
 親指の腹でヌルついた口を刺激されると、また射精しそうな感覚が襲って来る。
 前立腺がヒクつき、ロルビィの限界が近付いた。

「…………んあっ、……やっ!でるぅ!」
 
 ユキトは手のひらで揉み込む様にロルビィの亀頭を包んで絶頂を促す。

「ん、ぃやあぁぁぁ~~~~~~!」

 プシャ、シャアーーー
 
「……あ、ぁ、あ……………。」

 射精感と排尿感にロルビィの身体はガクガクと震え、気持ち良さで小さく喘ぐ。頭がボオッとして熱い。

「ふふふふ。」

 ユキトの嬉しそうな笑い声が聞こえるが、目を動かすのさえ億劫だ。
 
 未だに後孔に入っていた指が漸く抜かれ、ロルビィの足が震えた。
 代わりに侵入して来る熱の塊に、ロルビィは心も震えさせた。
 ヌプ、ズプズプズプ。
 挿入を繰り返しながら徐々に奥に入られ、内蔵が押しやられる。

「…………あ゛、や゛ぁあ!」
 
 プシップシッという水音もグチグチと濡れた音も、痛みの様な快楽も、味わった事のない羞恥心も、ロルビィの頭を蕩けさせた。
 熱に浮かされ、全身から汗が噴き出る。

「ああ、気持ちいいね………。ロルビィ、大好きだよ。」

 小さな鈴口からは、栓が抜けた入れ物から押し出され壊れたかの様に、水分がチョロチョロと出て来ている。それをうっとりとユキトが見下ろし、艶然と微笑えみながらジィと見つめている。

「…………あ、あ、あ、見な、いでぇ~~。」

 泣きながら懇願する愛しい子に、ユキトは更に奥を突いた。

「~~、~~~~、あぁ~~~っっっ!!」

 ガツンという衝撃に華奢な背中が弓形に仰け反り、口がハクハクと空気を求めて痙攣する。

「ふふふふふ、……可愛いねぇ~。」

 紅潮したユキトの顔は欲に濡れて、紫の瞳は爛々と輝いている。
 記憶が無くとも小さな身体に負担をかけて壊すわけにはいかないと、今まで抑制していた。
 それが決壊した今、抑える事が出来ない衝動を細い腰に打ち付け、コレは自分のモノだと何度も穿つ。

「あっっ、あっ、ひゃ!……んんっ!ーーーーーーっ!!」

 熱い欲を身体の奥底に吐き出し、グリグリと塗り付けても、ユキトの欲望は治らない。
 
 赤い顔で意識を飛ばしかけているロルビィに、深く口付け口内に舌を這わせる。
 入れたまま、また陰茎が勃ち上がり、ユサユサと揺らすと、ロルビィの細い足が人形の様に揺れる。

「はぁ、ロルビィ、ロルビィ、君は私のものだよ。何処にも行ったらダメだよ?」

 ロルビィが逃げるわけないのに、ユキトは逃さないとばかりに小さな身体をぎゅうと抱き締める。
 
「愛してる…。」

 背中に腕を回し、亜麻色の髪に指を入れ込み、顔中にキスをされて、ロルビィの翡翠の瞳はトロリと蕩けた。

「好きだよ、好きなんだよ。」

「……………ん、おれも、好き……。」

 はぁと熱い息を吐いて、ユキトは微笑んだ。








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