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3章 俺の愛しい皇子様
84 灰龍オスノル
しおりを挟む「ああ~~~~!!!ハゼル~~~!!!」
紅龍ノジルナーレは慌てて落ちた檻を追い掛けた。背中に乗ったユキト、ロルビィ、ハルト、パル、そして吊り下げられたララディエルは一緒に急降下する。
だがそれよりも早く灰龍オスノルは動いた。
落ちた久灰の檻を引き上げ、距離を取ったのだ。
「ハゼルを解放しろ!!」
ノジルナーレは必死に叫んだ。漸く目の前にハゼルナルナーデの入った檻が出て来たのだ。今まで数多くの龍達に阻まれていた。
「番は私のモノ。」
「お前の番じゃねぇ!!!」
ノジルナーレはなんとか灰龍オスノルの側に飛んで行こうとするが、火を吐き氷に閉じ込めようとする龍に阻まれる。
「おい!ロルビィも手伝ってくれ!!」
ノジルナーレはロルビィに頼んだが、紅龍の額にユキトの足が降ろされた。
「愛しい子を扱き使うな。」
「…………………っ!」
美しい顔に青筋立てて凄まれ、ノジルナーレは押し黙った。
「ユキト殿下どうしたの??」
ここで漸くロルビィもユキトの雰囲気が違う事に気付いた。
ユキトの雰囲気も話し方も優しく穏やかで、物腰も上品だったのに、これではまるで…………。
一瑶兄ちゃんのようである。
ユキトは腕に抱いたままのロルビィを優しく見下ろした。
この表情はいつものユキト殿下だなと思い、ロルビィは首を傾げた。
「何でもないよ。」
ユキトがニコッと笑う。
「う、うん?」
二人のやり取りをチラチラ見つつ、パルは必死に状況判断をした。
不思議な事にユキト殿下が作った魔法式の帯は手で握る事が出来たので、ハルト殿下と一緒にぶら下がって意識を失っているララディエルを引き上げる。
「ユキト殿下はどうされたんですか?」
「分からん。魔導具で頭に何かしたとは思うんだが………。」
ハルトもパルもアレは別人だろうかと悩むが、見た目はユキトだし、ロルビィを大切にしているのも変わらない。
ただやたらとロルビィへの接触が過剰ではある。
紫の瞳はウットリと潤ませ、目尻は赤らめ、ロルビィしか見ていない。ロルビィの腰と背中を抱き込みギュウと抱き締め、ロルビィの亜麻色の頭に頬擦りする様を見て、こんなにあからさまに愛情表現する人だったかなと二人は悩んだ。
「魔力の質も何か変わった気がしますね。ノジルナーレ様の様な龍の気配に近いというか、高密度の魔力というか…………。」
「そうなのか?俺は魔力があまりないから分からないな。雰囲気が変わったなとは思うけど。」
二人が目を覚さないララディエルを介抱しつつ、紅龍の背中から落とされない様にしている間も、ロルビィとユキトの距離は近付いていく。
チュッチュ、チュッチュと顔中にキスをされ、ロルビィは顔を赤らめて、状況を飲み込めず狼狽えていた。
紅龍の防御魔法で攻撃こそ受けてはいないが、炎の轟音と氷の弾け散る音は延々と続いているのだ。この中でもユキトの余裕は変わらない。
「お、おい!オスノルが逃げてしまう!」
ノジルナーレは慌てた。攻撃は防いでいるが、オスノルが逃げてはハゼルナルナーデを救い出せない。
ユキトは舌打ちをした。
「仕方ねぇなぁ~。檻を外から壊すのは簡単だが、壊せばハゼルナルナーデが龍気を取られ過ぎた所為で消滅しそうだな。中に誰か入って龍気を渡してから壊せ。俺はやらんぞ?」
ユキトは面倒臭そうにノジルナーレに指示する。
ノジルナーレは龍である自分が何故顎で使われる様に命令されているのかと納得は出来ていないが、漸く現状を解決出来るなら自分の矜持等安いものだと、ユキトの案を受け入れた。
「分かった。龍気は俺が何とかするから手伝ってくれないか?」
「ユキト殿下、此処に連れて来てくれたのはノジルナーレなんだ。一緒に助けてあげたいです。」
ロルビィのお願いに、面倒臭そうなユキトの顔がパッと笑顔に変わる。
「そうか。良いよ。」
「ええぇ~~~?兄上あんな性格だったかな?リューダミロに留学して性格変わった?」
ハルトの疑問は尽きない。
「さあ、追いかけようか。」
ユキトの号令で、周囲の龍達が一斉に落ちた。
ハゼルナルナーデ国王都は数十体の巨大な龍が落ちて来た事により壊滅状態に陥った。
勿論、荘厳絢爛なハゼルナルナーデ城も龍によって押し潰され、事態の収束に努めようとしていた王と第一王子の安否も不明。
「俺に手を出したんだ。最低これくらいはやらねーと。」
口が悪い。
今まで王子様然としていたユキト殿下が、綺麗な発音で平民の様に話す様は何とも違和感だらけだが、それよりも何故龍が一斉に落ちたのかをロルビィは尋ねた。
「俺がコイツらを創った存在だからだよ。俺の意のままに動かせる。」
ユキトは龍の世界の管理者だった。記憶が戻った事により龍を管理下に置く立場に戻っていたので、邪魔な龍達を落としただけだ。
ついでにユキトの貞操に手をつけたリッゼレン・ハゼルナルナーデ第四王子の国も痛め付けただけだ。
後であの王子共も痛め付けに行くつもりだ。
まずはハゼルナルナーデを助ける事にする。
紅龍の背から降りて人化したノジルナーレと共に灰龍を追いかけた。
ハルトは気絶したララディエルを抱えている為、避難して人のいなくなった民家に残して来た。
崩れ落ちた城の奥まった中に灰龍オスノルは逃げた様だ。
「パル、此処は何処に向かってるの?」
城の奥へと入り込み、建物の中央になる為か窓も無い。各所に置かれたランプやシャンデリアで明るくはあるが、夜も昼も分からない空間になって来た。
「此処は王城の神殿の様な場所ですね。私も光の子として祈りに来た事が有りますが、最奥は祈りの間……、というか生贄の間になります。此処に入ると出て来れないと言われていました。」
パルを先頭にロルビィを抱っこして走るユキト殿下とノジルナーレが続く。
ロルビィは足が遅いので抱っこされたままになった。
灰龍オスノルの気配はこの奥に感じるが、迷路の様になった建物は案内が無いと進めない為、パルが先頭を走っていた。
ノジルナーレの転移魔法は複雑な場所では危険だと言われたので、皆は走って進んでいる。
一際大きな扉の前に辿り着いた。
此処ですと言われて、ノジルナーレが扉を開ける。
中は広いアーチ状の空間になっていた。
灰龍オスノルが白龍ハゼルナルナーデを閉じ込めていた檻の形に似ている。
「へえ、この部屋は灰龍の檻に直結してるな。」
部屋の奥には灰龍がいた。グッタリと力無いハゼルナルナーデを抱き締め、此方を睨み付けている。
金色の瞳は狂気を写した様にギラギラと輝き、初見のロルビィでもこの龍は狂っているのだなと理解した。
「ノジルナーレはハゼルナルナーデを助けろ。俺がアイツの相手をする。個人的にも恨みがあるんだ。」
それともお前が殺りたいか?
物騒な笑顔でそう言われ、ノジルナーレも今までの恨みはあるが、ユキトに譲った。
ノジルナーレは異母兄弟が助かればそれで良い。
ユキトはロルビィを抱っこしたまま近付いて行った。
目の前迄近付き、オスノルを見下ろす。
「よお………、お前は俺の愛しい子を殺した罪がある。」
オスノルはユキトの美しい顔を見上げて怪訝な顔をした。
「お前など知らない。お前の愛しい子など知らない。」
ユキトは鼻白む。
「表の顔しか見れない程度の龍のくせに、よくもまあ王族に連なる者に手をかけたな。あの日、龍の世界が終わった日、お前は盲目の金の瞳の子供を久灰の檻に閉じ込めなぶり殺しただろう?」
オスノルは確かにその日の記憶があった。
だが目の前の人物に記憶は無い。
目の前の男はこの世界の人間だ。遥か昔に消滅した龍の世界の話を何故知っているのか…………。
ユキトは抱っこしたロルビィを愛おし気に抱き締め直す。
「俺はな?初めて番にしようと思ってたんだ。この子を永遠に隣に置くつもりだった。それをお前が欲に駆られて殺した。俺もまぁ、用心が足らなかったとも思った。だから俺は俺が許せなくて、死を持って終わらせた。魂の大河に流れたこの子を追う為に、俺も只の魂になる事を選んだんだ。」
時空の神の長く管理者を勤めた褒美とやらで、記憶を保持したまま一瑶として生まれ変わった。漸く見つけた真白と幸せになるつもりだったのに、つまらない事故で死んでしまった。
魂の大河は今混濁している。
次に一緒に生まれ変わるのがいつになるのか分からなかった。
実際地球の日本に生まれ変わるのもかなりの時間、大河で彷徨っていた筈だ。
時空の神は管理者として能力の高かったユキトに交渉して来た。
管理者ではないが、星の起点にならないかと。無事起点となれたら愛しい子とまた会えるようにしてやると。
もう一度愛しい子に会えるならばと請け負った。
愛しい子に会えない人生は辛いので、魂の大河に流されて記憶を失っても良いと思った。
ただ次にも会えるのだと、その希望さえあればやれると思った。会えたら記憶を戻して欲しいと希望した。
だが無意識の絶望は大きく、ユキト・スワイデルは何度も死んだ。
星の起点になる事も出来ずに、時空の神は時間を巻き戻す。
そこまで考えてユキトはふと気付いた。
時空の神はもしかしたらロルビィの命を餌にしたのではないかと。
必ずユキトが生き残る様にと、愛しい子をこの世界に落とした。
ユキトが死の選択を選ぼうとも、生き残る事に全力を尽くす様に。しかも記憶を戻させる仕掛けまで付けてきた。
この気配は小鳥のピィだろうと思った。
真白と世話をした小さな命。
管理者からユキトまでの人生の中で、縁の線が繋がる魂は愛しい子かピィしかいない。
だからこの二つの魂を使ったのだとユキトは考えた。
「ちっ、あのペテン師が。」
ユキトは憎々し気に神を罵った。
適当なこと言って素直な愛しい子と小鳥を誘導したのだと思った。
突然、不機嫌になったユキトに、ロルビィは心配そうに見上げてくる。
翡翠色の瞳は今日も綺麗で、ユキトはそれを見るだけで機嫌が良くなった。
「ああ、ごめん、ちょっと脱線した。じゃあお前はあのペテン師の所に行くか。」
ユキトはロルビィを降ろして背中に隠すと、オスノルの襟首を掴み持ち上げた。
灰龍オスノルは今まで感じた事のない恐怖に駆られる。
自分は金の目を持っているのだ。
王族にもなれる金の目を!
なのに何故こんな只の人間に良いように扱われるのか。
「お前は愛しい子の龍気を奪い、それを使って時空の神の拘束から逃げただろう?俺は逃さないようにちゃあんと捕まえてから殺ってやるよ。魂の大河は大時計に繋がり、大時計は歯車で回る。あの大量の歯車は何か知ってるか?」
ユキトはそれはそれは愉快そうに笑顔を作る。紫の瞳は喜びに輝き、形のいい唇がクッと持ち上がった。
「歯車は世界を滅ぼした罪人の成れの果てだよ。お前も一生ゴロゴロと回り続けな。」
ユキトは掴んだ襟首を更に締め上げた。
オスノルはバタバタと苦しげに暴れまわるが、ユキトの腕はびくともしない。
オスノルの金の目がブルブル震えながら視線を彷徨わせる。
見つけたのはいつの間にか現れた黒髪の青年と、自分が番と言って閉じ込めた美しい白龍。
白い裸体に黒髪が流れ、オスノルにその姿を焼き付けさせてくれなかった。
邪魔だっ、忌々しい!
最初から最後まで忌々しい黒龍が許せない。
ユキトはオスノルに態と黒と白の龍が見えるように、ゆっくりと生命を刈り取る。
オスノルの顔が青から紫は変わって泡を吹いて生き絶えるまで、ユキトは笑いながら持ち上げていた。
ロルビィはそんなユキトの背中にしがみ付き、大人しくその様子を眺めていた。
ノジルナーレはユキトが灰龍オスノルを捕まえた拍子に手放したハゼルナルナーデを、すかさず抱き抱えて離れた。
急がなければ直ぐ様オスノルは殺されそうだった。オスノルが死ねば久灰の檻は消滅し、何とか生きているハゼルナルナーデの命まで消滅してしまう。
ノジルナーレの能力は転移である。紅龍だから炎系かと思われがちだし、体型から攻撃系と勘違いされるが、得意な力は転移なのだ。
「ワグラ!黒龍ワグラ!来てくれ!!」
黒龍ワグラと別れる前、ワグラにはハゼルナルナーデを助ける手伝いを頼んでいた。
ノジルナーレは自分の下に他者を呼び寄せるのが一番得意だった。
名を呼ばれ、黒い髪の青年が現れた。
驚いた顔で金の瞳が見開かれている。
「……………え?………え!?ここは?」
キョロキョロと辺りを見回すとワグラの黒髪がサラサラと揺れた。
「ワグラ!約束通りハゼルナルナーデに龍気を渡してくれ!急いでくれ!」
説明する時間が無いのでノジルナーレはワグラを急かした。
「ハゼルナルナーデ!?何でこんなに衰弱してっ…………!いや、そういう話だったな。分かった、やろう。」
ワグラにも此処がハゼルナルナーデが閉じ込められている空間なのだと察知出来た。
ユキト・スワイデルが灰龍オスノルを締め上げている。ロルビィはその背後で此方を見て頷いていた。
ワグラは座って、ノジルナーレに抱き抱えられているハゼルナルナーデを受け取った。
龍気を渡すには粘膜接触が一番早いのだが、ワグラは正直誰とも接触した事がなかった。
吸い取る分には近くにいれば出来るのだが、渡すとなると黒龍としての能力は関係無いのだ。
ゴクリと喉を鳴らし緊張を押し流す。
ハゼルナルナーデの瞳が薄っすらと開いてワグラを見ていた。
意識があるのか分からない。
元々金色だった瞳が龍気を失い過ぎて灰色になっていた。
早くしないと消滅してしまうのがワグラにも手に取るように理解出来た。
顔を落として、そおっと唇をつける。
舌を出してなるべく唾液が付くようにと、ハゼルナルナーデの口の中に入れた。
自分が溜め込んだ龍気を一気に流し込んでいく。
他龍から吸って溜め込んだ分を全て。
「…………………っ!!」
キスのやり方なんて知らないワグラはただ舌を入れていただけだったのだが、ハムッと軽く喰まれた。
ジュウと力強く吸われて、ワグラの肩がビクッと震える。
ジュウジュウ、ジュウジュウ舌が千切れるのでは無いかと思える程に吸われて、ワグラの舌は息苦しくなる程に根元まで咥えられていた。
「……んっ!……ん!?んーーー!!!」
ジュポンと漸く離された時には、ワグラの舌はヒリヒリしていた。きっと鬱血していると涙目になる。
「ハゼル!!!」
ノジルナーレが嬉しそうに叫んだ。
ハゼルナルナーデの瞳は金色に戻っていた。という事は自分の瞳は元の黒に戻っている筈だと、ワグラはホッとしながらひりつく舌をモゴモゴさせる。感覚が無い。
「………………っ。」
ハゼルナルナーデはノジルナーレを見て、またワグラを見つめていた。昔からハゼルナルナーデはワグラを見つめているが、いつもこの視線を感じると、ワグラは居た堪れなくなるのだ。何でこんなに見てくるんだろう?
灰龍オスノルは死に、檻は消滅していた。
ノジルナーレはハゼルナルナーデを助ける事が出来た涙を流して喜んでいる。
「ロルビィ、あの女を消しに行こう。」
ユキトはロルビィに笑い掛けた。
ユキトを何度も殺した魔女。
ユキトは全ての記憶が戻っていた。
龍の世界の管理者の記憶から、一瑶の記憶も、ユキトの一度目からの記憶も全て。
ユキトを狙うあの気持ち悪い魔女を、愛しい子を泣かせた魔女をユキトは許す気は無い。
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