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2章 俺のイジワルな皇子様
66 パルの仕事に恋愛相談はつきもの
しおりを挟むピツレイ学院に入学してから早くも夏は終わり、シゼとテレセスタが戻った来た。
二人にはロルビィがリューダミロ王国へ入ると同時に入れ替わりでカーンドルテ国の聖女の動向を探ってもらっていた。
「只今戻りましたぁ~。」
長い任務の割にはヘラヘラと元気にシゼは帰ってきた。報告にはシゼのみロルビィの私室に訪れ、テレセスタは片付けに行ったらしい。
「ありがとう。無事に帰ってきて安心したよ。」
労うと報酬弾んでくださいと軽口を叩く。
パルがジロリと睨むと、おっとと言いながら口を塞いだ。
前回のシゼとパルは上下関係にあり仲も良さそうだったが、今は雇い主は同じでも違う仕事についている為かそこまで仲が良いわけではなさそうだった。
「結果から言いますと、聖女は今カーンドルテ国にいません。」
「え?いないの?」
シゼの説明では、最後にロルビィがカーンドルテ国のフィーゼノーラの花祭りをぶち壊してから、最近迄は自国にいたらしい。
しかしその後理由は分からないが、いつの間にか巡礼に行くと言って旅に出てしまった。今年の花祭りには戻るのではと言われていたが、結局聖女オッルは戻らず、代わりにサナミルが神殿の前に立ったという事だった。
「聖女サナミル…………。今何歳だっけ?おかしな様子なかった?」
前回の聖女はサナミルだった。サクトワ共和国のティーゼレナウム港町へ来たのはサナミルの姿をした魔女サグミラだった。
「確か、十歳か十一歳かってとこですよ?ロルビィ様とあまり変わりません。普通に可愛い女の子でしたねぇ~。可愛いから国民にも人気が高い様でしたよ。」
「ふーん、聖女オッルは生きてるの?」
「はい、足跡を辿りました。北の国ヴィアシィ国へ入っています。」
大陸の北は一括りに北の国と言われているが、ヴィアシィ国はそこそこ長く続いている国だったはずだ。カーンドルテ国とスワイデル皇国の間の北部にあるので、双方の国へ特産物を輸出しながらなんとか生きている国だ。
「ヴィアシィ国で何してるの?」
「……………そうですねぇ~、王様をたらし込んでいる様に見えましたよ?」
貧しい国でも王様なら贅沢ができる。優雅な生活を送りつつ、何かを探しているらしい。主に龍に纏わる伝承を探り、兵士を山の中に送り込み何かを探させているのだという。
「龍?なんで魔女が龍を………。」
ポツリと呟いたロルビィに、シゼは聖女なのに魔女なんですか?と不思議そうに聞いた。
「うん、カーンドルテ国の聖女は魔女サグミラなんだ。魅了魔法使いで、闇魔法で他人の魔力を吸って聖魔法で治癒をする。でも俺が知っている魔女サグミラは聖女サナミルだった。聖女オッルなんていなかった………。」
呟きながら考えを纏めるロルビィを、ジゼとパルは静かに見守る。内容は分からない事ばかりだが、二人とも思考し出したロルビィを邪魔する事はしない。
龍を探しているということは、以前黒龍ワグラが言っていた水龍ソギラの事じゃ無いだろうか?あれから見つかったという話を聞かない。
今黒龍の下にはロワイデルデ王太子殿下がいるはずだ。闇属性を無くし聖属性のみにする治療を行っていると聞いている。
そちらに手が掛かっているのか?
「一度黒龍ワグラに会う必要があるな。シゼはまたテレセスタを連れて聖女の動向を探ってて欲しい。帰ったばかりだから暫くは休んで良いよ。行ける時に行って。聖女に会ったら魅了魔法にかからない様に気を付けて。目を見たらダメだよ。」
指示を出すと、シゼはなんとも言えない顔をした。
「えーと、ロルビィ様が言われるのでテレセスタを連れて回ってますけど、連れてかないとダメですか?」
「なんで?嫌なの?仲悪い?」
前回は仲良さそうに見えたし、前にスワイデル皇国から帰って行くテレセスタはシゼに懐いている様に見えたんだけど。
「いえ、仲は良いですけど…………。」
ロルビィが頭を傾げると、パルが一歩前へ出た。
「そこら辺は私が聞いておきましょうか?個人的なことの様ですし、テレセスタの意向も聞きませんと。」
「ん?う、うん?じゃあ、お願いしようかな?俺としては仲良くして欲しかったんだけど………。」
前回は前回、今回は今回だよな。
俺がユキト殿下といい感じにならないのも、流れが違うからだろうし。全く前回通りにならないのは当たり前だ。
シゼとテレセスタがくっついて欲しいという願望は、俺の独り善がりかもしれんし。
「はい、お任せ下さい。」
にっこりと笑うパルへ任せることにした。
「さて、シゼはテレセスタの好意には応えられないと言う事ですか?」
ロルビィの私室から出て直ぐに、パルは空き部屋へシゼを引っ張って来た。
個人的な色恋沙汰を主人に煩わせる訳にはいかない。
ロルビィは誰に対しても世話好きというわけでは無いが、何故か特定の人物に対しては異常に関与してくる。シゼとテレセスタもその中に入っているし、おそらくパルも入っている。
「いやぁ、嫌ってわけではないけど、同じ同性ってのが………。女性としか考えてなかったから、なんか勝手がわからんというか……。」
「はっ!たかがそれくらいの事で臆しているのですか?」
パルはこの大陸に流れ着いて、男性妊娠がある事に驚いたが、それに伴う同性婚が当たり前にある事にも驚いた。
海の向こうの大陸にあるハゼルナルナーデ国では男性は妊娠しないし、同性婚は認められているが、それは子を儲けない様にする為の政治的な処置によるところが大きかった。
男性も妊娠し子を産めるなら、何を迷う必要があるのかと思う。
「性別云々ではなく、単に恋愛に発展するのが怖いのでは?」
直球で攻めてくるパルに、シゼは両手を上げてタジタジと後退る。
「え、えぇ~そんな怒る?」
シゼは器用貧乏で何でもこなす。そして、能力も高い。顔はそばかす顔で髪の色も目の色も茶色で平凡なのだが、意外とモテるのだ。頼りになる感じがあるからだと思っている。
パルの好みでは無いが。
パルはどちらかと言うとちょっと情け無い感じにキュンとくる。
シゼを説得するべきか、テレセスタに頑張らせるか…………。
素早く頭の中で計算した。
ニコッと笑うパルを、シゼは何を考えているんだとばかりに用心深く探っているが、それは無視した。
「いいです、テレセスタと話します。」
この男は特定の誰かを作るのに躊躇いがある。仕事がら危険が伴うので大事な人を作りたく無いのかもしれないが、兵士や冒険者だって誰だって危険はあるのに結婚して子供を作っている。
やってみなければ分からない未来に不安を感じるなんてパルの思うところでは無い。
シゼを置いてさっさとテレセスタの元へ急いだ。
テレセスタは荷物を片付け、先に作成した調書を纏めていた。
テレセスタは赤毛の髪に榛色の瞳と、ここら辺では目立つ色合いをしているが、目鼻立ちは派手でもなく穏やかで涼しげだ。
テレセスタはテレセスタで好意的に取られている場合が多いし、あわよくば仲良くなろうとしている男達も多い。シゼとは違い女性にはモテないが。
「お疲れ様です。長い任務は初めてと聞きました。紅茶とお菓子を持ってきましたので、休憩して下さい。」
シゼは空き部屋で詰め寄ったが、大人しく素直なテレセスタにそんな事をするつもりはない。
「あ、ありがとうございます。じゃあ一緒に………。」
奥ゆかしいテレセスタはそう言ってくれると思いましたよ、と心の中で頷きながら、礼を言って一緒にソファに座った。
実は以前テレセスタからも相談されたことがある。
シゼと仲良くなりたいのだが、線を引かれると言うものだった。
直ぐにカーンドルテ国に行ってしまった為、宙ぶらりんとなった相談だが、シゼのあの様子では進展しなかったと思われる。
「どうでしたか?」
色んな意味を込めて質問する。
テレセスタは目を彷徨わせて逡巡したが、思い切って話し出した。
「あの、任務についてはお話していいのか分からないので、個人的な事になるのですが、以前言っていた相談についてなんですが…………、その、あまり上手くいかなくて。魔力譲渡をしていけばその先に進むのではと期待したのですが、キス止まりなんです。やはり同性ではダメなんでしょうか?」
「いや、ダメってことは無いでしょう。単にシゼの問題です。」
こんなに素直な子が好きだと言ってるのに、それを受けないなんて馬鹿な男だと思いつつも、さてどうしようかと考える。
ロルビィ様の為にもコイツらをくっつけようと考えている。
何考えてるか分からないユキト殿下に振り回される小さな子供には、幸せなカップルを見せてあげたい、と言うのもある。
あいにく自分には相手がいないので、コイツらでいいと思っている。
公爵様夫婦、ではまだ無いが、あの方々でもいいのかもしれないが、こうくっついていく段階を見せたいなぁと思っている。
何だかユキト殿下相手だと、上手く言えないが幸せな道筋が見える様な見えない様な?
まぁ、普通のカップルを見せて、将来こうなったら良いですねってのをロルビィ様に見せたいだけだ。
「魔力譲渡ですね……、うんうん、ちょっと激しくつつきましょうか。」
「うん、シゼは花街に行くって言ってたんだ。私が相手するって言ってもやんわり断られるし。」
しょんぼりとするテレセスタにパルは手を握って安心させる。
「じゃあ、今シゼは魔力が少ないのですね?」
「ん?うん、任務中私からも少し渡してたけど、性行為したわけでは無いし増える方より減る方が多かったから……。任務も長かったし。」
じゃあ、いきましょうか、とパルが立ち上がると、テレセスタも慌てて立ち上がった。
「ど、どこにでしょう?」
「うーん、頼みやすいのはアーリシュリン様でしょうかね?」
言うが早いかパルは未来の公爵夫人を捕まえ、計画を話す。アーリシュリンは目を輝かせて了承した。
戦闘経験は少ないとはいえ、アーリシュリンの魔力は多い。
突然公爵邸内で奇襲攻撃を受け、シゼは面食らった。
公爵邸を壊さない様にアーリシュリンの一線の火を受け止め収縮させ、水魔法で結界を張る。
「ちょ、ちょちょちょ!?まって、下さいよ!?」
叫んでも止まらず、そろそろ魔力切れかと思われた時に漸く止まった。
「……ゼィゼィ……、訓練相手なら、魔力回復してから、ゼィ…お願いします………フゥ。」
現れたアーリシュリンに息を切らせながら文句を言った。
「すまないな。ちょっと計画があって。まぁ、ちょっと来い。」
シゼの主人は公爵様で、その婚約者は逆らっては行けない貴人だ。そろそろ倒れそうだと思いながらも大人しくついていく。
「ここだ。」
「客間ですね。」
扉は開けられており、先にアーリシュリンが入って行った為ついて行った。
中には客用のベットと調度品、そしてパルとテレセスタ。
「え?」
じゃあ、と言われてアーリシュリンとパルは出て行こうとした。
「え?ちょっ………待って下さい!まさか!」
アーリシュリンは振り返ってニコッと笑った。
扉は閉められなんと外から鍵が掛けられた。
テレセスタがとことこと近寄り項垂れたシゼを覗き込む。
「あの、ごめんなさい。怒りますか?」
青い顔で謝るテレセスタに、これがパルとアーリシュリンの企てだと言うのに気付いた。テレセスタの性格ではこんな無茶な事考え付かないだろう。
「………………。」
「えっと………、どうしても嫌なら私からアーリシュリン様に言えば出してくれると思います。」
「あーーー、いや、嫌とかじゃない。」
「でも…………。」
嫌じゃなかった。テレセスタは可愛いと思っている。
シゼは今までずっと一人で生きてきた。魔力があるおかげで支援者がいて、衣食住には恵まれ教育の場も豊富ではあった。孤児とはいえリューダミロ王国に産まれたのは僥倖。
それでも、誰もシゼの心の中に入る人間はいなかった。
誰にも縛られず、誰にも寄り付かない。
そんな生き方が好きだったのに…………。
「……………いや、いい。そういう人生かもしれない。」
テレセスタの腕を引っ張り、ベットに放り投げた。スプリングの効いたベットにボフンと落とされ、テレセスタは驚いた顔をしている。
いや、可愛いと思う。
素直そうな顔も反応も、好意をありったけ乗せた目も、シゼの心を擽ってはいたのだ。
ただテレセスタの側にいる事を決めて、後悔しないだろうかと不安になっていただけだ。
上着を脱いで上半身裸になると、テレセスタが真っ赤な顔で見てきた。
何度も見てるのに、毎回顔を赤らめるのだ。
そんな素直で初心なところも心を擽る。
頭を抑えて唇を重ねる。
舌を入れてテレセスタの唾液を啜る様に口付けると、テレセスタから魔力が渡ってきた。
「………ん、……ふぅ…ん、ん。」
長く執拗に口の中を舐ると、榛色の瞳に涙が浮かび苦しそうに揺れていた。
顔は真っ赤で上手く息継ぎが出来ず、口を離すとハァハァと苦しげに息を吐いてくったりとする。
風呂に入ったのか石鹸の良い匂いがした。
報告に直ぐに行った為自分は汚れたままだった事に気付き、浄化の魔法をかけた。
テレセスタの服を手早く剥ぎ取り、自分も脱いでしまう。
「はわわ、裸……。」
恥ずかしそうに腕で身体を隠そうとするので、布団の中に一緒に潜り込ませた。
「これなら良いだろ?」
いい、いや、丸見え………。ボソボソ悩むテレセスタは放っておいて、サイドテーブルに置かれた道具を確認する。
香油、蜜の実、避妊薬。
しっかり置かれた物にパルの用意周到さを笑った。
キスをしながら避妊薬を飲ませ、テレセスタの胸に手を這わせ、片方の乳首を舐め、片方を手で弄る。
全く手付かずの身体だと見ただけでわかる。
十三歳でリューダミロに来てずっとシゼの側にいたのだ。今十七歳だが、一度も恋人らしき人間がいた事がない。
べろりと舌を這わせながら見上げると、榛色の目がこちらを凝視していた。笑うとキュウと目を瞑る。興味はあるが恥ずかしいらしい。
「くく……。」
喉の奥で笑うと、手で顔を覆ってしまった。
見てないうちに下に降りて行って半立ちの陰茎に舌を這わせる。
「はうっ!」
びっくりしてまた此方を見てきた。丁度パクりと口に咥えたところで、目を大きく見開いている。
「……はっ、やっきた、汚いっダメ!…………あ、やぁ~~っっ!」
裏筋を舌で擦り、亀頭の付け根をグリグリと刺激する。
上顎で先っぽをゾリゾリするとビクビクと震えている。
テレセスタはブルブルと震えて初めての快感に身悶えている
なんか面白くなってきた。
後孔に指を這わせ皺を丹念に伸ばしていくと、少しだけ濡れ出す。香油はあまり必要ないかもしれない。
男性も妊娠するので刺激で濡れるが、女性程ではないので必要だとは知っていたが、個人差があるとも聞いていた。
ツプリと指を一本入れるが、陰茎の快感で良くわかっていない様だ。
広げる様に指を回しながら慣らしていく。
手に持っていた蜜の実を一つ押し込むと、漸くピクリと震えた。
「……へ……?……なに?」
指でグイグイと奥へと押しやっていく。
「………あ、なにか、入れて………?あ、や、ん、あぁ!」
濡れた事によって広がりやすくなったので指をもう一本増やし、反応の良いところを探す。
ついでに陰茎も口で上下に扱くと、足に力が入りシゼの身体を挟んだが、本人は気付いていない。
前立腺を手でコリコリと揉みながら、ちゅぽっと口を離す。
「テレセスタ、お腹の方に魔力を練って。」
「っあふっ…………ふぇ?お、なか?」
はっはっと息を吐きながら、言われた通り下腹部に魔力が集まり出す。
テレセスタの魔力は火属性で暖かい。
それを活かして攻撃系ではなく治癒系に寄せている。火の結界とジワリと身体に染みる様な治癒だ。聖属性のようにパッと治る治癒では無いが、ジンワリと染みる様に治癒するので怪我より病気に効きやすい。
テレセスタはカーンドルテ国で魔力操作の仕方を訓練したことがないと言っていた。なのでシゼが一から教えたのだが、もしかしたら自分好みに実は育ててたのだろうか。
刺激で赤くツルリとなった陰茎をジッと見つめる。
「……ひあぁっ!」
もう一度パクリと咥えられ、刺激でトプッと吐精したので、そのまま嚥下した。
練られた濃い魔力が美味しい。
吐精した時に指を増やしていたが、テレセスタは快感に翻弄され、やっぱり気付いていなかった。
単純で鈍いテレセスタに笑ってしまった。
後孔の指を引き抜くと、ヒクリと震える身体がエロい。
鈍いのに反応が良いとはどういう事か。
ポカリと小さく開いた穴へ亀頭を押し込むとキュウと締めて背を仰反らせる。
揺すりながら少しずつ進んでは止まってを繰り返す。
「…………どうしよう、ハマっちゃいそ…。」
テレセスタが快感を拾うたびに魔力が回る。
シゼの魔力が枯渇し冷えた身体に、火の魔力が流れて温かくなっていった。
くるくると乳首を弄ぶと、テレセスタの陰茎がふるふると立ち上がってくる。キュウとつねるとピクンと跳ねて、前立腺を中から突くとトロリと透明な汁が流れる。
「え、可愛いな………。」
全体的に可愛いし面白い。
ワクワクするしテレセスタの魔力と自分の魔力が回り出して、気分が高まってくる。
「あちい……っ。」
汗が流れ、テレセスタに覆い被さっていた所為か、流れた汗がテレセスタの顔に落ちた。
赤い顔でボーとして、赤い舌がペロリと汗を舐める姿にゾクリと震える。
「……ふぅん、………クチュ、ん、ぁ…。……………ぁ、あっ!んあっっ!?」
深く口づけ舌を喉の奥まで這わせ、力が抜けた瞬間に自分の陰茎を奥まで突っ込んだ。
ガツンという衝撃をどちらも感じた。奥まで入り込み包み込む気持ち良さに、シゼも出しそうになる快感を、動きを止めて押さえ込む。まだ魔力が身体に溜まっていない。出すのはまだ早い。
ハクハクと上手く息を吸えないテレセスタの頭をゆっくりと撫でると、まだ荒いながらも息が整ってくる。
最初はゆっくり、優しく頭を撫で、頬を包み込んで揺らしていたが、舌を出して快感を拾う姿に欲情し最終的に激しく突いて出してしまった。
テレセスタもいつの間にか白濁を出し、呆然と快感に震えている。
腹に散らばった精液を指で掬い取りペロリと舐める。
「まだいいよな?」
テレセスタの唇を指で撫でながら、シゼはまた立ち上がった陰茎を揺らし出した。
「……ふぁい。」
漸く相手にしてくれたのに拒否する選択なんてない。例え明日立ち上がれなくなろうとも相手する気だ。
テレセスタはとっても幸せだった。
「という事で、なんの問題もありません。」
パルの報告を聞いて、ロルビィはそんな強行手段の方法で良いんだと感心した。
「あ、ロルビィ様は絶対にユキト殿下に同じ方法とったらダメですよ。」
「…………ダメなの?」
パルはニコッと笑いながら、はいと返事した。
そんな事して、もしユキト殿下がその気になれば、体格差でロルビィ様が死にかける。あり得そうで怖い。とは言えないので笑顔ではぐらかす。
そうかぁと残念そうにしたが、小さな身体のロルビィの為にその希望を無視した。
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