翡翠の魔法師と小鳥の願い

黄金 

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2章 俺のイジワルな皇子様

47 神の領域

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 黒龍ワグラは人化して黒髪金眼の青年へと姿を変えた。縦長の瞳孔だけが人ならざる者と分かるだけで、姿は美しい青年だった。何故人化したかというと、ロルビィが話をしたいと声を掛けたからだ。
 場所は移され広い貴人用の応接間へと皆揃った。王族一家とへープレンド家の一家。ムルエリデ・ロクテーヌリオン公爵と護衛にウイディン・ハービナス魔法総師団長。後は宰相らしき人も近くに座り、古参貴族は広い部屋の端の方にあるソファへ座っていた。古参貴族の顔は分からないが、六人いるのだと知った。

「話とは何だ?」

 一番奥の一人掛けソファに座った黒龍ワグラが、ゆったりと優雅に紅茶を飲みながら質問した。

「うん、要件は二つ。一つはスワイデル皇国へ行き皇族を守りたい。もう一つはリューダミロ王家の二属性をどうにかしたい。ニ属性あっても安定させるか、二属性持ちを生まれない様にするか。」

 俺と黒龍ワグラ以外がザワリと騒めいた。
 王族とロクテーヌリオン公爵、古参貴族は何故王家のニ属性持ちを知っているのかと。それ以外は王家は二属性を持っているのかと。
 前回の話をするつもりはないので、彼等の動揺はまるっと無視する。ここでロワイデルデ殿下が将来暴走してリューダミロ王都を壊滅されるなんて言おうものなら、殿下がどうなるか分からない。

「何故王家の事情を知っているのか聞きたいところだが、スワイデル皇国に行くのなら此方から手配しよう。」

 リューダミロ王が提案した。
 スワイデル皇国へはリューダミロ王家の紹介が欲しかったので頼むことにした。

「リューダミロ王家の二属性については私が動こう。」

 黒龍ワグラにとってもリューダミロ王家は他人事でなかった。親友リューダミロが遺した国。
 リューダミロは学友だった。
 ワグラがいた元の世界では、二属性持ちは天龍と言われる。龍気が強く軍人となって戦争に駆り出されては悲しそうな顔をしていた。
 黄色の髪オリーブ色の瞳。体格は大きく、優しい気質。小動物が好きで、人族を可愛がっていた。小さな集落を作っては争う人族をみて心を痛め、好きになった人族の女性と生きていきたいと願い、ワグラに龍気を吸い取ってもらった。
 ワグラは黒龍。闇魔法師と同じで他龍の龍気を吸い取ることが出来た。ワグラ自身は力が弱いが、別に吸わなくても生きていける。ただそういう能力が有るだけ。黒龍とはそういった存在で、龍達の中では最下層に見られていた。
 天龍リューダミロはそんな黒龍ワグラにも優しい人だった。
 だから頼まれてリューダミロの龍気を吸い取った。人と混じって死んでいけるギリギリまで吸い取り、リューダミロを人族の女性の元へ送り出した。
 リューダミロは自身の名を使ってリューダミロという国を立ち上げ、王となり人族を導いて死んでいった。
 リューダミロの子孫は彼の二属性を受け継いだ。聖か闇か、そのどちらもかを持って産まれてくる。
 龍の身体ならば二属性は問題なくその身に受け入れられる。しかし脆弱な人の身に二属性は重い事が分かった。成長し魔力が安定すると巨大な魔力に飲まれて狂い出した。
 まだ残っていた龍の仲間と話し合い、リューダミロ王家の側に魔力を吸い取る一族を置こうと決めた。それがロクテーヌリオン公爵家だった。
 ワグラは長い時間に慣れきって、そんな長い時間放置していた事を失念していた。
 リューダミロの血が濃くなり、ロクテーヌリオン公爵家の血が変化するとは思っていなかったのだ。ロクテーヌリオン公爵家はリューダミロの血筋に自分の龍気を少しだけ混ぜているので、闇属性が出やすい。問題ないと思ってしまった。リューダミロ王家が対応できなくなった時、産まれた二属性持ちを殺していた事も把握出来ていなかった。
 リューダミロに後を頼むと言われていたのに、上手に出来なかった事を悔やんだ。
 そんな事は人族は知らないだろうが、これは自分の責任。
 時間遡行で過去に戻った時から考えていた事があった。

「過去に水龍ソギラが男性妊娠の為に子宮生成魔法を施したが、彼にもう一度頼もうと思っている。今何処にいるのか探しているので待って欲しい。」

「水龍!?神の領域ではないのか!?」

 リューダミロ王が驚いていた。一般常識として、三百年前の魔法師は神からの使い、神の領域として信じられていた。龍は神という認識から、まさか龍自身が奇跡を起こしていると思っていなかった。

「リューダミロが自分を神と思って欲しく無くて濁した所為だろうが、奇跡と思われるものはほぼ龍種のせいだ。我ら龍はこの世界を繁栄させる必要が有る。カーンドルテ国の聖女も元は龍。我々としてはどちらで認識されても問題はない。」

 そうなのか………。とリューダミロ王は困惑気味だ。

「すみません、それで私の二属性はどうなるのでしょうか?」

 話が進まないと感じたのか、ロワイデルデ殿下が話に入ってきた。自分自身の問題でも有るので気になって仕方がないようだ。
 現時点でロクテーヌリオン公爵家の闇魔法師はムルエリデしかいない。しかも身体が弱く一属性のみの魔力吸収も出来ない。先の見えない不安に、神で有る黒龍が乗り出してきたのだ。期待が高まっているようだった。

「水龍ソギラならば生態医学に詳しい。何か解決策を見つけれる。」

 リューダミロ王家の表情が明るくなる。王も王妃も我が子を大切にしているのが表情で分かった。きっと前回はロワイデルデ殿下を殺して処分するという決断が出来なかったのではないだろうか。だから狂ってしまうまでロワイデルデ殿下は生きた。

 リューダミロ王国に神の領域と認めさせ、スワイデルへ行く切符を手に入れた。
 リューダミロ王家の問題も黒龍に手伝って貰えば滅ぶという最悪な状態にはならないだろう。
 後はスワイデル皇国に来る可能性のある魔女サグミラだ。あいつは許さない。次は無い宣言したが、過去に戻ることによって、覚えてはいないだろう。

 黒龍ワグラは要件が済むと窓から飛び去っていった。あまり結界の外に居たくないらしい。
 王妃がお菓子を詰めた籠を渡すと、無表情が少し崩れて貰っていったので甘い物が好きなようだ。
 
 ベランダに出た時、二人だけで話をした。
 ユキト殿下についてだ。
 ワグラの話ではユキト殿下は俺が巻き戻す以外にも三回過去に戻っていると言っていた。その内容を確かめたかった。
 一度目は十歳の時。魔女サグミラがスワイデル皇宮に潜入し、皇后サクラと共に魔力を奪って殺された。
 二度目は同時期魔女サグミラが皇宮に来て皇后サクラを殺してユキト殿下を連れ去り、カーンドルテ国でなかなか魅了魔法に掛からないユキト殿下に痺れて殺された。
 三度目は前回同様皇后サクラによってユキト殿下は魔力を暴発し、一度は魔女サグミラを退けた。その後は同じ流れだが魔銃を開発し、リューダミロから来た留学生アーリシュリン兄が魔女サグミラと消え、ユキト殿下がサクトワ共和国に侵攻するカーンドルテ国と戦闘になった。そこでまた魔女サグミラと会い死亡していた。
 時空の神ルーベンディレウス・ロルビィ・セレンテストルテは過去に巻き戻すたびに要所要所で新たなる魂を連れてきて、ユキト殿下の人生を変えようとしていた。
 それはサクラ皇后の教師だったり、ゼクセスト・オーデルド博士だったり。
 だが毎度死んでいくユキト殿下に、最後の希望として小鳥と俺をこの世界に落とした。
 小鳥と俺は日本で一緒に過ごした魂だ。
 縁の繋がった存在ならばと、神の名を貸してまでユキト殿下の人生を変えようとしている。
 黒龍ワグラの話では、魂の大河の流れる先が少なすぎて消滅しだす魂が増えているという。
 新たなる命溢れる世界の誕生を。
 時空の神ルーベンディレウス・ロルビィ・セレンテストルテの思惑はそこだろうと言われた。
 ユキト・スワイデルの魔導回路はこの先の進化を大きく促していく。
 これで失敗ならば多くの魂の消失が進むだけ。
 正直魂だとか世界だとか、俺にはピンとこない。話が大きすぎるのだ。
 でもユキト殿下は必ず助ける。
 だってユキト殿下は一瑶兄ちゃんだった。
 
「必ず約束は守るから…………。」

 あっいう間に消えていった黒龍の姿に、ポツリとロルビィは呟いた。





 応接間に戻るとリューダミロ王とトーリレステ父が話し合っていた。どうやらへープレンド領に子供達を戻さない方がいいと言われているらしい。
 三男が黒龍と親しげに話せるほどの神の領域ならば、その兄弟は貴族達から色々と手を出されてしまうというのだ。婚約の打診くらいならいいが、誘拐や洗脳などされれば子供達の身が危険だと言う。
 そこまで俺も考えていなかったので慌てた。

「ごめんなさい。俺急がなきゃってばかり思ってへープレンド家の事まで考えずに……!」

 トーリレステはロルビィの頭を撫でた。
 産まれた時から何かを嘆き、遠くばかりを見つめている三男が、漸く動き出したのだ。本当はもっと子供らしく過ごして欲しかったけど、きっと何かあるのだろうと諦めるしかない。
 少しでも身体が動けるようになったとはいえ、ロルビィはまだ四歳。自分達はこの子の重荷になってはいけない。
 この小さな身体で何をしなければならないというのだろうか……。トーリレステは悲しげに帽子を被るロルビィの頭を見つめた。

「へープレンドにトビレウスとアーリシュリンを置けば確かに危険だ。ここは王家に甘えて保護してもらうよ。教育も受けさせてもらえるし、大事にしてくれるって言うからね。」

「……………すみません。」

「大丈夫だよ。私も王都への往診にたまに来るし、セリエリアも討伐任務の度に王都へは寄ってくるんだ。その時に会いに来れる。それよりもロルビィの方が心配だよ。」

 落ち込む俺を安心させる様にトーリレステ父は微笑んだ。
 俺はいいんだ。そうすると決めて、自分の力の及ぶ限り頑張ると決めたから。
 ただそれに巻き込まれる家族に申し訳なかった。

「あの、ロルビィが行くなら私も一緒に行ったらダメですか?」

 トビレウス兄がおずおずと言い出した。

「じゃあ、王家の代表で私も行きます。」

 次にカーレサルデ殿下も名乗り出る。

「そうだな。スワイデル皇族もピツレイ学院に入学する予定だから、カーレサルデもスワイデル皇国のソルトジ学院小等部に入っていいかもしれないな。ロワイデルデは他国には行けない状態だし、流石に四歳児一人では問題がある。実兄がお目付役としてついていけば問題ないだろう。」

 話がどんどん進んでいく。

「あの!」

 アーリシュリン兄も行きたそうに手をあげ出した。そこでハッと気が付く。
 すぐ側にロクテーヌリオン公爵が静かに座っているのだ。二人を引き合わせなくては!

「アーリシュリン兄はダメです!」

 アーリシュリン兄はガーンと目を見開いて青褪めた。あ、まずい、勘違いさせた!

「言ったじゃないですか!アーリシュリン兄にはやってもらう事があると!」

 その言葉にアーリシュリン兄は思い出した様だ。え、本当に?と言いながらそろそろとロクテーヌリオン公爵の方を見る。
 皆んなそのやり取りを聞いて、アーリシュリン兄からロクテーヌリオン公爵の方を向いた。
 ロクテーヌリオン公爵は自分に矛先が向くとは思っていなかったらしく、優雅に飲んでいた紅茶を手に持ったまま固まった。
 ロクテーヌリオン公爵は最近漸く起きて動ける様になったと聞いていただけに、背は高いが前回見た時よりもほっそりとしていた。まだ十八歳なので成人男性としてこれから身体つきもしっかりしてくるのかもしれないが、それでも青白く不健康そうな印象を与えた。

「……………、私が、なんだろうか?」

 無表情に聞いてくる顔が、先程までいた黒龍ワグラに少し似ている。癖なのか髪を耳に掛けながら迷う様に下を向いた。
 それをポケッと真紅の大きな瞳で見つめていたアーリシュリン兄が、吸い寄せられる様に近付いていった。
 ロクテーヌリオン公爵の細長い指をキュッと握りしめ、下から顔を覗き込んだ。

「私と結婚して下さい!」

 ロクテーヌリオン公爵はポカンと口を開けてアーリシュリン兄を見つめていた。まぁ、まさかこんなとこでこんな時に六歳児から結婚申し込まれるとは思わないよね。
 てかまずは婚約からじゃないだろうか?
 トーリレステ父とセリエリア母は、どうしようとリューダミロ王を見た。
 前後のやり取りからリューダミロ王は俺がアーリシュリン兄とロクテーヌリオン公爵をくっ付けようとしていると汲み取った様だ。
 深く頷く事で全てが決定した。
 神の領域って事で俺がいう事はなんでも聞いてくれそうで怖いので、なるべく我儘は言わない様にしようと思った。

 こうして俺はスワイデル皇国へ行く事になった。
 まだスワイデル皇国へ打診し、お互い用意しあってから行くので待って欲しいと言われ、アーリシュリン兄共々ロクテーヌリオン公爵邸でお世話になる事になった。
 前回ここでほんの少し滞在した。
 まだシゼやパルはいなかったので、いつか公爵家へ二人は使用人として来るのだろうか。
 パルが何故あの時裏切ったのか分からないが、まずは魔女サグミラが皇后サクラとユキト殿下を狙ってやってくるのを阻止しなければならない。
 とりあえずはアーリシュリン兄とロクテーヌリオン公爵の縁を繋げれた事に、俺は満足した。
 因みに予定されていたお茶会は、アーリシュリン兄のお披露目会となり、結婚はアーリシュリン兄が成人する十六歳となった。


 それから暫くは待たされ、俺が五歳になる時に俺とトビレウス兄、カーレサルデ殿下はスワイデルに向けて出発した。














 
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