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番外編

91 ドゥノーの優しい風⑫

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 見知ったスキルの匂いにドゥノーの手が止まる。
 光の粒が現れ集まり出し、輝きは手紙に変わる。これはドゥノー自身のスキルだけど、ユンネに渡したブレスレットから届いた手紙だ。

「……………!ええ!?」

 開いたら手紙には短い文章。ドゥノーの手紙は長文が入らない。極短い内容しか記せないので、ユンネの文面は短かった。

「どうしたんだ?」

 ここはルキルエル王太子殿下の執務室だった。本日の学院は休日で、暇を持て余したドゥノーはルキルエル王太子殿下の手伝いに来ていた。
 昼になったら一緒にイェリティア王妃が待つ部屋へ行き、一緒に昼食を取る予定だ。

 パタパタと殿下が座る執務机の前まで走り、ドゥノーは手紙を見せた。

「ああ、二人目か。」

「知ってたんですか!?」

 淡々としたルキルエルの様子にドゥノーは驚く。

「知らないが何となくそうだろうとは思った。」

 僕は分からなかったのに!?
 殿下曰く、ユンネは騎士としてそれなりの実力者でもある。歩き方や呼吸に異常は見られないけど、『絶海』に入った時の体内に以前と違う不和があると感じたらしい。ドゥノーにはその気付きかたは無理だと悟った。『絶海』に入ると入った人間の体調とか分かっちゃうのかな?

「ユンネはもう二児の母かぁ~。」

 置いてけぼりをくらった気分だ。男の子かなぁ~女の子かなぁ~。
 でも嬉しい!だって大好きな侯爵様との子供だしね。ノルゼのことも可愛がってくれる侯爵様なら、きっと分け隔てなく育ててくれるに違いない。
 早速ドゥノーも返事を返した。

「体調に気をつけて、元気な子を育ててね!おめでとう!かな?よしっ!」

 ヒュウウーとスキルで手紙を送る。送る時は風が起きてしまう為、机の上の書類が飛んだ。
 お願いした通り『風の便り』で妊娠報告をしてくれたことが嬉しい。ふふふ、と顔がニヤけてしまう。






 飛んだ書類が落ちる前に指で受けたルキルエルは、何度も手紙を読み返すドゥノーに呆れつつも観察する。


 去年ファバーリア領地から戻ってきたユンネ・ファバーリアは、ドゥノーのことを友人だと紹介した。名前は知っていた。スキルが『風の便り』だったこともあり、存在は知っていたのだが、本人に会ったのは初めてだった。
 婚約者ヒュウゼ・ナリュヘがユンネにうつつを抜かし、本来の婚約者ドゥノー・イーエリデ男爵子息を捨てたと報告は受けていた。
 スキルを持っていれば、次の婚約者が決まるのも早いのだが、イーエリデ男爵家は婚約者探しに消極的だった。ほぼ社交には出てこない地方の貴族。
 ルキルエルの婚約者探しの為のお茶会にすら出席できない程の田舎貴族。
 そんな印象だった。
 緑色の髪に黄色い瞳の素直そうな青年。武術は苦手で、学問が得意。いかにも優し気な文官気質で、両親から愛されて育ったのが分かる。
 一緒に北離宮で過ごす許可を出した。
 どこにでもいる平凡そうな人間で、初めて王宮に来たという姿がいかにも田舎くさくて、こんな人間が誰かを罠に嵌めるとも思えなかった。
 暫く影をつけて監視したが、全く何もなくて、用心した自分が馬鹿馬鹿しく感じた程だ。

 国内国外『風』に関するスキル持ちは全て洗っている。それでもルキルエルが知る『風』をもつスキル持ちは現れなかった。
 ルキルエルが五歳の頃からたまにやってくる『風』のスキル。その意思あるスキルはルキルエルより年下とは思えなかった。だから年上ばかりを重点的に見ていた。
 『風』からはルキルエルの『絶海』の匂いがした。
 そうなるとかなり選択を絞れてくる。大まかに『風』と言ってしまえば、かなりの人数が選択肢に入ってしまうが、『絶海』というスキルを持つ人間でとなるとかなり少なくなる。いや、ほぼいなくなる。

 明るい陽射しの下で、ユンネの息子と遊ぶドゥノーを見て、年齢に囚われすぎているのかだろうかと思い直す。
 目の前で遊んでいる『風の便り』を持つドゥノーと、『風の花』を持つノルゼもスキルに『風』が入っている。

 おいで~と手を広げるドゥノーに、よちよちとノルゼが同じように手を広げて抱き付いていた。ドゥノーが声を上げて笑いながらノルゼの金色の髪をかき混ぜているのが見える。
 風に乗って笑い声がルキルエルまで届いてくるのが現実味がなくて平和だった。
 わしゃわしゃと髪を混ぜながら、楽しそうに笑って小さな身体に抱きつく姿が、明るい陽射しの中、清風となって流れてくるようだった。まるでルキルエルが探している『風』のようじゃないかとボンヤリと眺める。
 あの『風』も湿った泥水のような空気を洗い流していった。

 ドゥノー……、ドゥノーか。

 もう一度ファバーリア侯爵の報告書に目を通した。ユンネを匿っていた人物。ノルゼを庇って大怪我を負ったものの、ラビノアとミゼミによって助かった。
 元婚約者は親友に夢中になりドゥノーを捨てた。
 先程見た明るい笑顔からは想像がつかない。今、可愛がっている子供は元婚約者とユンネの間の子だ。普通可愛がれるものなのか?嫌ではないのだろうか。

 ドゥノーを観察すると、その性格は簡単に言えばお人好し。争いは好まずよく働く。暇な時は書斎で本を読んでいる。

 暫くするとノルゼの世話係の仕事をすると言って、ファバーリア侯爵家の屋敷に移り住んでしまった。
 使用人達が話す声が聞こえた。寂しいですねぇ、よく気が利いて手伝ってくれていたのに、と。
 ここで仕事をしろと言ったことはない。この北離宮はルキルエルが個人的に建てた離宮だ。ここに入る者は限られるが、自由に過ごしていいことにしている。
 何もしなくても咎められない。
 
 何かをしなくては落ち着かない性格か?もっと自由にしていていいのにと思った。

 ニジファレル兄上の臨時事務官をしているドゥノーを見つけて内心驚く。兄上の仕業か。
 兄上は人を使うのが上手い。ドゥノーはせっせと働いていた。
 給料を多めに払ってやると喜んでイーエリデ領に送っていた。なんだ、領地の為に資金が必要だったのか?だから働くのかと思うと少し安心した。
 無償の努力も愛もルキルエルは信じていない。対価があって初めて納得できる。
 金が必要なら払ってやる。
 そう思って欲しいものがないか聞いたのに、ドゥノーの望みは仮面舞踏会に行ってユンネが上手くいくか見たいというものだった。
 またユンネか。
 二人が踊る姿に感動して涙を浮かべる姿に呆れてしまう。
 お前は幸せになっていない。むしろ婚約者を失い先も見えていない状態で、何故ユンネの幸せを願えるのか不思議だった。
 恨まないのか?お前は巻き込まれただけだぞ?お人好しすぎる。

 領地に帰るというので貴族学院に通うよう提案した。そうすれば春にまた王都に戻ってくる。卒業資格を取れば未来も開ける。ドゥノーは頭がいい。
 優秀な人間は好きだ。いつになく引き留めてしまった自分に言い訳した。

 ドゥノーが領地に戻り、必要な書類をスキルで送ってきた。光の粒子が集まりだし、一通の封筒に変わる。ドゥノーの『風の便り』を見たのは初めてだった。
 珍しいスキルではない。『便り』系のスキルは風だけでなく色々な名称や属性で存在する。殆どが手紙を送る程度の力だ。そんな特別なものではない。そのうち確認してみよう、そんな軽い気持ちだった。
 目の前の手紙は光と共に空気を清涼に変えていった。光に澱みが吸い込まれるように、一通の手紙はルキルエルの手に落ちる。
 
「前々から尋ねたかったんだけど、『風』はドゥノーなの?」

 そう兄上から聞かれ、ルキルエルは固まった。最近『風』を探していなかった。どこに行くにもスキル持ちがいればそれとなく確認していたのに。
 ドゥノーは『風の便り』だよね?と聞かれて、そうだとしか答えれなかった。
 学院への入学届を兄上に処理するよう渡し、ルキルエルは北離宮へ戻った。
 時間は既に深夜。
 引き出しにしまいっぱなしの報告書をまた取り出す。
 やはり確認をすべきだろうか。
 ドゥノーがノルゼを抱いて落ちた崖。おおよその位置が地図上に印を付けられていたが、ドゥノーを助けた村は遠かった。ドゥノーに尋ねると近くまで来ていた人が連れ帰ったのだと聞いたと答えた。ドゥノーも暫くは意識がなかったのだ。
 奇妙な違和感。
 そんな遠くまで狩りに行くか?
 
 ホトナルと『絶海』について最近検証した。過去に行けるかどうか。行けそうだなという感覚はあったが、ホトナルと調べていく事でそれが可能だと分かった。
 どれ程過去に行けるのか、何が出来るのかは後から考えるとして、まずはこの違和感を解消しよう。
 
 もし、落ちたドゥノーを助けたのが今の自分ならば…。

 ルキルエルは『絶海』を開いて過去に飛んだ。
 過去には干渉出来ない。半透明の身体は落ちるドゥノーを止めることも出来ない。
 落ちた鈍い音にゾワリと身体が震えた。死んでいないのは理解している。この後身体も元通りになることも、笑顔で北離宮に来ることも知っているが、身体が震えて動けなかった。

 誰もいない。
 近くに村もない。
 やはりーーー!

 ルキルエルは急いで『絶海』を開いた。ドゥノーとノルゼを中に入れる。『絶海』の主人である自分ならば連れて行けるだろうと思った。
 『絶海』の中をドゥノーをおんぶし、ノルゼを抱いて村に急ぐ。
 ドゥノーがユンネに生きていると知らせようとスキルを使おうとするのを止めた。こんな重症で使えるわけない。
 集まった風が霧散したが、そのそよぐ風がルキルエルの顔に流れた。
 
 
 そうか、俺はこの優しさに助けられてきたのか。
 無害で平凡で損な役回りばかりしているドゥノー。
 見ていて腹立つ気持ちが大きかったが、それでもほっとくことが出来ずに世話を焼いた。
 世話してやっているのに子犬のように噛み付いてきて、面白くて揶揄ってしまった。王太子相手に目を合わせて怒れる人間なんていないのに、黄色い瞳は真剣に怒るのだ。珍しい生き物を見る気分だった。
 
 背中で泣き言を言うドゥノーに優しい言葉をかける。傷付かないように、記憶は残らずとも、自分という存在を刻み付けるように。
 
 噛み付いてくるドゥノーはルキルエルのことを嫌っていない。嫌いだという表情を作り怒りながらも、いつも笑って楽しそうに話しかけてくる。そうやってふざけあって怒るのも楽しいのだと言わんばかりだ。

 ここにいたじゃないか。
 『風』が。
 ルキルエルの『絶海』を使って未来から過去に来るのならば、年齢なんて関係ない。

 村の近くの崖に人がいたので、そっとそこに下ろした。
 無事村に担がれていくドゥノーを見送って、ルキルエルは現実に戻った。近い過去ならば一人でも行き来出来そうだと確認する。
 だが今のドゥノーはまだルキルエルの過去に行っていない。
 いつだ?
 ドゥノーが過去に行けば確定だ。
 『絶海』で過去に行けることは分かった。だから今後未来のどこかでドゥノーは過去に行き、ルキルエルに関わってくる可能性が高い。
 
 それが酷く楽しみだった。



 その楽しみをまさかあの老騎士に邪魔されるとは思っていなかった。
 これも必然か?
 そうなる運命だったのか?
 巻き込まれた本人は全く気にしていない。というか気付いていないだろう。全員がドゥノーを王太子の婚約者に仕立て上げようとしていることを。






 執務室が静かなことに気付き、ドゥノーはふと顔を上げた。ユンネの手紙に夢中になりすぎ、どこに居るのかを忘れてしまっていた。
 目の前には執務用の椅子に座りジッと見つめる赤い瞳があった。
 
「う……、ごめんなさい、嬉しくってはしゃぎすぎました。」

 気不味くて口籠る。よくよく見るとさっきまでいたはずの事務官達がいない。どうりで静かなはずだった。

「ドゥノーは子供が好きなのか?」

「え?そうですね、可愛いし好きだよ。」

 領地でも個人的に孤児院を支援していたくらいだ。資金はカツカツだったけど、なんとかやれていた。
 殿下はふーんとドゥノーを見上げている。綺麗な赤い目だなと思った。今は何を考えているのか、穏やかな目をしていた。

 そしてびっくりするようなことを言う。

「さっさと隣国滅ぼすか。」

「……はい?」
 
 さっぱり話が見えない。

「いや、いい。それより新年の準備は終わったのか?」

 ドゥノーは今イェリティア王妃の手伝いもしている。王妃様からずっと眠らされていた所為で実力不足だから、一緒にして欲しいと頼まれたのだ。

「うん、今度の仮面舞踏会もバッチリだよ!」

 なんと今年もルキルエル王太子殿下と出ることになっている。
 そうかと笑う殿下は、いつものキツさは無く、椅子にゆったりと座って頷いていた。
 今日の殿下は大人しい。

「具合悪いんですか?」

「何でだ。今日はドゥノーに話がある。」

 ああ、だから人払いされてるのか。何だろう?
 こいこいと手招きされるので、机をまわって殿下の前に立った。
 今日の殿下はちょっと違うなと緊張する。

「えっと、何ですか?」

 殿下は自分の指を口にやって思案しているようだった。珍しい。こんなに悩んでる殿下初めてかも。

「ドゥノーは分かってないだろう?」

「何がですか?」

「俺がドゥノーの後ろ盾となり、王宮に住まわせ、王妃の補佐をさせている意味は理解しているか?」

「え………。」

「この首輪を送った意味は?」

 ルキルエルの手が伸び、ドゥノーの首輪を指がなぞった。
 窓から入る光が赤い瞳に吸い込まれて宝石みたいに煌めいている。とても綺麗で目が離せない。

「意味…………?」

 意味は、意味は……。
 ドゥノーの頬が赤く染まり出した。
















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