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番外編
86 ドゥノーの優しい風⑦
しおりを挟む北離宮に集まる人間の中で、僕が一番普通だと思う。何の変哲もない特別でもない人間。計算が速いのだけは誇れるけど、凄く綺麗なわけでも可愛いわけでもカッコいいわけでもない。背も低いしモテもしない。
実際元婚約者からも興味すら抱かれていなかった。
ユンネみたいに過酷な運命があるわけでも、一目で恋する激しい感情もないし、淡々としてて平凡な人生を歩いているのが僕だ。
きっとヒュウゼから見てもつまらない人間に見えていたことだろう。
ユンネに逃げておいでと『風の便り』を送ったのも、身を挺してノルゼを守って崖から落ちたのも、本心でやったし後悔もないけど、崖から落ちながら何で自分は自分の命まで賭けてこんな事やってるんだろうと思ってしまったのも事実だ。
ヒュウゼからユンネが逃げてきた時、教えて欲しいと必死に頼まれでもしたら、もしかしたら僕は教えてしまったかもしれない。
教えず匿い続けたのは、ヒュウゼが僕を頼らなかったからにすぎないかもと思ってしまう。
確かに僕はヒュウゼのことが好きだった。
同じ歳でカッコよくて、強くてスキルを持っていて、誰もが憧れる人間だったし、僕も憧れに近い好意を持ったいた。こんな人と婚約者なんだって思うと嬉しかった。
ドスンという重たい音と鈍い痛みに、僕は死ぬんだと感じる時まで、僕は何でヒュウゼに選ばれなかったんだろうと苦しかった。
次に目を開けて村の人達が助けてくれたのだと知って、何でか僕は吹っ切れていた。
もうここまでやって未練たらたらバカみたいだと思えるようになっていた。
かすり傷だけで済んだノルゼを見て、純粋に良かったと思える自分に安堵した。
僕が勝手に助けようって決めた事なのに、ユンネとノルゼを恨みたくなかった。
良かったと思っていた。自分にはちゃんと良心があるのだと安堵した。
でも、もしかしたら、記憶は失くなっていたけどルキルエル王太子殿下のおかげかも……?
『絶海』で近くの村に運んでくれていた時、殿下の声は優しかった。振り返った赤い瞳は、見たことないくらい優しかった。
僕のことを、優しいって言ってくれた。
ガクーーーーと膝をつく。
僕とイェリティア王妃は『絶海』の中から弾かれて、王妃の本体まで飛ばされていた。
ーーーどうしたの?ドゥノー。ーーー
今見たのは僕の記憶なんだろうと思う。過去に来ている所為なのか分からないけど、急に思い出した。過去に行った殿下と記憶が共有され、思い出すことができたんだろうか。
ーーー王妃様、どうしよう。僕ルキルエル王太子殿下にお礼言わないと!ーーー
ーーー先程の崖から助けていたことかしら?ーーー
ーーーいや、まぁ、そうです。ーーー
そうだけど、一番お礼を言いたいのは僕の行動を認めてくれたことだ。
あの時点ではルキルエル王太子殿下のことを知らなかったけど、急に現れたカッコいい人から優しくされて、多分僕はヒュウゼの存在が薄れたんだと思う。
ほ、惚れたわけでは無いけどねっ!
ドゥノーは心の中で必死に否定した。だって相手は王太子。しかも話せば揶揄われて噛みついた記憶しかない。
ヒュウゼの時はいい子に見られたくて大人しくしていた。殿下には真逆の対応だ。目を掛けて学費支援までしてくれているから悪印象ではないだろうけど、煩い子供とか思われてそう。
ーーー必要と感じたから助けたのだと思うけど、そうね、ドゥノーがお礼を言うと喜ぶと思うわ。ーーー
そ、そうかな?だといいけど……。素直にお礼を言える気がしない。
クンクン、と手を引かれた。
『黒い手』だ。
だんだんと過去から現実に近付いて来ているので、そろそろドゥノーは現実時間に戻るはずだ。基本的にルキルエル王太子殿下に関わることばかり見て来た気がするけど、皆んなは何をさせたかったんだろう?
ーーー次はどこ行くの?ーーー
正確にはどこの時間に行くのか。珍しく『黒い手』はドゥノーの手を握って止まっていた。いつもはグイグイ引っ張っていくのにどうしたんだろう?
ーーーその黒い手は何かしら?ーーー
今回は直ぐに去らない所為か、イェリティア王妃は尋ねてきた。
ーーーあ、これは友人のスキルなんです。えっと、本当は僕は王太子殿下のスキルで未来から来てて、何でか殿下の過去を連れ回されてるんですけど、何をしたらいいか分からなくて……。ーーー
イェリティア王妃はまぁ、と言いながらクスクスと笑った。
ーーー何もしてないってことは無いと思うわ。ドゥノーはルキに優しくしてくれたじゃない。ーーー
え?そうだっけ?
ーーー羨ましいわ。私はドゥノーのように風を起こすことも出来ないの。ーーー
王妃は悲しげに笑った。
ーーーあの、どうにかして身体が目を覚ますように出来ないんでしょうか?僕の友達に『回復』を持ってる子がいるので、その子なら……。ーーー
身体が起きないから戻れないと言っていた。僕は『絶海』で時間を飛ばしてきてるからわずかな時間だけど、イェリティア王妃はずっと半透明の状態で生きている。それを思えば可哀想だった。
自分の子供とすら一緒に過ごせないのだ。
ーーーこの離宮にはスキルを持つ子は入れないようになってるの。私のスキル『眠りの守護者』の所為よ。ドゥノーは何故ここに入れたのかしら?ーーー
『眠りの守護者』がどんなスキルなのか分からないけど、陛下を守るだけのスキルではないらしい。流石ルキルエル王太子殿下の産みの親だ。
ーーー僕もスキルは持ってるんですけど。弱いからかな?ーーー
ーーー強さは関係ないはずだけど……。ーーー
イェリティア王妃は何かを調べるようにジーと僕を見ている。
ーーードゥノーがつけてる首輪と指輪は?ーーー
ーーーあ、これは友達がくれたんです。首輪は殿下からで、殿下のスキルが入ってます。こっちの指輪は縁結びの指輪だと言って友達がくれたんです。この『黒い手』もこの指輪のスキル封じの石に入れてくれたスキルなんですよ。ーーー
イェリティア王妃はドゥノーの手を取り指輪を触っていた。
ーーーこの石にスキルを吸い込む力があるわ。ーーー
ーーーえ?そんなことは言ってなかったと思いますけど。ーーー
確かハンニウルシエ王子の『黒い手』とラビノアの『回復』、ミゼミの『隷属』を入れていると言っていた。スキルを封じるスキルというものが存在するとは聞いたことがない。
右手の中指にはまった指輪の石がキラリと光る。
仮にこの指輪の石に吸い込む力があるとする。そのお陰でドゥノーがここにいるのだとしたら…。
この指輪を使ってイェリティア王妃の身体を起こせないだろうか。
この首輪と指輪もドゥノーと一緒に過去に来ている。だから半透明なのか、それとも外してみたら実態を表すのか、消えるのか…。消えるのは嫌だ。皆んながくれた贈り物なのだ。宝物だ。
未来の物は過去では消える。持ってきた人間がいるうちは消えなかった。そう聞いている。どういう仕組みなのかは分からないけど、北離宮で殿下がそう皆んなに説明していた。
あの時はドゥノーには関係のない話だと半信半疑で聞いていたけど、こうやって殿下の『絶海』で過去に来てみて現実味を増した。
スキル封じの石はスキル持ちがスキルを送れば、そのスキルを封じ込めて使えるようになると思っていたけど、実は持ち歩くと近くのスキルを吸い込んじゃうとか?
だったらここにスキル封じの石を置けば、イェリティア王妃の『眠りの守護者』を吸い込んで無効化することが出来るんじゃない?
ドゥノーば右手を握る『黒い手』に話しかけた。
ーーー僕を現在のこの部屋に連れて来れる?ーーー
『黒い手』からもう一本枝分かれして手が生え、その手がフリフリと手を振る。ダメってことかな?
ーーーうーん、じゃあ、レナーシュミ・アシュテ令嬢に襲われて『絶海』に入った直後のこの部屋に来れる?その時間なら過去で半透明の状態で来れない?ーーー
現実に戻ると実態になるので、王妃のスキルで守られたこの部屋に入れないのではと思った。ギリギリ過去ならば、今と同じように入れるはず。
『黒い手』は握り拳を作りウンウンと頷いた。聞いた話じゃ手以外にも口も作って話せると聞いていたのに、何で手でジェスチャーしてるんだろう?
ドゥノーの右手を握った『黒い手』がグンッと引っ張る。
ーーー王妃様!待っててください!ーーー
イェリティア王妃は心細そうに頷いた。
ーーーええ、待ってるわ。ーーー
ドゥノーも力強く頷いて『絶海』の中へ飛び込む。
待ってて下さいね!王妃様!
ユンネ達はテーブルの上の水晶をずっと見ていた。
テーブルにはお菓子と紅茶を並べて、クッキーをポリポリ齧りながらユンネが口を挟む。
「ドゥノーってば、困った人見ると助ける癖大丈夫かなぁ。」
「いい子ですねぇ、ドゥノー君。」
ユンネのカップに紅茶を注ぎ足しながらラビノアが同意した。
「ドゥノーがんばれ~。」
ミゼミはさっきから大好きな甘いものを食べるのも忘れて夢中で見ていた。子供の頃のルキルエル王太子殿下を見ては可哀想と涙をポロリと出したりしている。
「ハンニウルシエ王子は何で『口』を出さないんですか?あっちの方が喋れませんでしたっけ?」
ユンネは王子に尋ねた。王子は一人掛け椅子に座っているのだが、ホトナルが徐々に攻めてきて狭い椅子の上で格闘していた。ホトナルが王子を抱っこしようとしているのだ。王子は腕を突っ張って押し除けようとしたり自分が降りようとしたりしているのだが、力負けして身体半分ホトナルの上に乗っかっていた。
ユンネとしては別にもう諦めて乗っかってていいんではと思っている。
「…………口は、作りたくない。」
「何でですか?」
ハンニウルシエ王子は無言になった。代わりにホトナルが明るく喋り出す。
「どのくらいの精度があるのか調べる為に、この前作ってもらって調べたんですよ~。もうほぼ人間と一緒!舌とかちゃんとあるし揉んだり擦ったりすると暖かい感触があって、王子に感覚も繋がってるからなんか面白くて弄り倒してたら嫌がるようになったんですよね。」
王子の動きがピタリと止まった。その隙にホトナルが王子を捕まえてしまった。器用にドゥノーの様子をメモりながら、しっかりと捕まえている。
態と嫌がること言ったんだろうか。それともこれが素か。
水晶の中のドゥノーが『絶海』の中に入るのが見えた。
「ほう、面白いことをやっているな。」
仲良いなぁと二人の格闘を眺めていると、どすの利いた声がユンネの背後から聞こえた。
皆んなビクゥと震える。
「あ、ルキルエル王太子殿下、お疲れ様で~す。」
ユンネがヘラリと笑って労う。
「『絶海』が開いたから急いで帰ってきてみれば…、お前達は何をやっている?」
「ええ~~~と。」
ルキルエル王太子殿下が出てきたであろう『絶海』から、ファバーリア侯爵とソマルデ黒銀騎士団長、アジュソー白銀騎士団長が続いて出てくる。
ユンネは旦那様~~~と救いの目を向けた。チラリと主人を一瞥して、エジエルジーンはユンネとルキルエルの間に立つ。ソファに座って背もたれに隠れて頭だけ出していたユンネが、エジエルジーンの服を掴んで王太子殿下を覗き見た。
「ドゥノーを見守っています!」
ユンネは堂々と隠れながら言い切った。
「ほう、誰の仕業だ?」
皆の視線がソマルデに集中した。ルキルエルがお前か、と厳しく視線を送る。
「言い分を聞こうか。」
ルキルエルのいつにない低い声に、ラビノアはハラハラと見守っていた。
「あるお方からの依頼です。」
「………どんな依頼だ?」
ルキルエルの眼光は鋭い。対してソマルデの表情はいつも通り変わらず穏やかに微笑んでいる。だからと言ってソマルデが穏やかな人間だと思っている者は一人もいない。
「未来を憂えるお方から、王太子殿下の婚約者候補様との仲を進展させて欲しいと言われまして。」
「それでドゥノーか?」
「左様で御座います。殿下が与えられたスキル封じの石がついた首輪を使用させていただきました。」
それならばルキルエルが『絶海』を使ったとしても、過去に行ったドゥノーが強制的に戻されることはない。別の人間が『絶海』を使用したと認識されるはず、そうソマルデは予想していた。
後は王太子殿下が直ぐには帰って来れないような、なるべく遠くの場所に行った時、『瞬躍』をもつホトナルを適当な理由で残して行けば時間稼ぎができる。
なるだけドゥノーにはルキルエルの過去に関わらせるようハンニウルシエ王子に調整させた。時と場所を指輪の方に設定して、『黒い手』に案内させるようにしていた。
ソマルデはニジファレル宰相から過去の出来事を事細かに聞き出して予定を組んだのだ。
「これは俺の過去に行かせたのか?そして仲良く鑑賞会でも開いたのか?」
ルキルエルのこめかみに青筋が見える。目がすわってて怖い。今まで仲良くお菓子を食べながら鑑賞していた面々は震え上がった。
「殿下、お怒りは私にお願い致します。」
ソマルデもエジエルジーンの隣に立ち、ユンネの横に座っていたラビノアを隠した。
ミゼミはアジュソーがこっそり手招きをした為、真っ先にアジュソーに引っ付いてしまっている。
ルキルエルが腰に差した剣を抜いた。
「では表に出てもらおうか。」
本気で怒る王太子殿下を相手に、ソマルデは悠々と礼をとった。
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