氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います

黄金 

文字の大きさ
上 下
84 / 98
番外編

84 ドゥノーの優しい風⑤

しおりを挟む

 ドゥノーは帰れなくなった。
 どうやら指輪から出ている『黒い手』が道案内をしてくれていると気付き、手を引かれるがまま過去にいることになってしまった。

ーーー次はどこ行くの?ーーー

 返事はないのだが、手は案内先に行く時はクイクイと引っ張っていく。
 ルキルエル王太子殿下の六歳の誕生日は普通に行われ、そこで次の婚約者が決められていた。
 王族って大変だなと思う。

 『黒い手』はどんどん王宮の奥へ進んでいく。ドゥノーは半透明で幽霊みたいな存在だからか、フワフワと飛ぶように移動が早い。
 王宮の奥まった場所に辿り着いた。現実では入れない所だ。

ーーーここは?ーーー

 一つの離宮に入ってしまった。白薔薇が咲き誇る美しい宮の広い部屋に到着する。白い寝台には女性が寝ており、薬品の匂いがした。

 誰?
 髪と睫毛は金色だが繊細な顔立ちがルキルエル王太子殿下と似ている気がする。あの人も黙っていればこんな感じなのだが、口を開ければ傲慢だし、目力が強いので印象は真逆だ。

 マジマジとその人を見下ろしていると、クスクスと笑い声が聞こえた。
 え!?と驚き振り向くと、ドゥノーと同じように半透明の女性が立っていた。
 
ーーーゆ、ゆ、幽霊!?ーーー

 慌てるドゥノーの様子に、その女性は口元に手を当てて涙を浮かべて笑っている。
 よく見るとここに寝ている女性じゃないだろうか?

ーーーえ?貴方は?ーーー

 女性は笑うのをやめて優しく微笑み掛けてきた。

ーーー私はイェリティア・カルストルヴィン。この国の王妃よ。ーーー

 ドゥノーは驚き息が止まった。






 
 イェリティアは確かに王妃の名前だった。病気でずっと後宮に療養中としか知らない。多分誰に聞いてもそういう返事しか返ってこないだろう。
 イェリティア王妃はルキルエル王太子殿下の実母だ。子供はルキルエル王太子殿下しかいない。ニジファレル宰相は側妃の子供だったし、兄王子達も下の王子王女達も皆、母親は違ったはずだった。

ーーー私はね、薬で眠らされているの。ーーー

 王妃は驚きの事実を教えてくれた。
 イェリティア王妃には固有スキルがあった。『眠りの守護者』というスキル。夢の中で守護対象を守ることが出来る。その代わり起きている時は発動しない。

ーーー誰を守っているんですか?ーーー

 イェリティア王妃は静かに笑って答えた。

ーーー勿論、私の夫、国王陛下よ。ーーー

 とても愛しているからという表情には見えない。もしかして無理矢理?
 ドゥノーの考えが分かったのか、イェリティア王妃は自分が眠るベットに腰掛けドゥノーを見た。

ーーー薬で眠らされているの。たまに起きるのだけど、その時だけルキと会う許可が降りるのよ。ーーー

 親が自分の子に会えないのだ。
 
ーーー逆らえないのですか?ーーー

ーーー逆らったら私の実家は潰されたわ。ルキが大事なら大人しくいう事を聞けと言われてるの。あの子はまだ小さいでしょう?それで仕方ないから薬も飲んで眠って陛下を守護しているのだけど……。最近起きれなくなってきてるの。ーーー

 怖いわ…、とイェリティア王妃は呟いた。

ーーー今身体に戻ることは?ーーー

 金の髪を揺らしてフルフルと首が振られる。

ーーー身体が起きないと多分戻れないの。ーーー
 
 ドゥノーは目の前で眠る王妃の身体を見つめた。
 クンクンと『黒い手』がドゥノーを引っ張り出した。
 え!?いま?とドゥノーは慌てる。
 王妃は何かを察したのか手を振っていた。

ーーーまた会いましょう。ーーー

 美しく笑い別れを告げられる。
 ドゥノーは『黒い手』に引きずられるように、また『絶海』の波の中に放り込まれた。

「ぶぶっっっぷはぁっ、もうっ、急すぎるよ!次はどこ行くの?」

 ユラ~と手は泳ぐように波の中を進み、また目の前に光が見えた。今度は早い。どこに行くつもり?元の場所?
 ドプン、と身体が表に出る。
 そこはまた王宮の中だった。

ーーーどこだ?ここ。ーーー

 地面を蹴ると半透明の身体はフワリと浮いた。便利だ。キョロキョロと見回すとルキルエル王太子殿下がいた。王宮は広いのでドゥノーにはここがどこだか分からないが、あまり使われていない離宮のようだった。
 半透明の身体になると建物も意識すれば透けて見える。
 家紋を入れた旗を掲げ鎧を着た兵士達に囲まれて、ルキルエル王太子殿下が立っている。年は少し上がったくらい?でもまだまだ子供だ。

「まさか婚約者の家から裏切られるとは思いもしなかったな。」

 無表情に殿下は相手に話しかけていた。
 そういえば二人目の婚約者は兄王子の母親の生家と結託してルキルエル王太子殿下を亡き者にしようとしたんだっけ。
 でも結果は………。
 ルキルエル王太子殿下の圧勝だ。スキル『絶海』に皆沈められた。溺死した死体の山が『絶海』の中から現れるのを、城の騎士達が青い顔で見守っていた。
 殿下は自己防衛をしただけなのに、化け物を見るみたいな目で遠巻きに見られている。
 
ーーーでも泣かないんだ……。ーーー

 夜まで様子を見ていたけど、ルキルエル王太子殿下は泣いていなかった。確か前回の婚約者の死亡から一年も経っていないはず。
 急に大人びたようで悲しくなった。
 ヨシヨシと銀色の頭を撫でると、赤い瞳がパッと上を向いた。

 え!?見えてないよね!?

 驚いたけど見えてはいないらしい。ホッと息を吐く。見えてても僕が現在に帰ったら忘れているはずなので大丈夫だとは思うけど、見られるのはちょっと気不味い。普段はこうやって頭を撫でさせてくれるような存在ではないのだ。

 王太子の部屋から離れてフワフワと空に上がる。

ーーーあっ……!ーーー

 イェリティア王妃がまたいた。ドゥノーが空に来るのを待っていたかのように微笑んで浮かんでいた。

ーーーまたお会いしたわね。ーーー

ーーーこんばんは。ーーー

ーーー貴方は誰なのかしら?ーーー

 イェリティア王妃に尋ねられても、答えていいのだろうか?未来から来たと言って信じてくれる?信じたとしてもドゥノーが立ち去れば忘れてしまうのでは?
 それとも特殊な状態の王妃ならば覚えていたりして?
 ドゥノーはうーんと考えた。

ーーーとりあえず僕の名前はドゥノーです。ーーー

ーーーそう、ドゥノーよろしくね。あの子に優しくしてくれて有難う。ーーー

 どうやらイェリティア王妃はドゥノーにお礼を言うために待っていたらしい。
 王妃がドゥノーにお礼を言う理由が理解出来る。ルキルエル王太子殿下には味方がいない。王妃は眠り続け、その実家も今はない。後ろ盾もなく側近もいない。あるのは自分自身のスキルのみ。それだけで今命を繋いでいる。
 王族の中で他にスキルを持つ者が産まれたら、もしかしたら貴族達の殆どはそちらに流れていくかもしれない。ルキルエル王太子殿下が亡くなれば、後はスキル無しばかり。その後ろ盾に立ち政権を握ろうと考える者が多そうだった。
 とても今現在のルキルエル王太子殿下からは考えられない状況だ。決して最初から安全な道を歩いてきた訳ではないのだ。自分で作り上げてきた地盤なのだろう。
 
 クンクンと手を引かれた。

ーーーえ!?また!?ーーー

 イェリティア王妃が寂しそうな顔をした。

ーーードゥノー、また来てね。ーーー

 あ………、と言い掛けたが『黒い手』は時間がないとばかりに問答無用で『絶海』の中に引っ張っていった。

「もうっ!なんでそんなに急ぐのさ!?」

 ドゥノーは怒ったが進む速度は変わらない。
 次もあっという間に光に近付きポイっと外に放り出された。

ーーーわっ!?ーーー

 そこは戦場。
 傷付いた騎士達が倒れる中、幼いルキルエル王太子殿下がげきを飛ばしていた。

「続けっ!」

 ルキルエル王太子殿下の『絶海』で相手方の兵士が飲み込まれていった。それでも次々と来る兵を屠るべく、殿下達は進み切り伏せていく。
 そうだ、初陣だ。
 まだ八歳でこの人は戦場に出たのだ。
 もっと上の兄王子や陛下だって若い。なのにルキルエル王太子殿下が行くように命じられた。結果としては勝ったけど、子供が経験していい場所じゃない。
 
 酷い臭いだ。すえたような吐き気をもよおす臭い。
 騎士達は勝って浮かれているけど、殿下は部下を労ってからテントに戻って行った。

「今日も、来ないのか……?」

 ドゥノーはついて行ってその呟きを聞いた。何かを待っているんだろうか?
 テントの中も外よりはマシだがやっぱり臭う。
 ドゥノーはうーんと考えて、半透明のジャケットを抜いた。学院でレナーシュミ嬢に攻撃を受けて、そのまま殿下の『絶海』で過去に来ているので、ドゥノーはずっと制服だった。
 脱いだ上着でパタパタと風を起こす。
 
ーーーお、少しは風が吹くのか~。ーーー
 
 こんなどんよりとした暗いテントの中にいたっていい事は無いだろうけど、少しは空気が綺麗になるようにと風を起こしてみる。

 八歳の子を戦場にやるか?普通。いくらスキル持ちだからって……、とドゥノーはブツブツ文句を言った。
 上着をパタパタするのに夢中で気付いていなかったが、ルキルエルはジッとドゥノーの方を見ていた。

「ここら辺?」

 急に殿下の顔が目の前に現れた。ドゥノーはひゃあっとびっくりする。キラキラと宝石のように輝く瞳が飛び込んできたのだ。

ーーーえ?気付いて………るわけじゃないのか……。ーーー

 ルキルエル王太子殿下の目は彷徨っていた。なんだが残念そうだ。
 さっきよりは顔色が良さそうに見える。
 ドゥノーはルキルエル王太子殿下の銀色の髪をくしゃくしゃと撫でた。触れるわけじゃないけど、こうやって髪に指を通すと僅かに銀髪が揺れるのだ。

ーーー殿下は凄い人ですね。あんなに立派な騎士達を大勢連れて勝利を掴んでしまうんです。こんなに小さいのに、貴方は既にこの国の王なんですね。ーーー

 ぎゅと抱き締めた。半透明の身体は透けて通り過ぎてしまうけど、腕を丸く作って抱き締めるように包み込んだ。

「!」

ーーー貴方の未来は明るい。だからそんな暗い顔は似合わないです。ーーー

 ドゥノーが知るルキルエル王太子殿下は不遜で傲慢で口が悪い。怖いもの知らずでドゥノーにちょっと意地悪だ。

ーーーお疲れ様です。殿下。ーーー

 ドゥノーはまた『黒い手』に引っ張られた。どうも急がされる。なんでそんなに急ぐのか。
 去り際にルキルエル王太子殿下が心細そうにしたのが一瞬見えた。
 
 うぐっ……、あの表情心に突き刺さるなぁ。置いていくのが悪人みたいだ。
 これは過去だと言い聞かせても、あの表情は暫く忘れきれなさそうだと思った。


 結局ドゥノーはルキルエル王太子殿下の元婚約者五人の死を見た。
 一人目は毒殺。二人目は裏切り。三人目と四人目は謀反。婚約者の生家だからルキルエル王太子殿下が討伐に出たのだ。ニジファレル宰相の話では兄王子共々討ち取る為に、そこの家の娘と婚約した。やらなければやられる。そういう時代だったらしい。
 五人目は本当に選んだ婚約者だった。男性だけどスキルを持つ人。年上で優し気で、僕でも仲良くなれそうだなと思えるような人だった。

「ごめんね。僕はやっぱり好きな人と生きていきたい。」

 この時点で残った兄は二人。その片方と恋仲になった。その兄王子も優しそうで、ニジファレル宰相に似ている。

「………貴方は兄と共に逃げたとしても国から出られません。どこに行くと言うんだ?」

 厳しい赤い瞳が二人を見据えた。十歳になる前の子供の顔だろうか。
 殿下は二人を止めなかった。炎を生み出すスキルは二人を飲み込んでいった。

「来世なんてあるかどうかも分からんものに、夢見てどうするんだ……?」
 
 本当にね。同感だよ。もっと堅実的な未来を考えられなかったの?ルキルエル王太子殿下はダメだなんて言ってない。周りの大人達が言っただけだ。家が王家が二人を押し潰して殺したんだ。

ーーーだから貴方のせいじゃない。ーーー

 赤い瞳は力強くて、決してこんなことでは揺らがない。先の先を見て、貴方は進んでいくんだね。とっても強い。

 見えないだろうけど、ドゥノーは殿下の前に浮いた。風に靡いて浮いた前髪が、滑らかな額を見せていたので、祝福代わりにキスをした。

ーーー貴方は成功し続けるけど、その心が疲れて眠れない夜もあるだろうから、今日はぐっすりと眠れますように………。ーーー

 ドゥノーはまた『黒い手』に引っ張られて『絶海』の中に消えた。









 ルキルエルの額に涼やかな風が吹いた。
 今日も風はやってきた。濁った空気を吹き飛ばし、明日があるのだと囁いていく。
 何も見えない。匂いもしない。何かを話しかけてくれるわけでもない。
 
 それでも、たまに吹くこの風が、ルキルエルに希望を与えてくれていた。



















しおりを挟む
感想 699

あなたにおすすめの小説

何も知らない人間兄は、竜弟の執愛に気付かない

てんつぶ
BL
 連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。  その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すことすら躊躇っていた。  弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。  むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。  だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。  人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――

異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話

深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?

モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた

マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。 主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。 しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。 平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。 タイトルを変えました。 前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。 急に変えてしまい、すみません。  

【完結】エルフのじぃさん(900)若いオトコ(40)に求愛される! 

志麻友紀
BL
「湖のアルマティよ、あなたは美しい。その湖の色の瞳も、美しい白銀の髪も……」 「この髪は白髪なんだがな……」 「ハーフエルフのあなたは900歳。俺は40歳、人間は長く生きて100年だ。あと60年俺が生きたとしても、あと40年もあなたを未亡人のまま残していくことを思うと……」 「誰が未亡人だ!馬鹿者!」  ハーフエルフのアルマティはレジタニア国王ウーサーの求愛を以前より受けていた。ウーサーは40の男盛り、なにが悲しくて900歳のエルフのじじぃになど夢中になっているのか?と思う。 しかし10歳のときより育てた愛し子は、一向に自分を諦める気配もない。  仕方なくお試しで一度抱いてみるか? とアルマティはウーサーとひと夜を共にする。そしてウーサーが寝ているあいだに彼に自分への恋心だけを失わせる忘れ薬を飲ませるのだった。  翌日、ウーサーはアルマティと愛し合った記憶をすっかりなくしていた。アルマティもまたいつもと変わらぬ態度で彼の背を見送る。  しかし、その胸は“再び”犯した罪への記憶に囚われていた。 そう、アルマティは過去にもウーサーに自分への恋心を忘れさせる薬を飲ませたのだった。  雨の宿に閉じこめられた十日間。18の彼の情熱に押し流されるように抱かれた。そして、その記憶を奪った。  しかし、二度も忘れ薬を使ったことでウーサーは夢魔に囚われて倒れる。  アルマティは夢魔を倒すためにウーサーの夢の中へとはいる。  夢魔を倒せば彼はすべての記憶を思い出す。  勝手に恋心をうばった自分を彼は許さないに違いない。  その覚悟をもって……。 ※私的にはハッピーエンドなんですが、色々ご意見あるとおもうので、ハッピーエンドのタグはあえてつけません。でも、私のお話なのでハッピーエンドです。

モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中

risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。 任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。 快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。 アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——? 24000字程度の短編です。 ※BL(ボーイズラブ)作品です。 この作品は小説家になろうさんでも公開します。

【完結】僕の異世界転生先は卵で生まれて捨てられた竜でした

エウラ
BL
どうしてこうなったのか。 僕は今、卵の中。ここに生まれる前の記憶がある。 なんとなく異世界転生したんだと思うけど、捨てられたっぽい? 孵る前に死んじゃうよ!と思ったら誰かに助けられたみたい。 僕、頑張って大きくなって恩返しするからね! 天然記念物的な竜に転生した僕が、助けて育ててくれたエルフなお兄さんと旅をしながらのんびり過ごす話になる予定。 突発的に書き出したので先は分かりませんが短い予定です。 不定期投稿です。 本編完結で、番外編を更新予定です。不定期です。

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺

福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。 目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。 でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい… ……あれ…? …やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ… 前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。 1万2000字前後です。 攻めのキャラがブレるし若干変態です。 無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形) おまけ完結済み

イケメンチート王子に転生した俺に待ち受けていたのは予想もしない試練でした

和泉臨音
BL
文武両道、容姿端麗な大国の第二皇子に転生したヴェルダードには黒髪黒目の婚約者エルレがいる。黒髪黒目は魔王になりやすいためこの世界では要注意人物として国家で保護する存在だが、元日本人のヴェルダードからすれば黒色など気にならない。努力家で真面目なエルレを幼い頃から純粋に愛しているのだが、最近ではなぜか二人の関係に壁を感じるようになった。 そんなある日、エルレの弟レイリーからエルレの不貞を告げられる。不安を感じたヴェルダードがエルレの屋敷に赴くと、屋敷から火の手があがっており……。 * 金髪青目イケメンチート転生者皇子 × 黒髪黒目平凡の魔力チート伯爵 * 一部流血シーンがあるので苦手な方はご注意ください

処理中です...