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61,レナの出産

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「あなた!レナが出産しそうよ!でも邪魔だから遠くになさい」






レナの誕生日の後も、開発は続いている。
レナがいつものネーミングセンスを発現させた。

「北領地の街とか、ただ街と呼ぶのだとどこの事かわからくなるのです。」
「今日から北の領の街は『キタ街』と命名するのです!」

「レナはやっぱりレナね…」
「そうだないつものレナだ…」

「なんでですか!」

「でも名前があった方がわかりやすいわね、街も村も一気に増えちゃったし、レナの様に安直な名前の方が覚えやすくていいかもね」
「そうでしょう、さすが姉さんです」
「ちなみにお母さんの領の街は家名から取って『ミナモトの街』です」
「まぁ領地の中心地だし無難だな」
「そうね」

「今後思いついたら村にも名前を付けるのです」
「シンとサチもしゃべれるようになったら参加しましょうね~」
「「あい」」

「?」
「今返事しなかったか?」
「わたしにも聞こえたわ」
「さすがシンとサチなのです」
「「あい」」


我が子の成長が頼もしく見える…パパ嬉しいぞ…

我が子で思い出したが、我が子のように育ててるマドーラだ

彼女もこの前、誕生日を迎えていた。

今回で13歳、まだ成人前だけど体は確実に女の体に成長している
最近自身をもって話せるようになったのか語尾が聞き取りにくいのも少なくなった。

俺は食事を豪華にだけでなく、ちょっとしたプレゼントも用意した。
そんなに高くないネックレスだけど、魔法耐性があるので自分の魔法で炭になったりはしない。

妻達には文句言われたが結婚式の時色々買った事を話納得させた。
次回の誕生日はプレゼントも追加かな

そしてマドーラの能力だ

名前:マドーラ(女) LV:80
年齢:13new
武技:暗器(強)、杖術(強)
魔法:すべて(強)
スキル:魔力調整、魔力蓄積、手加減 
称号:女神の弟子。ママの弟子。勇者に尽くす者。双子の通訳new

「マドーラももうLV80か」
「兄様のジュースのおかげ」
マドーラとはHはしてない、成人前の子に手を出すのか抵抗があるからだ。

「ふふ… マドーラ、あの子達の通訳の称号もあるわよ」
「そうでうね師匠」
「マドーラがいると会話が成り立つので便利なのです」
「はい姉さま」

「お、マドーラ、ママがお前の為にプレゼントを用意してやったぞ」
「ありがと、ママ」
「それでこの本の山がプレゼントですか?」
「あぁレナがまだ見た事のない知識の本だけさ、あたしはもう覚えたがな」
「あぁボクとお母さんの差がまた増えたのです…」
「それならマドーラから見せてもらえばいいだろう」
「うぅ、マドーラお願いするのです…」
「はい姉さま、今度見にきてください」

「今日はマドーラの祝いか、よし!酒だ!」
「お母さんは祝いじゃなくても飲んでるのです…」
「まぁ細かい事は言うな、それよりレナ?アレは用意できたんだな」
「はいです、マドーラ特性ポカポカジュース+αなのです」
「レナ?それってなにかしら?」
「よく聞いてくれたのです姉さん、これはボクがマドーラの好みに合わせた今回限りの特性ジュースなのです」

「姉さまありがと」
「これを飲めばLV99もあと一歩、早く限界の試験を超えるのです」
「うん、頑張る」

「限界と言えばさぁ、あたし199から上がらないんだよなぁ…」
「それも驚きですがいつのまに199にしたのかも驚きです…」
「それとお母さんは子供がほしいって言ってましたが父親候補は見つかったのですか?」
「あぁ、ユキャールとかテキトだろ?あの2人と作ると色々面倒なのさ」
「俺もその件でテキトさんと話したことがあります」
「ならばあたしの考えもわかるだろ?」
「俺の考えがあってれば作れない理由はそれだと思ってます」
「まぁそういうことさ」

「あたしもまだ20代だからバンバン産める歳なんだけどねぇ、レナは成人してるし、まもなく血の繋がった孫もできるだろ?」
「それを考えるとあたしの子が可哀そうになってさ」
「さすがに気にするな。とは言えませんね」
「東も形にはなったがまだ目を離せないし、そんな事してたらロナが生まれて婆になっちまうさ」
「今さらっと母さんの歳が出たわね…」
「ボクは知ってますけど言ったらお母さんに何をされるのかわからないのです…」

「そういうことで自分で産むんじゃなくバーバとして孫を育てようかと思ってるのさ」
「まだスピカも産むだろ?レナも次がありそうだし、その頃にはマドーラもってなるさ」
「私の赤ちゃん… 兄様がいい…」
「おぉ!マドーラ!第三夫人候補か!」
「それに関しては俺に決定権はありませんので、スピカとレナで話してください」

「あはははっは!」

マドーラの誕生日はこんな感じだった。

そしてマドーラの爆弾発言はこの後俺に大きく影響した…


「「パパ ママ」」
「「ラー クー」」

「あぁマドーラの所に行くのか」
「「あい」」

「マドーラはそこにいるから気を付けてな」
「「あい」」

子供達はマドーラの所へ走って行った…


「ねぇあなた?」
「ん?」
「マドーラの第三夫人の件だけど」
「うん」
「わたしはマドーラが良ければてマドーラは良いと思ってたわね…」
「そうだな」
「わたしは第三夫人いいと思ってるわよ」

「それが意外だった…」
「もちろん最初はレナが第二婦人になるのもイヤだったわよ」
「でも今は考えが違う」
「どう変わったの?
「あなたが身内だけとは言え、色んな子に種をばら撒いたからそれを受けた子だからいいかなぁって」
「その言い方だと俺が種馬みたいな言い方だな…」
「まぁ!称号にも付いてるのに否定するの?」
「そういやそうだった…」

「まずは成人になってからの話さ」
「それもそうね」
「あとルナさんが限界超えないのも気になる」
「わたし達は内容もなく勝手に上がっちゃったけどね」

「内容を言わないだけで条件がある気がするんだ」
「そうね、ルナさんだったら…例えば『孫の顔を見ろ』とか?」
「ありえそうで怖いわ…」
「でもそれならまもなく達成でしょ?レナの出産はまもなくだし」
「スピカの時はあっさりだったからな、聞いてた出産と全然違うから拍子抜けしたと言うか…」
「まぁ難産よりましだわね」
「そうだな」

「あ、ちょっと念話ね」

スピカは念話で会話してる、表情を見る限り結構大事な話の様だ。

「あなた!レナが出産しそうよ!でも邪魔だから遠くになさい」
「遠くになさいって…」
「わたしの時のように生まれるまで大人しくしててって事よ」
「わかった」
「じゃぁわたしは現地に向かうわ」
「俺はゆっくり向かうよ」
「そうしなさい。じゃまたあとでね」

レナが出産か… これで俺の子は3人になってもっと賑やかになるか…

俺がレナの部屋の近くに来るとお手伝いさんがやってくる

「おめでとうございます」
「は?早すぎません?」
「スピカさんの時の様に超安産でした」
「そうですか…」
「まぁ安全な事はいい事ですよ。ささ、奥様がお待ちですよ」

俺は一応クリーンを使ってから中に入る。

「あ、旦那様おかえりなさい」
「ただいまっていつもの会話だな…」
「出産が順調すぎて産んだと言う実感がわかないのです」

「それでレナはロナの能力見れたの?」
「ボクは見れました。」
「シンとサチの時はスピカは見れなかったって言うけど何が違うんだろ?」
「多分ですけど、名前を付ける前か後の話かと」
「そう言えば俺が見たのって名前を付けた後だったな」
「だからそう考えたのです」
「なるほど、ロナは産まれる前から決まってたからな」
「じゃぁロナの能力出しますね」

名前:ロナ(女) LV:55
年齢:0
武技:短剣(刀)術(超+)、投擲(超+)、暗器(超)
魔法:身体強化(超+)、隠密魔法+、回復(中)、分身魔法++ 
スキル:並行思考++
称号:勇者と天使の娘。知的な子。勇者を倒せなかった者。闇に隠れて生きる者

「これはシンとサチの時のような感じだな」
「はいなのです。ボクと同じなのに加えお母さんの技術も入ってるみたいなのです」
「闇に隠れてってこの子とかくれんぼしたら絶対見つけられないじゃないか…」
「ふふ… 戦う前から負け確定ですか」
「さすがレナの子だ」
「あれ、初号が変わったのです」

勇者を倒せなかった者→勇者に負けを認めさせた者

「はは… かくれんぼの件で変わったのか…」
「それにLVは低いですけど、シンとサチもロナに勝つのは難しそうですね」
「あの子は猪突猛進炭タイプだからな」
「この子はシノビタイプです、闇に隠れて気付かずダメージを与える…」
「この子が歩くようになった時、最初の犠牲者は俺だな…」
「あぁ!旦那様落ち込んじゃダメなのです、ボクのおっぱい… はやめたほうがよさそうですね…」
「あぁさすがに2度目になれが俺も学習する…」

そんな会話をしてたらロナを綺麗にしたスピカが戻ってきた

「あ、あなた来てたのね」
「姉さんお手伝いありがとなのです」

「まぁわたしも経験者だしね」
「姉さんもロナの能力たと思いますがどうです?」
「この子もすごいわね、シンやサチとは違うタイプだわ」
「ボク達も同感なのです」
「おそらく3人の中で色んな意味でロナは1番でしょうね」
「どういうことですか?」

「まだ今の段階でしか言えないけど、戦闘じゃ勝てないでしょ?言い争いになっても勝てないわ」
「大きくなってシンやサチがロナの様な相手にどう戦うか覚えたらいい勝負になると思うけど」
「今じゃ分身に惑わされておしまいよ」
「しかも+付きですからね…ボク達でも大丈夫か不安なのです…」
「さぁ恒例の儀式よ」
「?」
「あなた、ロナの顔に近付いて頂戴」
「おい…」

俺は恐る恐るロナの顔に俺の顔を近付ける…

なでなで…

「おぉ!」
「ちっ面白くないわ!」
「姉さん…」
「そうか、レナのおっぱい奪ってないから攻撃しないんだわ」

「レナ!ロナにおっぱい飲ませなさい」
「生まれたばかりの赤ちゃんに無理させちゃダメなのです」

ゲシッ! 「痛…」

ロナの蹴りがスピカに当たる…

「ほら姉さんが無茶させようとしたからロナが怒ったのです…」
「やはり、あなたの子ね…」

「お、もう産まれちまったのかい」
「お母さん…」
「姉さまおめでとう」
「「だー」」

シンとサチも一緒だ

「マドーラ、ありがとです」

「シン・サチ、これがロナだ わかったか? 『ロナ』だ」
「お母さん…」

シントサチはロナを指差して
「「ろな」」

おぉ!

「さすがわたしの子ね賢いわ…」
「お母さんにはあまり見せたくないですがロナの能力見ますか?」
「まぁ見なくてもだいたいわかるけどさ」
「わかるのですか?」

「この子は一流所か世界一の暗殺者になれるさ」
「そんな能力ばかり揃えてやがる」
「ロナが相手だとシンやサチは大変だろうな」
「まぁ今はひっくり返っても勝てないさ」
「そして言葉でもあたしの孫だ口達者になるに違いない」

「ユーシャの話に例えるなら、シンがユーシャ・サチはサポート役・ロナは斥候&暗殺役って所かな」
「これじゃマオーが可哀そうさ、あたしがマオーならさっさと逃げ出すさ」
あはは!とルナさんは笑う。

「お母さん聞きたいことがある」
「どうしたレナ?真面目な顔してさ?」
「ユーシャの物語を書いたものお母さん?」
「あぁそうだが?」
それを聞いてレナは落ち込む…

「ボク…あの話大好きだったのに…」
「あれはあたしをユーシャ、爺をマオーにしたのさ」
「お爺ちゃんに負けたのに?」
「だからさ、腹いせに書いてばら撒いたらこれが流行しちゃってさ」
あはは!とルナさんが笑うんだが、この人ほんと何者だよ…

「爺にはまだ話してないさ、今なら笑ってくれそうだが、当時ならその物語のマオーのように人を滅ぼしに行っただろうさ」
「当時の爺なら『儂にこんな事をして許せん!人と共にその書物をすべて炭にしてくれるわ!』って言いそうだな」

人が滅んでなくてよかった…

「お母さんって人で言えばまだまだ若くてこれからなのに、中身の濃い人生送ってるよね…」
「たしかに長年生きた爺より、濃い生活してる自身はあるさ」
「ところでレナ、もう動けるだろ?明日は祭りになると思うから顔を出してやるといいさ」
「え?もうレナは動けるんですか?」
「これもレナにまだ教えてないが種族が関係してるのさ」
「あたしの種族は女しか生まれないのは知ってるだろ?身重だから?産後だから?そんなので体が動かなくなったんじゃ生きていけないのさ」
「たしかにボクは初耳です、そうなると疑問もあるのです」
「なんだ?」



「お母さんはどこでその知識を得たのですか?」
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