16 / 61
16,レナ
しおりを挟む
スピカが料理を作ってくれてた。見た目は微妙だが味は良かった。
味が良かっただけでも上出来だろう。
俺の覚悟は無駄になった。しかし明日の朝に反撃をしてくるかもしれない… と思ったが、そういう考えは改めるようにスピカから言われたので改善することにしよう。
俺は食事を終え後片づけをしている。スピカが作ってくれたのだ。後の事は俺が。と言いスピカには休んでもらった。
その後2人で温泉に入る。そこで明日から施設の建設が始まって行くことと、忘れていた俺の領の他の村を視察して温泉を作ってくると伝える。
「それいいね、どうせなら孤児院で見つけた効能があるお湯を探してみるのもいいかもね」
「そうすると、ここもそんなお湯が欲しくなるなぁ」
「ふふ… 忙しくてなによりでしょ。頑張ってね パパ」
スピカはそういうとお腹を撫でていた。
そこまで気にすることはないが、城を出てからスピカは俺をパパ呼ばわりするのが多くなったな。何かきっかけでもあったんだろうか?
「城を出てから俺をパパと呼ぶ事が増えたが何かあったのか?」
「え?ユキャール知らないの?ユキャールはパパになったんだよ?」
「俺には何のことかわからないが、スピカはそれを知る機会があったんだな?」
「えーっと… あの日ユキャールを倒した後に二度寝したでしょ?」
正確には倒されていないけどな…
「その時にわたしは妊娠しているって言われたの。それでパパと大切にしなさいって言われたんだ」
あの夢は俺が死にかけてる夢だけじゃなかったのか? それとも俺みたいに頭の中に声がしたんだろうか?スピカの言うことに嘘はなさそうだし、デキたものとしか考えよう。
「それで娘の夢で見た。お母さまになろうとして料理してみたわけか?」
「そう、だって娘ができて『ママはおりょうりできないの?』なんて言われたらショックじゃない…」
たしかにそうだ、俺も息子を稽古をして『パパ弱いね』なんて言われたら立ち直れないかもしれん…
「何か俺、有能な子供が出来そうで怖くなってきた…」
「それわかるわ、わたしもそう思ってた…」
お互い、立派なパパ・ママになろうと決意した。
風呂から上がり、ベッドに行く、ベッドの上で俺は妊娠中のHは大丈夫なのか心配になった。
「ん~わたしはそこまでの知識ないからなぁ、でも妊娠すると体調が悪くなるって言うし、そこまでは大丈夫じゃない?」
まぁ俺も知識があるわけじゃないから何とも言えないわけで、体調不良で気付くのがほとんどらしいし、そこまではみんなシてると思う。
「今日は無理せずゆっくりシようか」
「はい あなた」
この『あなた』呼びはH限定でなかった気がするが俺は気にせずスピカとのHを楽しんだ…
朝になり、俺はしばらく能力の確認をしてなかったと思い、久しぶりに確認してみる。
名前:ユキャール(男) LV:115
年齢:15
武技:すべて(超)
魔法:身体強化(超)、火魔法(強)、時空魔法(小)new、回復(中)new
スキル:異性精交(極)、手加減
称号:災難に巻き込まれし者。生還者+ new。女神を堕とした者。女神の揺り籠+。女神の新酒+。女神の勇者。
女神の扉を開けし者。ケダモノ+。女神のミルク。人類の限界を突破した者。超越者。堀師。
あれ?魔法が増えてる、回復(中)か
それと称号も増えてるな
時空魔法はこの前スピカから水脈の探し方を学んだ時のあれだろう。
生還者+:死の一歩手前から生還した者。これで少しは体を労わりなさい! 回復(中)
あれ?俺っていつ死にかけた?スピカの夢の中の話じゃなかったのか?
まぁ回復も覚えたことだし、深く考えない事にした。
スピカも目を覚まし、俺は能力の話をする。「たしかにそうね見てみるよ」と言いスピカも確認する。
名前:スピカ(女) LV:115
年齢:15
スリーサイズ:B84(B) W65 H85
武技:弓術(強)
魔法:基本属性魔法(超)、時空魔法
スキル:魔力調整、魔力蓄積+
称号:勇者に尽くす者+。勇者から愛されている者+、勇者の橋に乗りし者 チョロイ者
人類の限界を突破した者。大魔導士。超越者。魔法先生。勇者の子を宿し者 new。
勇者の子を宿し者:おめでとう!勇者との間に赤ちゃんができました!これからママとして頑張ってね♪ 異性性交の効果を子供にも与えられる。
スピカの称号に妊娠の証があった、これは確実だな、しかも異性性交の効果が子供にもいくのか、生まれるまでヤりすぎると生まれた瞬間から限界到達者になったりするかもしれない…
それに、久しぶりに能力の確認をしたせいか、スリーサイズも出ているぞ。やはり肉付きはよくなっていたか… ゴンッ
「ユキャール… 余計な所は見ないの!」ゲンコツが落ちた…
「でもスピカ、称号で妊娠が確定してるぞ」
「う~… たしかにそうだね…何か釈然をしないけど…」
「それと異性性交が子供にまで与えらえるようだ。Hしすぎると生まれた子が最初から限界到達者になるぞ」
「たしかにやりすぎは危険だけど、本来LVって上げにくいんだし、子供が生まれたらその子とHなんてできないんだから今の内にLVを上げておくのもいいかもね」
たしかに恩恵が与えられるのは妊娠期間だけだ、問題は1回のHでどこまで上がるのか確認できないことだな。今までの俺たちのペースでいったら生まれた瞬間に到達者は確定だ。
「そこはスピカにはわるいがHの回数を減らすしかないな…」
「まぁしかたないね~、それよりユキャールは大丈夫?我慢できなくて他の子とヤっちゃったらその子がLVアップしちゃうよ?」
たしかに俺が他の子とHしたらその子のLVは上がる。なので誰もいいってわけにはいかないのだ。
「それもそうだが、スピカは俺が他の子とHしてもいいのか?」
「そりゃ嫌だけど、ユキャールは男爵だけで終わらないでしょ?側室の事も考えてるわよ!」
なんと!スピカはそこまで考えてくれてたのか… 残念残念だと思ってたのに成長したものだ…
「すまないスピカ、もしその時が来たら話し合おう」
「わかった… でもわたしが1番って事は忘れないでよ」
「あぁ俺の1番はスピカだ」
そう言って俺はスピカのおっぱいに顔を埋める。能力で確認したから確信したが、前より柔らかく、気持ちよくなった…
「甘えん坊のパパですね~」スピカはそう言って俺の頭を撫でてくれる。
スピカのおっぱいを堪能した俺は食事(スピカ作)をとり、昨日言った通り隣の村に行く。
今回は速足、もしくは走って移動する事にする、初めて街に来た時に道の確認はしているが、再度確認する目的もあった、ついでに害獣も探索する。
道に以上はなく2台の馬車が余裕で走れる広さを保っている。魔物と言うより害獣が多く、食べたら美味い奴らなので村の手土産ついでに狩りながら進んだ。
村に到着、俺がこの領に入って2つ目の村だ。今は収穫まで暇な時期なので村民は畑を確認し、ちょっと手を加えるだけの仕事をしていた。
俺は村長に挨拶に行く。
「あれ?あの時の兄さんじゃないか。久しぶりじゃのぉ。街から帰る所かい?こんな村だがゆっくりしていってくれよ」
気さくな村長だ、テキトも優秀だが村長も優秀なんだろう。
「村長、先日はお世話になりました。あの時は騙すつもりはなかったのですが、俺は王からこの領を賜りました。ユキャール・ミャケ男爵になります」
村長は驚いていた、兄さんと呼んでた人は実は領主様だったのだから。
「領主や男爵と言ってもこの前、ちょうど俺たちがここに来た時になったばかりなので右も左もわからないんですよ」
「だから学ぶ為に代官の所に向かったわけですね」村長の言葉使いがちょっと変わった。
「村長、俺に敬語は不要ですが、公の場ではお願いします。あと『様』と言われるのも肌がかゆくなるので街では大将とか子供達にはユキ兄様と呼ばれてます」
「それなら儂らもそのようによばせてもらおうかの、それと公の場とは詳しくわからんのでその時が来たら大将が教えてくだせえ」
そして村長と村について話をする。特に目立った物はないが、民が飢えないように代官が何とかしてくれてる。と言うのがこの村の認識のようだ。
俺は街に宿泊施設や商業施設を作り外から人を呼び込む政策を行う考えがあると説明する。
村長はそれを聞いて考える…
「街にそれを作るに儂らに負担がなければ反対はせん、ただそうなると、この村が通り道になり治安が悪くなるかもしれんのは頂けん」
金は出さんが治安維持を何とかしろって事か。
「村に資金面で負担を掛ける事はありません、すべて俺の金でやります。これもまだ言ってませんが俺とあの時いた彼女、まぁ妻なんですけど。俺たち2人は王からSSランクを拝命されてます」
村長はSSランクと言われてもピンと来ないようだ、俺は簡単に世界に数人しかいない強い人だと思ってもらえればいいと話した。
「なるほど、わしはAランクまでしか知らんので更にその上があるわけですな。そんな強い人がいてくれるならこの村・領も安泰じゃ」
「それと村長が心配している治安ですが、冒険者ギルドを呼ぼうと思ってます。冒険者ギルドと聞くと荒くれ者と言うイメージがありますが、俺の手のかかれば猛獣を犬にしてやります。そして村長の犬でここの治安を守ります」
犬とはまた大きく出たのぉと村長は笑ってる、そこで俺は低ランク時代俺たちに絡んだバカ共の話をした、鉱山事件と血祭り事件だ。それを聞くと村長の笑いは止まった。
「たしかにそんな事されたら犬になるしかあるまい。大将優しい顔して結構あくどいのぉ カッカッカ」
俺の考えに村長は安心してくれたようだ。
「それと街との連絡手段ですが、いちいち手紙でやりとりしてたら間に合うものも間に合わないかもしれません。この領すべてに繋がる魔道具を入れようと思ってます」
「そうしたらそれで大将に連絡すればいいわけか、それでもここに来るまで時間かかりそうだが…」
「心配いりません村長、俺が本気だせば街からここまで5分もあれば着きます」
「これはこれは頼もしい限りじゃ」
「この計画はまだ始まったばかりなので今すぐ何かやることはありません。今日は挨拶と今後のお話をしたかったのです」
「それと、今街では温泉が出てみなさん日々の疲れを癒しています。この村でも温泉を掘りたいと考えてますが、どこか浴場になりそうな土地はありますか?」
「おぉ温泉か!儂も若い頃入ったがあれは良いものじゃ。土地なら儂が案内しよう。さぁ行こうぞ」
村長は乗り気で俺を引っ張るように外に出てしまった。
村はそんなに大きくなくこれなら2箇所もあればここが街への中継地点になっても大丈夫だろう。
「村長。この村の広さを考えると2箇所は欲しいと考えています。なので分かれた場所に2箇所の案内をお願いします」
「では北のあそこと南のそこじゃな、あれなら大きく作っても問題ないぞい」
「わかりました。では俺はこれから作業に入りますのでできたら報告に行きますね」
「頑張ってくれ大将。儂はなにもできんが応援しとるよ」
俺は村長と別れ、壁になる木材を探しに森に入った。害獣を始末しつつ木を切る。こんな事してたら 称号に木こり が追加されそうだ…
そんな感じで森の奥に行くと深くフードをかぶった怪しげな連中がいた。何か唸ってるようだがここではよくわからん、俺は前に進んだ時落ちてた枝を踏む、『パキッ』と音を出してしまった。
「誰だ!!」連中が俺に気付いた。
「森に迷い込んだ者か、だが我らを見られて生きて返すわけにいかぬ!可哀そうだがここで死んでもらおう、行け!07号奴を殺せ!」
怪しげな連中がそういうと07号と呼ばれた小さい子は俺に攻撃を仕掛ける。速さはまぁまぁだが俺の敵ではない。ここで眠っててもらおう。
俺は07号を無力化にする。
「07号がやられたぞ、こうなったら全員でかかれ!!」
怪しげな者が全員で武器を持って襲い掛かる。全員ヤバそうな野郎だから殺っちゃっても問題ないかな?どうせここ俺の領だし領主様に武器を向けた反逆罪って事にしよう。
と言うわけで、07号以外 全員血祭りに上げ死体は穴を掘って埋めておいた。俺は07号のフードを取る。その正体は可愛い女の子だった…
「これどうしよ…」今日スピカと側室の話をした矢先である…
「まずはスピカに連絡だなぁ… 俺は気が重いのを耐えつつスピカに連絡した」
『スピカ俺だユキャールだ、今大丈夫か?』
『今は子供達を見てるだけだから大丈夫だよ?何かあったの?』
『簡単に言うと女の子を拾った』
『はぁ?犬や猫じゃあるまいし、なんで女の子なんて拾うのよ…』
スピカは呆れているようだ… そりゃいきなり女の子を拾ったっていったらそうなるよな…
『とりあえず情報が少ないから詳しい説明お願いね』
俺は村で村長と話して温泉の素材を求めて森へ、森の奥に怪しげな連中がいて襲われた。その1人がその女の子だったと説明した。
『本当にどうしたらいいかわからない案件ね、とりあえずその女の子と話しないと先に進まなそうね』
『わたしも今からその村にいくわ、あとは現地で話しましょう』
スピカとの話を終え、俺は女の子をおんぶして村に戻る… 女の子は柔らかかった。しかも大きい、スピカとどっちが大きいだろう… そんなことを考えつつ俺は村に着いた。
俺が村に戻るとスピカがいた。
「あら、結構可愛い子ね、どうするユキャール?側室にする?」
「突然何を言ってるんだお前は…」
「これって悪くないわよ、この子は何らかの組織の子でしょ?まだこの子の立ち位置がわからないから何とも言えないけど、これからもその組織はわたし達にちょっかい出すと思うのよねぇ」
たしかにその可能性は高い…
「それで、その子がこっちに付けば、ユキャールの側室候補としてユキャールはこの子とHできる。これで今日の朝の問題は解決。異性性交で強化したこの子も組織と戦える力を持つ。これ以上の案はないと思うんだけどなぁ」
「たしかにその案はわるくないと思う。スピカも俺の事考えてくれてうれしいよ。後はこの子が目を覚まして話できるかだな、組織に命令されて動いてたみたいだから目を覚ますとどうなるのか読めない」
「そこはわたしが見ててあげる。ユキャールは温泉でも掘っててこの子の目覚めを待ってればいいよ」
スピカにしては文句のない案だ、あのスピカがここまでになれるとは俺は嬉しい… これもママになる為の訓練か?
「ほらほら、関心してないで、その子を置いて温泉掘ってらっしゃい。頑張ってねパパ♪」
パパと言われ俺は気合が入る、俺も結構チョロイ者だな(称号に付かなきゃいいけど)俺は村長が指定してくれた所を掘る。
まずは浴槽、土地の広さが許す限り大きくしよう。だいたい男女20人ずつは入れるかな。
形と整え、表面を加工する、よし!立派な浴槽だ。さて水脈を探すか…。 ……。水はすぐ見つかるなぁ。問題は孤児院みたいな湯だ。
俺はお湯を見つけるがそれは街で出した深さに近い、俺はもっと深く探した…。 ……。あった、孤児院が10倍だとすればここは5倍だ俺はお湯から掘る、先のお湯にぶつからない様に掘り始めた。
2,30分位でお湯は出た、街の湯を同様結構熱い、俺はすぐ水に取り掛かった。
無事に水も出て浴槽に流し丁度よい温度にする。そして建物の建設だ。
何度も作ってるから慣れたものだ1時間もかからず北の浴場は完成した。
南の浴場の前に村長に報告しておくかな。俺は村長宅を訪ね北の浴場が完成したので使ってもらって構わないと説明する。
村長はこんなに早くできると思わず驚いていた。南も今日中に終わらせると告げ、俺は南に行く前にスピカの所へ寄った。
「あ、ユキャール早かったわね」
スピカの所に行くと女の子は目を覚ましていた。スピカが話しを聞く限り女の子はどこで暮らしていたのか覚えてないようだ。組織に捕まり俺が始末した男に命令を聞くようになる魔法をかけられてたと言う。その男を俺が殺したから女の子の洗脳は解けたらしい。
女の子は俺を見て、「主様が新しい主様か?」と言う…
主様って何だ…、俺は女の子の話を聞いた。
「前のボクは主とは思いたくなかったけど主に命令されてた。主様はそいつを倒してボクの新しい主様になった」
俺は頭が痛くなった… あの洗脳者の主をおれが倒したから俺が新しい主だと… 単純すぎる…
「そういえばユキャール?その子自分の名前覚えてないんだって」
おれはスピカの話を聞き女の子を見ると悲しそうな顔をしている。
「そういうわけで主様になったんだがら、まず最初にこの子に名前を付けなさい」
何がそういうわけだ…
名前、名前かぁ 女の子だし可愛い名前がいいなぁ…
俺はウロウロしながら悩んでる…
「何かヒントはないの?組織にいた時に使ってた名前とかさ」
スピカは簡単に言うがそんな名前は… あった!
「そういやあの男は07号と呼んでいたな、07 レイナナ… そうだ『レナ』にしよう!」
「レナね ユキャールにしては頑張ったわね、あなたは今日からレナよ」
俺にしては は余計だがスピカも認めてくれた名前だ素直に喜んでおこう。
「主様?ボクの名前はレナでいいの?」
レナは俺に確認を取ってくるので、そうだと教えてやる。
レナが笑顔になる
「レナ… 主様は付けてくれたボクの名前… レナ… ウフフ…」
自分の名前が気に入ったのか何度も名前を呼んでいた。そしてスピカの事を聞いていた。
「そういえば主様?こちらの女性は誰ですか?」
スピカは自分の名前を教えてなかったのか、俺はレナにスピカだと教える。
「スピカ… スピカ姉さんだ!スピカ姉さんは主様とどんな関係なの」
スピカは姉さんと呼ばれてご機嫌だ。
「よく聞きなさいレナ。わたしとユキャールは夫婦よ夫婦ってわかる?」
「それ位わかるよ、姉さんは主様の妻、つまり奥様なんだね!」
奥様なんだね! 奥さまなんだね… おくさまなんだね……
スピカの頭の中はこんな感じなんだろうなぁと思った。スピカはレナに抱き着きレナも俺の妻になりたいか聞く。
「ボクも主様の奥様になりたいけど、ボクまだ子供なんだ…」レナがそういうので何歳なのか聞くと14歳だと言う。
でもあと数日で15歳になるらしい。
俺は年齢だけ何でそんなに詳しく覚えてるのかと聞くとあの男が15になると何かできるらしく、レナもそれで年齢だけは覚えてるという。
何かできるとは何だろう… 確かに結婚は成人である15歳にならないとできないがそうじゃないだろう。Hだって双方の合意さえあれば未成年でもできる。
俺は色々考えたが答えは出なかった。そしてスピカは
「レナ15歳になったらユキャールと結婚しますか?」と聞く。
「ボクは主様の奥さんになりたいけど、スピカ奥様はそれでもいいの?」と聞く
どうやらスピカに遠慮してるようだ。
「こう見えてもユキャールは貴族なのよ、男爵様なのよ なので妻が何人いてもいいの。レナが奥さんになってもいいけど1番の奥様はわたしよ、レナは2番それだけは譲れないわよ。」
おぉ怖い… ここでしっかり序列を教えちゃってるよ…
「ボク2番でもいい奥さんになりたい!主様の奥さんになりたい!」
「決まりね」
俺抜きで決めるな…と思うが、これはこれでスピカの案通りになったので問題ないのだ。
こうして俺に第二婦人ができた瞬間であった…
「そうそうレナ? わたし達は貴族なので家名がありますからね。」
「かめい?レナはよくわかってないようだ」
「そう、わたしの正式名称は、スピカ・ミャケ よ。 レナの場合は、レナ・ミャケ になるからね」
「おぉ~~!レナは感動していた。」
俺は2人の漫才を見飽きたので南の温泉に向かおうと思う。
その前に北の温泉を教えなきゃな。
「スピカ、ここの北に温泉作ったからな、街とは違うお湯を見つけたので何か効果があるかもしれない。レナとゆっくり入ってくるといいだろう。」
「さすがユキャール我が夫♪、レナ温泉にいくよ」
「温泉♪温泉♪」
2人はスキップしながら北の温泉に向かった。こうやって見ると姉妹の様だな…
俺は南に向かって温泉を建設した。
南も北と同じ位の深さに違うお湯があった。そこもこのお湯にして建設した。
こうして2つの温泉を作った俺は村長に2つ共完成した事を告げる。
村民には村長から伝えてほしいとも言っておいた。
その後、北と南の温泉は疲労回復の湯として名を広めるのであった。
味が良かっただけでも上出来だろう。
俺の覚悟は無駄になった。しかし明日の朝に反撃をしてくるかもしれない… と思ったが、そういう考えは改めるようにスピカから言われたので改善することにしよう。
俺は食事を終え後片づけをしている。スピカが作ってくれたのだ。後の事は俺が。と言いスピカには休んでもらった。
その後2人で温泉に入る。そこで明日から施設の建設が始まって行くことと、忘れていた俺の領の他の村を視察して温泉を作ってくると伝える。
「それいいね、どうせなら孤児院で見つけた効能があるお湯を探してみるのもいいかもね」
「そうすると、ここもそんなお湯が欲しくなるなぁ」
「ふふ… 忙しくてなによりでしょ。頑張ってね パパ」
スピカはそういうとお腹を撫でていた。
そこまで気にすることはないが、城を出てからスピカは俺をパパ呼ばわりするのが多くなったな。何かきっかけでもあったんだろうか?
「城を出てから俺をパパと呼ぶ事が増えたが何かあったのか?」
「え?ユキャール知らないの?ユキャールはパパになったんだよ?」
「俺には何のことかわからないが、スピカはそれを知る機会があったんだな?」
「えーっと… あの日ユキャールを倒した後に二度寝したでしょ?」
正確には倒されていないけどな…
「その時にわたしは妊娠しているって言われたの。それでパパと大切にしなさいって言われたんだ」
あの夢は俺が死にかけてる夢だけじゃなかったのか? それとも俺みたいに頭の中に声がしたんだろうか?スピカの言うことに嘘はなさそうだし、デキたものとしか考えよう。
「それで娘の夢で見た。お母さまになろうとして料理してみたわけか?」
「そう、だって娘ができて『ママはおりょうりできないの?』なんて言われたらショックじゃない…」
たしかにそうだ、俺も息子を稽古をして『パパ弱いね』なんて言われたら立ち直れないかもしれん…
「何か俺、有能な子供が出来そうで怖くなってきた…」
「それわかるわ、わたしもそう思ってた…」
お互い、立派なパパ・ママになろうと決意した。
風呂から上がり、ベッドに行く、ベッドの上で俺は妊娠中のHは大丈夫なのか心配になった。
「ん~わたしはそこまでの知識ないからなぁ、でも妊娠すると体調が悪くなるって言うし、そこまでは大丈夫じゃない?」
まぁ俺も知識があるわけじゃないから何とも言えないわけで、体調不良で気付くのがほとんどらしいし、そこまではみんなシてると思う。
「今日は無理せずゆっくりシようか」
「はい あなた」
この『あなた』呼びはH限定でなかった気がするが俺は気にせずスピカとのHを楽しんだ…
朝になり、俺はしばらく能力の確認をしてなかったと思い、久しぶりに確認してみる。
名前:ユキャール(男) LV:115
年齢:15
武技:すべて(超)
魔法:身体強化(超)、火魔法(強)、時空魔法(小)new、回復(中)new
スキル:異性精交(極)、手加減
称号:災難に巻き込まれし者。生還者+ new。女神を堕とした者。女神の揺り籠+。女神の新酒+。女神の勇者。
女神の扉を開けし者。ケダモノ+。女神のミルク。人類の限界を突破した者。超越者。堀師。
あれ?魔法が増えてる、回復(中)か
それと称号も増えてるな
時空魔法はこの前スピカから水脈の探し方を学んだ時のあれだろう。
生還者+:死の一歩手前から生還した者。これで少しは体を労わりなさい! 回復(中)
あれ?俺っていつ死にかけた?スピカの夢の中の話じゃなかったのか?
まぁ回復も覚えたことだし、深く考えない事にした。
スピカも目を覚まし、俺は能力の話をする。「たしかにそうね見てみるよ」と言いスピカも確認する。
名前:スピカ(女) LV:115
年齢:15
スリーサイズ:B84(B) W65 H85
武技:弓術(強)
魔法:基本属性魔法(超)、時空魔法
スキル:魔力調整、魔力蓄積+
称号:勇者に尽くす者+。勇者から愛されている者+、勇者の橋に乗りし者 チョロイ者
人類の限界を突破した者。大魔導士。超越者。魔法先生。勇者の子を宿し者 new。
勇者の子を宿し者:おめでとう!勇者との間に赤ちゃんができました!これからママとして頑張ってね♪ 異性性交の効果を子供にも与えられる。
スピカの称号に妊娠の証があった、これは確実だな、しかも異性性交の効果が子供にもいくのか、生まれるまでヤりすぎると生まれた瞬間から限界到達者になったりするかもしれない…
それに、久しぶりに能力の確認をしたせいか、スリーサイズも出ているぞ。やはり肉付きはよくなっていたか… ゴンッ
「ユキャール… 余計な所は見ないの!」ゲンコツが落ちた…
「でもスピカ、称号で妊娠が確定してるぞ」
「う~… たしかにそうだね…何か釈然をしないけど…」
「それと異性性交が子供にまで与えらえるようだ。Hしすぎると生まれた子が最初から限界到達者になるぞ」
「たしかにやりすぎは危険だけど、本来LVって上げにくいんだし、子供が生まれたらその子とHなんてできないんだから今の内にLVを上げておくのもいいかもね」
たしかに恩恵が与えられるのは妊娠期間だけだ、問題は1回のHでどこまで上がるのか確認できないことだな。今までの俺たちのペースでいったら生まれた瞬間に到達者は確定だ。
「そこはスピカにはわるいがHの回数を減らすしかないな…」
「まぁしかたないね~、それよりユキャールは大丈夫?我慢できなくて他の子とヤっちゃったらその子がLVアップしちゃうよ?」
たしかに俺が他の子とHしたらその子のLVは上がる。なので誰もいいってわけにはいかないのだ。
「それもそうだが、スピカは俺が他の子とHしてもいいのか?」
「そりゃ嫌だけど、ユキャールは男爵だけで終わらないでしょ?側室の事も考えてるわよ!」
なんと!スピカはそこまで考えてくれてたのか… 残念残念だと思ってたのに成長したものだ…
「すまないスピカ、もしその時が来たら話し合おう」
「わかった… でもわたしが1番って事は忘れないでよ」
「あぁ俺の1番はスピカだ」
そう言って俺はスピカのおっぱいに顔を埋める。能力で確認したから確信したが、前より柔らかく、気持ちよくなった…
「甘えん坊のパパですね~」スピカはそう言って俺の頭を撫でてくれる。
スピカのおっぱいを堪能した俺は食事(スピカ作)をとり、昨日言った通り隣の村に行く。
今回は速足、もしくは走って移動する事にする、初めて街に来た時に道の確認はしているが、再度確認する目的もあった、ついでに害獣も探索する。
道に以上はなく2台の馬車が余裕で走れる広さを保っている。魔物と言うより害獣が多く、食べたら美味い奴らなので村の手土産ついでに狩りながら進んだ。
村に到着、俺がこの領に入って2つ目の村だ。今は収穫まで暇な時期なので村民は畑を確認し、ちょっと手を加えるだけの仕事をしていた。
俺は村長に挨拶に行く。
「あれ?あの時の兄さんじゃないか。久しぶりじゃのぉ。街から帰る所かい?こんな村だがゆっくりしていってくれよ」
気さくな村長だ、テキトも優秀だが村長も優秀なんだろう。
「村長、先日はお世話になりました。あの時は騙すつもりはなかったのですが、俺は王からこの領を賜りました。ユキャール・ミャケ男爵になります」
村長は驚いていた、兄さんと呼んでた人は実は領主様だったのだから。
「領主や男爵と言ってもこの前、ちょうど俺たちがここに来た時になったばかりなので右も左もわからないんですよ」
「だから学ぶ為に代官の所に向かったわけですね」村長の言葉使いがちょっと変わった。
「村長、俺に敬語は不要ですが、公の場ではお願いします。あと『様』と言われるのも肌がかゆくなるので街では大将とか子供達にはユキ兄様と呼ばれてます」
「それなら儂らもそのようによばせてもらおうかの、それと公の場とは詳しくわからんのでその時が来たら大将が教えてくだせえ」
そして村長と村について話をする。特に目立った物はないが、民が飢えないように代官が何とかしてくれてる。と言うのがこの村の認識のようだ。
俺は街に宿泊施設や商業施設を作り外から人を呼び込む政策を行う考えがあると説明する。
村長はそれを聞いて考える…
「街にそれを作るに儂らに負担がなければ反対はせん、ただそうなると、この村が通り道になり治安が悪くなるかもしれんのは頂けん」
金は出さんが治安維持を何とかしろって事か。
「村に資金面で負担を掛ける事はありません、すべて俺の金でやります。これもまだ言ってませんが俺とあの時いた彼女、まぁ妻なんですけど。俺たち2人は王からSSランクを拝命されてます」
村長はSSランクと言われてもピンと来ないようだ、俺は簡単に世界に数人しかいない強い人だと思ってもらえればいいと話した。
「なるほど、わしはAランクまでしか知らんので更にその上があるわけですな。そんな強い人がいてくれるならこの村・領も安泰じゃ」
「それと村長が心配している治安ですが、冒険者ギルドを呼ぼうと思ってます。冒険者ギルドと聞くと荒くれ者と言うイメージがありますが、俺の手のかかれば猛獣を犬にしてやります。そして村長の犬でここの治安を守ります」
犬とはまた大きく出たのぉと村長は笑ってる、そこで俺は低ランク時代俺たちに絡んだバカ共の話をした、鉱山事件と血祭り事件だ。それを聞くと村長の笑いは止まった。
「たしかにそんな事されたら犬になるしかあるまい。大将優しい顔して結構あくどいのぉ カッカッカ」
俺の考えに村長は安心してくれたようだ。
「それと街との連絡手段ですが、いちいち手紙でやりとりしてたら間に合うものも間に合わないかもしれません。この領すべてに繋がる魔道具を入れようと思ってます」
「そうしたらそれで大将に連絡すればいいわけか、それでもここに来るまで時間かかりそうだが…」
「心配いりません村長、俺が本気だせば街からここまで5分もあれば着きます」
「これはこれは頼もしい限りじゃ」
「この計画はまだ始まったばかりなので今すぐ何かやることはありません。今日は挨拶と今後のお話をしたかったのです」
「それと、今街では温泉が出てみなさん日々の疲れを癒しています。この村でも温泉を掘りたいと考えてますが、どこか浴場になりそうな土地はありますか?」
「おぉ温泉か!儂も若い頃入ったがあれは良いものじゃ。土地なら儂が案内しよう。さぁ行こうぞ」
村長は乗り気で俺を引っ張るように外に出てしまった。
村はそんなに大きくなくこれなら2箇所もあればここが街への中継地点になっても大丈夫だろう。
「村長。この村の広さを考えると2箇所は欲しいと考えています。なので分かれた場所に2箇所の案内をお願いします」
「では北のあそこと南のそこじゃな、あれなら大きく作っても問題ないぞい」
「わかりました。では俺はこれから作業に入りますのでできたら報告に行きますね」
「頑張ってくれ大将。儂はなにもできんが応援しとるよ」
俺は村長と別れ、壁になる木材を探しに森に入った。害獣を始末しつつ木を切る。こんな事してたら 称号に木こり が追加されそうだ…
そんな感じで森の奥に行くと深くフードをかぶった怪しげな連中がいた。何か唸ってるようだがここではよくわからん、俺は前に進んだ時落ちてた枝を踏む、『パキッ』と音を出してしまった。
「誰だ!!」連中が俺に気付いた。
「森に迷い込んだ者か、だが我らを見られて生きて返すわけにいかぬ!可哀そうだがここで死んでもらおう、行け!07号奴を殺せ!」
怪しげな連中がそういうと07号と呼ばれた小さい子は俺に攻撃を仕掛ける。速さはまぁまぁだが俺の敵ではない。ここで眠っててもらおう。
俺は07号を無力化にする。
「07号がやられたぞ、こうなったら全員でかかれ!!」
怪しげな者が全員で武器を持って襲い掛かる。全員ヤバそうな野郎だから殺っちゃっても問題ないかな?どうせここ俺の領だし領主様に武器を向けた反逆罪って事にしよう。
と言うわけで、07号以外 全員血祭りに上げ死体は穴を掘って埋めておいた。俺は07号のフードを取る。その正体は可愛い女の子だった…
「これどうしよ…」今日スピカと側室の話をした矢先である…
「まずはスピカに連絡だなぁ… 俺は気が重いのを耐えつつスピカに連絡した」
『スピカ俺だユキャールだ、今大丈夫か?』
『今は子供達を見てるだけだから大丈夫だよ?何かあったの?』
『簡単に言うと女の子を拾った』
『はぁ?犬や猫じゃあるまいし、なんで女の子なんて拾うのよ…』
スピカは呆れているようだ… そりゃいきなり女の子を拾ったっていったらそうなるよな…
『とりあえず情報が少ないから詳しい説明お願いね』
俺は村で村長と話して温泉の素材を求めて森へ、森の奥に怪しげな連中がいて襲われた。その1人がその女の子だったと説明した。
『本当にどうしたらいいかわからない案件ね、とりあえずその女の子と話しないと先に進まなそうね』
『わたしも今からその村にいくわ、あとは現地で話しましょう』
スピカとの話を終え、俺は女の子をおんぶして村に戻る… 女の子は柔らかかった。しかも大きい、スピカとどっちが大きいだろう… そんなことを考えつつ俺は村に着いた。
俺が村に戻るとスピカがいた。
「あら、結構可愛い子ね、どうするユキャール?側室にする?」
「突然何を言ってるんだお前は…」
「これって悪くないわよ、この子は何らかの組織の子でしょ?まだこの子の立ち位置がわからないから何とも言えないけど、これからもその組織はわたし達にちょっかい出すと思うのよねぇ」
たしかにその可能性は高い…
「それで、その子がこっちに付けば、ユキャールの側室候補としてユキャールはこの子とHできる。これで今日の朝の問題は解決。異性性交で強化したこの子も組織と戦える力を持つ。これ以上の案はないと思うんだけどなぁ」
「たしかにその案はわるくないと思う。スピカも俺の事考えてくれてうれしいよ。後はこの子が目を覚まして話できるかだな、組織に命令されて動いてたみたいだから目を覚ますとどうなるのか読めない」
「そこはわたしが見ててあげる。ユキャールは温泉でも掘っててこの子の目覚めを待ってればいいよ」
スピカにしては文句のない案だ、あのスピカがここまでになれるとは俺は嬉しい… これもママになる為の訓練か?
「ほらほら、関心してないで、その子を置いて温泉掘ってらっしゃい。頑張ってねパパ♪」
パパと言われ俺は気合が入る、俺も結構チョロイ者だな(称号に付かなきゃいいけど)俺は村長が指定してくれた所を掘る。
まずは浴槽、土地の広さが許す限り大きくしよう。だいたい男女20人ずつは入れるかな。
形と整え、表面を加工する、よし!立派な浴槽だ。さて水脈を探すか…。 ……。水はすぐ見つかるなぁ。問題は孤児院みたいな湯だ。
俺はお湯を見つけるがそれは街で出した深さに近い、俺はもっと深く探した…。 ……。あった、孤児院が10倍だとすればここは5倍だ俺はお湯から掘る、先のお湯にぶつからない様に掘り始めた。
2,30分位でお湯は出た、街の湯を同様結構熱い、俺はすぐ水に取り掛かった。
無事に水も出て浴槽に流し丁度よい温度にする。そして建物の建設だ。
何度も作ってるから慣れたものだ1時間もかからず北の浴場は完成した。
南の浴場の前に村長に報告しておくかな。俺は村長宅を訪ね北の浴場が完成したので使ってもらって構わないと説明する。
村長はこんなに早くできると思わず驚いていた。南も今日中に終わらせると告げ、俺は南に行く前にスピカの所へ寄った。
「あ、ユキャール早かったわね」
スピカの所に行くと女の子は目を覚ましていた。スピカが話しを聞く限り女の子はどこで暮らしていたのか覚えてないようだ。組織に捕まり俺が始末した男に命令を聞くようになる魔法をかけられてたと言う。その男を俺が殺したから女の子の洗脳は解けたらしい。
女の子は俺を見て、「主様が新しい主様か?」と言う…
主様って何だ…、俺は女の子の話を聞いた。
「前のボクは主とは思いたくなかったけど主に命令されてた。主様はそいつを倒してボクの新しい主様になった」
俺は頭が痛くなった… あの洗脳者の主をおれが倒したから俺が新しい主だと… 単純すぎる…
「そういえばユキャール?その子自分の名前覚えてないんだって」
おれはスピカの話を聞き女の子を見ると悲しそうな顔をしている。
「そういうわけで主様になったんだがら、まず最初にこの子に名前を付けなさい」
何がそういうわけだ…
名前、名前かぁ 女の子だし可愛い名前がいいなぁ…
俺はウロウロしながら悩んでる…
「何かヒントはないの?組織にいた時に使ってた名前とかさ」
スピカは簡単に言うがそんな名前は… あった!
「そういやあの男は07号と呼んでいたな、07 レイナナ… そうだ『レナ』にしよう!」
「レナね ユキャールにしては頑張ったわね、あなたは今日からレナよ」
俺にしては は余計だがスピカも認めてくれた名前だ素直に喜んでおこう。
「主様?ボクの名前はレナでいいの?」
レナは俺に確認を取ってくるので、そうだと教えてやる。
レナが笑顔になる
「レナ… 主様は付けてくれたボクの名前… レナ… ウフフ…」
自分の名前が気に入ったのか何度も名前を呼んでいた。そしてスピカの事を聞いていた。
「そういえば主様?こちらの女性は誰ですか?」
スピカは自分の名前を教えてなかったのか、俺はレナにスピカだと教える。
「スピカ… スピカ姉さんだ!スピカ姉さんは主様とどんな関係なの」
スピカは姉さんと呼ばれてご機嫌だ。
「よく聞きなさいレナ。わたしとユキャールは夫婦よ夫婦ってわかる?」
「それ位わかるよ、姉さんは主様の妻、つまり奥様なんだね!」
奥様なんだね! 奥さまなんだね… おくさまなんだね……
スピカの頭の中はこんな感じなんだろうなぁと思った。スピカはレナに抱き着きレナも俺の妻になりたいか聞く。
「ボクも主様の奥様になりたいけど、ボクまだ子供なんだ…」レナがそういうので何歳なのか聞くと14歳だと言う。
でもあと数日で15歳になるらしい。
俺は年齢だけ何でそんなに詳しく覚えてるのかと聞くとあの男が15になると何かできるらしく、レナもそれで年齢だけは覚えてるという。
何かできるとは何だろう… 確かに結婚は成人である15歳にならないとできないがそうじゃないだろう。Hだって双方の合意さえあれば未成年でもできる。
俺は色々考えたが答えは出なかった。そしてスピカは
「レナ15歳になったらユキャールと結婚しますか?」と聞く。
「ボクは主様の奥さんになりたいけど、スピカ奥様はそれでもいいの?」と聞く
どうやらスピカに遠慮してるようだ。
「こう見えてもユキャールは貴族なのよ、男爵様なのよ なので妻が何人いてもいいの。レナが奥さんになってもいいけど1番の奥様はわたしよ、レナは2番それだけは譲れないわよ。」
おぉ怖い… ここでしっかり序列を教えちゃってるよ…
「ボク2番でもいい奥さんになりたい!主様の奥さんになりたい!」
「決まりね」
俺抜きで決めるな…と思うが、これはこれでスピカの案通りになったので問題ないのだ。
こうして俺に第二婦人ができた瞬間であった…
「そうそうレナ? わたし達は貴族なので家名がありますからね。」
「かめい?レナはよくわかってないようだ」
「そう、わたしの正式名称は、スピカ・ミャケ よ。 レナの場合は、レナ・ミャケ になるからね」
「おぉ~~!レナは感動していた。」
俺は2人の漫才を見飽きたので南の温泉に向かおうと思う。
その前に北の温泉を教えなきゃな。
「スピカ、ここの北に温泉作ったからな、街とは違うお湯を見つけたので何か効果があるかもしれない。レナとゆっくり入ってくるといいだろう。」
「さすがユキャール我が夫♪、レナ温泉にいくよ」
「温泉♪温泉♪」
2人はスキップしながら北の温泉に向かった。こうやって見ると姉妹の様だな…
俺は南に向かって温泉を建設した。
南も北と同じ位の深さに違うお湯があった。そこもこのお湯にして建設した。
こうして2つの温泉を作った俺は村長に2つ共完成した事を告げる。
村民には村長から伝えてほしいとも言っておいた。
その後、北と南の温泉は疲労回復の湯として名を広めるのであった。
1
お気に入りに追加
1,264
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる