異世界で番長目指します。

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第6話【いざ聖森へ。精霊ってあれなのか?】

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あらすじ:朝からキースとライルに起こされてイライラしてたが俺に対して護衛の依頼を頼んだので引き受けた。(報酬も前借り)
レグが旅立った後遊び半分にステータスをいじったら職業番長を取得した。(タメ息)

レグが旅立った次の日になった。パッと眼が覚めた秀吉は水瓶で顔を洗った。

「さてと今日は依頼の日だったな。確か入り口に集まる手筈だったよな…キース、ライル。」

何故か起きた時に横で2人は持ち物のチェックをしていた。

「秀吉、お前起きるのが遅すぎだ。」
「そうだよ。僕らはホワイトダックが鳴く前に入り口にいたんだからね。」

全くコイツらガキ丸出しじゃねーか!ってガキだったな俺含めて。それにホワイトダックってナンだよ!白いアヒル?ニワトリじゃねーのかよ!

「秀吉、思ってたけどお前【バトルポーチ】は持ってなかったよな?」

「バトルポーチ?ってなんだ?」

「バトルポーチはね。倒したモンスターが煙に消えた時にそのモンスターの素材や食材をしっかり確保する不思議な袋だよ。冒険者の必須アイテムだよ。」

ライルが秀吉に説明する。

「これはレグ兄さんから余分に貰った物だが俺やライルはアイテムポーチの方が主だから秀吉にあげる。」

キースは秀吉にバトルポーチを渡す。

「悪りぃな。もしかしてキース、俺が倒したモンスターの素材で武器や防具とか造れるのか?」

「それは鍛冶見習いとしてはやりがいある話だ。まだ指輪しか造れないがいつかは武器や防具も造りまくってやるぜ!」

「またキースの熱血癖が出たよ。秀吉もあまり焚き付けないでよ。」

ライルのタメ息に同情する秀吉であった。

準備が整い入り口に向かった。

「よし。一列で行く。先頭に遅れるなよ。」

「大丈夫だ。」
「行こうか。」

東にある聖森に向かい歩いて行った。

天気は良好、視界良好、そしてモンスター良好…っていきなりか!

秀吉の目の前に以前倒したケダモコが3匹現れた。

「よし。ウォーミングアップに丁度いいなぁ。キースとライルは辺りを確認しながら待ってな。」

「無理すんなよ。」
「わかった。」

ケダモコは秀吉に対して猪突猛進で襲いかかる。
秀吉は冷静に動きを見てヒラリと避けてしゃがむと同時に足払いを決めて3匹共に転がす。転がる3匹はサッカーボールの様に秀吉に蹴飛ばされた。

「よし終わったな。んっ?ポーチに光が」

先程貰ったバトルポーチが光り…すぐに治まった。

「ケダモコの素材か食材を手に入れたな。」
「秀吉やっぱ強いね。」

「なるほどなぁ。先に進むかぁ。」

サクサクと進み、ほどなくして森に着いた秀吉達。

「着いたな。そう言えばキースとライルの目的ってなんだ?」

「ここには魔法を含んだ石や岩があるから加工が楽しいんだ。」
「僕は薬草や果物の配合するから、聖森はもってこいな場所なんだよ。」

要は職業のレベル上げがやり易いからか。

秀吉はこの森に気になる事が2つある。モンスターが出てこないと精霊の事である。

「俺は精霊がいるのか調査する。」

「よし。それぞれ散らばるか。」
「そうだね。集まる場所はこの入り口でいいよね。分かりやすいし。」

この森に入る際、古い石門になっていた。

こうして秀吉達は分かれて行った。

「よっと!」

秀吉はジャンプしてレモンそっくりな果物をむしりとった。

「ガブッ、シャクシャク…ん~やっぱリンゴだな。」

食べながら歩いていると透き通った様に綺麗な泉が現れた。

「1回来たときに思ったが綺麗な泉だよなぁ。んっ?泉の中に何かあるな?」

秀吉が覗き込むと泉の中に宝箱が沈んでいた。

「宝箱…御宝?い、いいよね!?貰っちゃっても」

秀吉が泉に手を触れたその時!

「泉を汚す悪物が!何しに来た!」

秀吉がビクッ!としながら辺りをみるが姿がわからない。

「…ナンだぁ?出でこい!」

すると木の上からぞろぞろと弓矢を構えた…膝くらいの身長の人形に似た者が秀吉に警告する。

「神聖な泉に手を触れるなど許さないぞ!ヒューマンが!」

「…小人?って精霊はコイツらかぁ?」

「我らは森の民!精霊と間違えているのはそっちだヒューマン!」

秀吉は少しガッカリしながらタメ息をついた。

カッコいいイメージがぶち壊れたよ!ハァ、最悪だよなぁ。全く…どうしてくれようか!

秀吉は若干イライラしていた。
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