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第4章 2018年定期演奏会に向けて
私は上手なんです
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私の名前は、山崎まゆみ。
市役所の職員として働く傍ら、アマチュアで打楽器をやっている。
自慢じゃないけど、大学のときに吹奏楽コンクールで全国大会に出場したことがあるの。だから、それなりの技術は持ってるつもり。何でも出来るけど、得意はやっぱりスネアとドラムかなぁ。シンバルや鍵盤もやるけど。あっ、小物は苦手です。
でも、苦手って言っても、あの2人よりは得意だと思ってる。そう、あとから入ってきた、山内美加と北口菜由美。私より年は上だけど、技術は全然だね、2人とも。
美加は、パートリーダーやってくれてるけど、下手なのに練習なかなか来ないし、菜由美は、年上の分際で上から目線だし。まずはやることやってから、って感じよね。それなのに、ユーフォニウムの中村英司さんに気に入られてる。ってか、あの人、ただ単に女たらしなだけなんだけどね。
美加さんにしろ、菜由美さんにしろ、ちゃんと楽器の叩き方を知らずにここまで来ちゃったんだろうね、かわいそうに。
今回の定期演奏会は、「展覧会の絵」はヒマだし、私はあまり活躍しない。なのに、エキストラを3人も呼ぶって。美智恵先生はプロだからいいとして、Ka'sの人2人は、かわいそうに、秀和監督にこき遣われてる。
でも、Ka's2人のうちの1人、大石裕也って人。あれで音大へ進学するらしいんだけど、全然使えないの。セッティングしてるときに、ウロウロしてて邪魔だし、何かって言うとメモ書きしてて要領悪いし。上手いかっていえば、まあ上手いけど、トライアングルのビーターを用意させたら、超細いのもってくるし、マジで使えない。
ま、なんだかんだ言って、この楽団の打楽器パートは私がいないと回っていかないってこと。
さてと、ではステージへ上がりますか。
市役所の職員として働く傍ら、アマチュアで打楽器をやっている。
自慢じゃないけど、大学のときに吹奏楽コンクールで全国大会に出場したことがあるの。だから、それなりの技術は持ってるつもり。何でも出来るけど、得意はやっぱりスネアとドラムかなぁ。シンバルや鍵盤もやるけど。あっ、小物は苦手です。
でも、苦手って言っても、あの2人よりは得意だと思ってる。そう、あとから入ってきた、山内美加と北口菜由美。私より年は上だけど、技術は全然だね、2人とも。
美加は、パートリーダーやってくれてるけど、下手なのに練習なかなか来ないし、菜由美は、年上の分際で上から目線だし。まずはやることやってから、って感じよね。それなのに、ユーフォニウムの中村英司さんに気に入られてる。ってか、あの人、ただ単に女たらしなだけなんだけどね。
美加さんにしろ、菜由美さんにしろ、ちゃんと楽器の叩き方を知らずにここまで来ちゃったんだろうね、かわいそうに。
今回の定期演奏会は、「展覧会の絵」はヒマだし、私はあまり活躍しない。なのに、エキストラを3人も呼ぶって。美智恵先生はプロだからいいとして、Ka'sの人2人は、かわいそうに、秀和監督にこき遣われてる。
でも、Ka's2人のうちの1人、大石裕也って人。あれで音大へ進学するらしいんだけど、全然使えないの。セッティングしてるときに、ウロウロしてて邪魔だし、何かって言うとメモ書きしてて要領悪いし。上手いかっていえば、まあ上手いけど、トライアングルのビーターを用意させたら、超細いのもってくるし、マジで使えない。
ま、なんだかんだ言って、この楽団の打楽器パートは私がいないと回っていかないってこと。
さてと、ではステージへ上がりますか。
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