文章練習ノート

【設定】「情報サービス取引法」通称「情取法」

　MMOにおいても、金は重要な要素だ。

「情報サービス取引法」通称「情取法」が成立した現在、
　ゲーム内でやり取りされるデーターの売買は、一定の制限が課せられた。

　ゲーム内におけるデーターは全てサービスとされ、
　サービスの品質保証が厳しく運営側に課せられたのだ。

　ゲーム内通貨の総発行額およびアイテム総数は、常にオープンにされ、
　アイテムの取得条件およびレア率は、誰かがアイテムを獲得された時点で公開される。
　ユーザー間で取引されたアイテムは、取引後24時間以内であれば解約できるクーリングオフ制度を導入しなければならなくなっている。

　もちろん、取引後24時間以後でないと利用できない仕組みなので、多少の不便さが出てきているが、大きな不満はない。

　相場の大崩もなく、ゲーム内取引における詐欺行為は極めてなくなった。
　運営がリアルマネーでデーター（ゲーム内アイテムなど）を売る行為は、すべて公開され
　あくどい運営ができないようになっている。

　その為、無料ネットワークゲームは消滅し、パッケージ代はとられるが
　月々に支払うゲーム料金は極めてやすくなった。

　シンプルに楽しむだけなら、安い料金で楽しめるが、細かくカスタマイズして楽しもうと思えば、
　それなりに投資をする仕組みになっている。