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オレとカノン。2
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デートをすると決まった数時間後の夕食。
やっぱりと言うかその日のうちに家族全員がカノンとデートすることを知っており、妹までもがニヤニヤした目つきでオレを見つめてくる。
クソッ……絶対に楽しんでいるな。
オレは妹の視線を無視しつつ、当日のプランを考える事にした。
映画とお茶はカノンの希望で決定している。この辺りで映画館があって買い物にすぐ行ける場所は一箇所しかないからそこでいいや。
お茶もスタボやドドールとか近いし。後は映画の時間次第か……。
一応、ランチをどこで食べるかも考えておかないとな。
そんな事を考えながらオレは飯を食べていたのだが、ニヤニヤ笑う妹の発言で手を止めた。
「お兄ちゃん、カノン姉とデートなんでしょ。結婚式はいつすんのよ?」「ぶふぅーーーーーー!!」
親父が口に含んでいたご飯粒を噴き出した。
「げほっごほっ!ななななおき!おまえっ!お隣のカノンちゃんにっ!父さんの友達の大事なお嬢さんなんだぞ!」
「落ち着け親父。まずは深呼吸しろ」
オレは冷静に言った。お袋は平然と唐揚げを食べている。
「ほら吸って……吐いて……よし落ち着いたか?親父、悪いがカノンとはただの幼馴染みだ」
「ぬおおおお!お前はあんないい子を放っておくのか!?」
間髪いれずに怒る親父。頼むから冷静になってくれ。あいつとオレはただの幼馴染みだ。
「だから落ち着け親父。カノンは腐れ縁の幼馴染みだ。オレが愛するのは熱愛組♡マックスのまゆりんだけだ」
「なっ……!?」
絶句する親父。妹は爆笑していた。お袋はため息をついている。
「でもさぁ~、あのカノン姉は結構美人じゃん?お兄ちゃん、カノン姉に振られたら後がないよ。モテないんだから」
「母さんもそう思うわぁ~。ナオキも昔はよくカノンちゃんに『お嫁においで。オレ、悟空になってお前を守る』って言ってたじゃないの。
益田家からもすでに公認の仲なんだから素直になりなさいよ」
「ぎゃー!オレの暗黒歴史!やめてくれ!」
くそぉおお!!何で昔の恥ずかしい思い出を掘り起こされてこんな事を言われなくちゃならないんだ。
「とにかく、オレはただの幼馴染みの女の子と遊びに行くだけであってカノジョとかそういう関係ではないからな!」
飯を口にかき込んでお茶と一緒に流し込む。
「ぷはー!ごちそうさま!んじゃ風呂入って寝るわ」
そうしてオレは逃げるようにリビングを出た。
風呂から上がって部屋に戻ろうとすると部屋の前で親父が立っていた。
「ナオキ、男同士だ。細かいことはお前を信じて言わん。だがこれだけは渡しておく」
そう言って渡されたのは小さな封筒だった。中には神々しい一万円札様が三枚入っている。
「これは……?」
「高田家の男なら女の子の前ではかっこつけろ。いいな」
「……分かったよ」
カノンとは幼馴染みだって……と言いたいところだが一万円札様三枚が手に入る魅力に抗えない。親父からのお小遣いをありがたくいただいて自分の部屋に戻った。
やっぱりと言うかその日のうちに家族全員がカノンとデートすることを知っており、妹までもがニヤニヤした目つきでオレを見つめてくる。
クソッ……絶対に楽しんでいるな。
オレは妹の視線を無視しつつ、当日のプランを考える事にした。
映画とお茶はカノンの希望で決定している。この辺りで映画館があって買い物にすぐ行ける場所は一箇所しかないからそこでいいや。
お茶もスタボやドドールとか近いし。後は映画の時間次第か……。
一応、ランチをどこで食べるかも考えておかないとな。
そんな事を考えながらオレは飯を食べていたのだが、ニヤニヤ笑う妹の発言で手を止めた。
「お兄ちゃん、カノン姉とデートなんでしょ。結婚式はいつすんのよ?」「ぶふぅーーーーーー!!」
親父が口に含んでいたご飯粒を噴き出した。
「げほっごほっ!ななななおき!おまえっ!お隣のカノンちゃんにっ!父さんの友達の大事なお嬢さんなんだぞ!」
「落ち着け親父。まずは深呼吸しろ」
オレは冷静に言った。お袋は平然と唐揚げを食べている。
「ほら吸って……吐いて……よし落ち着いたか?親父、悪いがカノンとはただの幼馴染みだ」
「ぬおおおお!お前はあんないい子を放っておくのか!?」
間髪いれずに怒る親父。頼むから冷静になってくれ。あいつとオレはただの幼馴染みだ。
「だから落ち着け親父。カノンは腐れ縁の幼馴染みだ。オレが愛するのは熱愛組♡マックスのまゆりんだけだ」
「なっ……!?」
絶句する親父。妹は爆笑していた。お袋はため息をついている。
「でもさぁ~、あのカノン姉は結構美人じゃん?お兄ちゃん、カノン姉に振られたら後がないよ。モテないんだから」
「母さんもそう思うわぁ~。ナオキも昔はよくカノンちゃんに『お嫁においで。オレ、悟空になってお前を守る』って言ってたじゃないの。
益田家からもすでに公認の仲なんだから素直になりなさいよ」
「ぎゃー!オレの暗黒歴史!やめてくれ!」
くそぉおお!!何で昔の恥ずかしい思い出を掘り起こされてこんな事を言われなくちゃならないんだ。
「とにかく、オレはただの幼馴染みの女の子と遊びに行くだけであってカノジョとかそういう関係ではないからな!」
飯を口にかき込んでお茶と一緒に流し込む。
「ぷはー!ごちそうさま!んじゃ風呂入って寝るわ」
そうしてオレは逃げるようにリビングを出た。
風呂から上がって部屋に戻ろうとすると部屋の前で親父が立っていた。
「ナオキ、男同士だ。細かいことはお前を信じて言わん。だがこれだけは渡しておく」
そう言って渡されたのは小さな封筒だった。中には神々しい一万円札様が三枚入っている。
「これは……?」
「高田家の男なら女の子の前ではかっこつけろ。いいな」
「……分かったよ」
カノンとは幼馴染みだって……と言いたいところだが一万円札様三枚が手に入る魅力に抗えない。親父からのお小遣いをありがたくいただいて自分の部屋に戻った。
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