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チャンスの扉を開いたら
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学校にツキカゲを連れて行くわけにもいかないが、目を離せばまた問題を起こすかもしれない。
カメリアが通う学校は農作業などで生徒が休むことも多いのでレポートを提出することで出席日数にしてくれる制度があった。それを利用しツキカゲがこの国の生活に慣れてもらうことを優先し、同時にダイエットもしようと思った。「お金を払えば私を変えてくれるなら大いに利用しなきゃ」と自分を変えたいという気持は翌日も変わることがなかったからだ。
『自分を変えてもらいたい』その思いで自転車にまたがり、はあはあと息を弾ませて銀行へ走るカメリア。後ろから引き離されそうになりながらも同じ片側の手足を同時に出す走り方でついてくるツキカゲ。銀行で祖父からもらった30万ゴールドから半分を引き下ろした。
(気持ちがやっぱり駄目と諦めないうちにあの痩身エステに行きましょう)
また自転車に乗って走るカメリア。ツキカゲは文句も言わずについて走る。
先日と同じコースを走り、例の痩身エステ店『ヴィーナス』の前についた。
(とうとうここまで来られたわ。後は、中にいる店員さんにお願いするだけ)
汗をかきながら自転車から降りて「ここでお待ちください」とツキカゲに言って待たせる。
あとは自分が店内に入るだけというときに声をかけられた。
「あら、カメリアさん、新しいスウィーツショップの食べ放題に行かれるの?」
クスクス笑いに泣きそうになりながら振り返るとマリーとアンナの姉妹が仲良く並んで立っている。本来なら二人も学校のはずだが、レポートを書く方を選んだようだった。
「え、いえ、私は……」
「カメリアさん、遠慮しないで。沢山食べるのはいいことよ」
「でも、今日は違うんです。私、痩せたくて……」
「まぁ!カメリアさん、ダイエットしているの?」
「あのカメリアさんがダイエット!効果は……急ぐことありませんものねぇ」
「うふふ、そうねえ。太るよりは維持をとることも大事ですものねえ」
姉妹の攻撃にカメリアは全身が熱くなり、縮こまって消えてしまいたくなる。
「じゃあ、私達はこれで」
「では、ごきげんよう」
「…………御機嫌よう」
カメリアはうつむいて挨拶をするとしばらく動けずにいた。
ツキカゲは店の中に入ることもなく、ドアの傍で風にすら揺らせない大木のように立っている。
(帰りたいけど……ツキカゲはどう思うのかしら)
彼に言葉の意味は分からないだろうが、ここで帰っては二人に言われたことを気にして逃げ出していることくらいは察するかもしれない。
(ツキカゲは私を主人にしている。私が逃げるような真似したらガッカリするわよね)
逃げ腰のまま、ドアを開けると痩身エステであったフィルンとクラウディアが笑顔で迎える。
「いらっしゃいませ」
「いらっしゃいませぇ」
同時に挨拶をしてくる息のあった二人の明るさに、暗くなっているカメリアはやっぱり帰りたくなった。
「ようこそ。カメリア様。本日のご希望のコースはどれになさいますか」
「足つぼマッサージコースや部分集中痩身エステコースもございますよ!」
「あの、その、前回と同じ内容で正式なコースの10回セットを……」
「かしこまりました。お手続きを行いますのでこちらのお部屋へどうぞ」
最初の来店でフィルンからカウンセリングを受けた部屋にまた案内された。フィルンと机を挟んで向かい合って座る。
「10回コースセットは通常150,000円ですがセット割を適用して135,000円になります。なお、当店は痩身エステマッサージですが、効果を必ず保証するものではありません。お客様への心身のリフレッシュと痩身になりやすくするお手伝いですので、お客様ご自身で健康的な食事管理や適度な運動など行って頂く必要がございます」
「はい」
「支払い方法は現金一括払い、もしくは今回と次回の現金二分割払いのみ受け付けております」
「現金一括払いです。今すぐお支払いをします」
「はい。ありがとうございます。それではお代金を頂戴します」
現金を数える自分の手が震える。男爵といえど言葉の前に「貧乏」がつくチャノキ家。刺繍などを作っては業者に買い取って貰う家庭内での仕事とは別に、趣味で作った人形服を売ったお金は結納金など将来のために貯金しなさいと父に言われていた。それを祖父からもらったお金とはいえ自分のため贅沢なことに使うことが初めてなカメリアは緊張した。
「確かに受け取りました。そしてこれが商品購入の証拠兼会員証になります」
渡されたのは表に『痩身エステマッサージ「ヴィーナス」10回セットコース』と書かれている。裏面は10個の格子枠がかかれており、一番左端の上にVマークが書かれていた。
「この会員証は必ずご来店の際にお持ちください。このVマークは一回の施術ごとに増えていき、ご利用になった証拠となります。会員証をお忘れになった場合はセットコースによる施術をお断りさせていただきますのでご注意ください」
「は、はい」
「それと、当サロンでは来店時に体重の増減をチェックさせていただいています。よろしいでしょうか」
「は、はい。わかりました。あの、それで……私、痩せられますか?」
「先程もお伝えしましたが健康的な食事や適度な運動も必要ですのでカメリア様の努力次第です。しかし、努力を怠らずに継続すればきっと理想の体型に近づけるようになります。私共もカメリア様のために腕を奮います」
「頑張ります」
(そうだ。私はここで頑張って痛みに耐えて痩せる身体に変えてもらうのよ!)
「それでは、施術室に参りましょう」
フィルンに手を引かれてカメリアは痩身エステマッサージ店『ヴィーナス』の店内にある施術室へと入った。
前と同じくもので、うつ伏せで横になると身体の下側から温かいものがじんわりと伝わる。
「では、始めますね」
「はい……お願いします……」
(これを10回頑張って通えば痩せるはずよ……!)
カメリアは気合いを入れて目を閉じた。
「ふぅ……んっ……ぁ」
「気持ちいいですか?」
「はい……」
(ここはまだ大丈夫なのよ。次くらいから……)
マッサージが進むにつれて痛む場所が増えていく。
「ここが硬いですね。座り作業が多いのですか」
「はいっ」
(痛いっ!痛いわ……!でも……我慢しなくちゃ……)
「きついと感じたら加減しますのでいつでも仰ってください」
「……はぃ、もう少し弱く」
「……そうですね。こんな感じでいかがでしょう」
(もっと……?うー……これくらい?)
「これくらいで……」
「承知しました」
クラウディアに比べてフィルンの方はカメリアの身じろぎをみながら施術してくれるため痛みを感じにくいマッサージだった。
カメリアが通う学校は農作業などで生徒が休むことも多いのでレポートを提出することで出席日数にしてくれる制度があった。それを利用しツキカゲがこの国の生活に慣れてもらうことを優先し、同時にダイエットもしようと思った。「お金を払えば私を変えてくれるなら大いに利用しなきゃ」と自分を変えたいという気持は翌日も変わることがなかったからだ。
『自分を変えてもらいたい』その思いで自転車にまたがり、はあはあと息を弾ませて銀行へ走るカメリア。後ろから引き離されそうになりながらも同じ片側の手足を同時に出す走り方でついてくるツキカゲ。銀行で祖父からもらった30万ゴールドから半分を引き下ろした。
(気持ちがやっぱり駄目と諦めないうちにあの痩身エステに行きましょう)
また自転車に乗って走るカメリア。ツキカゲは文句も言わずについて走る。
先日と同じコースを走り、例の痩身エステ店『ヴィーナス』の前についた。
(とうとうここまで来られたわ。後は、中にいる店員さんにお願いするだけ)
汗をかきながら自転車から降りて「ここでお待ちください」とツキカゲに言って待たせる。
あとは自分が店内に入るだけというときに声をかけられた。
「あら、カメリアさん、新しいスウィーツショップの食べ放題に行かれるの?」
クスクス笑いに泣きそうになりながら振り返るとマリーとアンナの姉妹が仲良く並んで立っている。本来なら二人も学校のはずだが、レポートを書く方を選んだようだった。
「え、いえ、私は……」
「カメリアさん、遠慮しないで。沢山食べるのはいいことよ」
「でも、今日は違うんです。私、痩せたくて……」
「まぁ!カメリアさん、ダイエットしているの?」
「あのカメリアさんがダイエット!効果は……急ぐことありませんものねぇ」
「うふふ、そうねえ。太るよりは維持をとることも大事ですものねえ」
姉妹の攻撃にカメリアは全身が熱くなり、縮こまって消えてしまいたくなる。
「じゃあ、私達はこれで」
「では、ごきげんよう」
「…………御機嫌よう」
カメリアはうつむいて挨拶をするとしばらく動けずにいた。
ツキカゲは店の中に入ることもなく、ドアの傍で風にすら揺らせない大木のように立っている。
(帰りたいけど……ツキカゲはどう思うのかしら)
彼に言葉の意味は分からないだろうが、ここで帰っては二人に言われたことを気にして逃げ出していることくらいは察するかもしれない。
(ツキカゲは私を主人にしている。私が逃げるような真似したらガッカリするわよね)
逃げ腰のまま、ドアを開けると痩身エステであったフィルンとクラウディアが笑顔で迎える。
「いらっしゃいませ」
「いらっしゃいませぇ」
同時に挨拶をしてくる息のあった二人の明るさに、暗くなっているカメリアはやっぱり帰りたくなった。
「ようこそ。カメリア様。本日のご希望のコースはどれになさいますか」
「足つぼマッサージコースや部分集中痩身エステコースもございますよ!」
「あの、その、前回と同じ内容で正式なコースの10回セットを……」
「かしこまりました。お手続きを行いますのでこちらのお部屋へどうぞ」
最初の来店でフィルンからカウンセリングを受けた部屋にまた案内された。フィルンと机を挟んで向かい合って座る。
「10回コースセットは通常150,000円ですがセット割を適用して135,000円になります。なお、当店は痩身エステマッサージですが、効果を必ず保証するものではありません。お客様への心身のリフレッシュと痩身になりやすくするお手伝いですので、お客様ご自身で健康的な食事管理や適度な運動など行って頂く必要がございます」
「はい」
「支払い方法は現金一括払い、もしくは今回と次回の現金二分割払いのみ受け付けております」
「現金一括払いです。今すぐお支払いをします」
「はい。ありがとうございます。それではお代金を頂戴します」
現金を数える自分の手が震える。男爵といえど言葉の前に「貧乏」がつくチャノキ家。刺繍などを作っては業者に買い取って貰う家庭内での仕事とは別に、趣味で作った人形服を売ったお金は結納金など将来のために貯金しなさいと父に言われていた。それを祖父からもらったお金とはいえ自分のため贅沢なことに使うことが初めてなカメリアは緊張した。
「確かに受け取りました。そしてこれが商品購入の証拠兼会員証になります」
渡されたのは表に『痩身エステマッサージ「ヴィーナス」10回セットコース』と書かれている。裏面は10個の格子枠がかかれており、一番左端の上にVマークが書かれていた。
「この会員証は必ずご来店の際にお持ちください。このVマークは一回の施術ごとに増えていき、ご利用になった証拠となります。会員証をお忘れになった場合はセットコースによる施術をお断りさせていただきますのでご注意ください」
「は、はい」
「それと、当サロンでは来店時に体重の増減をチェックさせていただいています。よろしいでしょうか」
「は、はい。わかりました。あの、それで……私、痩せられますか?」
「先程もお伝えしましたが健康的な食事や適度な運動も必要ですのでカメリア様の努力次第です。しかし、努力を怠らずに継続すればきっと理想の体型に近づけるようになります。私共もカメリア様のために腕を奮います」
「頑張ります」
(そうだ。私はここで頑張って痛みに耐えて痩せる身体に変えてもらうのよ!)
「それでは、施術室に参りましょう」
フィルンに手を引かれてカメリアは痩身エステマッサージ店『ヴィーナス』の店内にある施術室へと入った。
前と同じくもので、うつ伏せで横になると身体の下側から温かいものがじんわりと伝わる。
「では、始めますね」
「はい……お願いします……」
(これを10回頑張って通えば痩せるはずよ……!)
カメリアは気合いを入れて目を閉じた。
「ふぅ……んっ……ぁ」
「気持ちいいですか?」
「はい……」
(ここはまだ大丈夫なのよ。次くらいから……)
マッサージが進むにつれて痛む場所が増えていく。
「ここが硬いですね。座り作業が多いのですか」
「はいっ」
(痛いっ!痛いわ……!でも……我慢しなくちゃ……)
「きついと感じたら加減しますのでいつでも仰ってください」
「……はぃ、もう少し弱く」
「……そうですね。こんな感じでいかがでしょう」
(もっと……?うー……これくらい?)
「これくらいで……」
「承知しました」
クラウディアに比べてフィルンの方はカメリアの身じろぎをみながら施術してくれるため痛みを感じにくいマッサージだった。
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