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いつまでも一緒に
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愛する詩織の潤んだ瞳に見つめられて誠人は大きく息を吐いた。
「少しずつ動くからね。詩織。好きだよ」
詩織の中に入った誠人は自分の欲望で滾るものが暴走しないように理性の糸を必死に掴みながら腰を動かす。
「あっ!あんっ!」
最初は苦しそうだった声も徐々に艶を帯びていく。そして誠人の背中に回された手には力が込められていった。
(あれ……なんだろ……痛いけど……気持ちいいのが混じって…)
「詩織……好きだよ……愛してる」
「わた…し…も、すき。あいしてるわ」
(……あぁ……誠人君に愛されて幸せ……)
詩織の目から涙がこぼれてそれを誠人は舌で舐め取る。
「ごめん……痛いよね。俺ばっかり……気持ちよくなって」
「ちが…うの…、嬉しくて」
詩織の言葉を聞いて誠人の目が大きく開かれた。
何度、愛の言葉を囁いても彼女にとって本当に自分で良かったのかという不安が……たった一言で消えていく。
「詩織っ!……。好き……。大好き……」
「私も……。誠人が大好き……」
二人はお互いの名前を呼び合い、愛し合うように唇を重ねた。その瞬間、誠人の動きが激しくなり、彼は詩織を求めた。
それに応えるかのように詩織の内部が誠人を締め付ける。
「…くっ…自分でするより…すごく…気持ちいい」
「あっ、ああっ、誠人っ、わたしもっ」
「ダメだ……。もう出ちゃう……。詩織っ…!…」
誠人が絶頂を迎えると同時に初めての歓びと痛みで詩織は意識を失った。そして誠人も力尽きる様に詩織の隣へ倒れ込んだ。
******
数時間後に目を覚ますと隣には裸の誠人が微笑みながら横になっていた。
「おきたね、詩織」
「…あ…誠人君。私……」
初めて一つになったことを思い出し、詩織は笑みを浮かべて恥じらいながら顔をそむけた。
「顔をそむけちゃだめ、俺をみて」
誠人が詩織の頬を包むように手で自分の方へ向かせた。愛おしそうに自分を見る目に詩織は胸の中が暖かくなるのを感じた。
「すごく幸せな気分だよ。俺達、恋人同士になったんだね」
「ええ。誠人君が私の初恋の人で、初めて付き合った人よ。これからもよろしくお願いします」
「こちらこそよろしく。俺の初恋の人で初めての恋人さん」
そう言って手をつなぎ合い、軽くキスをして二人は笑い合った。
END
「少しずつ動くからね。詩織。好きだよ」
詩織の中に入った誠人は自分の欲望で滾るものが暴走しないように理性の糸を必死に掴みながら腰を動かす。
「あっ!あんっ!」
最初は苦しそうだった声も徐々に艶を帯びていく。そして誠人の背中に回された手には力が込められていった。
(あれ……なんだろ……痛いけど……気持ちいいのが混じって…)
「詩織……好きだよ……愛してる」
「わた…し…も、すき。あいしてるわ」
(……あぁ……誠人君に愛されて幸せ……)
詩織の目から涙がこぼれてそれを誠人は舌で舐め取る。
「ごめん……痛いよね。俺ばっかり……気持ちよくなって」
「ちが…うの…、嬉しくて」
詩織の言葉を聞いて誠人の目が大きく開かれた。
何度、愛の言葉を囁いても彼女にとって本当に自分で良かったのかという不安が……たった一言で消えていく。
「詩織っ!……。好き……。大好き……」
「私も……。誠人が大好き……」
二人はお互いの名前を呼び合い、愛し合うように唇を重ねた。その瞬間、誠人の動きが激しくなり、彼は詩織を求めた。
それに応えるかのように詩織の内部が誠人を締め付ける。
「…くっ…自分でするより…すごく…気持ちいい」
「あっ、ああっ、誠人っ、わたしもっ」
「ダメだ……。もう出ちゃう……。詩織っ…!…」
誠人が絶頂を迎えると同時に初めての歓びと痛みで詩織は意識を失った。そして誠人も力尽きる様に詩織の隣へ倒れ込んだ。
******
数時間後に目を覚ますと隣には裸の誠人が微笑みながら横になっていた。
「おきたね、詩織」
「…あ…誠人君。私……」
初めて一つになったことを思い出し、詩織は笑みを浮かべて恥じらいながら顔をそむけた。
「顔をそむけちゃだめ、俺をみて」
誠人が詩織の頬を包むように手で自分の方へ向かせた。愛おしそうに自分を見る目に詩織は胸の中が暖かくなるのを感じた。
「すごく幸せな気分だよ。俺達、恋人同士になったんだね」
「ええ。誠人君が私の初恋の人で、初めて付き合った人よ。これからもよろしくお願いします」
「こちらこそよろしく。俺の初恋の人で初めての恋人さん」
そう言って手をつなぎ合い、軽くキスをして二人は笑い合った。
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