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お部屋訪問
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~誠人の家 誠人の部屋~
「ほあぁぁ。すごいねえ」
(誠人くんの部屋も私の部屋より広い!家具も使い込まれているけど大事にされてる感じがあるし)
初めて男の子の部屋に入って詩織は感嘆の声を漏らした。
「ひいおじいさんの代からの家だから古いだけだよ。家具も受け継いだって言ったら聞こえがいいけど古くて傷や欠けも多いし」
「そんなことないよ。レトロでおしゃれだよ。私の部屋もこれくらい広かったら収納重視で大きいタンスを置きたいなあ」
詩織の褒め言葉に誠人は照れて頭をかいた。
「まあ、座ってくれよ。お茶を用意してくるから」
誠人に促されて詩織は座布団に座った。
(有名家族アニメに出そうなちゃぶ台と座布団だ。誠人君、ここに座って勉強したりしてるのかな)
詩織はソワソワと落ち着きなく部屋の中を見回しているとお茶をお盆に乗せて誠人が戻ってきて詩織の隣に座った。
「はい、お茶。今、家族は誰もいないから楽にしてくれよ。そういえば詩織は一人っ子なのか?」
「ううん。年の離れた姉がいるよ。就職して家をでちゃったからなかなか会えないけど」
「そうか。ごめんね」
「なんで謝るの?離れていても平気だよ。家族みんな仲良しだし」
「詩織の家族は離れていても仲がいいんだな」
「うん。でもたまにはしか会えないのはちょっとさみしいけどね」
「そうだよな。……話が変わるけど俺は詩織とこうして2人で過ごせてすごく楽しいよ。こんなに誰かとずっと話していたいと思ったのは初めてかもしれない」
「そう?部活で皆と話をしている誠人君も楽しそうだよ」
「それは詩織がいるからだろうな」
「え?」
誠人に両手を握られ彼の顔が近づいて二人の唇が重なった。
(え?なぜ?本当に?カノンちゃんが言うように私、誠人君に好かれてた?それともカノンちゃん達に担がれてる?)
詩織が驚いてそんなことを考えている間に誠人の舌が入ってくる。
(んっ……気持ちいい。頭の中にモヤがかかったみたい。なんだか頭がボーッとする)
ちゅっ音を立てて二人の唇が離れた。両手が開放されたと思った次の瞬間には抱きしめられており誠人のおでこが詩織のおでこに触れた。
「ごめん。いきなりこんなことするなんて最低だよな。だけど…ずっと詩織とキスがしたかった」
誠人の指先が詩織の唇をなぞる。
「ま、誠人君?こういうのって、あの」
「詩織、好きだよ。誰よりも愛してる。だから付き合って欲しいんだ」
誠人からの告白に詩織の胸が震える。
(嬉しい!凄く嬉しい!胸の中が甘くて熱い!どきどきして手足がしびれてくる!)
「ぜ、ぜひお願いします」
詩織は嬉しさでグルグルと回る頭で必死に返事をした。次の瞬間、体が宙に浮かび上がるような感覚に襲われた。
「ほあぁぁ。すごいねえ」
(誠人くんの部屋も私の部屋より広い!家具も使い込まれているけど大事にされてる感じがあるし)
初めて男の子の部屋に入って詩織は感嘆の声を漏らした。
「ひいおじいさんの代からの家だから古いだけだよ。家具も受け継いだって言ったら聞こえがいいけど古くて傷や欠けも多いし」
「そんなことないよ。レトロでおしゃれだよ。私の部屋もこれくらい広かったら収納重視で大きいタンスを置きたいなあ」
詩織の褒め言葉に誠人は照れて頭をかいた。
「まあ、座ってくれよ。お茶を用意してくるから」
誠人に促されて詩織は座布団に座った。
(有名家族アニメに出そうなちゃぶ台と座布団だ。誠人君、ここに座って勉強したりしてるのかな)
詩織はソワソワと落ち着きなく部屋の中を見回しているとお茶をお盆に乗せて誠人が戻ってきて詩織の隣に座った。
「はい、お茶。今、家族は誰もいないから楽にしてくれよ。そういえば詩織は一人っ子なのか?」
「ううん。年の離れた姉がいるよ。就職して家をでちゃったからなかなか会えないけど」
「そうか。ごめんね」
「なんで謝るの?離れていても平気だよ。家族みんな仲良しだし」
「詩織の家族は離れていても仲がいいんだな」
「うん。でもたまにはしか会えないのはちょっとさみしいけどね」
「そうだよな。……話が変わるけど俺は詩織とこうして2人で過ごせてすごく楽しいよ。こんなに誰かとずっと話していたいと思ったのは初めてかもしれない」
「そう?部活で皆と話をしている誠人君も楽しそうだよ」
「それは詩織がいるからだろうな」
「え?」
誠人に両手を握られ彼の顔が近づいて二人の唇が重なった。
(え?なぜ?本当に?カノンちゃんが言うように私、誠人君に好かれてた?それともカノンちゃん達に担がれてる?)
詩織が驚いてそんなことを考えている間に誠人の舌が入ってくる。
(んっ……気持ちいい。頭の中にモヤがかかったみたい。なんだか頭がボーッとする)
ちゅっ音を立てて二人の唇が離れた。両手が開放されたと思った次の瞬間には抱きしめられており誠人のおでこが詩織のおでこに触れた。
「ごめん。いきなりこんなことするなんて最低だよな。だけど…ずっと詩織とキスがしたかった」
誠人の指先が詩織の唇をなぞる。
「ま、誠人君?こういうのって、あの」
「詩織、好きだよ。誰よりも愛してる。だから付き合って欲しいんだ」
誠人からの告白に詩織の胸が震える。
(嬉しい!凄く嬉しい!胸の中が甘くて熱い!どきどきして手足がしびれてくる!)
「ぜ、ぜひお願いします」
詩織は嬉しさでグルグルと回る頭で必死に返事をした。次の瞬間、体が宙に浮かび上がるような感覚に襲われた。
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