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クリスマス・イブのパーティー
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予定ではミールの姿が見えないけどごちそうは別皿に取って用意してあげようと思っていた。だけどこうして人間の姿になった彼を含めて四人でパーティーをすることができてミサキが一番嬉しそうだった。
「いきなり三人で帰ってきたからびっくりしたよ。先生がミールのこと知ってたのは少し前に知ったけど。お姉ちゃんも知ってたなんて」
「ごめんねミサキ。二人が隠してるみたいだし、ミールの姿は見たことがなかったから言えなくて」
結局、前世うんぬんは伏せてミサキとミールが話している姿(ミールはみえないけど)を見聞きしたことがあるという嘘ではない理由を伝えた。
龍一さんとミールのことが聞きたかったけど
「こいつがいきなりちょっかいを出してくるだけなんで」
と言う龍一さん。
「俺様が素晴らしすぎるアドバイスや手助けをしてやったから今があるんだぞ」
とふんぞり返って言うミール。ただどちらも具体的には話しをしてくれなかった。
ミサキの前では照れくさいなら今度、龍一さんと二人になったら聞いてみようと思った。
テーブルには山盛りの唐揚げとサラダにピザが並ぶ。ケーキは階段で落ちそうになったはずみで崩れてしまったけど味は美味しいお店のケーキと変わりなし!ということでクリスマスの定番に私の心も踊った。
唐揚げだけは私が前日に仕込んでいたもの。今日の留守番の間にミサキに揚げてもらった醤油味とホットでスパイシーな辛口味の二種類。辛いものが好きな龍一さんが気に入ってくれるといいな。
龍一さんと私、ミールとミサキが隣同士で並んで座る。唐揚げは男子の好きな食べ物ランクに入るし、龍一さんとミールが「美味しい」と喜んで食べてくれるのは良いのだけど大皿に伸ばす箸が同時にぶつかりそうになりバチバチと火花が散る睨みあいが起きる。
「本当なら三人で食事をする予定だったんだ。少しは遠慮しろ」
「ケッ、俺様もオメーも姉貴が呼んでくれたモノ同士だぜ。そんな小さなケチつけんなよ」
「二人共食べないの?いただきまーっす」
そこを無視してミサキが取るものだから女の子相手に二人も強く言えないし、やっぱり私の妹は最強だなって笑ってしまった。
―――ピンポーン。
食事も終わって、ゆっくりケーキを食べようとした時だった。突然のインターホンの音に慌てて立ち上がり玄関のドアを開ける。そこには大きな白い袋を持った宅配便の人が立っていた。その後ろには他の部屋への宅配かカートに複数の荷物が乗っていた。
「すいません。白犬宅配です。吉永さんのお宅ですか」
「はい。そうです」
「こちらにサインをお願いします」
差出人の名前を確認すると「長山あおい」さんからで私は指定場所にサインを書いた。
「重いので気をつけてくださいね」と受け取った荷物は予想以上に重かった。部屋に持って入ると皆の注目が私の抱えた届け物に集まった。
「お姉ちゃん、プレゼント?」
「うん、あおいさんから」
突然やってきて謎の木彫りを置いて帰ろうとしたことがある彼女のプレゼント。ずっしりと重いし固くて木彫りの予感がしている。
「とりあえずケーキ食おうぜ。プレゼントは後でいいよな」
ミールがケーキを前に待ちきれず、フォークを持って私が席につくのを待っている。
「そうね。先にケーキにしましょ」
私は白い袋を置いてテーブルについた。
「いきなり三人で帰ってきたからびっくりしたよ。先生がミールのこと知ってたのは少し前に知ったけど。お姉ちゃんも知ってたなんて」
「ごめんねミサキ。二人が隠してるみたいだし、ミールの姿は見たことがなかったから言えなくて」
結局、前世うんぬんは伏せてミサキとミールが話している姿(ミールはみえないけど)を見聞きしたことがあるという嘘ではない理由を伝えた。
龍一さんとミールのことが聞きたかったけど
「こいつがいきなりちょっかいを出してくるだけなんで」
と言う龍一さん。
「俺様が素晴らしすぎるアドバイスや手助けをしてやったから今があるんだぞ」
とふんぞり返って言うミール。ただどちらも具体的には話しをしてくれなかった。
ミサキの前では照れくさいなら今度、龍一さんと二人になったら聞いてみようと思った。
テーブルには山盛りの唐揚げとサラダにピザが並ぶ。ケーキは階段で落ちそうになったはずみで崩れてしまったけど味は美味しいお店のケーキと変わりなし!ということでクリスマスの定番に私の心も踊った。
唐揚げだけは私が前日に仕込んでいたもの。今日の留守番の間にミサキに揚げてもらった醤油味とホットでスパイシーな辛口味の二種類。辛いものが好きな龍一さんが気に入ってくれるといいな。
龍一さんと私、ミールとミサキが隣同士で並んで座る。唐揚げは男子の好きな食べ物ランクに入るし、龍一さんとミールが「美味しい」と喜んで食べてくれるのは良いのだけど大皿に伸ばす箸が同時にぶつかりそうになりバチバチと火花が散る睨みあいが起きる。
「本当なら三人で食事をする予定だったんだ。少しは遠慮しろ」
「ケッ、俺様もオメーも姉貴が呼んでくれたモノ同士だぜ。そんな小さなケチつけんなよ」
「二人共食べないの?いただきまーっす」
そこを無視してミサキが取るものだから女の子相手に二人も強く言えないし、やっぱり私の妹は最強だなって笑ってしまった。
―――ピンポーン。
食事も終わって、ゆっくりケーキを食べようとした時だった。突然のインターホンの音に慌てて立ち上がり玄関のドアを開ける。そこには大きな白い袋を持った宅配便の人が立っていた。その後ろには他の部屋への宅配かカートに複数の荷物が乗っていた。
「すいません。白犬宅配です。吉永さんのお宅ですか」
「はい。そうです」
「こちらにサインをお願いします」
差出人の名前を確認すると「長山あおい」さんからで私は指定場所にサインを書いた。
「重いので気をつけてくださいね」と受け取った荷物は予想以上に重かった。部屋に持って入ると皆の注目が私の抱えた届け物に集まった。
「お姉ちゃん、プレゼント?」
「うん、あおいさんから」
突然やってきて謎の木彫りを置いて帰ろうとしたことがある彼女のプレゼント。ずっしりと重いし固くて木彫りの予感がしている。
「とりあえずケーキ食おうぜ。プレゼントは後でいいよな」
ミールがケーキを前に待ちきれず、フォークを持って私が席につくのを待っている。
「そうね。先にケーキにしましょ」
私は白い袋を置いてテーブルについた。
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