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繋げた赤い糸
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私とミサキが防犯ブザーを買って一週間が経った。ブザーを使う機会がなくて良かったけどミサキが聞いたワンコのおばさんの話によると不審者を目撃した情報はまだアチコチであるとのこと。
今日の日曜日はミサキも友達と出かけるから、お出かけ前に防犯ブザーを持ったことをお互いに確認してマンションを出たけどミサキに何事もなければいいと願う。
待ち合わせ場所にした龍一さんとお付き合いする前に連絡先を交換したパン屋さんの前でそんなことを考える。
「トモヨさん。お待たせしました」
「あ、龍一さん。私もいま来たところですよ」
今日はとうとう龍一さんのお部屋に入れてもらえる。ドキドキと不安が一度に押し寄せてきて胸が痛くなるほど緊張している。
「じゃあ、行きましょうか?」
「はい……」
私達は手を繋いで歩き出す。握った手は大きくて暖かくていつもの安心感があった。
「お部屋まで遠いんですか?」
「歩いて10分くらいです」
「……あの、本当にお部屋で良いんでしょうか?」
龍一さんに私を大切にしたいからと何度か断られてきて、もしかしたら今日も……なんて思ってしまう。
「もちろんです。俺もトモヨさんに来てもらうためにずっと準備をしてましたから」
私はすごく大事にされすぎている現実が夢じゃないかと疑って足を止める。部屋に入ったら夢が終わりましたってなったらどうしよう。
「はい……。でも、もし、その、やっぱり無理だと思われたら言ってくださいね。私は龍一さんの嫌なことは絶対にしないって決めているんで」
「それは俺のセリフです。トモヨさんが嫌なことはしないって約束します」
龍一さんは優しく微笑むと空いている手で私の頭を撫でてくれた。この人はこんなにも優しい人なのにどうして今まで誰とも付き合えなかったのだろう。私には分からないけれど、私がこんなに好きになれる人は彼しかいないってことは確か。
「着きました。ここが俺の住んでいるマンションです」
「普通、ですね」
おもわず口から飛び出した言葉を私は慌てて手で塞ぐけど出ていってしまった後で取り返すことはできない。龍一さんの実家がすごかったから、今住んでいるマンションもすごいのかと思っていたわ。
「普通ですよ。男の一人暮らしなんで片付いてないかもしれませんがどうぞ」
二階にある龍一さんの部屋へ案内してもらった。
「えっと、おじゃまします」
玄関に入ると靴が何足かあって意外と綺麗に整頓されていた。ほんのりと良い匂いがする。
中に通してもらうと私やミサキの暮らす部屋より女子力が高かった。クマのかわいいカーテンや綺麗な色のクッションが置かれたソファ。
ローテーブルには花瓶に挿した赤い薔薇。あの加湿器はテレビの家具・家電ランキングに入っていたものだわ。
「俺、お茶を入れてきますから適当に座っててください」
龍一さんの部屋を見渡すと他にはテレビ台や本棚があって、そこには本や雑誌が並んでいた。壁際にはベッドが置かれていて花がらの布団カバーをしていた。
……私、やっぱり誰か別の人の部屋に間違えて入ってないかしら?そう思うくらい実家の彼の部屋とこの部屋のギャップが激しい。
「お待たせしました」
「ありがとうございます。いただきます」
龍一さんが入れてくれた紅茶は香りがよくとても美味しかった。口元が自然と綻んでしまう。
「おいしいです」
「良かった」
龍一さんも自分のマグカップを手にして隣に座ると、彼はこちらを向いて私を見た。
「俺のことは怖くないですか?」
龍一さんが口をつけてるマグカップ、クマだわ。私のマグカップも見るとクマで、龍一さんってクマが好きなのね。
「ふふ、怖いって言うか、ちょっとびっくりしています。可愛いものが好きなんですね」
龍一さんは恥ずかしそうに顔を赤らめて頬をかいた。
「実家と違って、トモヨさんと二人で過ごすから好きそうなものを集めたんです」
聞き直された言葉の意味を頭の中で反芻しているとローテーブルに龍一さんのマグカップが置かれた。私もカップを置くとそこで初めて対になるお揃いになっているのが分かった。
これって、全部、私のために買ってくれたの?
不意に彼から左手を掴まれて手の甲に口づけをされた。
「俺のことは怖くないですか」
真剣な表情。手の甲にかかる熱い息。今まで抑えてくれていた龍一さんの男の面が見えているのに私は・・・・・・
「龍一さんはすごく優しい方だって分かっていますし、その、今は龍一さんのことしか考えられません」
「~~っ、トモヨさん。いいですよね。そろそろ始めましょうか?」
「は、始めるって何を……」
言葉とは裏腹に、その意味は分かっている私の背筋が伸びる。私は龍一さんに手を引かれてベッドの前に連れて来られた。
「俺はずっと我慢してたんですよ。トモヨさんを傷つけたくないから結婚まで大切にしようと思ってました」
「私はお付き合いしてからも今もずっと幸せですよ」
「俺は理性がもたないって警告をしたのに来たんですから、あの日の続きになりますよ」
あの日、とは龍一さんの実家にお泊りした時のことだわ。妨害のつもりのない妨害を受けて出来なかったあの続き……。
「龍一さん、私も……んっ」
言い終わる前に唇を奪われる。貪るように何度も角度を変えて重ねられる。
息ができなくて苦しい、と思った時、龍一さんの手が背中に触れた瞬間ビクッと体が跳ねてしまった。
すると龍一さんは私から離れてしまった。
「すいません、急すぎますね」
「あ、いえ……嬉しかったです」
龍一さんの目は熱っぽくて、私は目をそらしてしまった。
「トモヨさん、今日はここまでにしましょうか」
「いや。最後までして」
今日の私の口は変。自分じゃないみたい。
「龍一さんと最後までしたいです」
「でも、そんなに緊張しているのに……」
「お願いします。龍一さん」
私は龍一さんの手を両手で握った。
「……分かりました。俺も初めてだけど身を任せてください」
龍一さんは私の手を握るとそのまま自分の胸に持っていく。心臓の音を感じる……。ドクンドクンと早鐘を打つように鼓動していた。
「龍一さんもドキドキしてくれてるんだ」
「俺だってトモヨさんの前ではただの男なんで」
「龍一さん、大好きです」
「俺もです」
私は龍一さんの肩に手を置いた。そしてゆっくりと瞳を閉じると柔らかい感触がした。
******
***
ベッドの中でお互いの気持ちを確認して抱きしめ合う。龍一さんは私の頭を撫でながら言った。
「俺、今すごく幸せだ」
「私もよ。ねえ、キスして」
唇だけじゃなく頬やおでこにも彼のキスが降り注がれてとろけるような幸せが胸いっぱいになる。
今度は私が龍一さんの胸の中に顔を埋めると彼の匂いに包まれた。安心して落ち着く匂い。
「龍一さん、もっとぎゅっとして欲しい」
「離さないよ」
龍一さんは優しく包み込むようにして私を抱き寄せてくれた。ああ、私この人に愛されてる。初めて受けた下腹部の痛みさえその証に感じてしまう。
二人で抱きしめあって幸せな時間を過ごした。
今日の日曜日はミサキも友達と出かけるから、お出かけ前に防犯ブザーを持ったことをお互いに確認してマンションを出たけどミサキに何事もなければいいと願う。
待ち合わせ場所にした龍一さんとお付き合いする前に連絡先を交換したパン屋さんの前でそんなことを考える。
「トモヨさん。お待たせしました」
「あ、龍一さん。私もいま来たところですよ」
今日はとうとう龍一さんのお部屋に入れてもらえる。ドキドキと不安が一度に押し寄せてきて胸が痛くなるほど緊張している。
「じゃあ、行きましょうか?」
「はい……」
私達は手を繋いで歩き出す。握った手は大きくて暖かくていつもの安心感があった。
「お部屋まで遠いんですか?」
「歩いて10分くらいです」
「……あの、本当にお部屋で良いんでしょうか?」
龍一さんに私を大切にしたいからと何度か断られてきて、もしかしたら今日も……なんて思ってしまう。
「もちろんです。俺もトモヨさんに来てもらうためにずっと準備をしてましたから」
私はすごく大事にされすぎている現実が夢じゃないかと疑って足を止める。部屋に入ったら夢が終わりましたってなったらどうしよう。
「はい……。でも、もし、その、やっぱり無理だと思われたら言ってくださいね。私は龍一さんの嫌なことは絶対にしないって決めているんで」
「それは俺のセリフです。トモヨさんが嫌なことはしないって約束します」
龍一さんは優しく微笑むと空いている手で私の頭を撫でてくれた。この人はこんなにも優しい人なのにどうして今まで誰とも付き合えなかったのだろう。私には分からないけれど、私がこんなに好きになれる人は彼しかいないってことは確か。
「着きました。ここが俺の住んでいるマンションです」
「普通、ですね」
おもわず口から飛び出した言葉を私は慌てて手で塞ぐけど出ていってしまった後で取り返すことはできない。龍一さんの実家がすごかったから、今住んでいるマンションもすごいのかと思っていたわ。
「普通ですよ。男の一人暮らしなんで片付いてないかもしれませんがどうぞ」
二階にある龍一さんの部屋へ案内してもらった。
「えっと、おじゃまします」
玄関に入ると靴が何足かあって意外と綺麗に整頓されていた。ほんのりと良い匂いがする。
中に通してもらうと私やミサキの暮らす部屋より女子力が高かった。クマのかわいいカーテンや綺麗な色のクッションが置かれたソファ。
ローテーブルには花瓶に挿した赤い薔薇。あの加湿器はテレビの家具・家電ランキングに入っていたものだわ。
「俺、お茶を入れてきますから適当に座っててください」
龍一さんの部屋を見渡すと他にはテレビ台や本棚があって、そこには本や雑誌が並んでいた。壁際にはベッドが置かれていて花がらの布団カバーをしていた。
……私、やっぱり誰か別の人の部屋に間違えて入ってないかしら?そう思うくらい実家の彼の部屋とこの部屋のギャップが激しい。
「お待たせしました」
「ありがとうございます。いただきます」
龍一さんが入れてくれた紅茶は香りがよくとても美味しかった。口元が自然と綻んでしまう。
「おいしいです」
「良かった」
龍一さんも自分のマグカップを手にして隣に座ると、彼はこちらを向いて私を見た。
「俺のことは怖くないですか?」
龍一さんが口をつけてるマグカップ、クマだわ。私のマグカップも見るとクマで、龍一さんってクマが好きなのね。
「ふふ、怖いって言うか、ちょっとびっくりしています。可愛いものが好きなんですね」
龍一さんは恥ずかしそうに顔を赤らめて頬をかいた。
「実家と違って、トモヨさんと二人で過ごすから好きそうなものを集めたんです」
聞き直された言葉の意味を頭の中で反芻しているとローテーブルに龍一さんのマグカップが置かれた。私もカップを置くとそこで初めて対になるお揃いになっているのが分かった。
これって、全部、私のために買ってくれたの?
不意に彼から左手を掴まれて手の甲に口づけをされた。
「俺のことは怖くないですか」
真剣な表情。手の甲にかかる熱い息。今まで抑えてくれていた龍一さんの男の面が見えているのに私は・・・・・・
「龍一さんはすごく優しい方だって分かっていますし、その、今は龍一さんのことしか考えられません」
「~~っ、トモヨさん。いいですよね。そろそろ始めましょうか?」
「は、始めるって何を……」
言葉とは裏腹に、その意味は分かっている私の背筋が伸びる。私は龍一さんに手を引かれてベッドの前に連れて来られた。
「俺はずっと我慢してたんですよ。トモヨさんを傷つけたくないから結婚まで大切にしようと思ってました」
「私はお付き合いしてからも今もずっと幸せですよ」
「俺は理性がもたないって警告をしたのに来たんですから、あの日の続きになりますよ」
あの日、とは龍一さんの実家にお泊りした時のことだわ。妨害のつもりのない妨害を受けて出来なかったあの続き……。
「龍一さん、私も……んっ」
言い終わる前に唇を奪われる。貪るように何度も角度を変えて重ねられる。
息ができなくて苦しい、と思った時、龍一さんの手が背中に触れた瞬間ビクッと体が跳ねてしまった。
すると龍一さんは私から離れてしまった。
「すいません、急すぎますね」
「あ、いえ……嬉しかったです」
龍一さんの目は熱っぽくて、私は目をそらしてしまった。
「トモヨさん、今日はここまでにしましょうか」
「いや。最後までして」
今日の私の口は変。自分じゃないみたい。
「龍一さんと最後までしたいです」
「でも、そんなに緊張しているのに……」
「お願いします。龍一さん」
私は龍一さんの手を両手で握った。
「……分かりました。俺も初めてだけど身を任せてください」
龍一さんは私の手を握るとそのまま自分の胸に持っていく。心臓の音を感じる……。ドクンドクンと早鐘を打つように鼓動していた。
「龍一さんもドキドキしてくれてるんだ」
「俺だってトモヨさんの前ではただの男なんで」
「龍一さん、大好きです」
「俺もです」
私は龍一さんの肩に手を置いた。そしてゆっくりと瞳を閉じると柔らかい感触がした。
******
***
ベッドの中でお互いの気持ちを確認して抱きしめ合う。龍一さんは私の頭を撫でながら言った。
「俺、今すごく幸せだ」
「私もよ。ねえ、キスして」
唇だけじゃなく頬やおでこにも彼のキスが降り注がれてとろけるような幸せが胸いっぱいになる。
今度は私が龍一さんの胸の中に顔を埋めると彼の匂いに包まれた。安心して落ち着く匂い。
「龍一さん、もっとぎゅっとして欲しい」
「離さないよ」
龍一さんは優しく包み込むようにして私を抱き寄せてくれた。ああ、私この人に愛されてる。初めて受けた下腹部の痛みさえその証に感じてしまう。
二人で抱きしめあって幸せな時間を過ごした。
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