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迎えに来ました
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仕事場で飲み会の誘いを断った先輩達とコンビニで長山さんを待ってる間に会ってしまった私。
「吉永さーん、どうしたの?約束すっぽかされた?」
「ちょっと約束相手が遅れてまして・・・・・・」
「じゃあ相手が来るまで俺達と飲みに行かない?本社と支社の交流深めようよ」
言われてみたら見慣れない男女が数名いた。多分、支社の人だ。絶対、気を使う飲み会だわ。長山さんと会えなくても飲み会には参加したくないわ。
「もうすぐ来るって連絡があったので待ってます」
「ねぇ、この人どなたなの?」
支社の社員らしい女性が私について先輩にたずねる。
「彼女は本社の事務の吉永さん。事務一筋のプロだよ」
「この人が噂の・・・・・・」
会社の若いグループが私にもってるイメージって中卒の付き合いが悪い地味な糸目の事務がいるって大体予想がつくのよね。別に仕事には影響もないし、ひたすら微笑んで受け流す。
「社長は金のダチョウだとか言ってたが、辞めるに辞められない事情のある、単に都合良く雇えた低賃金の社員さ」
皆の視線が一斉に八津野目さんに集まった。
「おいっ、失礼だぞ!真面目に仕事してたらそんなの関係ないだろ!」
まさか人前で・・・・・・あまりに露骨に蔑まされて怒るタイミングを逃した私に変わり、知らない支社の人が怒ってくれた。八津野目さんに同意して笑うような人はいないが、このご時世、学歴以外にも繊細な話題は避けるのが普通。何が飛び出すか分からず場の空気は浮かれたものから一変して一触即発な雰囲気だ。
そんな空気を知らない客の車がコンビニの駐車場に入ってきた。私達の近くに頭から入れられた車に(邪魔になるかな)と思って開いた運転席のドアに目を向けると長山さんが出てきた。
「トモヨさん!良かった!まだいてくれて嬉しいです!」
ミサキが言ってた通り長山さんがイメージチェンジしてる。ぱっと見てすぐ髪を切ったのが分かる。怖いって言われる目は鋭いながらも優しくて、私と会えて心から嬉しいと笑ってくれる顔がはっきり見えた。
ヨレてたスーツはクリーニングに出したばかりなのか張りがあるし、いつも無地なのに今日のネクタイは柄物で小さいクマさんが散りばめられている。
「長山さん。私も会えて嬉しいです」
この雰囲気を壊すように来てくれて本当に嬉しい。私の救世主様だわ。
「トモヨさん、すぐそばだけど車までエスコートさせてください。二人でいる時だけでも俺のお姫様になってください」
「は、はい」
右手を差し出すと長山さんが優しく下から手を握ってくれて、喜びいっぱいな雰囲気全開で私を助手席にエスコートしてくれた。ドアの開け閉めまでしてくれてホントに私をお姫様にしてくれる。
ドキドキする胸を押さえながら車に乗って何が起きているか考える。私が昨日、電話した時は普通だったのにイメチェンで性格まで変わった?
あ。みんなに挨拶と長山さんの紹介をするの忘れたわ。まあ、いいよね。このまま忘れておこう。
長山さんが運転席に乗って、照れくさそうに笑うと車が動き出した。
「吉永さーん、どうしたの?約束すっぽかされた?」
「ちょっと約束相手が遅れてまして・・・・・・」
「じゃあ相手が来るまで俺達と飲みに行かない?本社と支社の交流深めようよ」
言われてみたら見慣れない男女が数名いた。多分、支社の人だ。絶対、気を使う飲み会だわ。長山さんと会えなくても飲み会には参加したくないわ。
「もうすぐ来るって連絡があったので待ってます」
「ねぇ、この人どなたなの?」
支社の社員らしい女性が私について先輩にたずねる。
「彼女は本社の事務の吉永さん。事務一筋のプロだよ」
「この人が噂の・・・・・・」
会社の若いグループが私にもってるイメージって中卒の付き合いが悪い地味な糸目の事務がいるって大体予想がつくのよね。別に仕事には影響もないし、ひたすら微笑んで受け流す。
「社長は金のダチョウだとか言ってたが、辞めるに辞められない事情のある、単に都合良く雇えた低賃金の社員さ」
皆の視線が一斉に八津野目さんに集まった。
「おいっ、失礼だぞ!真面目に仕事してたらそんなの関係ないだろ!」
まさか人前で・・・・・・あまりに露骨に蔑まされて怒るタイミングを逃した私に変わり、知らない支社の人が怒ってくれた。八津野目さんに同意して笑うような人はいないが、このご時世、学歴以外にも繊細な話題は避けるのが普通。何が飛び出すか分からず場の空気は浮かれたものから一変して一触即発な雰囲気だ。
そんな空気を知らない客の車がコンビニの駐車場に入ってきた。私達の近くに頭から入れられた車に(邪魔になるかな)と思って開いた運転席のドアに目を向けると長山さんが出てきた。
「トモヨさん!良かった!まだいてくれて嬉しいです!」
ミサキが言ってた通り長山さんがイメージチェンジしてる。ぱっと見てすぐ髪を切ったのが分かる。怖いって言われる目は鋭いながらも優しくて、私と会えて心から嬉しいと笑ってくれる顔がはっきり見えた。
ヨレてたスーツはクリーニングに出したばかりなのか張りがあるし、いつも無地なのに今日のネクタイは柄物で小さいクマさんが散りばめられている。
「長山さん。私も会えて嬉しいです」
この雰囲気を壊すように来てくれて本当に嬉しい。私の救世主様だわ。
「トモヨさん、すぐそばだけど車までエスコートさせてください。二人でいる時だけでも俺のお姫様になってください」
「は、はい」
右手を差し出すと長山さんが優しく下から手を握ってくれて、喜びいっぱいな雰囲気全開で私を助手席にエスコートしてくれた。ドアの開け閉めまでしてくれてホントに私をお姫様にしてくれる。
ドキドキする胸を押さえながら車に乗って何が起きているか考える。私が昨日、電話した時は普通だったのにイメチェンで性格まで変わった?
あ。みんなに挨拶と長山さんの紹介をするの忘れたわ。まあ、いいよね。このまま忘れておこう。
長山さんが運転席に乗って、照れくさそうに笑うと車が動き出した。
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