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結婚してもイチャイチャ編
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ティオとの子供が欲しいって言ったら、あれよあれよと言う間に道具を揃えくれた。
俺は魔力がないから俺の子供の元を多めに使い、ティオの魔力を多めに使ったためか神殿で儀式をして生まれた子は顔が俺そっくりで髪の色と耳の形はティオと同じの男の子だった。
名前はティオが決めてくれて「ギルター」って名前だ。赤ちゃんのギルターを抱いて顔を見た時、自分の腹から生まれたわけでもなく、繊細な儀式だから神官以外は立会ができなくて生まれる瞬間を見れないのに自分の子供って思えるかと心配だったんだがそんなものを吹き飛ばすくらい『俺の小さい時そっくり』って血の繋がりを感じた。
神殿で生まれた後、健康状態とかを調べるために神殿内の乳児病院に数日入院させることが義務になってる。だけど父性を育てるため抱っこやお世話を決められた時間までは病院の中ですることができる。
「ふふ、ギスケにそっくりで可愛い。でも耳は私似ですね」
「ああ。俺の小さい頃にソックリだ。大きくなるときは俺に似ずにティオに似たいい男になれよ」
「ふふっ、謙遜しないでくださいよ。ギスケはとてもいい男なんですから。どっちに似てもいい男になりますよ」
漫画みたいにキラキラ模様が飛びそうな笑顔で俺の腕の中のギルターのほっぺをつつくティオの言葉に俺の胸は鷲掴みにされた。
「なぁ、ティオ。俺さ、子供を育てるのが初めてだから失敗したらどうしよう。不良になったり悪いやつになったら……」
こんなに柔らかくて小さい命、俺が育ててもティオみたいな立派な男になるのか心配になってくる。しかも大きく育っても性格がねじ曲がったりしたら……今から不安で仕方ない。
「子守りはしたことがありますが、私も子供を育むのは初めてですよ。でもギスケとギルターの人生を守って生きると決めたんです。どうか私の手を離さないでくださいね」
「離すわけないだろ。俺がティオのことどれだけ大事に思ってるか知ってるだろ」
「ええ、私も貴方のことが一番大事です。ギルターは二番目です。だからギルターをギスケほど甘やかしませんし悪いことをしたらしっかり叱りますよ。いつか私と貴方の手を離して歩く日が来ますからね。もしもギスケが心配するような間違った道に進んだ時、私が必ず止めますよ。だからギスケは将来の心配をせずにいっぱい愛情を注いで育ててくださいね」
「結婚って本当に重い荷物を半分個にしてくれるんだな。俺、今、実感した」
すげー語彙力低下中だ。
「ふふっ、まだまだこれから楽しいことが沢山あるんですよ。まずはお祝いをしましょう。美味しい料理を作って食べて、それから二人でお風呂に入って体を洗いっこするんです。もちろんお尻の穴の洗浄もし合いましょうね。その後、ベッドの上で愛し合って眠るんです」
「ティ」「っんん、んぎゃあああ!」
急にぐずって泣き出した俺の腕の中の愛の結晶ギルター。慌てて「お~、よしよし」ってなだめるんだけど泣き止まない。
「ティオ!どうしよ!泣き止まない」
「ギルたーん、おむつかな~?おにゃか空いちゃいましたか~?パパがおむつ見てあげまちゅよー。まっちぇてくださいねー」
あ、俺よりティオの方が絶対ギルターを甘やかしちゃうな。なんか胸から熱くて柔らかいものがこみ上げてくる。
ギルターをベビーベッドの上に寝かせて支給されたおむつを器用に交換しながらおしりふきもバッチリしてくれるティオ。俺より子育て力が高いのを見て、そのやり方を忘れないように頭の中で反芻する。
お世話出来る時間が終わりギルターと離れてしまうのは寂しいけどもティオと手を繋いで家に帰る道を歩く。
「ティオ、俺、ずっと傍にいるからさ。じいちゃんになっても一緒に手を繋いで歩いてくれ」
「もちろんですよ。おじいちゃんになっても魂になっても私はギスケの手を握っていますよ」
きっと数年後は俺とティオの手を握るのはギルターで、いつか彼が巣立ったらまたティオと手を繋ぎ家に帰る道を歩くんだろうなって考えながら繋いだ手をギュッと握る。
聞き慣れた「ふふふ」って笑い声を出しながらティオが俺の手を握り返してくれた。
ティオとの子供が欲しいって言ったら、あれよあれよと言う間に道具を揃えくれた。
俺は魔力がないから俺の子供の元を多めに使い、ティオの魔力を多めに使ったためか神殿で儀式をして生まれた子は顔が俺そっくりで髪の色と耳の形はティオと同じの男の子だった。
名前はティオが決めてくれて「ギルター」って名前だ。赤ちゃんのギルターを抱いて顔を見た時、自分の腹から生まれたわけでもなく、繊細な儀式だから神官以外は立会ができなくて生まれる瞬間を見れないのに自分の子供って思えるかと心配だったんだがそんなものを吹き飛ばすくらい『俺の小さい時そっくり』って血の繋がりを感じた。
神殿で生まれた後、健康状態とかを調べるために神殿内の乳児病院に数日入院させることが義務になってる。だけど父性を育てるため抱っこやお世話を決められた時間までは病院の中ですることができる。
「ふふ、ギスケにそっくりで可愛い。でも耳は私似ですね」
「ああ。俺の小さい頃にソックリだ。大きくなるときは俺に似ずにティオに似たいい男になれよ」
「ふふっ、謙遜しないでくださいよ。ギスケはとてもいい男なんですから。どっちに似てもいい男になりますよ」
漫画みたいにキラキラ模様が飛びそうな笑顔で俺の腕の中のギルターのほっぺをつつくティオの言葉に俺の胸は鷲掴みにされた。
「なぁ、ティオ。俺さ、子供を育てるのが初めてだから失敗したらどうしよう。不良になったり悪いやつになったら……」
こんなに柔らかくて小さい命、俺が育ててもティオみたいな立派な男になるのか心配になってくる。しかも大きく育っても性格がねじ曲がったりしたら……今から不安で仕方ない。
「子守りはしたことがありますが、私も子供を育むのは初めてですよ。でもギスケとギルターの人生を守って生きると決めたんです。どうか私の手を離さないでくださいね」
「離すわけないだろ。俺がティオのことどれだけ大事に思ってるか知ってるだろ」
「ええ、私も貴方のことが一番大事です。ギルターは二番目です。だからギルターをギスケほど甘やかしませんし悪いことをしたらしっかり叱りますよ。いつか私と貴方の手を離して歩く日が来ますからね。もしもギスケが心配するような間違った道に進んだ時、私が必ず止めますよ。だからギスケは将来の心配をせずにいっぱい愛情を注いで育ててくださいね」
「結婚って本当に重い荷物を半分個にしてくれるんだな。俺、今、実感した」
すげー語彙力低下中だ。
「ふふっ、まだまだこれから楽しいことが沢山あるんですよ。まずはお祝いをしましょう。美味しい料理を作って食べて、それから二人でお風呂に入って体を洗いっこするんです。もちろんお尻の穴の洗浄もし合いましょうね。その後、ベッドの上で愛し合って眠るんです」
「ティ」「っんん、んぎゃあああ!」
急にぐずって泣き出した俺の腕の中の愛の結晶ギルター。慌てて「お~、よしよし」ってなだめるんだけど泣き止まない。
「ティオ!どうしよ!泣き止まない」
「ギルたーん、おむつかな~?おにゃか空いちゃいましたか~?パパがおむつ見てあげまちゅよー。まっちぇてくださいねー」
あ、俺よりティオの方が絶対ギルターを甘やかしちゃうな。なんか胸から熱くて柔らかいものがこみ上げてくる。
ギルターをベビーベッドの上に寝かせて支給されたおむつを器用に交換しながらおしりふきもバッチリしてくれるティオ。俺より子育て力が高いのを見て、そのやり方を忘れないように頭の中で反芻する。
お世話出来る時間が終わりギルターと離れてしまうのは寂しいけどもティオと手を繋いで家に帰る道を歩く。
「ティオ、俺、ずっと傍にいるからさ。じいちゃんになっても一緒に手を繋いで歩いてくれ」
「もちろんですよ。おじいちゃんになっても魂になっても私はギスケの手を握っていますよ」
きっと数年後は俺とティオの手を握るのはギルターで、いつか彼が巣立ったらまたティオと手を繋ぎ家に帰る道を歩くんだろうなって考えながら繋いだ手をギュッと握る。
聞き慣れた「ふふふ」って笑い声を出しながらティオが俺の手を握り返してくれた。
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