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出会いからラブラブ編
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ティオは昨日と変わらず優しい微笑みを浮かべている。
「私は『頼ってくれる人』が欲しいと言いましたよね。冒険をしている中で想い合う相手ができたこともありますが、心配して小言をいうようになる私を疎ましく思ったり、さらに上を目指すため私に頼ることをやめて独立してしまうんです。色々な形でみんな巣立ちをして私の元から去っていきました。立派になった彼等は私の誇りですが、私の心はもう誰かと離れたくないと叫んでいるのです。だから戦うことができないギスケに家で待っていて欲しいと思ったんです。貴方までいなくなったら私は寂しくて壊れてしまうかもしれません。これから一緒に暮していただけるのならギスケの生活は保証しますし気持ちを尊重しますよ」
言い終わったティオは悲しそうな笑顔で俺を見つめていた。
「……」
俺は答えられなかった。肉の盾よりホームレスの方がずっとマシだけど、それよりも安心して寝れて温かいご飯を食べれる生活の方が良い。ティオと一緒に暮らすなら安全が保証される。俺にとってデメリットはないんだ。
「……」
「ふふ、すぐに決断しろとは言いませんよ。ゆっくり考えてください。どうしても私の事が無理だと思うのなら私は貴方がこの世界で生活できる道を一緒に探しますからね。それではお腹いっぱいになりましたしお会計をしましょうか」
ティオが伝票を持って立ち上がろうとしたので俺は彼の手を掴んで止めた。
「あのさ、俺、家は風呂とトイレが別々の方がいい。あと自分の部屋……いや聞き流してくれ」
俺がティオとの同居を受け入れたから彼は目を丸くして驚いたけどすぐに笑顔になった。
「お風呂とトイレは別々ですね。ギスケの部屋はもちろん用意しますよ。私が家にいるときは食事も作りますし、掃除洗濯家事全般やりますよ。ただ、留守のときはギスケにやってもらいますけども」
「いや、家事は俺がするよ。全部頼ってばかりじゃ逆に一緒に暮らし居づらいし……って、何言ってんだろうな。俺は」
ティオが嬉しそうに笑って俺の手を握った。男同士で手を握るなんて変だと思うんだけど、ティオがあまりにも幸せそうだから振りほどけなかった。
「ありがとうございます。今日はとても良い日です。ギスケに会えて良かった」
ティオは泣きながら笑っていた。いろんな表情をするティオに、何故か俺はドキドキしてしまったのだった。
******
俺はティオのパーテイーメンバーとして冒険者登録をして一週間が過ぎた頃、ようやく家の目処がついた。
この世界の建物は石造りで頑丈だ。地震がないせいか日本の建物のような木の柱や壁ではなくレンガや石材で出来ている。テレビでしか見たことがない薪の暖炉と煙突を見た俺が喜んだのをみて、ティオが運命を感じたと言ってその家に決まった。それから数日で引っ越しをして俺とティオの二人での生活が始まった。
家に引っ越して数週間。異世界での生活は一月以上が過ぎたし、俺は男だらけの世界にも慣れてきた。だけどティオは「ギスケが心配なんです」と言って仕事に行かず俺と一緒に過ごしていた。
「なあ、ティオ。仕事は大丈夫なのか?お金が必要なら俺も皿洗いの仕事とか見つけてくるから遠慮なく言ってくれよ」
引っ越して数週間の間、家具など買い揃えたり俺のために服や日用品を買ってくれたけどお金は大丈夫なのかと心配になってきた。
「ええ、大丈夫ですよ。お金を使う機会がなくて貯め込んでいましたから。ちょっと季節外れの長期休みですよ」
「そういうもんなのか」
ティオはニコニコしながら俺に抱きついてきた。
「はい。ギスケもスキンシップに慣れてきましたね」
「まあ、毎日くっつかれてたらなぁ」
ティオは俺と恋人みたいに腕を組んだり、抱きついたりする。それで俺が驚いたり離れようとしたら寂しい顔をされる。俺のほうが世話になっている身だし、これくらいならと受け入れているうちにそれが当たり前になってしまった。
「じゃあ、もうキスしても平気ですか」
「そ、それはまだ駄目だ。俺達、まだ出会ってまだ二ヶ月も経ってないんだぞ」
元の世界でも男同士の付き合いも結婚もあるって分かっているし、俺の中で少しづつ柔らかい感情も生まれてきてる。それにティオは命の恩人だ。だけどまだ踏み込めない俺の言葉を聞いてティオは不満そうな顔をした。
「私はもっと早くギスケに甘えてほしいんですよ。それに今だから言いますが私はギスケに一目ぼれしたんです。お金を出してでも傍にいて欲しいと思ったのは貴方が初めてです」
「うぐ……」
綺麗な赤い目が俺を真っ直ぐ見つめてくる。俺はティオを命の恩人だと思っていたいのにこんな風に迫られたらドキッとするし、美人がこんなに想ってくれるのなら男同士でも良いとグラグラする。俺は恥ずかしくて目を逸らしたいのに彼の瞳に引き込まれてしまった。
「でも、いきなり体を求めようとは思いません。私は時間をかけてゆっくり、じっくりとギスケと愛し合いたいです」
ティオは頬を染めて微笑んだ。日本にいた時は女にも言われたことがないのに、異世界の男のティオに言われて嬉しいと思ってしまった。
「俺はティオのこと……好き……だよ」
好きだって口に出した途端、ティオの愛情が心地よくてずっと一緒にいてもいいなって思ってしまう。
「私も好きですよ」
ティオは優しく笑いながら俺に唇を重ねてきた。駄目って言ったはずなのに嫌じゃなくて俺はされるがままにキスを受け入れた。ティオは俺が嫌がらないのを確認してから舌を入れてきて口内を舐めまわしてきた。
「ん……」
息苦しさと快感を感じながらティオを受け入れていると、ティオが俺の体をまさぐり始めた。
「ま、待ってくれ。俺、男とは初めてで……」
俺が唇を離すとティオが嬉しげな顔をして手を止めた。
「初めてなんですね。それは光栄です。私がギスケの初めての相手になれるなんて」
ティオは嬉しそうに俺の首筋に吸い付いてきた。
「あっ……やめて……」
「やめません。ギスケの体は魅力的ですから」
「だけど俺の意思を尊重するって……」
キスもだけど先のことは未知の世界だ。首筋に吸い付かれ、舐められるとゾクゾクとして力が抜けそうになる。
「もちろん尊重しますよ。ギスケの心の準備が出来るまで待ちます」
言ってることと真逆にティオは俺を押し倒そうとしたので慌てて腕を突っぱねて体を離した。
「お、俺は女じゃないから無理だって!」
「大丈夫ですよ。この世界は男性ばかりですから、私は男性に抱かれたことも抱いたことも経験があります。だからギスケの好きな方に合わせますからね」
「え?」
俺はティオの言葉に驚き、思わずまじまじと彼を見てしまった。
「ああ、誤解しないでください。誰でも良い訳ではないですよ。ちゃんとお付き合いした方とです。私は当時の相手と結婚も考えていたのですが、将来の考え方がお互いに大きくかけ離れていて傷が深くなる前に話し合って別れたんです。数年前に彼は別の人と結婚して、もう疎遠になってしまい思い出の人になっていますよ」
そりゃ、こんなに美人なら誰かと付き合った経験くらいあるだろうけど、俺はなんか複雑な気分になってしまう。
「ふーん」
「ギスケ、妬いてますか?大丈夫ですよ。今の私はギスケ一筋です」
「べ、別にそんなんじゃない。第一、会って日が浅いだろ。なんでそんなに好きって言えるんだよ」
俺が照れてそっぽを向くとティオが俺に抱きついて耳元で囁いてきた。
「一目惚れしたと言ったでしょう。それにギスケの瞳を見ていれば分かりますよ。貴方はとても純粋だ。優しい人だからこそ私のような人間に心を許してくれる」
ティオは優しい手つきで俺の頬に触れた。。
「これから先、何年何十年経っても私が求める人は貴方だけです」
「……分かった。じゃあ、俺が覚悟を決めるまでは今まで通りな」
美人の告白は破壊力が強くて俺の何かが壊れそうになる。だけど未知の世界に飛び込める勇気は俺にはまだなかった。
「はい、それで構いません。では早速、今夜はベッドの上で愛し合いましょう」
笑顔を崩さず、穏やかな口調だけどこれは本気だ。俺が話の流れでうっかり「うん」とか返事するのを待ってるのを感じた。
「ちょっ!覚悟を決めたらって言っただろ!」
「私の体を味見するだけでも大丈夫ですよ」
「そういう問題じゃない。俺はまだ心の準備が出来ていないんだ」
「そうですか……。残念です」
ティオは本当に残念そうな顔をしながら手を伸ばして俺の頭を撫でた。
「私を抱きたいと思う理由がギスケの性処理のためでも良いですからね?体から先に繋がれば情も湧きやすいと言いますし」
「え、遠慮する」
ティオの綺麗な赤い目が妖しく光った気がして俺は首を横に振った。
「ふむ……、ギスケはなかなか強敵ですね。しかし、私は諦めませんよ。愛していますから」
「はいはい」
俺は苦笑しながらティオのキスを受け入れた。なんだかんだ言いながらたった二回で俺はティオとのキスが好きになっていた。
「私は『頼ってくれる人』が欲しいと言いましたよね。冒険をしている中で想い合う相手ができたこともありますが、心配して小言をいうようになる私を疎ましく思ったり、さらに上を目指すため私に頼ることをやめて独立してしまうんです。色々な形でみんな巣立ちをして私の元から去っていきました。立派になった彼等は私の誇りですが、私の心はもう誰かと離れたくないと叫んでいるのです。だから戦うことができないギスケに家で待っていて欲しいと思ったんです。貴方までいなくなったら私は寂しくて壊れてしまうかもしれません。これから一緒に暮していただけるのならギスケの生活は保証しますし気持ちを尊重しますよ」
言い終わったティオは悲しそうな笑顔で俺を見つめていた。
「……」
俺は答えられなかった。肉の盾よりホームレスの方がずっとマシだけど、それよりも安心して寝れて温かいご飯を食べれる生活の方が良い。ティオと一緒に暮らすなら安全が保証される。俺にとってデメリットはないんだ。
「……」
「ふふ、すぐに決断しろとは言いませんよ。ゆっくり考えてください。どうしても私の事が無理だと思うのなら私は貴方がこの世界で生活できる道を一緒に探しますからね。それではお腹いっぱいになりましたしお会計をしましょうか」
ティオが伝票を持って立ち上がろうとしたので俺は彼の手を掴んで止めた。
「あのさ、俺、家は風呂とトイレが別々の方がいい。あと自分の部屋……いや聞き流してくれ」
俺がティオとの同居を受け入れたから彼は目を丸くして驚いたけどすぐに笑顔になった。
「お風呂とトイレは別々ですね。ギスケの部屋はもちろん用意しますよ。私が家にいるときは食事も作りますし、掃除洗濯家事全般やりますよ。ただ、留守のときはギスケにやってもらいますけども」
「いや、家事は俺がするよ。全部頼ってばかりじゃ逆に一緒に暮らし居づらいし……って、何言ってんだろうな。俺は」
ティオが嬉しそうに笑って俺の手を握った。男同士で手を握るなんて変だと思うんだけど、ティオがあまりにも幸せそうだから振りほどけなかった。
「ありがとうございます。今日はとても良い日です。ギスケに会えて良かった」
ティオは泣きながら笑っていた。いろんな表情をするティオに、何故か俺はドキドキしてしまったのだった。
******
俺はティオのパーテイーメンバーとして冒険者登録をして一週間が過ぎた頃、ようやく家の目処がついた。
この世界の建物は石造りで頑丈だ。地震がないせいか日本の建物のような木の柱や壁ではなくレンガや石材で出来ている。テレビでしか見たことがない薪の暖炉と煙突を見た俺が喜んだのをみて、ティオが運命を感じたと言ってその家に決まった。それから数日で引っ越しをして俺とティオの二人での生活が始まった。
家に引っ越して数週間。異世界での生活は一月以上が過ぎたし、俺は男だらけの世界にも慣れてきた。だけどティオは「ギスケが心配なんです」と言って仕事に行かず俺と一緒に過ごしていた。
「なあ、ティオ。仕事は大丈夫なのか?お金が必要なら俺も皿洗いの仕事とか見つけてくるから遠慮なく言ってくれよ」
引っ越して数週間の間、家具など買い揃えたり俺のために服や日用品を買ってくれたけどお金は大丈夫なのかと心配になってきた。
「ええ、大丈夫ですよ。お金を使う機会がなくて貯め込んでいましたから。ちょっと季節外れの長期休みですよ」
「そういうもんなのか」
ティオはニコニコしながら俺に抱きついてきた。
「はい。ギスケもスキンシップに慣れてきましたね」
「まあ、毎日くっつかれてたらなぁ」
ティオは俺と恋人みたいに腕を組んだり、抱きついたりする。それで俺が驚いたり離れようとしたら寂しい顔をされる。俺のほうが世話になっている身だし、これくらいならと受け入れているうちにそれが当たり前になってしまった。
「じゃあ、もうキスしても平気ですか」
「そ、それはまだ駄目だ。俺達、まだ出会ってまだ二ヶ月も経ってないんだぞ」
元の世界でも男同士の付き合いも結婚もあるって分かっているし、俺の中で少しづつ柔らかい感情も生まれてきてる。それにティオは命の恩人だ。だけどまだ踏み込めない俺の言葉を聞いてティオは不満そうな顔をした。
「私はもっと早くギスケに甘えてほしいんですよ。それに今だから言いますが私はギスケに一目ぼれしたんです。お金を出してでも傍にいて欲しいと思ったのは貴方が初めてです」
「うぐ……」
綺麗な赤い目が俺を真っ直ぐ見つめてくる。俺はティオを命の恩人だと思っていたいのにこんな風に迫られたらドキッとするし、美人がこんなに想ってくれるのなら男同士でも良いとグラグラする。俺は恥ずかしくて目を逸らしたいのに彼の瞳に引き込まれてしまった。
「でも、いきなり体を求めようとは思いません。私は時間をかけてゆっくり、じっくりとギスケと愛し合いたいです」
ティオは頬を染めて微笑んだ。日本にいた時は女にも言われたことがないのに、異世界の男のティオに言われて嬉しいと思ってしまった。
「俺はティオのこと……好き……だよ」
好きだって口に出した途端、ティオの愛情が心地よくてずっと一緒にいてもいいなって思ってしまう。
「私も好きですよ」
ティオは優しく笑いながら俺に唇を重ねてきた。駄目って言ったはずなのに嫌じゃなくて俺はされるがままにキスを受け入れた。ティオは俺が嫌がらないのを確認してから舌を入れてきて口内を舐めまわしてきた。
「ん……」
息苦しさと快感を感じながらティオを受け入れていると、ティオが俺の体をまさぐり始めた。
「ま、待ってくれ。俺、男とは初めてで……」
俺が唇を離すとティオが嬉しげな顔をして手を止めた。
「初めてなんですね。それは光栄です。私がギスケの初めての相手になれるなんて」
ティオは嬉しそうに俺の首筋に吸い付いてきた。
「あっ……やめて……」
「やめません。ギスケの体は魅力的ですから」
「だけど俺の意思を尊重するって……」
キスもだけど先のことは未知の世界だ。首筋に吸い付かれ、舐められるとゾクゾクとして力が抜けそうになる。
「もちろん尊重しますよ。ギスケの心の準備が出来るまで待ちます」
言ってることと真逆にティオは俺を押し倒そうとしたので慌てて腕を突っぱねて体を離した。
「お、俺は女じゃないから無理だって!」
「大丈夫ですよ。この世界は男性ばかりですから、私は男性に抱かれたことも抱いたことも経験があります。だからギスケの好きな方に合わせますからね」
「え?」
俺はティオの言葉に驚き、思わずまじまじと彼を見てしまった。
「ああ、誤解しないでください。誰でも良い訳ではないですよ。ちゃんとお付き合いした方とです。私は当時の相手と結婚も考えていたのですが、将来の考え方がお互いに大きくかけ離れていて傷が深くなる前に話し合って別れたんです。数年前に彼は別の人と結婚して、もう疎遠になってしまい思い出の人になっていますよ」
そりゃ、こんなに美人なら誰かと付き合った経験くらいあるだろうけど、俺はなんか複雑な気分になってしまう。
「ふーん」
「ギスケ、妬いてますか?大丈夫ですよ。今の私はギスケ一筋です」
「べ、別にそんなんじゃない。第一、会って日が浅いだろ。なんでそんなに好きって言えるんだよ」
俺が照れてそっぽを向くとティオが俺に抱きついて耳元で囁いてきた。
「一目惚れしたと言ったでしょう。それにギスケの瞳を見ていれば分かりますよ。貴方はとても純粋だ。優しい人だからこそ私のような人間に心を許してくれる」
ティオは優しい手つきで俺の頬に触れた。。
「これから先、何年何十年経っても私が求める人は貴方だけです」
「……分かった。じゃあ、俺が覚悟を決めるまでは今まで通りな」
美人の告白は破壊力が強くて俺の何かが壊れそうになる。だけど未知の世界に飛び込める勇気は俺にはまだなかった。
「はい、それで構いません。では早速、今夜はベッドの上で愛し合いましょう」
笑顔を崩さず、穏やかな口調だけどこれは本気だ。俺が話の流れでうっかり「うん」とか返事するのを待ってるのを感じた。
「ちょっ!覚悟を決めたらって言っただろ!」
「私の体を味見するだけでも大丈夫ですよ」
「そういう問題じゃない。俺はまだ心の準備が出来ていないんだ」
「そうですか……。残念です」
ティオは本当に残念そうな顔をしながら手を伸ばして俺の頭を撫でた。
「私を抱きたいと思う理由がギスケの性処理のためでも良いですからね?体から先に繋がれば情も湧きやすいと言いますし」
「え、遠慮する」
ティオの綺麗な赤い目が妖しく光った気がして俺は首を横に振った。
「ふむ……、ギスケはなかなか強敵ですね。しかし、私は諦めませんよ。愛していますから」
「はいはい」
俺は苦笑しながらティオのキスを受け入れた。なんだかんだ言いながらたった二回で俺はティオとのキスが好きになっていた。
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