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出会いからラブラブ編
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ティオは夜になって帰ってきた。少し赤い顔をしていてアルコールの匂いがしたらか呑んできたみたいだった。普通、買った人間が逃げだす心配して早く帰るんじゃないのか?ティオは変な奴だな。
「ただいま。ギスケ。ゆっくり休めましたか?」
「ああ、うん。食堂で飯も食べさせてもらったけど本当に俺が支払いしなくていいのか?」
「心配しなくていいですよ。私はここの常連客なので、ちょっとした頼みは聞いてもらえるんです。それにお金は持っていないでしょう?一応、なにかあった時のために金貨は置いておきましたけど使わなかったんですね」
ティオがテーブルに目を向けると俺が悩みに悩んで元に戻した金貨が置いてあった。
「ああ、うん。勝手に使ったら泥棒だから……」
本当は持って逃げようかとめちゃくちゃに悩んだけども。
「ギスケは良い子ですね。では、明日、冒険者ギルドに行きましょう。そこで、私と一緒にパーティー登録をしてもらえば他の人があなたに無茶なことはしませんから」
「あっ、あのさ。俺、全然戦えないよ?あの店は『冒険のための奴隷』を買う場所だって皆が言ってたのを聞いたから知ってるんだ。ティオが俺を買っても俺は全然まったく役にたたないと思う」
「はい。それで構いません。そうでないと困るんです。私は一人で戦うのが得意ですし、あなたを戦わせるつもりはありませんよ」
「でも、その……じゃあなんで俺を買ったんだ」
ティオは優しく微笑みかけてくる。それはきっと俺が今まで出会った人の中で一番優しい笑顔だ。
「私は『経験値ブースト』と言われる経験値を大きく増やすスキルを持っています。だから、そのスキルを生かして新人冒険者やレベル上げをしたい冒険者を相手に「冒険者の育成ブースター」の仕事をしているんです。私自身にもそのスキルは有効なんでこの辺りでは敵なしですよ」
ティオがフフフと笑う姿に少し寒いものを感じた。もしかしたらその経験値ブーストを使ってスパルタレベル上げをして立派な人間の盾に育てて俺を売るのかもしれない。
「それに私は誰かに頼られるのが好きなんです。冒険で頼ってもらえるのは嬉しいのですが、レベルが上がると私からの巣立ちがあるでしょ。それが寂しくて「育てないでいい。ずっと頼ってくれる誰か』が欲しかったんです。だから、異世界から来て頼る者が私しかいないあなたは私の大切な心の安定剤なんです」
つまり……誰でもいいから依存して欲しいヤンデレ?俺は背筋に冷たいものが走るのを感じて、思わず椅子ごと後ろに下がった。
「ギスケ。どうしました?」
「あ……えっと……」
俺は自分の考えをそのまま言うのはやめた。もし、ティオがヤバい人だったらそのまま殺されるかもしれないからだ。
「でっかい虫がいたと思ったんだけど見間違えだった。まだ疲れてるみたいだ」
「そうですか。では今日はもう休みましょうね。私は隣に部屋をとっていますから何かあれば声をかけてください。それとテーブルの金貨は貴方へのプレゼントなので好きに使ってくださいね」
ティオはにこやかに笑ってそれ以上追求しなかった。
ティオが部屋を出てから俺は考えた。やっぱりあんな所で人を買うのだから親切な良い人ってだけじゃなかった。だけど魔法で逃げられないようにされてるしなによりも殺されたくない。でもやっぱり優しい良い人なんじゃないかと思う気持ちとポンと大金を渡すのは大体ヤバい目的を隠してる奴だという気持ちとで頭の中がゴチャゴチャしてくる。
「うーん。わからない。……よし!寝よう!」
俺は考えるのをやめて布団に入って目を閉じた。
翌朝、目を覚ますと自分のいた日本に戻っていなかった。昨日と同じ宿の部屋だった。テーブルの金貨はそのままだし、枕からは石鹸の匂いがする。
「夢じゃないよな……」
ティオに買われた昨日のことが本当なのか確かめるために外に出ようと思ってドアを開けると隣の部屋のティオがちょうど出てきたところだった。
「おはようございます。ギスケ」
ティオは俺を見て爽やかな笑顔で挨拶をした。
「お……はよう、ございます。ティオさん」
何を考えているのかわからないけどティオがヤンデレってことは昨日の短い話で分かったので緊張して敬語になった。
「昨日のように固くならずにティオと呼んでください。ちょうどギスケを起こしに行こうと思ってたんですよ。一緒に食事へ行きましょうか」
「ああ、うん。ちょっとまって」
俺は一度部屋に戻ってテーブルの金貨をズボンのポケットに突っ込んだ。もらっていいって言われたし、なにかあれば「これ」で誰かに助けてもらおう。
それからティオに連れられて朝食を食べに行った。食堂にいたおばあちゃんがティオの顔を見ると笑顔で「いつもの席」を用意してくれた。俺は促されるままティオの向かいに座った。
「何にしますか?バタバタ鶏の卵焼きセットやデーモンテイルのゆで卵セットがオススメですよ」
バタバタ鶏のほうが名前のイメージが安全な感じがするけどダチョウみたいなデカい卵だったら量が多いよな。料理の質問くらいならティオにしても大丈夫だよな、
「それってどんな料理なんだ」
「それは……ふふふ、食べてからのお楽しみです。驚く顔を見せてください。私はバタバタ鶏のほうにしようかな」
「じゃあ、俺も一緒ので……」
「あと、このパンケーキも追加しようとおもうんですけどギスケも注文しますか?」
「いや、量がわからないし、食べきれないと作ってくれた人に失礼だから卵焼きセットだけで」
「ふふ、ギスケは優しいですね。決まりましたし注文しましょうか」
頼んだ卵焼きセットは赤色の卵焼きで驚いたが味は俺が知っているニワトリの卵の味だった。白いパンとサラダ、スープがついていて卵の色以外は普通のモーニングセットだった。
ティオは俺が食べる様子をニコニコと見ていた。
「美味しいですか」
「ああ、うまいよ」
「それは良かったです。話は変わりますけど今日はギスケの冒険者登録をした後は住む家を探そうと思うんです。ギスケの希望はありますか?」
「俺の、希望?ティオが住む家なのに?」
「私とギスケが住む愛の家ですよ。私は仕事で離れる事が多いのでギスケの意見を優先しようと思うんです」
俺はティオをマジマジと見つめた。愛の家って、つまり……そういうことだろ?
「俺、男だぞ?女じゃなくて。それに昨日会ったばかりの。なんで俺と一緒に住もうなんて思うんだよ。俺、なんの役にも立たないし、なんにもできないし、ティオに迷惑かけるだけだろ。そもそもティオにはメリットがないのに」
ティオが驚いた顔をした。なんていうか、存在しないものが現れた顔?幽霊とかUFOを見たような表情だ。
「ギスケが男なのは当たり前じゃないですか。この世界の女性という存在は神話の中にしかいませんよ。神話でも女性は異界の扉を開けてどこかへ行ってしまい一人も残らずいなくなってしまいますけども」
今度は俺が驚いた。この世界に女性がいない?じゃあ、野太い声の中年女性や食堂のおばあちゃんは男?どう見ても女に見えたのに?
「じゃあ、あそこのあの二人も両方男なのか」
俺はちょっと離れた席の二人組の若い女を指さした。二人は楽しそうに話しながら笑い合っている。片方は肩までの黒髪の女でもう片方は金髪だ。両方ともかなりの美人でスタイルもいい。あれが全部男だとしたらショックすぎる。
「ええ男性ですよ。種族によっては胸があったりしますけど下が必ずありますよ」
「嘘だ!あんなに可愛いのに!?なんで下があるんだ?!」
思わず叫んでしまった。ティオがキョトンとした顔になった。
「確かに可愛らしいですが……ギスケは取った人の方が好みなんですか?」
「ちげーよ!!俺の知る女は元からないんだ。俺がいた国っていうか、俺の世界は男と女って性別があるんだよ!」
心と体のことを含めたらもっと複雑なことになるけどもココが男だけって世界なので詳しく言ったらもっとややこしくなりそうだから省略させてもらう。
「まぁ、そんなことはどうでもいいんですよ。私はギスケが好きだし、ギスケも私が好きですよね。それで十分じゃないですか」
ティオの笑顔が怖い。いつの間にか俺がティオの事を好きってことになってるし。俺はティオから目を逸らして言った。
「そりゃあ、ティオは俺に優しくしてくれるから感謝はしてる。でもティオが誰かに頼って欲しいって理由だけで俺に優しくしてくれるのがなんか納得いかない。俺はティオに何も返せないんだぞ」
俺と違ってティオは俺のことを真っ直ぐ見つめていた。
ティオは夜になって帰ってきた。少し赤い顔をしていてアルコールの匂いがしたらか呑んできたみたいだった。普通、買った人間が逃げだす心配して早く帰るんじゃないのか?ティオは変な奴だな。
「ただいま。ギスケ。ゆっくり休めましたか?」
「ああ、うん。食堂で飯も食べさせてもらったけど本当に俺が支払いしなくていいのか?」
「心配しなくていいですよ。私はここの常連客なので、ちょっとした頼みは聞いてもらえるんです。それにお金は持っていないでしょう?一応、なにかあった時のために金貨は置いておきましたけど使わなかったんですね」
ティオがテーブルに目を向けると俺が悩みに悩んで元に戻した金貨が置いてあった。
「ああ、うん。勝手に使ったら泥棒だから……」
本当は持って逃げようかとめちゃくちゃに悩んだけども。
「ギスケは良い子ですね。では、明日、冒険者ギルドに行きましょう。そこで、私と一緒にパーティー登録をしてもらえば他の人があなたに無茶なことはしませんから」
「あっ、あのさ。俺、全然戦えないよ?あの店は『冒険のための奴隷』を買う場所だって皆が言ってたのを聞いたから知ってるんだ。ティオが俺を買っても俺は全然まったく役にたたないと思う」
「はい。それで構いません。そうでないと困るんです。私は一人で戦うのが得意ですし、あなたを戦わせるつもりはありませんよ」
「でも、その……じゃあなんで俺を買ったんだ」
ティオは優しく微笑みかけてくる。それはきっと俺が今まで出会った人の中で一番優しい笑顔だ。
「私は『経験値ブースト』と言われる経験値を大きく増やすスキルを持っています。だから、そのスキルを生かして新人冒険者やレベル上げをしたい冒険者を相手に「冒険者の育成ブースター」の仕事をしているんです。私自身にもそのスキルは有効なんでこの辺りでは敵なしですよ」
ティオがフフフと笑う姿に少し寒いものを感じた。もしかしたらその経験値ブーストを使ってスパルタレベル上げをして立派な人間の盾に育てて俺を売るのかもしれない。
「それに私は誰かに頼られるのが好きなんです。冒険で頼ってもらえるのは嬉しいのですが、レベルが上がると私からの巣立ちがあるでしょ。それが寂しくて「育てないでいい。ずっと頼ってくれる誰か』が欲しかったんです。だから、異世界から来て頼る者が私しかいないあなたは私の大切な心の安定剤なんです」
つまり……誰でもいいから依存して欲しいヤンデレ?俺は背筋に冷たいものが走るのを感じて、思わず椅子ごと後ろに下がった。
「ギスケ。どうしました?」
「あ……えっと……」
俺は自分の考えをそのまま言うのはやめた。もし、ティオがヤバい人だったらそのまま殺されるかもしれないからだ。
「でっかい虫がいたと思ったんだけど見間違えだった。まだ疲れてるみたいだ」
「そうですか。では今日はもう休みましょうね。私は隣に部屋をとっていますから何かあれば声をかけてください。それとテーブルの金貨は貴方へのプレゼントなので好きに使ってくださいね」
ティオはにこやかに笑ってそれ以上追求しなかった。
ティオが部屋を出てから俺は考えた。やっぱりあんな所で人を買うのだから親切な良い人ってだけじゃなかった。だけど魔法で逃げられないようにされてるしなによりも殺されたくない。でもやっぱり優しい良い人なんじゃないかと思う気持ちとポンと大金を渡すのは大体ヤバい目的を隠してる奴だという気持ちとで頭の中がゴチャゴチャしてくる。
「うーん。わからない。……よし!寝よう!」
俺は考えるのをやめて布団に入って目を閉じた。
翌朝、目を覚ますと自分のいた日本に戻っていなかった。昨日と同じ宿の部屋だった。テーブルの金貨はそのままだし、枕からは石鹸の匂いがする。
「夢じゃないよな……」
ティオに買われた昨日のことが本当なのか確かめるために外に出ようと思ってドアを開けると隣の部屋のティオがちょうど出てきたところだった。
「おはようございます。ギスケ」
ティオは俺を見て爽やかな笑顔で挨拶をした。
「お……はよう、ございます。ティオさん」
何を考えているのかわからないけどティオがヤンデレってことは昨日の短い話で分かったので緊張して敬語になった。
「昨日のように固くならずにティオと呼んでください。ちょうどギスケを起こしに行こうと思ってたんですよ。一緒に食事へ行きましょうか」
「ああ、うん。ちょっとまって」
俺は一度部屋に戻ってテーブルの金貨をズボンのポケットに突っ込んだ。もらっていいって言われたし、なにかあれば「これ」で誰かに助けてもらおう。
それからティオに連れられて朝食を食べに行った。食堂にいたおばあちゃんがティオの顔を見ると笑顔で「いつもの席」を用意してくれた。俺は促されるままティオの向かいに座った。
「何にしますか?バタバタ鶏の卵焼きセットやデーモンテイルのゆで卵セットがオススメですよ」
バタバタ鶏のほうが名前のイメージが安全な感じがするけどダチョウみたいなデカい卵だったら量が多いよな。料理の質問くらいならティオにしても大丈夫だよな、
「それってどんな料理なんだ」
「それは……ふふふ、食べてからのお楽しみです。驚く顔を見せてください。私はバタバタ鶏のほうにしようかな」
「じゃあ、俺も一緒ので……」
「あと、このパンケーキも追加しようとおもうんですけどギスケも注文しますか?」
「いや、量がわからないし、食べきれないと作ってくれた人に失礼だから卵焼きセットだけで」
「ふふ、ギスケは優しいですね。決まりましたし注文しましょうか」
頼んだ卵焼きセットは赤色の卵焼きで驚いたが味は俺が知っているニワトリの卵の味だった。白いパンとサラダ、スープがついていて卵の色以外は普通のモーニングセットだった。
ティオは俺が食べる様子をニコニコと見ていた。
「美味しいですか」
「ああ、うまいよ」
「それは良かったです。話は変わりますけど今日はギスケの冒険者登録をした後は住む家を探そうと思うんです。ギスケの希望はありますか?」
「俺の、希望?ティオが住む家なのに?」
「私とギスケが住む愛の家ですよ。私は仕事で離れる事が多いのでギスケの意見を優先しようと思うんです」
俺はティオをマジマジと見つめた。愛の家って、つまり……そういうことだろ?
「俺、男だぞ?女じゃなくて。それに昨日会ったばかりの。なんで俺と一緒に住もうなんて思うんだよ。俺、なんの役にも立たないし、なんにもできないし、ティオに迷惑かけるだけだろ。そもそもティオにはメリットがないのに」
ティオが驚いた顔をした。なんていうか、存在しないものが現れた顔?幽霊とかUFOを見たような表情だ。
「ギスケが男なのは当たり前じゃないですか。この世界の女性という存在は神話の中にしかいませんよ。神話でも女性は異界の扉を開けてどこかへ行ってしまい一人も残らずいなくなってしまいますけども」
今度は俺が驚いた。この世界に女性がいない?じゃあ、野太い声の中年女性や食堂のおばあちゃんは男?どう見ても女に見えたのに?
「じゃあ、あそこのあの二人も両方男なのか」
俺はちょっと離れた席の二人組の若い女を指さした。二人は楽しそうに話しながら笑い合っている。片方は肩までの黒髪の女でもう片方は金髪だ。両方ともかなりの美人でスタイルもいい。あれが全部男だとしたらショックすぎる。
「ええ男性ですよ。種族によっては胸があったりしますけど下が必ずありますよ」
「嘘だ!あんなに可愛いのに!?なんで下があるんだ?!」
思わず叫んでしまった。ティオがキョトンとした顔になった。
「確かに可愛らしいですが……ギスケは取った人の方が好みなんですか?」
「ちげーよ!!俺の知る女は元からないんだ。俺がいた国っていうか、俺の世界は男と女って性別があるんだよ!」
心と体のことを含めたらもっと複雑なことになるけどもココが男だけって世界なので詳しく言ったらもっとややこしくなりそうだから省略させてもらう。
「まぁ、そんなことはどうでもいいんですよ。私はギスケが好きだし、ギスケも私が好きですよね。それで十分じゃないですか」
ティオの笑顔が怖い。いつの間にか俺がティオの事を好きってことになってるし。俺はティオから目を逸らして言った。
「そりゃあ、ティオは俺に優しくしてくれるから感謝はしてる。でもティオが誰かに頼って欲しいって理由だけで俺に優しくしてくれるのがなんか納得いかない。俺はティオに何も返せないんだぞ」
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