弱者男性は幸せになれるのか!? 一発逆転を夢見た末路の物語

幻霧雲開

文字の大きさ
上 下
108 / 110
第四章

第百七話 続々々・ビアンカとフィリピンで

しおりを挟む
私は氷河期時代、41歳の弱者男性である。

私はマッチングアプリで知り合ったビアンカ姉妹と移動している。

まずは民泊から出て少し暗くなっている住宅街を歩いた。

家の前で何かしらの店を開いていて屋台のようになっている家がたまにある。

焼き鳥っぽいものを売っていた。

野良犬が普通に歩いている。

ビアンカたちは気にもしていないので普通の光景のようだ。

たまに川などがあるがゴミが捨てられていてあまりきれいではない。

私は何とかビアンカとコミュニケーションを取ろうとしている。

とは言え私の英語の知識では犬を見て「ドッグ」というのが精一杯である。

それにビアンカの発音はイギリス人が話すような聞き取りやすい英語ではないため知っている単語でも意味を理解できないことが多い。

自然と翻訳機を通してしか意志の疎通が出来なかった。

あとはボディランゲージと笑顔で乗り切るしかない。

5分ほど歩くとこの地区の出口に出た。

私の見たところフィリピンの町は住宅地の入り口はかなり制限されているようだ。

例えば日本で言えば2丁目への入り口が一つしかない感じである。

そして入り口にはその地区の名前の看板がある。

高級な地区ならば検問がいて入れる時間が決まっている感じだ。

ただ翻訳機では自分の聞きたいことをズバリ翻訳しない時が多く、これが真実か確認は出来なかった。

そしてモールに移動するためにジプニーという乗り物にのった。

簡単に言うと乗り合いバスの小型版という感じで、身を寄せ合って十人ほどが電車のような横一列の座席に向かい合って5人ずつくらい座る。

ビアンカは目的地を言いお金を払っている。

4人で乗って80円くらい払ったようだ。

面白いなと思ったのは運転席に遠い人は手の届く距離のお客にお金を渡してリレーのように運転手にお金を渡すのだ。

お釣りも同じように帰ってくる。

人と人の距離感が日本とだいぶ違っていた。

それは現代の日本では失われているぬくもりのように感じる。

出発もお客が席でぎちぎちになるまで発進しない。

呼び込みをしてお客さんが集まるまで待って発進した。

隣との距離感が近いためジプシーに乗る際はスリなどに気を付けないといけない。

だが私はビアンカと会うためにフィリピンに来ているため、ここは観光地ではなく、観光客狙いの悪い人はここにはいないようだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

将棋部の眼鏡美少女を抱いた

junk
青春
将棋部の青春恋愛ストーリーです

如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~

八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」  ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。  蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。  これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。  一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。

処理中です...