弱者男性は幸せになれるのか!? 一発逆転を夢見た末路の物語

幻霧雲開

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第四章

第百六話 続々・ビアンカとフィリピンで

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私は氷河期時代、41歳の弱者男性である。

私はビアンカ姉妹と車で移動している。

しかしフィリピンは信号が少ない感じがする。

日本の三分の一あるだろうか。

そのため歩行者などが車を止めてわたっている。

歩行者用の信号がないように思える。

私はビアンカの友人のポイントを稼ごうと思って車を運転している友人にチョコレートを一つプレゼントした。

目的地に着くと800ペソを運転手に支払う。

あ、友人だけどお金は取るんだと一瞬思ったが送ってもらったのだから当然だよなと払う。

(あとあと聞いたら彼はビアンカの友人でも何でもなく一般車に運んでもらうライドシェアのサービスだった。その頃の私はそんなサービスがあるのを知らない。とんだ勘違いの無ポイントチョコである)

私の宿泊施設は住宅街の中にあった。

三階建て15室ほどあるアパートの2階の一室に案内された。

キッチンとベッドがあり冷房やテレビも付いている。

奥にトイレとシャワーはあるが湯舟はなかった。

私はさっそくリュックに詰め込んでいたチョコレートを取り出して彼女たちにプレゼントした。

「thank you po」と言われた。

(ちなみにフィリピンではpoと語尾に付けるのは丁寧語のようだ)

みんな喜んでチョコレートをパクパクと食べ始めた。

ビアンカはややインド系の顔立ちをしているが次女のルビーは少し日本人風である。

三女のプリンセスは唇が厚く何となく私のイメージのフィリピン人と合致している。

みんな笑顔でチョコレートを食べていた。

この笑顔だけで機内持ち込みの重量制限7キロのうち5キロをチョコレートで使った甲斐があるってもんだ。

少し休憩をすると私たちは食事をするため出かけることにした。
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