弱者男性は幸せになれるのか！？ 一発逆転を夢見た末路の物語

第四章

第百話 初めての海外へ

私は氷河期時代、４1歳の弱者男性である。

私はマッチングしたフィリピン人女性のビアンカと会うためにフィリピンに行こうとしている。

準備を整えて私はいま空港まで来ている。

国内旅行すら慣れていないのに海外旅行は緊張してしまう。

英語は多少の単語を知っている程度で私の脳内のおっちゃんが『こんなもの使うはずねえべ』とすべて焼却してしまって文法などはまったく覚えてない。

わからなくても何とかなるだろうという当たって砕けろの精神でフィリピンに向かっているのだ。

一応、翻訳機は買っている。

スマホにもグーグル翻訳が入っているがiPhoneは外で使っていると強盗に合う危険性があるらしい。

翻訳機は強盗に取られても金銭的な出費だけだがスマホを取られるとたいへん面倒なことになるので基本街中ではスマホは隠して翻訳機だけ使用する予定だ。

海外旅行のため出発時刻の３時間前に空港に着いた。

チャックインだがチケットが安い海外の空港会社のため受付がもう英語だった。

言葉がわからないなら前の人が何を行っているのか見て想像するしかない。

私の番が来ると私は今から乗る飛行機の情報が書いてある書類をとパスポートを出した。

お、こいつ話が早いなという感じで受付の女性は一度頷くと書類とパスポートを見ている。

パスポートを返され何かを言われたがよくわからない。

eトラベルで記入した情報の書類を出すと「NO」と言われた。

また何か言われている「チケット」という言葉が聞こえた気がしたので帰りのチケットの情報を見せると頷かれた。

そしてeトラベルの書類も見てチケットを渡される。

チケットに乗っている出発時間と搭乗場所を〇されて向こうに行ってくれと言われた気がした。

「YES」と私は答えながらチャックインだけでどっと疲れていた。