弱者男性は幸せになれるのか！？ 一発逆転を夢見た末路の物語

第四章

第九十五話 続々・フィリピンでのマッチングアプリ

私は氷河期時代、４1歳の弱者男性である。

今はフィリピン人とマッチングアプリで婚活をしている。

マニラを中心にマッチングアプリを行ったら初日に三人とマッチングしたので浮かれている。

二人目の美女はカミーユという名前だった。

某アニメの主人公でカミーユが女性のような名前だから劣等感を抱いていることは知っていたが、女性の名前で実在したのだなと感心する。

（ちなみに私がマッチングしたのがすべて美女なのは私が選んでいるためである）

「初めまして。マッチングありがとう。カミーユさんはとても可愛いですね」

「こんにちは、いいね、ありがとう」

「とても素敵な場所で写真を撮っていますね。プールがある。そこはどこですか？」

私は彼女のプロフィール写真を見ながら書き込んだ。

プールの前で水着姿の彼女は自信満々の笑顔である

マッチングアプリでの出だしの話題は写真が一番だ。

「そこは私の家です」

あ、この人セレブだ。と私は思った。

セレブでなければ嘘つきであり、詐欺師である。

経験上、詐欺師の可能性がほぼ100％に近いし、もし本当でもこんな弱者男性の私がセレブと結婚できる気がしない。

ここでガツガツとせめて逆玉の輿を狙うような正確ならもっと早く結婚できているだろう。

次の人を見てみよう。