弱者男性は幸せになれるのか！？ 一発逆転を夢見た末路の物語

第三章

第八十七話 太る才能

私は氷河期時代の４０歳、弱者男性である。

私は自慢ではないが太る才能がある。

おそらく食糧不足の時代だとかなり優秀な遺伝子なのだが、今の時代はデブになりやすい。

と言う訳で私はデブでもある。

巨漢ではない。小太りと言うやつだ。

（しかし、女性がぽっちゃりと言って誤魔化すのと小太りという表現は同じ気がするな）

ともかく私は軽いストレス、軽い不調、やる気が出ない。

これらの場合、食欲が増すのである。

どれくらい増すかと言えば、弁当は二人前は当たり前でそのあとにデザートを食べないと気がすまなくなる。

その上、私は食物の消化率も良いのか、食べたら二週間後には体重に反応が出る。

まあ、多く食べると腸に残っているのでそれで太ったと思う人もいるだろう。

腸には二キロほどは簡単に便がたまるのだ。

何が言いたいのかというと、最近どうもやる気が出ない。

やる気が出ないので好きなものを食べたら、やる気も出てなんか幸せな気分にもなっている。

なのでダイエットしながら、憂鬱としている君。

大した理由ではないダイエットなら食べた方が幸せだぞ。

そしてみんなでデブになろうじゃないか。