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第二章
第五十二話 中学生になる
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私は氷河期世代の弱者男性である。
今は中学校に入学したころを思い出している。
私の入学した中学校は部活動に必ず入らないといけなかった。
私は何となく憧れていた剣道部に入り新田は水泳部に入った。
中学校に入ると部活で忙しく新田と遊ぶ回数も減っていた。
減ったと言っても小学校の頃は毎日遊んでいたのが、土日だけ遊ぶようになったという具合である。
「田中さんに会いに行こう」と新田が言った。
中学校に入学して二か月目の頃であり、田中友里子と会わなくなって三か月目の頃だった。
友里子は車で一時間弱の距離に引っ越していた。
電車で行くと遠回りをしないといけないため一時間はかかり、往復の電車賃が800円ほどだった。
私は月の小遣いを二千円しかもらっていなかったためその電車賃はなかなか厳しかった。
「電車賃がないで」と私が言うと新田は大きく頷いた。
「うん。だから自転車で行こう」
新田の提案に私は驚いた。自転車で行けるという発想がなかったからだ。
しかし、確かに自転車で行けなくはない距離である。
私たちは自転車で友里子の住む街を目指した。
早朝の六時に私たちは出発した。
リュックには水筒とおにぎりを入れ自転車をこぐ。
朝日を浴びながら知らない道を二人で進んで行く。
大きな国道沿いにずっと進めば良かったのであまり迷うこともなかった。
それはとても楽しいものだった。
今は中学校に入学したころを思い出している。
私の入学した中学校は部活動に必ず入らないといけなかった。
私は何となく憧れていた剣道部に入り新田は水泳部に入った。
中学校に入ると部活で忙しく新田と遊ぶ回数も減っていた。
減ったと言っても小学校の頃は毎日遊んでいたのが、土日だけ遊ぶようになったという具合である。
「田中さんに会いに行こう」と新田が言った。
中学校に入学して二か月目の頃であり、田中友里子と会わなくなって三か月目の頃だった。
友里子は車で一時間弱の距離に引っ越していた。
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私は月の小遣いを二千円しかもらっていなかったためその電車賃はなかなか厳しかった。
「電車賃がないで」と私が言うと新田は大きく頷いた。
「うん。だから自転車で行こう」
新田の提案に私は驚いた。自転車で行けるという発想がなかったからだ。
しかし、確かに自転車で行けなくはない距離である。
私たちは自転車で友里子の住む街を目指した。
早朝の六時に私たちは出発した。
リュックには水筒とおにぎりを入れ自転車をこぐ。
朝日を浴びながら知らない道を二人で進んで行く。
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