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第二章
第四十六話 新田と遊ぶ
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私は氷河期世代の弱者男性である。
今は小学校5年生の頃を振り返っている。
その頃は私の親友の新田と遊び始めた頃だ。
私は新田の家に入りびたり一緒にゲームをして漫画を読んだ。
この時代の二人で同時に出来るゲームと言うのは少なく『熱血高校ドッジボール部』で対戦するのがとても楽しかった。
ドッジボールで部活なのにやられると死んでしまうのがいかにもシュールである。
または私がドラクエ3をやり、新田が漫画を読みながらたまに相談にのってくれたりする。
遊ぶというのは二人で感情を共有することでもある。
近くにいて何かしらの反応をしてくれたら、それだけでも遊んでいるのだ。
「このコマの悟空めちゃくちゃカッコ良いよな」と新田が見せてくる。
「ほんまに鳥山明は天才やな。俺もこんな絵を描いてみたいわ」
「俺は絵心ないからなあ。正田は絵心あっていいな」
「いや、俺はそこまで上手くないけどな」
私が子供の頃に様々な漫画を読めたのはひとえに新田のおかげであった。
ジャンプ漫画しか知らない私に手塚治虫、藤子F不二夫、高橋留美子などの漫画を教えてくれたのは新田である。
それに貧乏だった我が家にはテレビゲームはなかったが、新田のおかげでテレビゲームを存分に楽しむことが出来た。
私は自分の家が貧乏だと劣等感を抱いたことがなかったがそれはすべて新田のおかげかも知れない。
私は新田のおかげでいろいろな欲を抑圧せずにすんだのである。
今は小学校5年生の頃を振り返っている。
その頃は私の親友の新田と遊び始めた頃だ。
私は新田の家に入りびたり一緒にゲームをして漫画を読んだ。
この時代の二人で同時に出来るゲームと言うのは少なく『熱血高校ドッジボール部』で対戦するのがとても楽しかった。
ドッジボールで部活なのにやられると死んでしまうのがいかにもシュールである。
または私がドラクエ3をやり、新田が漫画を読みながらたまに相談にのってくれたりする。
遊ぶというのは二人で感情を共有することでもある。
近くにいて何かしらの反応をしてくれたら、それだけでも遊んでいるのだ。
「このコマの悟空めちゃくちゃカッコ良いよな」と新田が見せてくる。
「ほんまに鳥山明は天才やな。俺もこんな絵を描いてみたいわ」
「俺は絵心ないからなあ。正田は絵心あっていいな」
「いや、俺はそこまで上手くないけどな」
私が子供の頃に様々な漫画を読めたのはひとえに新田のおかげであった。
ジャンプ漫画しか知らない私に手塚治虫、藤子F不二夫、高橋留美子などの漫画を教えてくれたのは新田である。
それに貧乏だった我が家にはテレビゲームはなかったが、新田のおかげでテレビゲームを存分に楽しむことが出来た。
私は自分の家が貧乏だと劣等感を抱いたことがなかったがそれはすべて新田のおかげかも知れない。
私は新田のおかげでいろいろな欲を抑圧せずにすんだのである。
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