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第一章
第二十一話 死にたいのか逃げたいのか
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私は人生に絶望している弱者男性である。
酎ハイを飲みながら、ぼうっとテレビで野球を見ていた。
試合は阪神が負けていた。
私は阪神ファンなので気分が悪かった。
死にたいと思うことがある。
本当に死ぬほどではないのだが死にたいと思うのだ。
正確に言うと生きたくないになるのだろうか。
若いころは死にたいは現状からの逃避であり逃げたいだけだった。
しかし、40歳の今は逃げても変わらない。
と言うか何から逃げるのか。
老いからは逃げられないのだ。
私は仮に生活保護を受けてずっと仕事をせずに生きられますよと言われても死にたくなる。
現状、仕事が嫌で死にたいわけではないのだ。
仕事をしている時の方がまだ気持ちが楽かもしれない。
何かしら人の役に立っていると思えるからだ。
はあ、なんだろう、この気持ちは。
この気持ちを消すために私は酒を飲んでいる。
気がつくと、阪神が逆転していた。
私はうんうんとうなづくとまた酒を一口飲んだ。
こうやって人生は終わっていくのだろうか。
酎ハイを飲みながら、ぼうっとテレビで野球を見ていた。
試合は阪神が負けていた。
私は阪神ファンなので気分が悪かった。
死にたいと思うことがある。
本当に死ぬほどではないのだが死にたいと思うのだ。
正確に言うと生きたくないになるのだろうか。
若いころは死にたいは現状からの逃避であり逃げたいだけだった。
しかし、40歳の今は逃げても変わらない。
と言うか何から逃げるのか。
老いからは逃げられないのだ。
私は仮に生活保護を受けてずっと仕事をせずに生きられますよと言われても死にたくなる。
現状、仕事が嫌で死にたいわけではないのだ。
仕事をしている時の方がまだ気持ちが楽かもしれない。
何かしら人の役に立っていると思えるからだ。
はあ、なんだろう、この気持ちは。
この気持ちを消すために私は酒を飲んでいる。
気がつくと、阪神が逆転していた。
私はうんうんとうなづくとまた酒を一口飲んだ。
こうやって人生は終わっていくのだろうか。
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