弱者男性は幸せになれるのか!? 一発逆転を夢見た末路の物語

幻霧雲開

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第一章

第十三話 年収500万円になりたい

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私はお金持ちになって結婚をしたいと思っている40歳弱者男性である。

パチンコで負けて気分が落ち込んでいた。

人生まるで進んでいる気がしない。目標があっても前進していない。

はあ、どうすればいいんだあ?!

「正田さん、見てくださいよ。今日は万舟取ったんです」

そう言ってきたのは大林である。(私の姓は正田だ)

大林はギャンブル好きの39歳。私と似たような弱者男性である。

ただ大林は現状を楽しんで生きているように見えた。

準社員で手取りは私より少ないだろうに楽しそうだ(私は一応社員)

しかもこの大林には離婚した嫁と子供がいるらしい。

なぜこんなチャランポランな男でも結婚できているのだ!!

大林は競艇で今日は10万も勝ったらしい。

10万円。もちろん羨ましいが、10万増えたからと言って私の目標はかなわない。

私はマッチングアプリでの年収をせめて500万にしないと、女性には見向きもされない。(と思う)

しかし、もし自分に競艇の才能があって毎月10万円勝てたら年収が120万増えることと一緒である。

それならば堂々と年収500万円と書けるな。

そう思い、私は大林に競艇を教えてもらうことにした。
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