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第一章

第七話 失恋

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私はマッチングアプリの美女に誘われビットコインを30万円分勝った弱者男性である。

30万円と言えば私の貯蓄の半分である。

これは彼女が言うには2倍3倍にもなる投資なのである。

しかし、気になることがある。

彼女が詐欺師である可能性があるのだ。

と言うか、もしかしたら、客観的にみると、もう詐欺師なのである。

しかし私はいちるの望みでビットコインを買ってしまった。

だってこれから華やかな結婚生活が待っているはずなのだ。

彼女の経営している会社で働かせてもらい、ラブラブな生活を送る。

そのうち子供が生まれて、私は子供と一緒に成長していくのだ。

ただ私にもボーダーラインがあった。

詐欺の報告ページには中国の業者にビットコインを移動させ、こちらが引き出せないような手口であると書いてあったのだ。

と言う事はその業者に移動しようと言われなければ彼女は詐欺師ではなく、私の聖女のままなのだ。

そう思ってはいたが、現実は非常で彼女は詐欺報告ページまんまの業者にビットコインの移動を言ってきたので

私は彼女とのマッチングを解消した。

心が痛かった。

とても痛い。

もうビットコインには用がないためすぐに売り払った。

手数料などを差し引くと、私はビットコインで2万円損をしていた。

私は彼女の写真を見ながら、酒を飲んで寝た。
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