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第八話 ジュースの補充をしましょう
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「お嬢さんおもろいな。もっと食べたいやろ。今回は特別に半額にしたるで。どうや?」
「ええっと、お金がいるんだよね」
「六個三百円を、お嬢さんには百五十円」
「じゃあ、はい」と美白はポケットに入れていた物を出した。
「お嬢さん。カードは無理や。しかもこれはキャッシュカードやから余計無理やで」
「え? お兄ちゃんはそれでお金を作っていたよ」
「よし、お嬢さん。普通の店なら道楽で商売をやってないんやと追い出すやろうけど、残念ながらわしは完全に道楽でやっとる。たこ焼きを食わせたるから、今までの行動がボケか本気か、話を聞かせてもらうで」
持ち場の自動販売機の近くに軽トラックを停め、荷台からジュースの箱を引っ張り出す。
荷車を使い、自動販売機の前までジュースを運んで補充し、売り上げ金を取りだし、おつりを調節して、次の自動販売機へ。
やっと七丁目の担当する自動販売機を補充し終えると、十二時を少し過ぎていた。
いつもどおりだと八丁目の方へ向かうが、今日は馬場に押し付けられた二丁目のタバコ屋に行かなければいけない。
俺は方向指示器をいつもの癖で左にしたが、慌てて右に変えた。
「ええっと、お金がいるんだよね」
「六個三百円を、お嬢さんには百五十円」
「じゃあ、はい」と美白はポケットに入れていた物を出した。
「お嬢さん。カードは無理や。しかもこれはキャッシュカードやから余計無理やで」
「え? お兄ちゃんはそれでお金を作っていたよ」
「よし、お嬢さん。普通の店なら道楽で商売をやってないんやと追い出すやろうけど、残念ながらわしは完全に道楽でやっとる。たこ焼きを食わせたるから、今までの行動がボケか本気か、話を聞かせてもらうで」
持ち場の自動販売機の近くに軽トラックを停め、荷台からジュースの箱を引っ張り出す。
荷車を使い、自動販売機の前までジュースを運んで補充し、売り上げ金を取りだし、おつりを調節して、次の自動販売機へ。
やっと七丁目の担当する自動販売機を補充し終えると、十二時を少し過ぎていた。
いつもどおりだと八丁目の方へ向かうが、今日は馬場に押し付けられた二丁目のタバコ屋に行かなければいけない。
俺は方向指示器をいつもの癖で左にしたが、慌てて右に変えた。
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