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第四章 勇者パーティー
第二話 同じ試験を受ける者
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「ここら辺で昼食にするか」
王都に向かう途中でお腹が減った俺たちは、道の横に広がる野原でお弁当を食べることにした。
「はい、これ」
俺は〈アイテムボックス〉から弁当箱を三つ取り出すと、二つをそれぞれクリスとノアに渡した。この弁当は、クリスが作ってくれたものだ。
「もぐもぐ……うん。美味しいな」
俺の好きなオークの焼肉がご飯の上に乗った焼肉弁当。オークの焼肉にはスパイシーなたれがかかっており、それがオークの焼肉の味を引き立てている。
「ふふっ ユートにそう言ってもらえると嬉しいわ」
クリスは女神のような微笑みを浮かべた。
「そ、そうか。あ、ありがとう」
俺が視線を横にそらすと、そう言った。やはり、まだクリスの笑顔には慣れない。恥ずかしさの余り、どうしても視線をそらしてしまうのだ。
(それにしても、楽しいものだなぁ~)
家族と野原でピクニック。子供としてなら昔体験したことがある。だが、親としてこの光景を見ると、また違った感情が芽生えてくる。
だが、こういう時に限って邪魔が入ってくる。何故なら、俺はトラブルホイホイだからだ。
「たった三人でのんきに食事とは。狙ってくれと言ってるようなものだぜぇ」
この世界に来て二度目となる盗賊が、奥にある森から姿を現した。
「うっさい。さっさと消えろ。〈結界〉〈炎之龍息吹〉!」
俺は盗賊どもを〈結界〉の中に閉じ込めると、その中に〈炎之龍息吹〉を放った。
盗賊どもは、圧倒的な熱によって、何が起きたのかも分らぬまま、灰になって消えた。
「家族の団らんを邪魔するとは。命知らずもいたものだ」
俺はそう呟くと、食事を再開した。
「ユートに敵対する命知らずと言う方が正しいと思うわ」
クリスはため息をつくと、世界樹水を口にした。
「……あと、そこで棒立ちしている君は、俺達に何か用でもあるのか?」
俺はすぐそこで目を見開いて棒立ちしている赤髪金眼の剣を腰に差した女性におす言った。
「……いえ、あの……盗賊が居たので助けようと思ったのですが……必要なかったようですね」
女性は戸惑いながらそう答えた。
「助けようとしてくれてありがとな」
この女性は身の危険を顧みず、俺達を助ける為に来てくれたのだ。その為、俺は軽く頭を下げて礼を言った。
「いえ、ご無事で何よりです。それにしても、先ほどの魔法は凄まじかったですね……あ、申し遅れました。私の名はシャノン・フォン・フォリオ―ル。ガドラン子爵の三女にして、Sランク冒険者です」
女性――シャノンはそう言うと、軽く頭を下げた。
「……ん? 子爵ってことは貴族……しかもSランク冒険者!?」
かなりの大物だったことに、俺は目を見開いて驚いた。
「はい。ただ、今は冒険者のシャノンです。なので、敬語は不要です」
「ああ……分かった。俺の名前はユート。こっちにいるのがクリスとノアだ」
「私がクリスよ」
「ノアです」
シャノンの自己紹介に応えるように、俺たちも自己紹介をした。
「分かりました。それにしても、先ほどの魔法は本当に凄かったですね。あれを見てしまうと、王都での試験が不安になってしまいますね……」
シャノンは王都の方向を向くと、そう言った。
「Sランク冒険者がやるような試験って結構過酷そうですね。一体どんな試験なのですか?」
最上位の冒険者が受ける試験とは一体何なのだろうか……少し気になる。
「口外しませんか?」
シャノンは目つきを鋭くさせると、そう言った。
「ああ。口外しない」
俺は即座にそう答えた。
「……分かったわ。私はこれから勇者パーティーに入る最終試験を受けることになってるの」
「え、それ俺もなんだけど」
「え、そうなの!?」
まさかの同じ試験を受ける人だった。まあ、それなら不安になるのも頷ける。
「確かにあなたほどの魔法師が勇者パーティーに入ったら心強そうね」
「う~ん……俺魔法師って言うよりは、魔法戦士なんだよな」
「え、そうなの!?」
シャノンは再び目を見開くと、驚いた。
「まだまだ未熟だが、一応剣士なんだ」
「そうなのね……あのさ、一回私と戦ってくれないかな? 試験のレベルを知りたいから」
「……分かった」
剣術修行中の俺からしてみれば、この提案はありがたい。
「じゃ、やるか」
俺は〈アイテムボックス〉から白輝の剣を取り出すと、構えた。
「では、はあっ」
シャノンは素早く俺に接近すると、俺の肩めがけて剣を振った。
「はあっ」
俺はその剣を白輝の剣で受け止めた。
「よっと」
その後、素早く回し蹴りをして、シャノンを吹っ飛ばした。
「やぁ!」
シャノンは吹き飛ばされている間に空中で体をひねって態勢を整えると、無詠唱で〈火矢〉を数発撃った。
「〈土壁〉!」
俺は〈火矢〉を〈土壁〉で防いだ。
「はあっ」
俺は〈土壁〉の上に乗ると、接近してくるシャノンに切りかかった。
キン!
互いの剣がぶつかった。だが、力の差でシャノンは後ろに飛ばされた。
「これで終わりだな」
俺は素早く近づくと、シャノンの首筋に剣を突き付けた。
「……降参よ」
シャノンは両手を上げ、剣を地面に落とすと、そう言った。
「この勝負、ユートの勝ちっ!」
クリスの嬉しそうな声が野原に響き渡った。
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王都に向かう途中でお腹が減った俺たちは、道の横に広がる野原でお弁当を食べることにした。
「はい、これ」
俺は〈アイテムボックス〉から弁当箱を三つ取り出すと、二つをそれぞれクリスとノアに渡した。この弁当は、クリスが作ってくれたものだ。
「もぐもぐ……うん。美味しいな」
俺の好きなオークの焼肉がご飯の上に乗った焼肉弁当。オークの焼肉にはスパイシーなたれがかかっており、それがオークの焼肉の味を引き立てている。
「ふふっ ユートにそう言ってもらえると嬉しいわ」
クリスは女神のような微笑みを浮かべた。
「そ、そうか。あ、ありがとう」
俺が視線を横にそらすと、そう言った。やはり、まだクリスの笑顔には慣れない。恥ずかしさの余り、どうしても視線をそらしてしまうのだ。
(それにしても、楽しいものだなぁ~)
家族と野原でピクニック。子供としてなら昔体験したことがある。だが、親としてこの光景を見ると、また違った感情が芽生えてくる。
だが、こういう時に限って邪魔が入ってくる。何故なら、俺はトラブルホイホイだからだ。
「たった三人でのんきに食事とは。狙ってくれと言ってるようなものだぜぇ」
この世界に来て二度目となる盗賊が、奥にある森から姿を現した。
「うっさい。さっさと消えろ。〈結界〉〈炎之龍息吹〉!」
俺は盗賊どもを〈結界〉の中に閉じ込めると、その中に〈炎之龍息吹〉を放った。
盗賊どもは、圧倒的な熱によって、何が起きたのかも分らぬまま、灰になって消えた。
「家族の団らんを邪魔するとは。命知らずもいたものだ」
俺はそう呟くと、食事を再開した。
「ユートに敵対する命知らずと言う方が正しいと思うわ」
クリスはため息をつくと、世界樹水を口にした。
「……あと、そこで棒立ちしている君は、俺達に何か用でもあるのか?」
俺はすぐそこで目を見開いて棒立ちしている赤髪金眼の剣を腰に差した女性におす言った。
「……いえ、あの……盗賊が居たので助けようと思ったのですが……必要なかったようですね」
女性は戸惑いながらそう答えた。
「助けようとしてくれてありがとな」
この女性は身の危険を顧みず、俺達を助ける為に来てくれたのだ。その為、俺は軽く頭を下げて礼を言った。
「いえ、ご無事で何よりです。それにしても、先ほどの魔法は凄まじかったですね……あ、申し遅れました。私の名はシャノン・フォン・フォリオ―ル。ガドラン子爵の三女にして、Sランク冒険者です」
女性――シャノンはそう言うと、軽く頭を下げた。
「……ん? 子爵ってことは貴族……しかもSランク冒険者!?」
かなりの大物だったことに、俺は目を見開いて驚いた。
「はい。ただ、今は冒険者のシャノンです。なので、敬語は不要です」
「ああ……分かった。俺の名前はユート。こっちにいるのがクリスとノアだ」
「私がクリスよ」
「ノアです」
シャノンの自己紹介に応えるように、俺たちも自己紹介をした。
「分かりました。それにしても、先ほどの魔法は本当に凄かったですね。あれを見てしまうと、王都での試験が不安になってしまいますね……」
シャノンは王都の方向を向くと、そう言った。
「Sランク冒険者がやるような試験って結構過酷そうですね。一体どんな試験なのですか?」
最上位の冒険者が受ける試験とは一体何なのだろうか……少し気になる。
「口外しませんか?」
シャノンは目つきを鋭くさせると、そう言った。
「ああ。口外しない」
俺は即座にそう答えた。
「……分かったわ。私はこれから勇者パーティーに入る最終試験を受けることになってるの」
「え、それ俺もなんだけど」
「え、そうなの!?」
まさかの同じ試験を受ける人だった。まあ、それなら不安になるのも頷ける。
「確かにあなたほどの魔法師が勇者パーティーに入ったら心強そうね」
「う~ん……俺魔法師って言うよりは、魔法戦士なんだよな」
「え、そうなの!?」
シャノンは再び目を見開くと、驚いた。
「まだまだ未熟だが、一応剣士なんだ」
「そうなのね……あのさ、一回私と戦ってくれないかな? 試験のレベルを知りたいから」
「……分かった」
剣術修行中の俺からしてみれば、この提案はありがたい。
「じゃ、やるか」
俺は〈アイテムボックス〉から白輝の剣を取り出すと、構えた。
「では、はあっ」
シャノンは素早く俺に接近すると、俺の肩めがけて剣を振った。
「はあっ」
俺はその剣を白輝の剣で受け止めた。
「よっと」
その後、素早く回し蹴りをして、シャノンを吹っ飛ばした。
「やぁ!」
シャノンは吹き飛ばされている間に空中で体をひねって態勢を整えると、無詠唱で〈火矢〉を数発撃った。
「〈土壁〉!」
俺は〈火矢〉を〈土壁〉で防いだ。
「はあっ」
俺は〈土壁〉の上に乗ると、接近してくるシャノンに切りかかった。
キン!
互いの剣がぶつかった。だが、力の差でシャノンは後ろに飛ばされた。
「これで終わりだな」
俺は素早く近づくと、シャノンの首筋に剣を突き付けた。
「……降参よ」
シャノンは両手を上げ、剣を地面に落とすと、そう言った。
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