53 / 59
第六章 王都のダンジョン探索
第三話 作業厨、10階層を踏破する
しおりを挟む
その後も順調に2階層、3階層、4階層……と、順調に踏破していく。
道中で出てくる魔物はスライム、ゴブリン、オークといった弱い魔物が多く、稀にロックウルフという、全身が岩で覆われた狼や、ミノタウロスといったレベル40前後の魔物が出るような感じだった。
ただ、7、8階層あたりからほんの少しだけ難易度があがり、レベル50相当のゴブリンロード率いるゴブリンの群れなんかが出てくるようになってきた。
だが、ぶっちゃけその程度は俺たちからしてみれば誤差もいい所だった。
全く苦戦することなく、足止めることもなく、どんどん先へと進み、とうとう10階層踏破が目前となっていた。
「……そろそろ10階層も踏破かな……ん?」
襲い掛かってくる魔物を見向きもせずにダークを振るって斬り殺していると、前方に行き止まり――じゃなくて、扉が見えてきた。その前には何人か冒険者もおり、皆その扉が開くのを待っているように見える。
「ああ、階層ボスの部屋か。こんなすぐあるのか」
あの扉の先が何なのかを、かつて踏破したダンジョンで培った経験から理解する。
階層ボス。
それは、一部階層の最後にある部屋の中にある魔物のことだ。
その部屋に入ったら最後、その魔物を倒すまで、決して外に出ることは出来ない。まあ、そこそこの距離転移できる奴なら問題ないけど。
で、中にいる魔物は大概、そこら辺にいる魔物よりも強い。何も知らずに、今まで通り行けると思って入れば、返り討ちに遭うだろう。
ただ、ちょっと速すぎないか?
ディーノス大森林のダンジョンだと、100階層ごとだったのに、ここでは10階層でもう出るのか……
すると、またまたダークが俺の考えていることを察し、念話でわめく。
『だーかーら! そんな余裕はなかったのじゃ! 一々そう思わんと気が済まんのかお前はー!』
『ダークのことを馬鹿にはしてないって。ただ、気になるもんは気になるんだよ』
俺は、わめくダークを頑張って宥める。
このダンジョンに入ってからこうなること多いし、ちょっと心配だなぁ……
こうなっているのは俺のせいって?
いや……まあ、その自覚はあるよ。でも、そう思っちゃうものは思っちゃうんだよ。
仕方ないんだ……
そんなことを思いながら、俺はニナと共に前方の扉の前にある列に並ぶ。
「は~癒される~」
ニナはほっこりとした顔になりながら、シュガーをぎゅっと抱いて、頬擦りする。
いくら余裕のあるダンジョン探索とは言え、シュガーやソルトを抱きながら進む……なんてことは出来ない。
そのせいで、こういう魔物が出現しない階層間付近での休息時には、いつも以上にシュガーとソルトにスキンシップをするのだ。
まあ、見ているこっちとしては、すっごいほっこりとするから、大歓迎なんだけどな。
ただ、待っている冒険者……の中の一部の男が、ニナにちょっとよからぬ視線を向けてるなぁ……
いやまあ、年頃の男性諸君なら、この光景を見て、そんな気持ちになっちゃうのは仕方ないかもだけど、ちょっと不快だなぁ……
そう思った俺は、そいつらだけに殺気を向ける。すると、彼らはビクッと体を震わせたかと思えば、冷や汗を流すと同時に視線を逸らす。
「よし」
ニナの休息が守られたことに安堵した俺は、ほっと息を吐くと、肩に乗るソルトを抱きかかえ、そっと頭を撫でてあげた。
少しして、前方にいた冒険者たちが全員いなくなった。皆順番に中に入ったのだ。
踏破できたのかどうかは目視では確認できないが、気配から察するに、皆無事踏破出来ているようだ。
すると、シュガーを俺に返したニナがおもむろに目の前にある扉に手をかける。
すると、ギギーっと音を立てて、扉が開いた。開いたってことは、さっき入った奴らの戦闘が終わったのか。
「あ、開いた。行きましょ、レイン」
「だな。行くか」
俺は頷くと、ニナと共に前へ進む。
そして、扉の中へ入る。
完全に中に入ったところで、扉がひとりでにバタンと勢いよく閉ざされる。まるで、ここに俺たちを閉じ込めるかのように。
それと同時にこの部屋の床の中心に赤い魔法陣が出現する。そして、その魔法陣から5体の魔物が姿を現した。
その内の4体は、道中でも見たオークの上位種、ハイオークだ。レベルは50。棍棒を持ち、腰には魔物の皮が巻かれている。
だが、その中心に毛色の違うオークがいる。ちょっとボロい深緑色のローブを羽織り、右手には杖を持っている。
明らかに、他4体のオークよりも強い。
あれは見たこと無いな。鑑定してみよっと。
======================================
・名前 なし
・年齢 不明
・性別 オス
・種族 オークメイジ
・レベル 72
・状態 健康
身体能力
・体力 5400/5400
・魔力 7300/7300
・攻撃 5100
・防護 5900
・俊敏 5400
魔法
・火属性レベル3
パッシブスキル
・魔法攻撃耐性レベル1
アクティブスキル
・魔力操作レベル2
======================================
なるほど。オークメイジか。
魔法を使うオークっていうのもいるんだな。
まあ、他より強いと言ってもレベル72だし、全然余裕だ。
ニナも、今まで同様あれらは脅威とは思っていないようで、余裕の表情だ。
「グオオォ!」
すると、4体のオークが咆哮を上げ、一斉に突撃を開始する。
狙いは……ニナか。オークらしい。
じゃ、ニナに任せようかな。
そう思い、俺はニナにアイコンタクトを送る。
するとニナは小さくコクリと頷き、こちらの意図を受け取ったかと思えば、いきなりハイオークたちに向けて炎槍を数本放つ。
「ガアアアアァ!!!」
炎槍で体を貫かれ、更に炎で燃えるハイオークたちは苦悶の叫び声を上げる。
そして、当たりどころの悪かった2体がそのまま息絶え、地に伏せる。
残るハイオークは2体。いずれも深い傷を負っている。
「火炎弾!」
そこにニナは躊躇なく追撃を仕掛け、2体を仕留める。
「グフォ!? グフォオ!」
4体のハイオークが瞬殺されたことに、オークメイジは明らかに動揺したような反応をする。そして、まるでやけになったかのように右手の杖を天に掲げる。
その直後、オークメイジが持つ杖を中心に赤い魔法陣が展開されたかと思えば、そこから炎の球が数個飛び出した。
飛び出た炎の球は、そのまま一直線にニナへ襲いかかる。
だが、あの程度なら――
「水圧壁!」
水圧によって強度の上がった水の壁が炎の球の行方を阻む。
炎の球は、水圧壁に当たると、シューッ!っと水蒸気を発生させながら消えてしまった。水蒸気爆発が無かったのを見るに、そこまであの炎の温度は高くなかったのか。
「お返し。水砕弾炎槍!」
炎の球を受けきったことを確認した直後、ニナがオークメイジに魔法を放つ。
「ブフォ!」
オークメイジも即座に杖を掲げる。すると、今度は炎の壁が展開された。あれでニナの魔法を受ける算段なのだろう。
だが、甘いな。
パン!
まず、ニナが放った水砕弾が炎の壁に当たった途端、大きな音を立てて破裂し、その水が爆風のように撒き散らされる。
それによって炎の壁が消え、オークメイジの姿が露わになる。
そこに、炎槍が入り――
「ブフォオオオ!!!」
オークメイジの頭を消し飛ばすのであった。
======================================
エールを下さると、僕がめっちゃ喜びます。
どうか、恵んでください。(*- -)(*_ _)ペコリ
道中で出てくる魔物はスライム、ゴブリン、オークといった弱い魔物が多く、稀にロックウルフという、全身が岩で覆われた狼や、ミノタウロスといったレベル40前後の魔物が出るような感じだった。
ただ、7、8階層あたりからほんの少しだけ難易度があがり、レベル50相当のゴブリンロード率いるゴブリンの群れなんかが出てくるようになってきた。
だが、ぶっちゃけその程度は俺たちからしてみれば誤差もいい所だった。
全く苦戦することなく、足止めることもなく、どんどん先へと進み、とうとう10階層踏破が目前となっていた。
「……そろそろ10階層も踏破かな……ん?」
襲い掛かってくる魔物を見向きもせずにダークを振るって斬り殺していると、前方に行き止まり――じゃなくて、扉が見えてきた。その前には何人か冒険者もおり、皆その扉が開くのを待っているように見える。
「ああ、階層ボスの部屋か。こんなすぐあるのか」
あの扉の先が何なのかを、かつて踏破したダンジョンで培った経験から理解する。
階層ボス。
それは、一部階層の最後にある部屋の中にある魔物のことだ。
その部屋に入ったら最後、その魔物を倒すまで、決して外に出ることは出来ない。まあ、そこそこの距離転移できる奴なら問題ないけど。
で、中にいる魔物は大概、そこら辺にいる魔物よりも強い。何も知らずに、今まで通り行けると思って入れば、返り討ちに遭うだろう。
ただ、ちょっと速すぎないか?
ディーノス大森林のダンジョンだと、100階層ごとだったのに、ここでは10階層でもう出るのか……
すると、またまたダークが俺の考えていることを察し、念話でわめく。
『だーかーら! そんな余裕はなかったのじゃ! 一々そう思わんと気が済まんのかお前はー!』
『ダークのことを馬鹿にはしてないって。ただ、気になるもんは気になるんだよ』
俺は、わめくダークを頑張って宥める。
このダンジョンに入ってからこうなること多いし、ちょっと心配だなぁ……
こうなっているのは俺のせいって?
いや……まあ、その自覚はあるよ。でも、そう思っちゃうものは思っちゃうんだよ。
仕方ないんだ……
そんなことを思いながら、俺はニナと共に前方の扉の前にある列に並ぶ。
「は~癒される~」
ニナはほっこりとした顔になりながら、シュガーをぎゅっと抱いて、頬擦りする。
いくら余裕のあるダンジョン探索とは言え、シュガーやソルトを抱きながら進む……なんてことは出来ない。
そのせいで、こういう魔物が出現しない階層間付近での休息時には、いつも以上にシュガーとソルトにスキンシップをするのだ。
まあ、見ているこっちとしては、すっごいほっこりとするから、大歓迎なんだけどな。
ただ、待っている冒険者……の中の一部の男が、ニナにちょっとよからぬ視線を向けてるなぁ……
いやまあ、年頃の男性諸君なら、この光景を見て、そんな気持ちになっちゃうのは仕方ないかもだけど、ちょっと不快だなぁ……
そう思った俺は、そいつらだけに殺気を向ける。すると、彼らはビクッと体を震わせたかと思えば、冷や汗を流すと同時に視線を逸らす。
「よし」
ニナの休息が守られたことに安堵した俺は、ほっと息を吐くと、肩に乗るソルトを抱きかかえ、そっと頭を撫でてあげた。
少しして、前方にいた冒険者たちが全員いなくなった。皆順番に中に入ったのだ。
踏破できたのかどうかは目視では確認できないが、気配から察するに、皆無事踏破出来ているようだ。
すると、シュガーを俺に返したニナがおもむろに目の前にある扉に手をかける。
すると、ギギーっと音を立てて、扉が開いた。開いたってことは、さっき入った奴らの戦闘が終わったのか。
「あ、開いた。行きましょ、レイン」
「だな。行くか」
俺は頷くと、ニナと共に前へ進む。
そして、扉の中へ入る。
完全に中に入ったところで、扉がひとりでにバタンと勢いよく閉ざされる。まるで、ここに俺たちを閉じ込めるかのように。
それと同時にこの部屋の床の中心に赤い魔法陣が出現する。そして、その魔法陣から5体の魔物が姿を現した。
その内の4体は、道中でも見たオークの上位種、ハイオークだ。レベルは50。棍棒を持ち、腰には魔物の皮が巻かれている。
だが、その中心に毛色の違うオークがいる。ちょっとボロい深緑色のローブを羽織り、右手には杖を持っている。
明らかに、他4体のオークよりも強い。
あれは見たこと無いな。鑑定してみよっと。
======================================
・名前 なし
・年齢 不明
・性別 オス
・種族 オークメイジ
・レベル 72
・状態 健康
身体能力
・体力 5400/5400
・魔力 7300/7300
・攻撃 5100
・防護 5900
・俊敏 5400
魔法
・火属性レベル3
パッシブスキル
・魔法攻撃耐性レベル1
アクティブスキル
・魔力操作レベル2
======================================
なるほど。オークメイジか。
魔法を使うオークっていうのもいるんだな。
まあ、他より強いと言ってもレベル72だし、全然余裕だ。
ニナも、今まで同様あれらは脅威とは思っていないようで、余裕の表情だ。
「グオオォ!」
すると、4体のオークが咆哮を上げ、一斉に突撃を開始する。
狙いは……ニナか。オークらしい。
じゃ、ニナに任せようかな。
そう思い、俺はニナにアイコンタクトを送る。
するとニナは小さくコクリと頷き、こちらの意図を受け取ったかと思えば、いきなりハイオークたちに向けて炎槍を数本放つ。
「ガアアアアァ!!!」
炎槍で体を貫かれ、更に炎で燃えるハイオークたちは苦悶の叫び声を上げる。
そして、当たりどころの悪かった2体がそのまま息絶え、地に伏せる。
残るハイオークは2体。いずれも深い傷を負っている。
「火炎弾!」
そこにニナは躊躇なく追撃を仕掛け、2体を仕留める。
「グフォ!? グフォオ!」
4体のハイオークが瞬殺されたことに、オークメイジは明らかに動揺したような反応をする。そして、まるでやけになったかのように右手の杖を天に掲げる。
その直後、オークメイジが持つ杖を中心に赤い魔法陣が展開されたかと思えば、そこから炎の球が数個飛び出した。
飛び出た炎の球は、そのまま一直線にニナへ襲いかかる。
だが、あの程度なら――
「水圧壁!」
水圧によって強度の上がった水の壁が炎の球の行方を阻む。
炎の球は、水圧壁に当たると、シューッ!っと水蒸気を発生させながら消えてしまった。水蒸気爆発が無かったのを見るに、そこまであの炎の温度は高くなかったのか。
「お返し。水砕弾炎槍!」
炎の球を受けきったことを確認した直後、ニナがオークメイジに魔法を放つ。
「ブフォ!」
オークメイジも即座に杖を掲げる。すると、今度は炎の壁が展開された。あれでニナの魔法を受ける算段なのだろう。
だが、甘いな。
パン!
まず、ニナが放った水砕弾が炎の壁に当たった途端、大きな音を立てて破裂し、その水が爆風のように撒き散らされる。
それによって炎の壁が消え、オークメイジの姿が露わになる。
そこに、炎槍が入り――
「ブフォオオオ!!!」
オークメイジの頭を消し飛ばすのであった。
======================================
エールを下さると、僕がめっちゃ喜びます。
どうか、恵んでください。(*- -)(*_ _)ペコリ
76
お気に入りに追加
4,043
あなたにおすすめの小説

【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

【完結】元婚約者であって家族ではありません。もう赤の他人なんですよ?
つくも茄子
ファンタジー
私、ヘスティア・スタンリー公爵令嬢は今日長年の婚約者であったヴィラン・ヤルコポル伯爵子息と婚約解消をいたしました。理由?相手の不貞行為です。婿入りの分際で愛人を連れ込もうとしたのですから当然です。幼馴染で家族同然だった相手に裏切られてショックだというのに相手は斜め上の思考回路。は!?自分が次期公爵?何の冗談です?家から出て行かない?ここは私の家です!貴男はもう赤の他人なんです!
文句があるなら法廷で決着をつけようではありませんか!
結果は当然、公爵家の圧勝。ヤルコポル伯爵家は御家断絶で一家離散。主犯のヴィランは怪しい研究施設でモルモットとしいて短い生涯を終える……はずでした。なのに何故か薬の副作用で強靭化してしまった。化け物のような『力』を手にしたヴィランは王都を襲い私達一家もそのまま儚く……にはならなかった。
目を覚ましたら幼い自分の姿が……。
何故か十二歳に巻き戻っていたのです。
最悪な未来を回避するためにヴィランとの婚約解消を!と拳を握りしめるものの婚約は継続。仕方なくヴィランの再教育を伯爵家に依頼する事に。
そこから新たな事実が出てくるのですが……本当に婚約は解消できるのでしょうか?
他サイトにも公開中。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~
丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。
一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。
それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。
ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。
ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。
もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは……
これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

私を裏切った相手とは関わるつもりはありません
みちこ
ファンタジー
幼なじみに嵌められて処刑された主人公、気が付いたら8年前に戻っていた。
未来を変えるために行動をする
1度裏切った相手とは関わらないように過ごす
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。