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第一章
第三十七話 ジニアス君。勘がいいね
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その後は警戒を続けた後、やがてギルドマスター、ジニアスの命令で、一旦解散となった。
そして、それから直ぐのこと、ジニアス自らがA、Bランク冒険者で固めた調査隊を組んで、森を調査することとなる。
「ジニアスさん。本当にこっちに来て良かったんですか? ギルマスとしての仕事、結構あると思うんですけど」
槍術士の男が、戦闘を歩くジニアスにそう話しかける。
「そりゃ沢山ある。今回の報告書も書かんといかんしな。だがどうしても、この目で見なくてはならない物があるんだよ」
ジニアスは神妙な顔つきで言う。
そんなジニアスの両手には、白金の籠手があった。
これは、ジニアスが冒険者だった時に使っていた武器。これを両手に装着して、魔物を豪快に破壊するのがジニアスの唯一にして最強の戦い方なのだ。
「確かにあの魔物はどっからどう見ても異常でしたからね。王種系の魔物が後ろから指揮してたとか?」
魔法師の女性がふと、そんなことを言う。
王種とは、自身と同じ種族の魔物を支配する能力を持った魔物だ。オークの王種が配下のオークに命令すれば、あのようになることも無くはない。だが、それでは1つの矛盾が生じる。
「王種がいるような気配が一切ないだろ? これだけやって、王種の気配すら掴めないなんてありえない。ま、何が原因なのかは、ぶっちゃけ分かってるんだ」
「え!?」
ジニアスの何気ない一言に、その場にいた全員が驚愕する。
ジニアスはそんな彼らを適当に落ち着かせると、言葉を続ける。
「とある優秀なテイマーが見つけてくれたんだよ。それが何なのかは、この先に行けば分か……ん?」
言いかけたところで、ジニアスは言葉を切ると、眉をひそめて前方を見る。
冒険者たちも一拍遅れながらも、その異変に気付く。
「あれ……魔物の死体だよな……?」
「にしては数が多い……いや、多すぎないか?」
段々とその異変が起きている場所へと近づいていき――
「……これ、全部さっきの凶暴化した魔物だよな?」
魔法師の男性の言葉に、皆小さく頷く。
局所的な災害が起こったかのように見える周囲一帯と、そこに倒れ伏す無数の魔物たち。その数は、ゆうに500を超えるだろう。
「……もしかして、凶暴化したことにより、互いに殺し合った……か?」
ジニアスがポツリと呟いたその言葉に、冒険者は「ああ……」と納得したような声を出す。
「あー確かに、それなら納得」
「ま、よくよく考えてみればそうなる……か?」
「お陰で楽に勝てたんだから、良かったよかった」
そう言いながら、その場を通り過ぎる――が、途中で異変に気付き始める。
「……なあ、こいつらの死因ってなんなんだ?」
ぽつりと魔法師の男性が呟く。
「何って、武器的に撲殺……あれ?」
「あー確かに」
「……ああ」
ここに転がっている魔物たちの死体はどれも殴打や斬撃によるものではなかった。
全身をうっすらと溶かされた……といった感じだ。そして、頭――それも、脳天にぽっかりと穴が開いている。
「ちょ、流石に不気味すぎるんだが……」
「人? ……ではないよな……?」
冒険者として、かなりの経験を積んでいる彼らでさえ、どのようにして死んだのかが全く分からず、混乱する。
ジニアスも、顎に手を当てながら、難しい顔をするが、やがて1つの結論に辿り着くと、口を開く。
「それを考えるのは後で良い。今はこの奥に行こう」
そして、彼らは再び歩き続ける。
そんな中、ジニアスは思考を巡らせる。
(あれ、多分魔物の仕業なんだよなぁ……となると……)
ふと、この件の元凶を伝えに来た少年の顔が浮かび上がる。
(まー流石にありえんか。これだけの魔物を圧倒する魔物をあの年でテイムできるハズがない)
強い魔物を従魔にするには、本人もそれ相応の強さがないと厳しいことがほとんどだ。でなければ、従魔にする前にその魔物に殺される。
流石に今のシンにそれほどの強さがあるとはとても思えない。強い仲間がいる……という可能性も、あの様子では無いだろう。
だが、どこか引っかかる。
(ま、適当にカマかけときゃいいか)
最後にそう思うと、ジニアスはその先へ向かうのであった
更に歩くこと約数分。
折れた木々で荒れ果てた景色が――急に開けた。
そこに広がっていたのは広大な荒地。だが、かろうじで何かの畑だったことが分かる。
「何だここは……?」
「森にこんな場所があったのか……!」
冒険者たちは辺りをキョロキョロと見回しながら、感嘆の息を漏らす。
一方、ジニアスはその光景に顔を歪ませる。
「本当だったか……ッ!」
ギリッと歯を鳴らして、地獄の底から這い出るような声で言う。
急に声と、気配が変わったジニアスを目の当たりにした冒険者たちは、思わず目を見開いて後ずさる。
「じ、ジニアスさん。殺気漏れてますよ」
1人が冷や汗を流しながら、声を振り絞って言う。
高ランク冒険者と言えど、人類最強クラスの実力を持つジニアスの本気の殺気を浴びれば、生物の本能から、萎縮してしまうのだ。
「ああ、すまんな。感情の制御が、出来ていなかった」
ジニアスはどこか悔いるような顔でそう言うと、直ぐに殺気を霧散させる。
殺気から解放された冒険者たちは、ほっと息を吐くと口を開く。
「一体なんなのですか? ここは」
1人が、仲間の言葉を代弁するかのように言う。
その問いに、ジニアスは少し沈黙した後、口を開く。
「そこら中に散乱している植物。これは全て、キルの葉だ」
ジニアスの口から紡がれた言葉で、場に緊張が走る。
「おいおい。マジかよ……」
「んな馬鹿な……」
皆、信じられないとばかりに言うが、ジニアスの顔が、それが真実であることを雄弁に告げていた。
「俺も間違いだとは思いたかったんだがな。これが公になれば、相当荒れるぞ。侯爵に責任を追及する貴族も結構出るだろうしな」
ここで言う”侯爵”とは、シュレインの領主、ガリア侯爵のことだ。
ガリアはシュレインの領主――そして、その管轄にこの森も当然含まれる。
そんな場所で、ここまで大規模な麻薬の畑が見つかったとなれば、ガリア侯爵の責任問題に発展するのは必至。
「となると、隠蔽されるのか……?」
ポツリと、魔法師の男性が言う。
「ああ。このまま行けばな。だが、知ってしまった以上、これを握りつぶされるのは癪なんだよな。それに、ここだけの話だが、俺は侯爵が嫌いだ」
「そりゃまたなんでだ?」
「だいぶ前の話になるんだが、この森でスタンピードが起きたことがあってな。ああ、今回とは違い、王種がいるパターンのやつだ。それで、相当犠牲が出たんだが……最後まで、侯爵は自身の手勢を動かすことは無かったんだよ」
「うわーそれはやべーな」
槍術士の男性は、思わず頬を引きつらせる。
「勿論、侯爵が死んだらもう大惨事だから、手勢を全て自身の護衛に回したというのは理解できないことじゃない。だが、それに納得できるのかは別問題だろ? それに、スタンピードが終息した後、シュレインでは”危機的状況に陥っても、侯爵は逃げずに、戦う皆を鼓舞した”だなんていう噂が流れたんだ。それで、気に入らないと思うようになった。まあ、完全な私怨だがな」
そう言って、ジニアスは言葉を切った。
そんなジニアスに、皆、かけることばが見当たらない。
すると、場の雰囲気を察したのか、ジニアスがはっとなる。
「すまんな。つい、愚痴を言ってしまった。だが、一応弁明しとくが、俺は別に侯爵を恨んじゃいねぇ。侯爵は、侯爵に出来ることをやったまでだからな。ただ、嫌いなだけだ。そんじゃ、もう少しここを見ておくか。キルの葉を喰らった結果、魔物が凶暴化したんだからな」
そう言って、ジニアスは先へと向かう。
そんなジニアスの後に続いて、他の冒険者も歩き出した。
そして、それから直ぐのこと、ジニアス自らがA、Bランク冒険者で固めた調査隊を組んで、森を調査することとなる。
「ジニアスさん。本当にこっちに来て良かったんですか? ギルマスとしての仕事、結構あると思うんですけど」
槍術士の男が、戦闘を歩くジニアスにそう話しかける。
「そりゃ沢山ある。今回の報告書も書かんといかんしな。だがどうしても、この目で見なくてはならない物があるんだよ」
ジニアスは神妙な顔つきで言う。
そんなジニアスの両手には、白金の籠手があった。
これは、ジニアスが冒険者だった時に使っていた武器。これを両手に装着して、魔物を豪快に破壊するのがジニアスの唯一にして最強の戦い方なのだ。
「確かにあの魔物はどっからどう見ても異常でしたからね。王種系の魔物が後ろから指揮してたとか?」
魔法師の女性がふと、そんなことを言う。
王種とは、自身と同じ種族の魔物を支配する能力を持った魔物だ。オークの王種が配下のオークに命令すれば、あのようになることも無くはない。だが、それでは1つの矛盾が生じる。
「王種がいるような気配が一切ないだろ? これだけやって、王種の気配すら掴めないなんてありえない。ま、何が原因なのかは、ぶっちゃけ分かってるんだ」
「え!?」
ジニアスの何気ない一言に、その場にいた全員が驚愕する。
ジニアスはそんな彼らを適当に落ち着かせると、言葉を続ける。
「とある優秀なテイマーが見つけてくれたんだよ。それが何なのかは、この先に行けば分か……ん?」
言いかけたところで、ジニアスは言葉を切ると、眉をひそめて前方を見る。
冒険者たちも一拍遅れながらも、その異変に気付く。
「あれ……魔物の死体だよな……?」
「にしては数が多い……いや、多すぎないか?」
段々とその異変が起きている場所へと近づいていき――
「……これ、全部さっきの凶暴化した魔物だよな?」
魔法師の男性の言葉に、皆小さく頷く。
局所的な災害が起こったかのように見える周囲一帯と、そこに倒れ伏す無数の魔物たち。その数は、ゆうに500を超えるだろう。
「……もしかして、凶暴化したことにより、互いに殺し合った……か?」
ジニアスがポツリと呟いたその言葉に、冒険者は「ああ……」と納得したような声を出す。
「あー確かに、それなら納得」
「ま、よくよく考えてみればそうなる……か?」
「お陰で楽に勝てたんだから、良かったよかった」
そう言いながら、その場を通り過ぎる――が、途中で異変に気付き始める。
「……なあ、こいつらの死因ってなんなんだ?」
ぽつりと魔法師の男性が呟く。
「何って、武器的に撲殺……あれ?」
「あー確かに」
「……ああ」
ここに転がっている魔物たちの死体はどれも殴打や斬撃によるものではなかった。
全身をうっすらと溶かされた……といった感じだ。そして、頭――それも、脳天にぽっかりと穴が開いている。
「ちょ、流石に不気味すぎるんだが……」
「人? ……ではないよな……?」
冒険者として、かなりの経験を積んでいる彼らでさえ、どのようにして死んだのかが全く分からず、混乱する。
ジニアスも、顎に手を当てながら、難しい顔をするが、やがて1つの結論に辿り着くと、口を開く。
「それを考えるのは後で良い。今はこの奥に行こう」
そして、彼らは再び歩き続ける。
そんな中、ジニアスは思考を巡らせる。
(あれ、多分魔物の仕業なんだよなぁ……となると……)
ふと、この件の元凶を伝えに来た少年の顔が浮かび上がる。
(まー流石にありえんか。これだけの魔物を圧倒する魔物をあの年でテイムできるハズがない)
強い魔物を従魔にするには、本人もそれ相応の強さがないと厳しいことがほとんどだ。でなければ、従魔にする前にその魔物に殺される。
流石に今のシンにそれほどの強さがあるとはとても思えない。強い仲間がいる……という可能性も、あの様子では無いだろう。
だが、どこか引っかかる。
(ま、適当にカマかけときゃいいか)
最後にそう思うと、ジニアスはその先へ向かうのであった
更に歩くこと約数分。
折れた木々で荒れ果てた景色が――急に開けた。
そこに広がっていたのは広大な荒地。だが、かろうじで何かの畑だったことが分かる。
「何だここは……?」
「森にこんな場所があったのか……!」
冒険者たちは辺りをキョロキョロと見回しながら、感嘆の息を漏らす。
一方、ジニアスはその光景に顔を歪ませる。
「本当だったか……ッ!」
ギリッと歯を鳴らして、地獄の底から這い出るような声で言う。
急に声と、気配が変わったジニアスを目の当たりにした冒険者たちは、思わず目を見開いて後ずさる。
「じ、ジニアスさん。殺気漏れてますよ」
1人が冷や汗を流しながら、声を振り絞って言う。
高ランク冒険者と言えど、人類最強クラスの実力を持つジニアスの本気の殺気を浴びれば、生物の本能から、萎縮してしまうのだ。
「ああ、すまんな。感情の制御が、出来ていなかった」
ジニアスはどこか悔いるような顔でそう言うと、直ぐに殺気を霧散させる。
殺気から解放された冒険者たちは、ほっと息を吐くと口を開く。
「一体なんなのですか? ここは」
1人が、仲間の言葉を代弁するかのように言う。
その問いに、ジニアスは少し沈黙した後、口を開く。
「そこら中に散乱している植物。これは全て、キルの葉だ」
ジニアスの口から紡がれた言葉で、場に緊張が走る。
「おいおい。マジかよ……」
「んな馬鹿な……」
皆、信じられないとばかりに言うが、ジニアスの顔が、それが真実であることを雄弁に告げていた。
「俺も間違いだとは思いたかったんだがな。これが公になれば、相当荒れるぞ。侯爵に責任を追及する貴族も結構出るだろうしな」
ここで言う”侯爵”とは、シュレインの領主、ガリア侯爵のことだ。
ガリアはシュレインの領主――そして、その管轄にこの森も当然含まれる。
そんな場所で、ここまで大規模な麻薬の畑が見つかったとなれば、ガリア侯爵の責任問題に発展するのは必至。
「となると、隠蔽されるのか……?」
ポツリと、魔法師の男性が言う。
「ああ。このまま行けばな。だが、知ってしまった以上、これを握りつぶされるのは癪なんだよな。それに、ここだけの話だが、俺は侯爵が嫌いだ」
「そりゃまたなんでだ?」
「だいぶ前の話になるんだが、この森でスタンピードが起きたことがあってな。ああ、今回とは違い、王種がいるパターンのやつだ。それで、相当犠牲が出たんだが……最後まで、侯爵は自身の手勢を動かすことは無かったんだよ」
「うわーそれはやべーな」
槍術士の男性は、思わず頬を引きつらせる。
「勿論、侯爵が死んだらもう大惨事だから、手勢を全て自身の護衛に回したというのは理解できないことじゃない。だが、それに納得できるのかは別問題だろ? それに、スタンピードが終息した後、シュレインでは”危機的状況に陥っても、侯爵は逃げずに、戦う皆を鼓舞した”だなんていう噂が流れたんだ。それで、気に入らないと思うようになった。まあ、完全な私怨だがな」
そう言って、ジニアスは言葉を切った。
そんなジニアスに、皆、かけることばが見当たらない。
すると、場の雰囲気を察したのか、ジニアスがはっとなる。
「すまんな。つい、愚痴を言ってしまった。だが、一応弁明しとくが、俺は別に侯爵を恨んじゃいねぇ。侯爵は、侯爵に出来ることをやったまでだからな。ただ、嫌いなだけだ。そんじゃ、もう少しここを見ておくか。キルの葉を喰らった結果、魔物が凶暴化したんだからな」
そう言って、ジニアスは先へと向かう。
そんなジニアスの後に続いて、他の冒険者も歩き出した。
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