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第一章
第三十六話 あっちの戦いは……?
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「はぁ はぁ はぁ……流石に疲れた……」
片手で頭を抑えながら、俺は片膝をつく。
もう、集中力の限界だ。流石にキツい。キツすぎる。
だが――
「倒したぞ……!」
俺の目の前には、地面に倒れ伏す魔物たちの姿があった。生きている奴は1匹もいない。
この戦いは、俺の――俺たちの勝利だ。
領域外にいた奴らは先へ行かしてしまったが、それぐらいなら他の冒険者たちでも容易く対処できるだろう。
「きゅきゅきゅ!」
ふと左目の視覚を自身の下へ戻してみると、ネムが、まるで介抱するかのように、俺の体を支えていた。
スライム故に、全然支えられていないが……その心遣いはめちゃくちゃ嬉しい。それは、俺の心をがっしりと支えてくれている。
「ありがとな」
そう言って、俺はネムを撫でると、そのまま地面へ大の字になって寝転がった。
そして、森にいるスライムたちを散開させると、詠唱を紡ぐ。
「魔力よ。空間へと干渉せよ。空間と空間を繋げ。我が身をかの空間へ送れ」
俺は空間転移を使うと、ネムと共に、宿のベッドに転移した。
そして――俺は意識を失った。
◇ ◇ ◇
シンが戦いを始めてから、少し経った頃。
幾人もの冒険者たちが、森のすぐ外で待機していた。
そこにいる冒険者の内、半分以上がDランク以下だ。だが、一部Cランク、そしてB、Aも数人居た。
「さーてと。あれ? シンは来ねぇのかな?」
ウィルは辺りをキョロキョロと見回しながらそう言う。
そんなウィルを見て、ミリーはため息をつく。
「忘れているようだけど、あの子はまだFランクよ。 普通に考えて、ギルドがこの戦いに参加させると思う?」
「あー確かにな。てことは、後方支援か」
ミリーの言葉に、ウィルは頭を掻きながら、「そうだった。そうだった」とおどけて見せる。
そんなウィルを見て、ミリーは呆れたようにため息をつくと、森の方に視線を移す。
ギルドマスター曰く、オークやミノタウロスといった森の奥に住まう魔物たちが、異様なほどに凶暴化して、ここシュレインに向かってきているらしい。そして、調査に向かった冒険者は、この森の浅い所に生息するゴブリンの集団が、原型が分からなくなるぐらい無惨に殺されるところを目撃したらしい。
確かに異なる種族の魔物が争うことはあるが、それは捕食対象としてだ。故に、原型が分からないぐらいまでめちゃくちゃに殺す必要はない。
そんな魔物が一気に300匹以上も現れる。それはあまりにも――異常すぎる。
ミリーは得体の知れない恐怖を感じ、思わず体をぶるりと震わせる――が、冒険者としての矜持で直ぐに持ち直すと、仲間に視線を向ける。
「は~あ。それで、あとどれくらいで来るのかな? ギルマスの情報だと、そろそろ来てもおかしくないだろ?」
フェイトが、相変わらず楽観的に言う。
「分からないけど、まあ近づいてきたら索敵向きの、他の冒険者が気づくんじゃないの?」
槍を肩に担ぎながら、イリスはフェイトの言葉にそんな答えを返す。
「だなー……ん? 何か雰囲気変わったな」
周りの――と言うよりは、高ランク冒険者たちの雰囲気が、一気に戦士のそれに代わる。
その様子を敏感に感じ取った彼らも、一気に気を引き締める。
「そろそろか……?」
ウィルは剣を抜き、構える。
「だな。俺には分からんが……あーでも何となく、森が騒がしいような……?」
「確かにそんな気がするわね」
フェイトとイリスが口を揃えてそんなことを言う。
実際、草木をかき分ける音が森から聞こえてきているので、あながち間違いではなさそうだ。
そして、ミリーは黙って魔法の準備をする。
それから直ぐのこと――
「戦闘態勢に入れ! もうすぐ来るぞ!」
Bランク冒険者の1人が、皆に聞こえる声で叫ぶ。
直後。
「グガアアアァ!!!」
「ガアアアァ!!!」
咆哮を上げながら、多くの魔物が森から跳び出してきた。
それに合わせ、Aランク冒険者が地面に杖をつきたてる。
その地面には、特殊な魔法溶液によって魔法陣が描かれており、1度だけ詠唱なしで魔法を行使できるのだ。
ザン!
冒険者の前方に現れた、大きな緑の魔法陣から一閃――巨大な風の斬撃が放たれ、森から出て来た十数体のオーク、ミノタウロス等を、森の木々ごと斬り裂いた。
斬風の大鎌と呼ばれる風の上級魔法の1つだ。
直後、それに乗じて他の冒険者も、あらかじめ詠唱等をし、準備していた魔法を放つ。
風が吹き荒れ、閃光が輝き、氷の槍が飛ぶ。
それに伴い、更に数十体の魔物が息絶える。
魔物どもはキルの葉によって凶暴化し、死ぬまで敵を攻撃し続ける狂戦士と化している。故に本来よりもずっと厄介だ。
だが、それで肉体が強化されたわけではなく、あくまでそこは普通のオークであり、ミノタウロスであった。
お陰で、遠方から難なく撃破できている。だが、当然撃ち漏らしもあり、いくらかは魔法の弾幕を避け、冒険者たちに近づいていた。
でも、そこもまた、冒険者たちの領域。
「はあっ!」
「おらぁ!」
ある者は剣を、ある者は斧を振り、近づいてきた魔物どもを片っ端から倒していく。
脳のリミッターも外れているのか、いつもより魔物どもの攻撃は強くなっている――が、その反面、知恵も無く、ただ本能に身を任せて大ぶりな攻撃しかできないようになっていた。その為、本来よりもずっと倒しやすいと思う冒険者さえいたほどだ。
「はあっ!! ……ん? 終わったか……?」
森から魔物が出てこなくなったことで、ウィルは手を止めるとそう呟く。
「終わった……のかしら?」
ミリーは訝し気に森の方をじっと見つめる。
確かに数は多かったが、報告よりはずっと少ない。多分、100匹もいなかったはずだ。
だが、報告では300匹以上。
もしや、森の中にまだいるのだろうか?
それとも、調査隊がただ報告を誤っただけなのか。
(いえ、それは無いわね。多少の誤差はあるだろうけど、それでもここまで誤差があるのはありえない。)
他の冒険者――特に高ランク冒険者も同じ意見のようで、今だ警戒を続けていた。他の冒険者も、そんな彼らに倣い、気を引き締めている。
だが、一向に森からは何も出てこない。気配も、音も、感じられない。
やがて、Aランク冒険者が、ふっと警戒を解く。
「どうやら、これで終わりのようだ。至急、ギルマスに報告を。だが、一部はもう暫くここに残るぞ」
Aランク冒険者のもっともな言葉に、異論は一切出てこない。
皆一斉に気を緩め、完勝したことを喜び合う。
ウィルたちも、これに関する特別報酬が貰えることを考え、思わず頬を緩ませる。
こういった緊急の依頼は、総じて報酬額が高い。
祝勝会でもしようかと、フェイトとイリスも浮かれている。
そんな彼らを見て、ミリーは小さくため息をつくが――その口元は微かに緩んでいた。
片手で頭を抑えながら、俺は片膝をつく。
もう、集中力の限界だ。流石にキツい。キツすぎる。
だが――
「倒したぞ……!」
俺の目の前には、地面に倒れ伏す魔物たちの姿があった。生きている奴は1匹もいない。
この戦いは、俺の――俺たちの勝利だ。
領域外にいた奴らは先へ行かしてしまったが、それぐらいなら他の冒険者たちでも容易く対処できるだろう。
「きゅきゅきゅ!」
ふと左目の視覚を自身の下へ戻してみると、ネムが、まるで介抱するかのように、俺の体を支えていた。
スライム故に、全然支えられていないが……その心遣いはめちゃくちゃ嬉しい。それは、俺の心をがっしりと支えてくれている。
「ありがとな」
そう言って、俺はネムを撫でると、そのまま地面へ大の字になって寝転がった。
そして、森にいるスライムたちを散開させると、詠唱を紡ぐ。
「魔力よ。空間へと干渉せよ。空間と空間を繋げ。我が身をかの空間へ送れ」
俺は空間転移を使うと、ネムと共に、宿のベッドに転移した。
そして――俺は意識を失った。
◇ ◇ ◇
シンが戦いを始めてから、少し経った頃。
幾人もの冒険者たちが、森のすぐ外で待機していた。
そこにいる冒険者の内、半分以上がDランク以下だ。だが、一部Cランク、そしてB、Aも数人居た。
「さーてと。あれ? シンは来ねぇのかな?」
ウィルは辺りをキョロキョロと見回しながらそう言う。
そんなウィルを見て、ミリーはため息をつく。
「忘れているようだけど、あの子はまだFランクよ。 普通に考えて、ギルドがこの戦いに参加させると思う?」
「あー確かにな。てことは、後方支援か」
ミリーの言葉に、ウィルは頭を掻きながら、「そうだった。そうだった」とおどけて見せる。
そんなウィルを見て、ミリーは呆れたようにため息をつくと、森の方に視線を移す。
ギルドマスター曰く、オークやミノタウロスといった森の奥に住まう魔物たちが、異様なほどに凶暴化して、ここシュレインに向かってきているらしい。そして、調査に向かった冒険者は、この森の浅い所に生息するゴブリンの集団が、原型が分からなくなるぐらい無惨に殺されるところを目撃したらしい。
確かに異なる種族の魔物が争うことはあるが、それは捕食対象としてだ。故に、原型が分からないぐらいまでめちゃくちゃに殺す必要はない。
そんな魔物が一気に300匹以上も現れる。それはあまりにも――異常すぎる。
ミリーは得体の知れない恐怖を感じ、思わず体をぶるりと震わせる――が、冒険者としての矜持で直ぐに持ち直すと、仲間に視線を向ける。
「は~あ。それで、あとどれくらいで来るのかな? ギルマスの情報だと、そろそろ来てもおかしくないだろ?」
フェイトが、相変わらず楽観的に言う。
「分からないけど、まあ近づいてきたら索敵向きの、他の冒険者が気づくんじゃないの?」
槍を肩に担ぎながら、イリスはフェイトの言葉にそんな答えを返す。
「だなー……ん? 何か雰囲気変わったな」
周りの――と言うよりは、高ランク冒険者たちの雰囲気が、一気に戦士のそれに代わる。
その様子を敏感に感じ取った彼らも、一気に気を引き締める。
「そろそろか……?」
ウィルは剣を抜き、構える。
「だな。俺には分からんが……あーでも何となく、森が騒がしいような……?」
「確かにそんな気がするわね」
フェイトとイリスが口を揃えてそんなことを言う。
実際、草木をかき分ける音が森から聞こえてきているので、あながち間違いではなさそうだ。
そして、ミリーは黙って魔法の準備をする。
それから直ぐのこと――
「戦闘態勢に入れ! もうすぐ来るぞ!」
Bランク冒険者の1人が、皆に聞こえる声で叫ぶ。
直後。
「グガアアアァ!!!」
「ガアアアァ!!!」
咆哮を上げながら、多くの魔物が森から跳び出してきた。
それに合わせ、Aランク冒険者が地面に杖をつきたてる。
その地面には、特殊な魔法溶液によって魔法陣が描かれており、1度だけ詠唱なしで魔法を行使できるのだ。
ザン!
冒険者の前方に現れた、大きな緑の魔法陣から一閃――巨大な風の斬撃が放たれ、森から出て来た十数体のオーク、ミノタウロス等を、森の木々ごと斬り裂いた。
斬風の大鎌と呼ばれる風の上級魔法の1つだ。
直後、それに乗じて他の冒険者も、あらかじめ詠唱等をし、準備していた魔法を放つ。
風が吹き荒れ、閃光が輝き、氷の槍が飛ぶ。
それに伴い、更に数十体の魔物が息絶える。
魔物どもはキルの葉によって凶暴化し、死ぬまで敵を攻撃し続ける狂戦士と化している。故に本来よりもずっと厄介だ。
だが、それで肉体が強化されたわけではなく、あくまでそこは普通のオークであり、ミノタウロスであった。
お陰で、遠方から難なく撃破できている。だが、当然撃ち漏らしもあり、いくらかは魔法の弾幕を避け、冒険者たちに近づいていた。
でも、そこもまた、冒険者たちの領域。
「はあっ!」
「おらぁ!」
ある者は剣を、ある者は斧を振り、近づいてきた魔物どもを片っ端から倒していく。
脳のリミッターも外れているのか、いつもより魔物どもの攻撃は強くなっている――が、その反面、知恵も無く、ただ本能に身を任せて大ぶりな攻撃しかできないようになっていた。その為、本来よりもずっと倒しやすいと思う冒険者さえいたほどだ。
「はあっ!! ……ん? 終わったか……?」
森から魔物が出てこなくなったことで、ウィルは手を止めるとそう呟く。
「終わった……のかしら?」
ミリーは訝し気に森の方をじっと見つめる。
確かに数は多かったが、報告よりはずっと少ない。多分、100匹もいなかったはずだ。
だが、報告では300匹以上。
もしや、森の中にまだいるのだろうか?
それとも、調査隊がただ報告を誤っただけなのか。
(いえ、それは無いわね。多少の誤差はあるだろうけど、それでもここまで誤差があるのはありえない。)
他の冒険者――特に高ランク冒険者も同じ意見のようで、今だ警戒を続けていた。他の冒険者も、そんな彼らに倣い、気を引き締めている。
だが、一向に森からは何も出てこない。気配も、音も、感じられない。
やがて、Aランク冒険者が、ふっと警戒を解く。
「どうやら、これで終わりのようだ。至急、ギルマスに報告を。だが、一部はもう暫くここに残るぞ」
Aランク冒険者のもっともな言葉に、異論は一切出てこない。
皆一斉に気を緩め、完勝したことを喜び合う。
ウィルたちも、これに関する特別報酬が貰えることを考え、思わず頬を緩ませる。
こういった緊急の依頼は、総じて報酬額が高い。
祝勝会でもしようかと、フェイトとイリスも浮かれている。
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